19/2/20 ペーター・B・マイヤー情報:出EU記

 読者の方に御推薦頂いたサイトが大変興味深かったので、筆者のマイヤー氏に御連絡したところ、翻訳を快諾してくださいました。これまでどうしても北米を中心とした情報が多かったのですが、マイヤー氏のお蔭で、より詳しいヨーロッパ事情もお伝え出来そうです。お二人には心より御礼申し上げます。
 第一弾は、3月末に迫ったブレキシット(英国のEU離脱)を巡る諸問題について訳してみました。イギリスだけでなく、最早ヨーロッパ全体が聖書の「出エジプト記」ならぬ「出EU記」状態です。
 先週ソルカ・ファール女史の記事でも御紹介しましたが、やはり5月末の欧州議会選挙も見据えて、各国で動きが活発になりそうです。昔は欧州議会なんて、大して重要視されていなかったのですけれど……支配層の思惑を、市井の人々が敏感に感じ取るようになったしるしなのでしょう。

 日本という国は思想も流行も制度も何事も、すべからく欧米“様”に右に倣えなものですから、向こうで人々が目覚めて色々と変えて頂かねば、ちっとも動きそうにありません。マイヤー氏のサイト名は「The Final Wakeup Call(最後の目覚めの鐘)」。もうとっくに世界中で鳴り響いているのに、日本は一体いつになったら認識するのやら。
 ちなみにBrexitは現地イギリスだと「ブレキシット」の方が耳慣れた感じなので、濁らせずに表記しています。日本でよく見かける「ブレグジット」は言いにくくて。宗主国アメリカ“様”が全てじゃないと思うのですが、日本の言う「世界」はどーにも狭い。
(Yutika)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ペーター・B・マイヤー情報:出EU記
転載元)
投稿者:ペーター・B・マイヤー

■ 目次 ■


EUは悪性の経済の癌と化してしまった


EU崩壊は近代の金融史上、最大の事件となるでしょうか? おそらくそうなるでしょう。

ブレキシットのドミノが実際に倒れるようになれば、それに続いて止めようのない出来事が次々と起こり、最終的にはEUの崩壊に至るのです。

おそらく大半の人々、少なくともその多くは、この振るい落としのプロセスが如何に自分たちの繁栄へ影響を及ぼすのか、全く分かってはいません。世界経済全体が一大転換によって苦しむことになる【というのに】。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

【※画像:真ん中の青い壁「EUの恐怖計画」   
 左の男性:EUに留まる派「職が流出してしまう」
 右の女性:EU離脱派「移民の侵略!」】    

こんにちの市場は余りにも相互に絡み合っており――情報が遥かに速く駆け抜けるせいで――大型の経済的ショックの波は、瞬く間に世界中に溢れかえります。言い換えると、誰一人として、この惑星のどこに住んでいようと、ただ単にヨーロッパに暮らしてはいないからといって安全だとはならないのです。

EUの実験は、悪性の経済的な癌と化してしまいました。そしてあらゆる悪性癌と同じく、これもまた【欧州】連合の全身に拡がり、市民一人一人に大いなる苦しみを与えています。

だからこそ、これほどまでに多くのヨーロッパの有権者が何かを試したいと願っているのです――それがどのようなものであれ、EUが現在行っていることと別のものでさえあれば、そして自治の取り決めと地元の文化に基づいた経済的な主権が保障されるのであれば。こう考えてみてください;もう一度EU諸国が各々の資産に裏付けされた通貨を導入するや否や、ロスチャイルドが所有かつ支配する腐ったEUは崩れ去るのです。

これで各国は、ユーロ圏の拘束的な諸規則を捨て去る独自の手段を手にします。【そういった規則の】代わりに、国々は主権の独立を取り戻すのです。選挙で選ばれてもいないEUの道化師連中によって、行動や表現の自由に対する厳しい制約を命じられるのではなく。全ての国は、そもそも初めから犠牲になどされるべきではなかった自治の権利を正当に取り戻すことが可能となるのです。

【世の】常として、大統領や首相や国会議員というのは世界のどこであっても、合法的な投票結果を支持することを拒絶し、自国の有権者の民主的な【総】意に相反します。奇妙なことに、彼らは有権者による深刻な報復措置や処罰など受けることもなく、背信行為を続けています。こうして彼らはつけあがって、続けるのです。

