ユダヤ問題のポイント ― 特別編(黄金の流出から)9 ― カバラ繋がり ―

 タルムードとカバラは基底部では繋がっているといえるでしょう。選民思想です。
 タルムードは本来はブラック・ロッジの聖典でありますが、同時にユダヤ教、それも一般ユダヤ教徒ではなく「ユダヤ教聖職者のみ」の聖典です。中身は「民衆(ゴイム)を騙して奴隷支配せよ」です。
 一方カバラは「神の啓示を受けた者」「霊的に熟達した者」など「特別に選ばれし者のみ」に開かれるとされるユダヤ秘密思想、ユダヤ密教です。キリストを生みだす技法の「性錬金術」がその核にあります。神秘思想だとかキリストを生みだす技法といえば聞こえは良いのですが、彼らのキリストとは世界王としてのユダヤ王の意味で、ユダヤ王が世界民衆を完全に奴隷支配するというものでしょう。
 カバラはごった煮で、民衆支配の技法は何でも取り入れているはずです。支配層の道具がカバラなのです。秘密結社八咫烏と欧州の秘密結社もカバラで繋がり、ネットワークを組んでいました。霊能によるネットワークです。
 民衆支配のための道具としての密教であるカバラは、今日でも研究され使用されています。民衆を洗脳するための薬物だとか5Gの電磁波などがそれです。
 先日(5/27)、あっさりとほぼ国民に全く知られることもなく「スーパーシティ構想」が今国会で成立してしまいました。「スーパーシティ構想」は民衆をAIだとか5Gなどを用いて奴隷支配する構想でしょう。現代版カバラの駆使と見て取れます。
 さてなお、本文最後部分で触れていますが、過去記事の外伝2で誤りがありました。記事では初代ロスチャイルド、マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドを「裏のイルミナティ」としています。最近までロスチャイルド家当主だったジェイコブ・ロスチャイルドなどが「裏のイルミナティ」に属していたので、ロスチャイルド家は最初から「裏のイルミナティ」かと思っていたのです。
 しかしこれは誤りで、初代ロスチャイルドはブラック・ロッジに所属し、その支援を受けていたのです。当時の私の認識理解が浅かったのです。誤りをお詫びし訂正します。
(seiryuu)
————————————————————————
ユダヤ問題のポイント ― 特別編(黄金の流出から)9 ― カバラ繋がり ―


世界潮流を生み出した提携 〜ブラック・ロッジの動きとホワイト・ロッジの思惑


さて、前回非常に大雑把だが、江戸期の日本からの黄金流出の事実とその影響の全体像を見たが、残りの旅路もよろしく頼むよ。
江戸期の日本からの黄金流出が世界革命と明治維新に連動していたわけだが…。

いやー、改めてでやすが、すごい影響でやしたね。
特にロスチャイルドがバックにあった世界革命、ヴァイシャ革命でやすね、それには日本の黄金が絡んでいたとは…。

そうだね。世界潮流に日本の黄金が関係していたわけだ。それが更に次の世界潮流を起こしていった。

1815年のウイーン会議の後の流れでやすね。
世界政府樹立を目論んでいたネイサン・ロスチャイルドは、それを阻んだアレクサンドル1世に復讐を誓ったようでやすね。それが1881年のアレクサンドル2世暗殺へと繋がり、その後の爆発的な世界潮流が起き上がったことでやすね。

その通りだよ。近・現代編の第2話の終わりから第3第4話あたりに繋がる内容のことだね。

アレクサンドル2世暗殺によってロシアでポグロムが爆発的に勃発

それが次の
ハザール・ユダヤ人のロシアから米国への大量移民
ロシアでの革命運動の活発化
シオニスト運動の台頭

以上の動きとなり、その結果が
米国の乗っ取り
ロシアの乗っ取り
③パレスチナのイスラエル建国、でやしたね。

Wikimedia_Commons [Public Domain]
Wikimedia_Commons [Public Domain]
Wikimedia_Commons [Public Domain]

そうだったね。
この世界潮流はロスチャイルド家によって引き起こされたわけだが、背後にはブラック・ロッジの動きと援助が、さらにその背後にはホワイト・ロッジの思惑があったわけだね。

ふーむ、この世界潮流の一つの原点が、天海がブラック・ロッジといいやすか地上世界ではオランダ東インド会社と提携を結んだことが、それとなっているんでやすね。

そういうことだね。
貿易先が限定され日蘭貿易が開始されたのが1641年だが、実際には貿易先をオランダにほぼ選定させた上での準備期間も必要だ。
その期間に、豊臣の莫大な金塊が徳川側に移動され、そのうちのいくらかの実物金塊を“見せ金”にする形でオランダに移して、天海はオランダ側に日本の黄金を利用できるようにした公算は高いだろう。

