里山社屋主義(32) 設備工事:キッチン

設備工事:キッチン

前回に引き続き、社屋の整備を進めていきます。

この32回の時点で、社屋にはすでに電気やクーラー、建具が付いています。
あと、事務所として使うのに必要なのは、何といってもトイレ!

ただ、先にトイレだけ優先して付けたいといっても、配管は一度にやらないといけません。水回り全体を整える必要があります。社屋で今回計画していた水回り設備は次の3つです。

・キッチン
・シャワーユニット
・トイレ

今回紹介するのは、キッチンの工事です。

まず最初の写真です。


今回キッチンは、タカラのキッチンセットを注文しました。左奥に見えるのが流し台、右手前がガス台です。

これは本来、壁にピタッと付けて設置するよう作られているのですが、それでは面白くないので、対面式のキッチンになるよう工夫をしました。
上の写真は、前面の壁を作るために骨組みを作ったところです。この壁の中に、水道管やガス管も通します。

工事を始める前にこのような図面を引きました。


特に、排水パイプや水道の位置は、ちゃんと管が通せるように考えます。
何分こういう工事をリフォームですらやったことがなく、周りに教えてくれる人もなく、これでいいんかいな?と思いながら試行錯誤で進める状況でした。例えば途中、壁がグラグラ揺れるので、間に合わせの補強の部材を追加したりという感じです。

骨組みの上と側面に、建築で余ったヒノキの間柱で作った化粧板を付けました。


105mm幅の間柱だったので、そのままでは狭すぎ、用意したお茶などが置きにくく不便なことが、後でわかりました。
追加で同じ間柱をもうひとつ継ぎ足して広くしました。最初から想定していれば、幅の広い板を使っていたのですが。




さて、ここまで基本的に木で作っているのですが、ガス台の周りは防火のため木で仕上げるわけにはいきません。

このような箇所は、一般的にはきれいなキッチンパネルを貼る所ですが、こんな高くて失敗が許されないものは、とても施工する勇気はありません。
軒天などによく使われる、6mmのケイカル板を取り付けます。水気に強い、燃えない、安い、施工もカンタン、問題は見た目の質感だけ!(笑)

カッターを何度か走らせれば簡単に切れます

目立つところは両面テープ、それ以外はビスで貼りました


ちなみに、どこまでの範囲を不燃材(ケイカル板など)にすればよいかは、ガス器具メーカーの取り付け注意に書かれています。


最後に床に配管用の穴を開けて、水道管と排水管を通します。(今回、ガス以外の配管工事はDIYで行いました。詳しくは後の回で紹介します。)

例えばキッチンの排水管は61mmという結構大きい径の穴を、床に開ける必要があります。この時に便利なのは、自在錐という道具。刃の位置を調節すれば、どんなサイズの穴も開けられます。


欠点は、あまり深い穴は掘れないこと。社屋の床板の厚さは30mmでしたから、この厚さならギリギリ開けることができました。万一もっと厚い板の場合は、ドリルソーで、堀りきれずに残った部分を削り取ります。

配管が終われば、あとは、流し台とガス台をピッタリとくっつけます。


前面に板を貼ります。これも、内装用の余った板を使いました。



最後に、水栓器具を注文しました。以前、スタッフ日誌で紹介した、「誰やメタボにしたん!」と「ぷぅ〜」です。


取り付けました。ちなみに右の「誰やメタボにしたん!」は、この傾きで取り付けてくださいと説明書に指示があります。(笑)


実用性に関しては、いやホンマに、使いにくいですわ! あかん!
「ぷぅ〜」は、お湯がシャワーになるから便利と思っていたのですが、使い込むうちに湯煙を周りに撒き散らすようになり、「マイナスイオン出さんでええ!」とツッコミを入れています。

皆様、ご家庭にカクダイのDaReyaシリーズをご検討の際は、笑って許せる場所かどうかをよく考えて設置しましょう。

といった具合で、キッチンはきちんと完成しました♪


(シャンティ・フーラ スタッフ るぱぱ)

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