[ラジオイラン]サウジアラビアの反政府デモの継続

竹下雅敏氏からの情報です。

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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サウジアラビアの反政府デモの継続
転載元)
ナジャフィー解説員
各報道は、サウジアラビアの反政府デモが続いており、首都リヤドにまで広がっていることを伝えています。


サウジアラビアの首都リヤドで、17日水曜、反政府デモが行われました。このデモに参加した人々は、リヤドの街頭に繰り出し、サウジアラビアの政府による大規模な人権侵害を非難しました。

抗議者は特に、政府による大規模な女性の権利の侵害を非難しています。このリヤドのデモでは、治安部隊による政治・社会活動家の逮捕に対しても抗議が行われました。サウジアラビア各地での反政府デモの拡大は、この国の独裁政権の基盤がますます揺らいでいることを物語っています。リヤド以外の都市でも抗議デモが続けられています。

しかし、このような国民の平和的なデモは、政府軍の暴力的な対応にあっており、それが、世論の間に懸念を生じさせています。最近、刑務所に拘束されている政治活動家の家族が、声明を発表し、「政府の関係者は、収監者の人権を侵害し、人道に反した対応を取っている」と非難しました。

人権活動家によれば、現在、サウジアラビアの刑務所には、およそ3万人の政治犯が、法的手続きを取らず、容疑も確定されないままに収監されています。

こうした中、西側政府は、サウジアラビア政府の暴力に対して沈黙を守っています。サウジアラビアのこの1年の情勢は、実際、中東・北アフリカ地域のイスラムの目覚めの波が、この国にまで波及していることを示しています。ここ数ヶ月の反政府デモの拡大は、サウジアラビアの政府だけでなく、この政府を支持する西側政府にも不安や懸念を抱かせています。国民の政府に対する抗議は、政府による全面的な独裁の継続、宗教的、個人的な自由の剥奪、国民の権利の侵害が招いた結果です。

サウジアラビアには、選挙、様々な政党、メディアの自由といった、民主主義の象徴とされる要素は、どれ一つとして存在しません。経済面でも、サウジアラビア政府は、矛盾した行動を取っており、多数の国民が貧困や失業に直面していることは、この政府の経済政策の欠陥を物語っています。

サウジアラビアの国民は、政府による資源の強奪や覇権主義大国の政策への追従に強く抗議し、社会的な不公正を終わらせるための政治・経済改革の実施を求めています。

このような状況の中で、政治アナリストは、「サウジアラビアの危機は、新たな政治体制の樹立、民主的な機関の拡張、将来の決定への国民の参加など、根本的な変化によってのみ、解決される」としています。

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