へい。天海が幹部を勤めていたでやしょう八咫烏はオランダ東インド会社と提携を結ぶことで、オランダ側そしてオレンジ家に協力していくことになったわけでやすね。
それがやがて世界革命の世界潮流に繋がるわけでやしたね。そしてそのオランダ東インド会社はブラック・ロッジが主力の海賊企業でやしたね。

そう。外伝6に記されてあるが、オランダ東インド会社はアムステルダム17人会という寡頭独占ファミリー群が経営する超国家会社だね。
ブラック・ロッジは地上での本拠をヴェネチアからアムステルダムに移動していたわけだ。またウィキペディアの「アムステルダム銀行」記事を読めば分かるのだが、アムステルダム銀行とオランダ東インド会社は不離一体のような関係にあったようだね。


ふーむ、アムステルダム17人会か…。そのたった17名が超国家会社を仕切っていたわけでやすね。その17人会の名簿や選出の方法は分かるんで?

ふむ、名簿の資料は見たことがないね。
選出はオランダ東インド会社に出資した額の大きさの順だったようだ。メンバー名は分からないがアムステルダム銀行関係者で占められていただろう。

ふーむ、出資の多寡によるか…。んん❓もしかしてその17人会に日本人メンバーは?

えっ❗日本人メンバー❓ うーん、これはあたしには全く無かった発想だね。
ふむ、しかしなるほど。オランダ東インド会社は無国籍企業だ。そして八咫烏は黄金による莫大な資金提供をしているんだから、可能性としては否定もできないね。少なくとも八咫烏と17人会は密接な関係にあっただろうね。

八咫烏とオランダ側の黄金を通じたネットワークが構築されていた、ということでやすね。

秘密結社のネットワーク 〜ネットワークの3つの要素


そう。そこだ、重要なのは。
黄金以上の、と言うか黄金を通じてもだが、天海が果たした非常に重要な仕事が、秘密結社のネットワーク作りだとあたしは睨んでいる。

秘密結社のネットワーク作りでやすか…、ご隠居の言いぶりでは黄金がそのためのツールだったということでやすね。
黄金以外には何が?

そう。秘密結社のネットワークに必要な要素は3つだろう。一つは黄金を含んだ金。2つ目は霊能を含んだ情報。3つ目は血流となるだろうね。

ふーむ、秘密結社八咫烏に当てはまりやすね。日本の黄金を管理してきたのは八咫烏のようでありやすし、八咫烏は本来が司祭階級特化の古代ユダヤのレビ族のカバラ熟達霊能集団、そして任務は北朝・南朝問わず天皇の守護、これは天皇の血流の守護ということになりやすね。


そういうことだね。八咫烏が守護する南朝天皇とはダヴィデ王の血流、要は王家の血流ということになるだろう。
さて、欧州で同じように王家の血流を守護する秘密結社があったね?

へい。シオン修道会にテンプル騎士団でやすね。
シオン修道会とテンプル騎士団は元々は一つでやしたが途中で分かれてやすね。確かテンプル騎士団でも悪魔崇拝になったものとそうでないものに分かれたのが、シオン修道会がテンプル騎士団と離れた要因でありやしたね?

うむ、そのようだね。
それでは元々は一つだった彼らが目指し行ってきことは?

へい。テンプル騎士団は後に海賊業務、貿易業務、国際金融業務、によって広大な土地と莫大な財産と権力を握り管理していやしたが、元々はエルサレム神殿に隠された秘密文書=キリストを生みだす技法の知識、カバラ文書でやすね、これを求め発掘していやすね。
うーん、こちらもカバラでやすね。


そうだね。
今回は取り上げないが、八咫烏とシオン修道会やテンプル騎士団は、元より古くからのネットワークが組み込まれていただろう。
元を糺せば離散した古代ユダヤ人が彼らのルーツ。それに彼らの所属していたのはホワイト・ロッジだからね。

うーん、そのホワイト・ロッジ所属の八咫烏が天海を代表として、ブラック・ロッジが主体のオランダ東インド会社と提携ネットワークを組んだわけでやすね。
その背景となっていたのが武甕槌命が守護していた藤原氏のブラック・ロッジとの太いパイプでやすね。

藤原氏開祖の鎌足がブラック・ロッジ首領のデーヴァダッタで、それによるブラック・ロッジとの太いパイプがあったのも確かだよ。
ただし、八咫烏とブラック・ロッジのネットワーク構築の要素は他にもあった。

ん?てぇいいやすと?

「黒い貴族」に2つの系統があったのは知ってなさるね?

へい。ブラック・ロッジのカナン族を主力とする一群、それに王家の血流でやすね。

黒い貴族の2つの系統

ああ、そうか、オランダではアムステルダムの銀行家たちがカナン族でオレンジ家が王家の血流、…カナン族がどういう経緯かは不明でやすが、確かに王家の血流を守護していやすね。それでオランダの王子がウイリアム3世として英国王に就任していやすね。テンプル騎士団と同じような形態でやすね。

そう。そしてやはり八咫烏とオランダ側との関係でもカバラが絡んでくるんだ。外伝7に記してあるが、英国清教徒革命のクロムウェルを雇ったのは誰だったかな?


