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[Sputnik]フィリピン大統領対麻薬マフィア:クーデターは不可避か 〜クーデター成功の見込みは5%以下〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 フィリピンのドゥテルテ大統領は、米国にとって大変都合の悪い人物なので、いずれアメリカはクーデターを仕掛けてくると考えられます。ただ、ドゥテルテ大統領はそうした連中のリストを持っているということから、クーデター成功の見込みはまずありません。直感的には、クーデター成功の見込みは5%以下ではないでしょうか。
 ただ、10月には様々な事件が起こる可能性が高く、フィリピンでのクーデターの可能性を見ておかなければなりません。事実上、世界各地で戦争状態になっているという感じがします。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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フィリピン大統領対麻薬マフィア:クーデターは不可避か
転載元)
ロドリゴ・ドゥテルテ大統領に対する軍事クーデターの計画はないというフィリピン軍司令部の声明にもかかわらず、そうなる危険性は残っている。ロシアの政治学者で教授のウラジーミル・コロトフ氏がスプートニクのインタビューで述べた。以下にその所説を紹介する。

大統領が危険で強力な敵・麻薬マフィアに対して厳しい戦いを開始したことは、非常に大きなリスクであると思う。1億強いるフィリピンの人口の約三分の一が麻薬中毒者だ。司法制度と国家機構が非常に深刻な汚職にむしばまれていることを念頭に、大統領は最も極端な措置をとることを余儀なくされた。麻薬の売人を調査や裁判なしで殺すよう、住民に訴えるというものだ」

麻薬マフィアは既に収入に巨額の損失を被った。官僚組織や治安部隊における彼らの共犯らも同様だ。彼らはクーデターとなれば確実にそれに参加するだろうし、穏やかな声明とともに、自分たちでそれを計画する可能性もある。

フィリピンに米軍基地や軍事施設があるという地政学的側面を無視することもできない。米国が軍事的プレゼンスを持っている国では、それらの国の内外政策に米国が影響を与えられる特別な可能性がある、ということは、自明の理となっている。ワシントンが自分にとって不都合な大統領を政治シーンから排除したり、しようとしたりした多くの例がある。米国は1963年、南ベトナムでゴ・ディン・ジエム大統領を排除し、1979年には韓国のパク・チョンヒ大統領排除に参加し、1983年にはイラク大統領サダム・フセインを倒し、最近ではトルコ大統領エルドアン氏を排除しようとした。

フィリピン大統領の行動は米国を含む西側の理解に適合しない。スプートニクに対しロシアの安全保障専門家エヴゲーニイ・ミハイロフ氏が述べた。彼によると、フィリピンの大統領はほぼ制御されておらず、その行動は独立している。このような指導者はちょうど支配し独自の秩序を設置することに慣れた米国にとっての格好の標的なのだ。

「もちろん西側にはアナーキズムと犯罪が横行するような国のほうが管理しやすい。管理されたカオスというのが米国のお気に入りの戦術だ。泥水中で魚をとることは易しいというわけだ。米国がすでにフィリピンを動揺させ大統領を排除し、より太平洋における支配を強めようとする試みを既にとっているとしても驚かない」

米国と西側諸国に対置するものとして外政においてロシアと中国への注力を強めるという大統領の声明もこの点で重要だ。10月には中国とロシアを訪れ、メドヴェージェフ首相と会う予定だと大統領は述べていた。自身の予測不可能な政策によってフィリピン経済が低評価を受けていることも意に介さないという。「評価などどうでもいい。私はフィリピンを中国人とロシア人に開く。彼らが我が国でビジネスを行えるように貿易協定を締結する」と大統領。これまで伝統的に保護主義的政策をとっていた電気通信、航空部門を外国企業に開くことを約束した。

「声明はいつも大統領がするように非常に感情的だった。今後どうなるか見てみよう。感情的な宣言に終わるか、北京やモスクワに具体的なビジネス提案やプロジェクトを持ってくるか」とコロトフ氏。