国民投票【が実際に意味する】現実や、自称“民主主義”の【議会での】手順といったものは、英国の人々にとって、そして彼らの国全体の将来にとって、あるいは彼らが希望する主権の回帰にとって、幸先の良いものではありません。

ひとたび宣言されてしまえば、「ブレキシット」なぞ「グレキシット」同様に、忘れ去られてしまうでしょう。

ブレキシット、合意なき離脱


イギリス人は、選挙で選ばれてない個々人の集まりから、ああしろこうしろと指示されたくなどありません。EUはロスチャイルドの犯罪カバールによって所有され、かつ運営されており、奴らは現在すっかりパニックに陥っています。

欧州理事会は事態を掌握していると思い込んでいましたが、人々が支配【権】を取り戻しつつあることに気が付いたのです。こうした選挙で選ばれていない操り人形連中は、合意なき離脱【※国境だの関税だの、あるいは移行期間などの取り決めなしに英国が期限である今年の3月29日にEUとバッサリ縁を切ること】を望んでいません。そうなると、自分たちの正体が露見しかねないのですから。

画像はシャンティ・フーラがピンに差し替え

【※画像:ブレキシットの「位置について、よーい……」と英国のテリーザ・メイ首相がスタート地点で構えていると、逆方向に「どん!」と走り始めるスコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首相。足並みが揃わないとかのレベルではない(笑)。】

一方、欧州中央銀行の経済が停滞してきているせいで、欧州委員会は経済成長予測を大幅に削減しました。【最早】システム全体がその重みで内側から爆発してしまう臨界点に到達しつつあります。

ブリュッセルの操り人形連中は支配を喪失したことに気が付いて、恐れおののき、パニックに陥っています。彼らの動揺がツイートに如実に表れています。

ドナルド・トゥスク欧州理事会議長はつい最近、英国のブレキシット支持派に食ってかかり、欧州連合から同国をどう離脱させるかロクに分かっちゃいない連中に用意されている「地獄の特別な場所」はどんなところだか、と憚ることなく疑問を呈してみせました。

【※分り易く変換すると、「計画なしに離脱とか決めた馬鹿タレは、将来の地獄行きが確定なんじゃー」とキレた。】

トゥスクは以下のようにツイートしたのです:「ルシファーが奴らを歓迎するとは思い難い。イギリスでやらかしたこと【を鑑みる】に、奴らは地獄でさえ分断しかねない【のだから】。」

彼の侮辱にはコメントが雪崩の如く殺到。これもまた、EUの操り人形連中が自分では代表していると称する人々から、完全に乖離してしまっていることの裏付けでしょう;彼らが気にしているのは自分たちのことだけで、市井の人々のことなど念頭にないのです。

ナイジェル・ファラージが、合意なき離脱についてどうして彼らがここまで怯え、神経質になっているのかをまとめてくれています

ブリュッセルの官僚は「合意なき離脱」に怯えている。その後には景気後退【がやってくる】と主張しているのだ……彼らが「合意なき離脱」が起こって欲しくはないのは、彼ら自身の正体が曝露されてしまうからだ。だからこそ彼らは自分たちの合意案を譲歩しようとしない。

彼らは毎回、悲惨極まりない帰結に言及してきます。EUを離脱しようものなら経済が自滅するだの、あるいはそれと似たような恐怖をやたらと煽りたてる筋書きです。いつだって【真実は】彼らが述べるのとは正反対なのだ、と肝に銘じておくべきでしょう。

彼らが示していることの投影【が真実】なのです;彼ら自身【が考え出した】ロクでもない政策と、【EUの】システムを彼らが動かしてきた手腕の結果、EUの方が経験することになる内容【を語っているの】です。彼らが真に怯えているのは、英国がEUを抜け次第、繁栄してしまうということです。

欧州連合中の指導層は、テリーザ・メイ首相が英国議会の支持を取り戻すべく、ブレキシットという離婚の取り決めに向けて【開始した】遅きに失する英国の交渉努力に対して、「否」の大合唱を突き付けました。ロンドンに戻ったメイ首相ときたら、英国の立法府が懸念しているアイルランドとの国境に対処できるよう、【EUとの】取り決めをどう変更するのか、英国政府は未だに決められていないと認める始末。


アイルランド国境問題


アイルランドは国境警備に対する不安を表明し、北アイルランド問題を更にややこしくして、意図的に【ブレキシット】交渉を妨害しました。アイルランドのレオ・バラッカー首相によって明確に始められた【動きです】。

