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キューバ:経済封鎖とソ連崩壊の困難の中で威厳を保った国

竹下雅敏氏からの情報です。
 キューバを批判する人の中には、批判の理由として、国の貧しさを挙げることが多いです。しかし、少し考えればわかりますが、ずっとアメリカに経済封鎖されてきた国なのです。同様に経済封鎖されて来た北朝鮮では飢えた人が多く居ますが、キューバでは居ません。記事でも、キューバでは乞食は居ないとあります。“キューバでは人々が誇り高く、屈することなく、威厳を持って貧しい生活を送っている”と書かれています。
 金で魂を売って、自国民を売り飛ばす売国奴なら、いくらでもいます。しかし、キューバは自由こそ最も大切なものだと考え、最後まで自主自立の精神を貫き通しました。それ故の貧しさなのです。
 プーチンのロシアですら、アメリカ主導の経済制裁で、危機に陥りましたが、中国との連携によって、何とか危機を脱出することが出来ました。これを考えると、経済封鎖とソ連崩壊によって援助を失ったキューバが、どれほど困難な状況にあったのかがわかります。このような状況で餓死者を出さず、しかも教育と医療は無料という国なのです。
 こうした観点で見ると、世界で最も情けない国の1つは、日本ではないかと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「私はキューバ解放に来た」
引用元)
 11月26日、キューバ革命を起こし反米の社会主義政権を率いたフィデル・カストロ前国家評議会議長が死去した。90歳だった。
(中略)...  ロシアのプーチン大統領は、カストロを「世界の現代史における一時代のシンボル」と呼んだ。そして 、「彼と同志が建設した自由で独立したキューバは、国際社会における有力な一員となり、多くの国と国民をインスパイアする模範となった」と、キューバ国民と政府に宛てた弔電で述べた。(以下略)
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フィデル・カストロ氏死後もキューバは政策を継続する―専門家
転載元)
キューバ革命の指導者フィデル・カストロ氏が死亡したが、その内政方針は今後も継続される。モスクワ国立国際関係大学教授でロシア国際問題評議会委員の歴史学者エヴゲーニイ・アスタホフ氏がリア・ノーヴォスチに対し述べた。

フィデル・カストロ氏は金曜22時29分(モスクワ時で土曜6時29分)、90歳で死去した。

「武装闘争としての革命はとうに無くなっている。国民生活の改善という意味でのそれは、今後も継続されると思う。米国との関係正常化にもかかわらず、依然として革命の目標は残る」と同氏。
キューバの生活水準は依然として非常に低いままである、とアスタホフ氏は言う。

キューバでは人間が精神生活において人間であるということが目指されている。乞食はいない。我々の場合は乞食で溢れかえったものだが、キューバでは人々は誇り高く、屈することなく、尊厳をもって貧しい生活を送っている。少なくとも癌に関しては最高の医学があり、バイオテクノロジーも素晴らしい。多くの点で彼らは我々にとって発展と生活の模範である

革命はバリケードや『マイダン』的な意味でなく純精神的な意味で継続される。キューバ国民のような誇りと主権をもった国民は稀だ。しかし変化や改革は続き、改革路線の人々も現れるだろう。しかし、それはドルシステムに依存するような国になるのではなく、国民生活を改善する方向での改革になるだろう」と同氏。
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配信元)

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キューバ街の風景
配信元)

キューバ フィデル・カストロ前国家評議会議長が死去 〜キューバのような国家のあり方が望ましい〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 キューバのカストロ前議長が亡くなったようです。カストロ氏は、当時のバチスタ親米政権をチェ・ゲバラ氏と共に打倒して、1959年にキューバ革命を成功させました。革命後、社会主義国として外資系企業の国有化を進めたため、アメリカとは敵対的な関係となり、アメリカは何度もカストロ議長を暗殺しようとしました。確か16回(ギネスでは50年で638回命を狙われたことになっています)の暗殺計画をくぐり抜けたと記憶してます。
 キューバが反米姿勢を貫き通したこと、またベネズエラの故チャベス大統領との信頼関係などを見ても、キューバとアメリカのどちらが正義だったのかは、明らかだと思います。
 アメリカの経済制裁がなければ、というよりもアメリカと言う国家が無ければ、キューバがどれほど豊かな国になっていたのかは、残念ながら今となってはわかりません。
 キューバは自然農法の先進国で、自然農法を目指す人たちにとって、キューバは尊敬すべき国です。私はキューバどころか、日本から、というよりも、家の敷地からほとんど出たことがないのでよくはわからないのですが、キューバでは、今でも1950年代のアメリカ車が普通に走っていると聞きます。どうやら自動車に使われている鉄がとても質の高いもののようです。どうもこうした部分では、今よりも昔の方が良い物を作っていたようです。本当に良い物を大切に長く使うことで、物はモノ以上の価値を有するようになります。地球環境の保全の意味でも、キューバのような国家のあり方が望ましいと感じています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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キューバ フィデル・カストロ前国家評議会議長が死去
引用元)
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キューバの国営テレビは、1950年代にキューバ革命を起こし、反米の社会主義政権を半世紀にわたって率いたフィデル・カストロ前国家評議会議長が25日、亡くなったと伝えました。90歳でした。

キューバのラウル・カストロ国家評議会議長は国営テレビで国民に対し、「キューバ革命の最高司令官が今夜、午後10時29分に死去した」と述べ、兄のフィデル・カストロ前議長が亡くなったことを明らかにしました。

(以下略) 

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配信元)


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革命家として生き、半世紀以上にわたりキューバを導いたカストロ氏
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カストロ、革命とは何か?を語るQue es Revolucion
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