なお記事の中で述べられている見解は、必ずしも編集部の立場とは一致していません。

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ドゥテルテ大統領、米比防衛協定離脱に言及「大統領の署名がない。離脱してやる!」
引用元)
フィリピンのドゥテルテ大統領は2日、アキノ前政権時代に締結した米国との防衛協力強化協定について「前国防相の署名だけで、大統領の署名がない。離脱してやる」と述べた。(中略…)
 ドゥテルテ氏は9月、米フィリピン両軍による10月の演習が「最後の合同演習になる」と宣言。(中略…)相次ぐ米国軽視の発言で米側の不信感がさらに高まりそうだ。

(以下略)

ワシントンを揺さぶるドゥテルテと多極戦略 〜アメリカ政府との戦いになるドゥテルテ大統領〜

竹下雅敏氏からの情報です。
フィリピンのドゥテルテ大統領が、実はかなりまともな人物だということがよくわかる記事です。欧米のメディアが権力にすり寄る売女、あるいは権力の道具だと知っている者にとって、欧米のメディアが悪しざまに罵る人物は、彼らに都合の悪い人物であって、報道はかなり割り引いて見なければならない事は常識です。
 フィリピンのドゥテルテ大統領の政治姿勢は非常に単純で、麻薬犯罪との戦い、テロ組織アブ・サヤフの根絶、経済改革、自立した外交ということのようです。実にまともな政策で、こうした基本政策を着々と実行する大統領が高い支持率であるのは当然です。
 記事にあるように、麻薬組織とテロ組織アブ・サヤフは、アメリカが属国を支配するための道具です。基本的に、これらの組織はアメリカによって作られたと言って良いものです。“イスラム・テロの拡大が、アメリカ政府の…世界支配の野望と同期している”とあるように、アメリカにとって都合の悪い政権は、イスラムのテロ組織の標的になるわけです。実際に彼らを訓練し、指示を与えているのがアメリカだというのは、イラク、リビア、シリアを見れば明らかです。
 非常に簡単に言うと、アメリカに忠誠を誓っている限り、小泉政権も安倍政権も長期政権を維持出来る。しかし、アメリカから離反するそぶりを見せると様々な嫌がらせを受け、最終的には日本でテロが続発するということになるわけです。
 ドゥテルテ大統領は、経済の改革と自立した外交のために、中国との関係強化を必要としています。しかしこのドゥテルテ大統領の考えは、中国包囲網を築きたいアメリカ、日本の思惑とはズレてきます。現在、ドゥテルテ大統領は自立した外交のために、国内の米軍基地を排除しようとしています。これはアメリカを激怒させ、早い話がドゥテルテ大統領暗殺に至る流れとなります。
 ドゥテルテ大統領にとって麻薬組織との戦いは象徴的なもので、実際にはアメリカ政府との戦いのはずです。彼が麻薬組織との戦いを戦争に例えているのは、このためです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ワシントンを揺さぶるドゥテルテと多極戦略


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Federico PIERACCINI
2016年9月25日
Strategic Cultural Foundation


2016年5月30日、選挙でライバルのマル・ロハスに700万票以上の差で勝利した後、(中略)…マニラとワシントン間の緊張を我々は目の当たりにしている。(中略)…アメリカ合州国は増大する中国の影響力を封じ込めたがっている。しかし地域内の伝統的な貴重な同盟国、特に、日本とフィリピン無しには、この既にして困難な課題は不可能に見える。

(中略) 

ドゥテルテは、フィリピン国内での高速鉄道建設と引き換えに、南シナ海における、アメリカ海軍との共同パトロールの中止を提案していた。

(中略) 

マニラの要求を起動するための理想的な基盤が、創設諸国間で長年議論した後、最近実現したアジア・インフラ投資銀行(AIIB)だ。

(中略) 

フィリピンのように戦略的に重要な国々を脅し、不安定化するため、ワシントンが最も良く利用する手段の一つはテロだ。(中略)…イスラム・テロの拡大が、アメリカ政府の益々強まる世界支配の野望と同期していると、反対意見をおそれずに言えるだろう。

(中略) 