いわゆるバックネット【=安全策】とは、テリーザ・メイ首相が英国はEU単一市場にも関税同盟にも留まらないと言い張ったのを受けて、北アイルランドとEU加盟国であるアイルランドとの間で開かれた国境を保持するために設計されました。


【※元画像:「北アイルランドへようこそ」と書かれた道路標識。下に「制限速度はマイル毎時」と注意書きがあるのは、北アイルランドが英国の一部だから。同じ島でも、其の他の場所つまりアイルランドという国の方は、2005年以降はEU諸国同様にキロ表示に完全移行しているので、数字の意味するところが違うのです。】

そうこうしている内に、アイルランドのレオ・バラッカー首相(40歳)が2月7日、ブレキシットを意図的に妨害しようとして地球同盟から尋問を受けました。

彼はインド系移民の息子で、ゲイであることを認めています。2017年6月に与党の党首に選出されて、アイルランド初のゲイの首相となった人物です。

ギットモウ【※泣く子も黙る「グアンタナモ湾収容キャンプ」の愛称】への島流しを避けるため、彼は次の3月で、体調不良を言い訣にしてアイルランド首相の職を辞すことに同意しました。

ギットモウにいるオバマ同様、バラッカーは「カナリアの如く囀っており」【=ペラペラと自白している】、アイルランドとウェールズに残されたカバールの地下施設2箇所の場所を吐きました。彼は、ブリュッセルの欧州委員会や英国のウェストミンスター【つまり英国議会】で活動しているカバール工作員連中の詳細についても提供しています。


EUの牽引役ドイツは瓦解しつつあり、EU離脱へ一直線


ドイツの経済はヨーロッパ大陸で最大で、英国・フランス・イタリア経済よりも大きいのです。ドイツを軸の中心として、他の全ての加盟国が周回しています。そしてアンゲラ・メルケルの下、ほぼ如何なる犠牲を払ってでも【欧州】連合を強化しようと常に全速力で進んで来たのです。

画像はシャンティ・フーラがピンに差し替え

【※画像:メルケルのお決まりのポーズ「メルケルの斜方形」に倣って、IMFのラガルドなどが後ろで一緒にハンドサインをしています。一説にはイルミナティへの帰属を示している、とも。】

しかし今やメルケル自身が脱出口に向かっており【※今度の任期満了(2021年)には退任すると表明している】、彼女の後方では、強力な諸勢力がドイツそのもののEUからの撤退ですら推し進めようとしているのです。

もしもベルリンがEUを離脱すると決意すれば、あるいはただ単に中立の立場へ移っただけだとしても、他のEU加盟国による離脱の連鎖反応を急速に引き起こすのは避けられません。今や製造業受注【指数】が2012年以来の最速率で急落したのですから尚更です。EU経済は壁に突き当たっており、欧州中央銀行も身動きが取れず、【最早】ここから抜け出す道などありません。

急成長中の「ドイツのための選択肢」党(AfD)は、同国のEUからの離脱運動を展開することを投票で決めました。彼らは欧州議会そのものをも閉鎖したいと望んでいるのです。

【こんな】政党はドイツ政治の末端にずっと留まっているだろうと思っていた誰もが、2018年には大手政党の【ドイツ】社会民主党(SPD)すら追い抜いて、二番目に人気のある政党になったと知ったときには衝撃を受けたものです。

この動きに抗おうと、EUはソロスが支援する「過激ドイツ・アンティファ」の手助けを受けて対応します。2019年の欧州【議会】選挙運動の一環として、【このドイツ版アンティファは】彼らのサイトIndymediaで、AfD所属の特定の政治家たちの暗殺を含む2019年の詳細な選挙戦略を公表しました。

ドイツは統合された欧州を作り上げた立役者でしたが、今では明らかにEU離脱の準備が整いました。


イタリア


【イタリアでは】移民反対の副首相兼内務大臣のサルヴィーニ氏が、采配を振るっているのは明白です。その間、彼の仲間がブリュッセルに対して、熾烈な攻撃をしています。それも尤もな話で、ブリュッセルときたらイタリアの予算に規制を課そうとしているのです。この同じルールを、全てのEU加盟国には適用しない一方で、です。