秘密結社での八咫烏の位置づけ 〜全てに関連していたカバラ


マナセ・ベン・イズラエル
Wikimedia_Commons [Public Domain]

へい。マナセ・ベン・イズラエルでやすね。
ほう、マナセはカバラ主義のユダヤ教ラビでやすか。

そう。マナセはアムステルダムの銀行家であると同時に、カバラ主義のユダヤ教ラビでもあった。
あたしはこのマナセがオランダ東インド会社のアムステルダム17人会のメンバーだっただろうと見ている。

クロムウェルを買収し、操ったアムステルダムの銀行家…。
確かにマナセがオランダ東インド会社の大幹部だったというのは、なるほど筋が通ってやすね。そのマナセがカバラ研究者であったんでやすね。

そうだね。天海を代表とした八咫烏は黄金による資金援助だけでなく、カバラを通じてオランダ側つまりブラック・ロッジと繋がり、ネットワークを構築していたと見受けられる。
八咫烏で天海のあとを引き継ぎ、このネットワークを担当したのが上田サンカだろう。落合氏の説では“上田家は、古くからオランダと取引し、オランダ人の血も入っている”とのことだったからね。

ふーむ、上田サンカ、アヤタチか…。
カバラ熟達のアヤタチ上田サンカは「プラズマ体離脱等で異界にも自在に出入りできた」とのことでやしたが、霊能繋がりだったわけでやすね。

そう。八咫烏と他の秘密結社の関係だが、物理次元はともかくも、精神次元というか霊能においては八咫烏のほうが優位にあったので、他の秘密結社より八咫烏が上位に位置していたはずだ。秘密結社では金もあるが、それ以上に霊能そして血統が重視されるからね。
八咫烏はオランダ東インド会社に資金援助や霊能情報でも援助していただろうが、その実は都合よく働かせていたとも言えるだろう。まぁハルマゲドン計画推進のためホワイト・ロッジがブラック・ロッジを利用の構図だね。

ふーむ、日蘭貿易開始が1641年、英国清教徒革命が1649年、これらの裏には八咫烏の働きがあったということでやすね。
ふーむ、1666年にサバタイ・ツヴィがメシア宣言していやすが、これは?

1666年にアムステルダムで印刷されたサバタイ派のパンフレット
Wikimedia_Commons [Public Domain]

無論、これも関連がある。
サバタイは血統ユダヤ、スファラディ・ユダヤのカバリストで、ここでもカバラ繋がりとなるが、サバタイの父親はオスマンの裕福な貿易商だった。外伝5にあるように、地中海を仕切っていたのはカナン族中心の黒い貴族の海賊ギルドであり、サバタイの父親も当然ギルドの一員だったろう。サバタイのバックにはブラック・ロッジがあったわけだ。

サバタイとコンビを組んだ「預言者」ナタンもカバラ研究者でやしたね。一大ムーブメントを起こしたサバタイのメシア運動もその裏にはブラック・ロッジの存在があったんでやすね。
ふーむ、このサバタイのメシア運動が、1773年の初代ロスチャイルドが主催した秘密会議、世界革命会議に、サバタイ-フランキストのシオニズム運動に繋がっていくわけでやすね。

そうだね。ロスチャイルド初代、モーゼス・メンデルスゾーン、ヤコブ・フランクのトリオによる真の広義のシオニズム運動へとなっていったわけだ。

Wikimedia_Commons [Public Domain]
Wikimedia_Commons [Public Domain]
Wikimedia_Commons [Public Domain]

このあたりのことを記しているのが外伝2だが、一点誤りがある。外伝2では初代ロスチャイルドたちを「裏のイルミナティ」としているが、事実は初代ロスチャイルドたちのバックにあったのはブラック・ロッジで、彼らは「表のイルミナティ」に分類されるだろう。

ロスチャイルド…、今回の旅路のもう一つのテーマでやしたね。
ふーむ、しかしそうだとすると、ロスチャイルド家はブラック・ロッジ所属からホワイト・ロッジ闇組織の「裏のイルミナティ」に変わっていやすね。

まぁそれは次回にでもして、今日はこれぐらいで置いておこう。


Writer

seiryuu様プロフィール

seiryuu

・兵庫県出身在住
・いちおう浄土真宗の住職
・体癖はたぶん7-2。(自分の体癖判定が最も難しかった。)
・基本、暇人。(したくないことはしない。)
・特徴、酒飲み。アルコールには強い。
・歯が32本全て生えそろっている(親不知全て)原始人並み。

これまでのseiryuu氏の寄稿記事はこちら


Comments are closed.