アブ・サヤフは、レーガン時代のアフガニスタン自由戦士(タリバン)メンバーによって設立され、後に、2000年にアルカイダによって訓練された、南フィリピンに潜むイスラム主義集団だ。彼らは、マニラからの領土的独立を目指し、地域で、20年以上活動しているが、外国政府に圧力をかけるための典型的で有名なアメリカの策謀だ。

(中略) 

最近、ドゥテルテ大統領は、アブ・サヤフ過激派イスラム集団に対する近々の対テロ作戦を発表した。新大統領就任後の解決策の特徴が、ワシントンを激怒させた。

(中略) 

わずか数カ月のうちに、フィリピンは、太平洋における歴史的なアメリカ政府の足掛かり(アメリカは、フィリピンに5つの軍事基地を保有している)から、北京との関係修復に極めて熱心な国の一つへと転換した。

(中略) 

もしワシントンが、マニラが追求している多極化への転換を受け入れるのを拒否すれば、アメリカのアジア戦略の大黒柱を完全に離反させることになろう。

(以下略)

[Sputnik ほか]フィリピン反政府勢力、ロドリゴ大統領退任目指しクーデター画策 〜クーデターを支援しているのはアメリカ〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 フィリピンのドゥテルテ大統領の退任を目的としたクーデター計画が発覚しました。情報が「米国にいる信頼のおける情報筋」から得られた情報だということと、事件の前後関係を見ると、このクーデターを海外から支援しているのはアメリカなのは明らかです。事前に陰謀が発覚したことから、どう考えてもこの計画は頓挫したものとみられます。
 問題はフィリピン軍をドゥテルテ大統領がどの程度掌握しているかですが、直感的には軍人の8割以上が大統領を支持していると思われます。ただ、要職に配置されているのが米国に忠誠を誓う人物だと思われます。しかし“政府はこの活動の発起人らの名前のリストを手にしている”ということなので、彼らが不用意な動きをとると、これまでのドゥテルテ大統領の行動から推測すれば、その場で射殺もあり得ると思います。ですから、こうしたクーデター計画はまず成功しないと思われます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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フィリピン反政府勢力、ロドリゴ大統領退任目指しクーデター画策
転載元)
フィリピン政権は国内反政府勢力がロドリゴ・ドゥエルテ大統領退任を目的とし、海外からの支援を受けてクーデターを画策しているとの情報を手に入れた。22日、マーティン・アンダナール大統領報道官が発表した。

アンダナール報道官によると、大規模抗議運動の情報は「米国にいる信頼の置ける情報筋」から得られた。明らかになったところによると、フィリピンの反ロドリゴ大統領勢力は2017年1月に大統領退任運動を開始し、大規模街頭抗議やSNSを通じすでに拡散されている参加呼びかけを行う予定だ。

アンダナール報道官は、政府はしかるべく方法により準備されている陰謀に対応するとの声明を出した。「我われはあらゆる代価を払っても大統領を守る」と述べ、政府はこの活動の発起人らの名前のリストを手にしていると付け加えた。

ロドリゴ大統領は6月30日に就任し、侮辱的な発言によって世界のマスコミで広く知られるようになった。

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フィリピン、アメリカ軍の撤退を要求
転載元)


フィリピンのドゥテルテ大統領が、同国からのアメリカ軍の撤退を要求しました。

IRIB通信によりますと、ドゥテルテ大統領は12日月曜、フィリピン南部に駐留しているアメリカ軍の特殊部隊はこの国から即座に撤退すべきだ、と述べました。

この発言の一方で、1週間前にはドゥテルテ大統領はアメリカのオバマ大統領に対して暴言を吐いていました。

以前、フィリピン南部のミンナダオ島にはアメリカ軍約600人が駐留していましたが、2014年、フィリピンの当時の国防大臣がその数を200人に削減しました。

アメリカの軍事顧問はフィリピン軍を支援する任務を負っていましたが、争いに介入することは禁じられていました。

ドゥテルテ大統領は政府職員の前での演説で、「アメリカ軍はミンダナオを去るべきだ。なぜなら人々は彼らを目にすると怒り、彼らの命が危険にさらされる可能性があるからだ」と述べました。