画像はシャンティ・フーラがピンに差し替え

【※画像:新大陸アメリカに移住してくる団体は、それよりも前にやってきた人たちから差別されるのが通例でした。20世紀に入って南欧、とりわけイタリアから移民してくる人々も、「ヨーロッパのスラムから直行」して来た「社会主義者」(アメリカの象徴、アンクル・サムの足元の白い帽子)だの、アナーキー(=「無政府状態」、赤いバンダナ)だの、マフィア(肌色の帽子)だのと揶揄され、しかもドブネズミのように忌み嫌われたのです。

ちなみに船が沈没するのを最初に察知して逃げ出すのが鼠だ、とよく言います。左上は第25代アメリカ大統領のウィリアム・マッキンリー。無政府主義のポーランド系移民に暗殺され、無政府主義者(ようは当時のテロリスト)が1903年のアメリカ移民法から締め出されました。】

イタリアの経済的苦難はこれよりも更に酷い有り様です。イタリア人全員が、【欧州】連合に加盟したのと時を同じくして、可処分所得の逸失で苦しむようになったのですから。可処分所得とは、税金や移転【の支払いを除いた】後の所得という意味で――単純に言うと、彼らは手取りのポケットマネーが大幅に減少したのです。これは実質ベースでの国全体の完全な経済破壊です。どうにも他に表現の仕様がありません。これが何千万ものイタリア人が、EUを離脱したがっている理由なのです。

サルヴィーニ大臣は「開かれた国境活動家」の連中を阻止しようとしています。移民は全て活動家たちの自宅に住まわせるべく送り込むぞ、と言っているのです。【つまり】大臣は移民を、彼らが国内に【いることを】望む人々のところに住まわせ、費用を出してやってくれ、と提案している訣です。

大臣はイタリアへの大量移民を拒絶したことで、殺人者呼ばわりする左派と現在対峙しています。ですがサルヴィーニは、移民を引き取りたいと願っている全員の名前と住所を教えてくれたら、そちらへ移民をお送りしよう、と左派連中に要求して形成を逆転させました。そして真の殺人犯とは、不正に得た金で武器や麻薬を購入する移民密輸業者連中だ、と彼らに教えているのです。

サルヴィーニはイタリアに、テリーザ・メイやマクロンの政権のそれとは異なるビジョンを提供しています。彼は自国の将来のために戦い、中央銀行と彼らの金融監督機関【※おそらくConsob(イタリア証券取引委員会)のこと】の撤廃を呼び掛けます。

イタリアの金(きん)はイタリア国民と彼らの国土に帰属するのであって、政府にではない、といみじくも彼は言います。イタリアは西半球で米国とドイツに次いで、三番目に多い金準備を保有しているのです。

彼曰く、金(きん)がカバールの中央銀行による干渉の手から離れ、その自由市場価格で評価されさえするようになれば、国の金準備を収益化すること【※おそらく金に裏打ちされた自国通貨を発行すること】で、イタリアの金融危機と国債危機を解決する現金を棚ぼた式にたっぷりもたらすことでしょう。


グレキシット略奪


ギリシャはグローバル略奪の震源地を象徴していそうです。EUと欧州中央銀行とIMFが作り上げたトロイカによって、解決策はこの国の経済を更に破壊することが決定づけられていました。そもそもギリシャの経済危機を自ら作出しておきながら、連中にとって何より大切なのは当然、銀行家への支払いを最初にさせることなのです。

大混乱が訪れれば、それは連中の重窃盗罪を手助けし、最大限【その状況に】便乗することが可能となります;言ってみれば、借金の罠で絡めとる金融テロです。これが生み出すのは大衆の貧困化や高い失業率や現代版農奴制で、その後には人々の悲惨な状態が続くのです。

画像はシャンティ・フーラがピンに差し替え

【※画像:ギリシャを象徴する崖っぷち中年サラリーマンが、お酒のウーゾを飲みながら、「予算カット」で刺し殺すか、「ユーロ圏離脱」で頭をぶち抜くか、どっちにせよ自殺の方法を検討中。】

“グレキシット”の国民投票でギリシャが2015年6月27日にEUを離脱し、更にはEUでの自国の存在について再交渉を行なうと【国民自ら】決めたことを覚えておいででしょうか。不誠実かつ裏切り者の政治家が自国に揃っていたお蔭で、ギリシャにとってこれが上手くいくことはありませんでした。

