第12回 神経叢のチャクラと脊髄のチャクラ

 今回の東洋医学セミナーダイジェストでは表題の、2つの系統のチャクラについて取り上げます。



1.神経叢のチャクラと脊髄のチャクラの位置

 人間のエーテル体には、ほぼ頭頂と会陰を結ぶ体の中心線上に沿って、精妙なエネルギーの中枢である主要な7つの神経叢のチャクラが存在します。また、ほぼ脊柱に沿って、主要な7つの脊髄のチャクラが存在します。
 チャクラには、この2つの系統のチャクラがあり、そして、チャクラからの気の出入り口である体表のツボがあります。(体表のツボはチャクラではありませんが、便宜的に体表のチャクラとも呼び、体表のチャクラまで含めて3系統のチャクラとする場合もあります。)

 各チャクラの位置は、おおよそ下図のようになっています。

 男性と女性では、スワーディシュターナ・チャクラとムーラーダーラ・チャクラの位置が異なっています。
 脊髄のスワーディシュターナ・チャクラは男女とも尾骨先端にあります。しかし神経叢のスワーディシュターナ・チャクラは、男性が2つの精嚢の中間にあるのに対し、女性は子宮にあります。また、体表のツボは男性は関元であるのに対し、女性では気海です。
 脊髄のムーラーダーラ・チャクラは、男性は会陰より数cm内部にあるのに対し、女性は子宮頸部後端にあります。神経叢のムーラーダーラ・チャクラは、男女とも会陰より数cm内部にあります。体表のツボは男女とも会陰です。







竹下雅敏氏のチャクラについての講話

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(チャプターNo.4、12分)


2.ヨーガの伝統に伝わるチャクラ


 チャクラは脊椎に関連するエーテル体にあるエネルギー・センター(渦)で、肉体の7つの内分泌腺及びメンタル体、アストラル体、肉体の調整と活性化を司り、意識の中枢と各身体の中継点としての役割をはたしている。

 現在のヒーリングなどの分野では、各チャクラに対応する体表のツボのことを指して「チャクラ」と呼んでいる。体表のツボは単にチャクラからのプラーナ(気)の出入口としての役割を果たしているにすぎず、チャクラではないが、ここでは便宜上体表のチャクラと呼ぶことにする。一方、伝統的なヨーガが伝えている「チャクラ」は、体表のチャクラではなく、人間のエーテル体に存在するほぼ脊柱に沿った7つのチャクラで、ここではこれを脊髄のチャクラと呼ぶことにする。しかし時代が下るにつれ、この脊髄のチャクラとは異なるチャクラの記述が現われるようになる。ここではこれを神経叢のチャクラと呼ぶことにする。実のところ主要な7つのチャクラのいずれのチャクラも、これら神経叢のチャクラと脊髄のチャクラが対をなして存在している。しかし残念ながら現在に至るまで、この2つのチャクラの系統は明確な区別がなされていない。

 古代のヒンドゥー教のヨーガでは、脊髄のチャクラが「チャクラ」とされてきた。不滅の身体をもち今も老いることなくヒマラヤで生き続けていると言われているマハー・アヴァター・ババジが、弟子たちに伝授したクリア・ヨガの伝統では、脊髄のチャクラに関する知識が伝わっている。20世紀前半、クリア・ヨガを初めて西洋に伝えたパラマハンサ・ヨガナンダは、著書「あるヨギの自叙伝」(森北出版)の中で、アナーハタ・チャクラの位置を『心臓の後にある胸椎中枢』としている。ヨガナンダの言うチャクラが脊髄のチャクラであることが分かる。またババジのクリヤー・ヨーガ(ヨガナンダのクリア・ヨガと本質的に同じものと思われる)の普及活動をしているマーシャル・ゴーヴィンダンは、著書「ババジと18人のシッダ」(ネオデルフィ)の中で、アナーハタ・チャクラの位置を『心臓の高さに当たる脊柱内にある』としており、ヨガナンダと同様である。

 6〜7世紀以降、タントラ教典が編纂された後の近代のヨーガでは、神経叢のチャクラについて言及するようになった。近代のヨーガの指導者として著名なスワミ・ヨーゲシヴァラナンダの著書「魂の科学」(たま出版)にはアナーハタ・チャクラの位置について、『このチャクラは、別名、心臓のチャクラとも呼ばれていますが、胸部の両肺に挟まれた心臓内にある微細な空間の中に位置しています。』という記述があり、ヨーゲシヴァラナンダの言うチャクラが神経叢のチャクラであることが分かる。

 また、サマエル・アウン・ベオールの著書「完全なる結婚」(ノーシス書院)には、神経叢のチャクラと脊髄のチャクラの存在について、『原始ヒンズーヨギたちは、脊髄のチャクラとクンダリニーにすべての注意を払い、神経叢のエーテルチャクラには、ほとんど無関心であった。このことはにせ秘教家を驚かせた。』という記述がある。

 以上からも、各々のヨーガ行者あるいは神秘家がチャクラの性質及びその位置について言及する場合、神経叢のチャクラあるいは脊髄のチャクラのいずれか一方についてのみ言及しており、各々のチャクラが、これら2つのチャクラと対をなして存在していること、及び、それらの位置と機能の違いについて、明確に区別し、自覚されていたとは考えにくい。

 体表のチャクラは、先に述べたように本質的にチャクラではなく、チャクラからのプラーナ(気)の出入り口である。しかし、そのルートが浄化されていることが心身の健康とチャクラの覚醒の上で重要であるため、ヒーリングの分野において重視されている。一方、本来のチャクラは神経叢と脊髄のチャクラであり、神経叢のチャクラは、身体の交感神経系を支配するナディーと関連し、身体の運動的な活動を司っている。一方、脊髄のチャクラは、身体の副交感神経系を支配するナディーと関連し、精神的な活動を司っている。神経叢のチャクラと脊髄のチャクラは対になっており、意識の拡大の過程を通じて、下位のチャクラから順に覚醒していく。

(竹下雅敏)

※Wikipedia「チャクラ:神経叢のチャクラと脊髄のチャクラ」2007年2月12日 のunity-designによる投稿は、このWebページの作成者である村岡宏治によるものです。



3.チャクラ対応表

チャクラ ムーラーダーラ スワーディシュターナ マニプーラ アナーハタ ヴィシュダ アージュナー サハスラーラ
位置 男性:会陰上部

女性:子宮頚部後端
尾骨 第3腰椎 第5胸椎 咽頭部 延髄 百会下部
会陰上部 男性:精嚢
女性:子宮
第3腰椎前 心臓 甲状軟骨
付近
脳下垂体 百会下部
体表の
ツボ
会陰 男性:関元女性:気海 水分 だん中 簾泉 白毫 百会
内分泌腺 副腎 精巣
卵巣
膵臓 胸腺 甲状腺 脳下垂体 松果体
神経叢 仙骨神経叢 男性:前立腺の神経叢

女性:子宮・膣の神経叢
太陽神経叢 心臓神経叢 頸神経叢 - -
経脈 手陽明経脈

足少陰経脈
足太陽経脈

手太陽経脈
足陽明経脈

足太陰経脈
手少陰経脈

足厥陰経脈
足少陽経脈

手太陰経脈
- -
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運動器官 肛門 生殖器 - -
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