シャンティ・フーラのブログ

2022年8月14日 の記事

[スタッフ日誌] 第303回 パータの庭便り41

皆様、こんにちは。
今年は行動制限がないそうで、人の動きが活発なお盆休のようですね。私はいつもと同じく自宅で過ごすのですが、皆様が過ごされるこの時期が安寧であるようにと願っております。
それにしても、空がおかしい。

8月9日撮影

さて、今回は花ではなく農作物のお話です。

【観葉サニーレタス】

今年4月より色々な作物の種を畑に蒔いてみたのですが、ラディッシュが10個ほど収穫できた以外何も育たず、お先真っ暗の気分になっていました。畑でダメならと、苗を育てるセルポットに種まき培養土を入れてサラダミックスの種を蒔いてみたのですが、無事に育ったのがこのサニーレタス1株だけ。この貴重なサニーレタスを手に、どこに植えようかとあたりを見渡して何も育っていないこの鉢が目に入り、植えてみるとなかなか様になり、今、元気に大きくなっています。

【キュウリ】

6月30日撮影

5月に、ひょろひょろに徒長していた売れ残りで安くなったキュウリの苗(品種:夏すずみ)を2本買いました。これまでもキュウリの苗を植えて数本のキュウリを収穫できたことはあるのですが、うまく育った記憶がありません。少し弱った苗だしうまく育つかしらと思いながら、畑にキュウリの苗を植えました。
最初はウリハムシに食われて元気もなくどうなることかと思っていましたが、その後元気に育ち、1日1本くらいのペースでキュウリが取れます。残念だったのは、間違って1本の苗を根元から切ってしまったこと。

8月3日撮影

さて、キュウリの育て方については、「立ち作りでは5~6節までの子づるは摘除し、それから上の子づるは本葉2枚のすぐ上で摘芯します。親づるは自分の手が届く高さで止めます。地這い品種は親づるの本葉5~6枚のところで摘芯し、子づる4~5本を伸ばします」という感じで、摘芯して育てるようにと説明されることが多いです。摘芯は手がかかるし、キュウリを切るのは嫌だな、そういう育て方がベストなのか?とずっと思っていました。そうしたら、この動画のサムネイル画像に“摘心するからきゅうりは枯れる”と書いてあり、動画の10分以降では、長く収穫するための「つる下ろし栽培」の解説がありまして、これまで感じていた疑問が解決したのでした。
「つる下ろし栽培」は「マンションのベランダやお庭の限られたスペースを有効に使えるキュウリ栽培の方法」とのことなので、気軽にキュウリ栽培を試してみると面白いと思います。

摘芯されることなく、うちのキュウリさんが1本の茎で自分のペースで実をつけてくれ、それが大層美味しい。

【草刈り仲間】

数十坪の住まいの土地ですら草の管理が追いつかなくて、造園業者さんに家の四隅をコンクリートで固めてもらい、きれいに庭作りしていただいたのが2011年。その時の変遷の様子はこちらで見ることが出来るのですが、何度見ても感動します。あまりにも荒れ果て日本の風景に見えなかった我が家が一瞬混沌から解放されたのです!
しかし、あの時よりもっと緑の多い今の我が家の敷地。そして、私が管理する土地も数倍の広さになりました。でも何とかやっていられるのは、良き相棒がいるからです。

エンジン式の草刈り機は重いし、ガソリンを扱うのは怖いところなのですが、このマキタの充電式草刈り機は、3枚の樹脂刃で切るので安心感が高く、重さが2.8㎏で取り扱いやすく、エンジン式の草刈りの半分くらいの仕事率ですがザクザクと草を切ってくれ、大変役立っています。
もう1つ最近加わった相棒が、上の写真右下にある小さな充電式ヘッジトリマーです。これが大層優れモノ。ポールで伸ばせば、高い場所の枝(8mm以下)も切ることが出来ます。畑の際の雑草を刈るのに大変適しており、軽くて片手で扱えるので、大変重宝しています。
7種体癖の私は、パワーのある機械やら車が好きなようです。

【パータの思うこと】

うちは、佐賀の藤井農園さんから無農薬野菜を取り寄せています。とても立派な無農薬野菜が宅配で届きますので、実際のところ、農業をする必要はないのです。しかし、物流が止まるかもしれないし、自然農法をしたかったという夢もあったし、土地は広いし、自然農法の手ごたえを試したくて、今年色々やっています。
さて、藤井農園さんの様子を連載した過去の記事を見ていただくとわかるように、雑草と共存した農業が出来るのです。しかし、それには大変なパワーが要るし、経済活動としては効率的とは言えないだろうと思います。しかし!届く野菜は美味しいです。どうやったらそんなに立派なホウレンソウやニンジンに育つのだろうと、いつも感嘆しています! 私は全然育てられないのに!

さて、藤井さんは、広島大学 発酵工学科 微生物学科を卒業されておられ、お酒の発酵の研究をされていたとお聞きしましたので、実験して記録して再現して改良してといった作業はお手の物なんだろうなと想像しています。そうでないと、広い土地で多種類の農作物を、不耕起、無農薬で、あんなにたくさん作ることはできないだろうから。
記事の写真をご覧になっていただくと、放任して草だらけに見えるかも知れませんが、実際には、雑草の種類ごとに細かな計画を立てて一番良いタイミングで雑草刈りをされ、最大限に草を生かしておられるようです。農業こそ、根気強さ、緻密さ、計画性、膨大な知識を蓄える能力が必要とされる分野なのだろうと思います。

人に言われた通りにするのではなく、創意工夫、改善する能力が問われるのは、どんな場面でも同じかも知れません。私の場合は、記憶力、継続力、体力が…弱い…の…でもガンバルダ。

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パータ こと 泰子