ギリシャでのこの結末を鑑みるに、そして英国保守党の対立を生み出す支配が下院の両側【に坐る】国会議員【※つまり与党も野党も含めて】の心の中に存在しているのですから、【英国】下院議会での次の投票の見通しは英国にとって良いものではありません


フレキシット


フランスのEUからの脱出ボタンは2018年11月17日以来、怒れる黄色いベスト運動が握っています。フランス全土での抗議活動で、3千以上のデモ隊と警察官が、手榴弾の破片やゴム弾や警察からの殴打を受けて負傷しました。

今やこの運動はベルギー、オランダ、ドイツ、イタリア、其の他世界中の国々へと広がっています。

反政府主義の黄色いベスト【のデモ隊】はフランス全土、そして其の他多くのEU加盟諸国において、EUを廃棄せよという共通の要求を掲げ、連続15週目に突入する週末の街頭抗議活動の準備を進めています。

画像はシャンティ・フーラがピンに差し替え

【※画像:フランス大統領(絵が描かれた頃はマクロンじゃなくてオランドだったようです)とドイツの首相(こちらは今と変わらずメルケル)が、「グレキシット」「ブレキシット」「フレキシット」と題されたパネルを見せられて焦っている様子。その横ではフランス極右政党の申し子、マリーヌ・ルペンが嬉しそうに「サ・メクシット」というプラカードを掲げています。
(多分、exit「離脱」とフランス語のs’exciter「興奮する」という動詞との言葉遊びで、「ワクワクしちゃうわ~」的な意味になるかと。)】

フランスの人々は現行の政府、とくに高慢ちきなマクロン自身に対して非常に不満なのです。連中は、大半の問題の根源である社会主義を決して諦めようとはしません。【法律なり】好きにいじくればいいのですが、自由市場を受け入れない限り、諸々の問題はなくならないでしょう。

とある調査によるとフランス人の4分の1もが所謂“エリート”による陰謀を信じているだけでなく、まさにそのエリート連中が大量移民を使ってヨーロッパの人口を置き換えようとしている、とまで信じているそうです。


まとめ


イギリスの人々は2千年以上もの間ヨーロッパとは距離を置こうとして守り抜こうとした理想が、自分たちの合意なしに定められたものだったという事実に目覚めました。人々の意思を無視するブリュッセルの暴政と蔑視は、とうとう彼らを修復不能な限界レベルまで追い詰めたのです。

こういったグローバリスト犯罪者連中の終焉が訪れようとしています。ですがその一方で、連中は未だに自分たちの意思をEUに住まう人々に押し付けようと、手に入る限りのありとあらゆる手段を使いかねない状況です。

とはいえ、数多くの更なる国々が後に続け【とばかりに離脱の】手続きを準備しています。例えば、デンマークはデクシットを、オランダは(正しくは「ネーデルランド」なので)ネクシットを、ポーランドはポレクシットを、スウェーデンはスウェクシットを、フィンランドはフィクシットを。

そしてハンガリーやチェコ【や】スロバキアやオーストリアといった、反EU主義の強力な指導者のいる東欧諸国もお忘れなく。またブルガリアやモルドバも、EU離脱について話しています。

イエズス会に支配されたスペインを除く全てのEU加盟国が、やがてEUを離脱することになるでしょう。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

忘れてはならないのは、シティ・オブ・ロンドンが英国とは別個【独立】の存在で、エリザベス女王が所有し、ロスチャイルド家によって支配されている点です――ちょうどワシントンD.C.やバチカンがディープ・ステートによって支配されているように。にもかかわらず、戒厳令施行の可能性も併せて、国際金融システムに対するロンドンの支配を終わらせることに女王が同意し、署名しました

ブレキシット投票は、国民の血税に対するディープ・ステートや【エリザベス】女王やバチカンの支配に終止符を打ち、残りのヨーロッパの金融崩壊を引き起こしてエリートが所有かつ支配するEUの解体をもたらしかねません。

ブレキシットがまたもや否決された今【※国民投票のことではなく、イギリス下院で与党が提出した離脱交渉案の方のことだと思います】、英国で戒厳令が宣言されるのではと見られています。

カバールは、ブレキシットが通過するのを極度に恐れています。英国で次々に連鎖反応を引き起こすと見られているからです。その数ある【連鎖反応の】中でも、北アイルランドは英国と別れて、アイルランドと統一することを余儀なくされるでしょう。スコットランドは、いち主権国家として英国を離れ、ヨーロッパに加わることを投票で選ぶでしょう。