オバマ大統領が人権を持ち出してドゥテルテ大統領を批判、返り討ちに

竹下雅敏氏からの情報です。
 オバマ大統領が、人権を持ち出してフィリピンのドゥテルテ大統領の麻薬犯罪容疑者の殺害を批判したようですが、返り討ちにあったようです。オバマ大統領の発言は一見正論ですが、現実には世界をありのままに見た時、最も人権をないがしろにしているのはアメリカです。彼らには、アフガニスタン人、イラク人、シリア人の人権は必要が無いようです。勝手にテロリストと名指しして、無人機で無辜の市民を殺戮しておきながら、自分はドゥテルテ大統領を諭す立場にあると思っているほど、オバマはサイコパスです。
 記事ではドゥテルテ大統領が“環境、汚染について諭すあなた方も数十年にわたって空気を汚してきた”と反論していますが、それどころではなく、イラク戦争では劣化ウラン弾を使用し、未だにケムトレイルを撒き散らすなどの、信じられないくらいの悪辣な行為を続けています。この出来もしないことばかりを言うホラ吹きにノーベル賞を与えたバカ者たちは、少しくらいに反省して、本来ノーベル賞を与えるべき人に与えるということくらいはした方が良いのではないでしょうか。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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比大統領また想定外発言 オバマ氏の面前、人権巡り持論
引用元)
 8日に開かれた東アジアサミットで、フィリピンのドゥテルテ大統領が米国統治時代のフィリピンの状況にふれ、人権問題で「持論」を展開した。

(中略) 

「人権について話しましょう。これが私の祖先が殺されたときの姿です」と言って写真を見せ、「人権について話すなら(過去も含めた)全体を議論すべきだ。環境、汚染について諭すあなた方も数十年にわたって空気を汚してきたじゃないか」と述べたという。

(以下略)

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配信元)













アメリカの凋落が、またしても明らかになった事件:「くそやろう」比大統領がオバマ氏に 対中国に暗雲 / フィリピン大統領 オバマ大統領に「売春婦の息子め」「呪ってやる」

竹下雅敏氏からの情報です。
 動画の58秒のところをご覧下さい。フィリピンのドゥテルテ大統領が、オバマ大統領を「くそやろう」とののしったということです。スプートニクでは、「売春婦の子」となっています。ドゥテルテ大統領は、言動共にかなり過激なようで、オバマ大統領を本質的に嫌っている私からすると、ニヤリとする発言です。
 動画でも語られていますが、中国包囲網を築こうとしたアメリカの目論見は破綻しつつあります。この度の発言で、オバマ大統領とドゥテルテ大統領の会談は流れてしまったようです。アメリカの凋落が、またしても明らかになった事件だと思います。
 それにしても、ドゥテルテ大統領の発言は少々下品ですね。私なら、「う○こたれ」くらいにしておきます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「くそやろう」比大統領がオバマ氏に 対中国に暗雲(16/09/06)
配信元)

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フィリピン大統領 オバマ大統領に「売春婦の息子め」「呪ってやる」
転載元)
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領がオバマ大統領を「サノバビッチ(売春婦の息子)」と呼び、人権尊重というお説教をもって首を突っ込まないようにアドバイスした。ドゥテルテ大統領がこのような声明をしたのは5日、ラオスで開催する東アジアサミット前日のプレスカンファレンスだ。英テレグラフ紙が報じた。 

ドゥテルテ大統領は次のように述べた。

お前は敬意を示さなければならない。質問と声明を投げ込む必要はない。売春婦の息子め。サミットで呪ってやる

8月30日CNNは、フォーラムの場でオバマ大統領とドゥテルテ大統領は会談を行い、会談では米国はフィリピンでの人権尊重問題を持ち上げる意向だと報じた。両者の会談は、ドゥテルテ大統領が大統領の座に就いて以来初となる。

なお先に伝えられたところによると、フィリピンのドゥテルテ大統領がフィリップ・ゴールドバーグ駐フィリピン米大使を侮辱した