Qによると、こういった出来事は既に計画済みだそうです。というのもこれはGESARA【世界経済安全保障改革法】の順守事項に該当し、ブレキシットを介して英国のために事前に取り決められていた内容だとか。

もしブレキシットが合意に至らなければ、米国の国家非常事態宣言と英国の戒厳令は、ディープ・ステートの軍産複合体(MIC)を殲滅し、連中の金融面での首都であるシティ・オブ・ロンドン――私たち人民に対する連中のグローバルな支配を下支えしています――を完全に分解するでしょう。戒厳令を宣言することで、英国はGESARAに準拠していると見做されるのです。


RV実施の開始の合図


そうこうしている間にもトランプ大統領と英国は、ジンバブエに対する制裁を同時に終わらせました。最早カバールの連邦準備制度やIRSやシティ・オブ・ロンドンやバチカン銀行、そして其の他の私的所有の中央銀行といったものは時代遅れとなったのだ、と暗示しています。

ジンバブエをGESARAに準拠させることは、RV【通貨評価替え】実施の開始の合図となっている可能性があります。新たな通貨システムQFS【量子金融制度】を運用可能な状態にするとかでしょうか? 一方で一般の通貨評価替えRVは、その後【=QFS運用後】】すぐにも始められるかもしれません。

投降を拒否するカバールの残党は追跡され、捕えられます。地球同盟は新金融システムQFSへの移行開始に向けて、如何なる手段も辞さない構えです。


本来はどうあるべきだったのか


もしEUが、単なる貿易目的での強固な連繋という当初の信念を貫いていたのであれば、今現在でも高潔な思想であり続けたことでしょう。

しかしグローバル主義のエリート連中は、操り人形の政治家たちの糸を引くことを決意します。そんな理想を望んでもおらず、必要ともしていなかった人々に「統一世界政府」を押し付けるようになると、欧州連合の概念そのものが構想当時のそれから引き剥がされ、廃れてしまいました。

何よりもまずその財源が強制的に枯渇していっているのですから、いずれにせよEUは間もなく歴史の遺物と化します。


知ることは力なり


今回の件も、民衆に語られる内容は全て真っ赤な嘘なのだということを再び証明しました。私たちは、現代【に残された】最後の妄想まで到達したのだと願いたいものです。

大衆を欺くことを推し進めるのに関与している者と、御目出度い無知の中に暮らす大衆が苦しみながら目覚めていく過程を推し進めるのに関与する者。双方のことを思い、このような悲劇が展開されていくのを見るにつけ、危機感を抱か【ざるをえません】。

大規模な民衆の目覚めなくして、【ここから】抜け出す道はありません。責任ある大人は誰もが、新しい主権社会の再出現を手助けするよう求められています。あらゆる欺瞞【が蔓延る】どん底から上へと【向かいましょう】。


画像はシャンティ・フーラが挿入
stockio

【拙著】『大いなる覚醒』の第一部第二部で提供した助言を活用してください。二冊共に、幾つもの事例研究を適宜詳細に検討しており、相応しい解決策への提案を加えています。また広範囲に及ぶ個々の詳細な調査も、多数リンクしてあります。

歴史上の情報は全て徹底的に調査・編纂し、読み易い概要となるようにしていながら、かつてないほど広範囲を網羅しております。

もし私たちとご先祖を取り巻く、とてつもない犯罪行為と欺瞞を余すところなく理解したいのでしたら、この知識は不可欠となります。世界各地の地元社会で必要な改革を再構築し実施していく上で、欠かせない手引きとなります。

そうして初めて、こういった犯罪違法行為の完全な破壊を確実なものとし、再び擡頭することを阻止するのが可能となるのです。賢くありましょう、そして忘れてはなりません;安易な紙幣印刷がこの惑星の諸悪の根源です。私たちの世界を骨の髄まで腐らせてしまった【のですから】。


翻訳:Yutika

註:マイヤー氏から許可を戴き、翻訳させて頂いております。

【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。各見出しの文言は原文の訳ですが、色を変更して囲み、見易くしてあります。

ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。


Writer

Yutika

体癖:8−2、エニアグラム:4
関西の英語塾で教えつつ、翻訳業(英語&仏語)をしております。


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