アーカイブ: ’17スペイン・カタルーニャでのテロ

カタルーニャの独立を問う住民投票を中央政府が弾圧

竹下雅敏氏からの情報です。
 カタルーニャの独立を問う住民投票は、中央政府の弾圧が、今後問題になりそうです。
 対照的だったのは、イラクのクルド人独立の是非を問う住民投票です。イラク政府はもちろん、周りのイラン、トルコ、シリアなどの国々は、住民投票自体に強く反対していました。しかし、住民投票を弾圧することで、妨害しようとはしませんでした。トルコのエルドアン大統領は、クルド人独立を絶対に許さないという姿勢で、武力行使も厭わないという強い態度を示しましたが、プーチン大統領になだめられたようです。
 クルド人国家「クルディスタン」を建国しようとしているのは、イスラエルとアメリカの好戦派ですが、彼らは今回のカタルーニャの独立については沈黙を守っています。ダブルスタンダードとしか言いようがありません。
 今回の結果ではっきりしたのは、欧米の支配層が望まない出来事は、暴力を用いてでも封じ込めるということです。ところが、アメリカからテロ支援国家と名指しされるイラン、シリア、そしてロシアなどの国は、このような暴力的な手法を用いず、話し合いで解決しようとしているのです。
 こうした事件を通して、人々が本当のテロ支援国家がどこなのかに気づくことが、大切なのだと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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プチデモン州首相、カタルーニャが独立権利入手
転載元)
スペイン北東部カタルーニャ自治州のプチデモン州首相は1日、分離独立を問う住民投票が実施されたと確認し、「われわれは共和国として独立する権利を手に入れた」と演説。 

スプートニク日本 

プチデモン氏によると、有権者約530万人のうち「数百万人」が投票した。

一方、中央政府のラホイ首相は国民向けテレビ演説で「カタルーニャ住民投票は実施されなかった」と述べ、憲法違反の投票を無効とする方針を改めて表明した。

スペイン警察が1日、カタルーニャ州の独立を問う住民投票の投票所となっている学校や他の施設を明け渡していた。警察が人々を無理やり追い出した場面もあった。住民と警官隊の衝突で844人が負傷

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カタルーニャ独立投票で844人が負傷
転載元)
スペイン北東部カタルーニャ自治州では1日、分離独立を問う住民投票の実施を要求する住民と警官隊の衝突で844人が負傷。同国の保健省が発表した。

スプートニク日本

警官隊の33人は犠牲になった。


スペインの中央政府や憲法裁判所は住民投票を違憲判断を無視し、ラホイ首相は「国家秩序を破壊する犯罪行為」として強制的に阻止するよう警察に命令。



プチデモン州首相は「賛成多数なら48時間以内にカタルーニャ共和国の独立を宣言する」と表明し、2300カ所の投票所を用意して投票を促していた。自治州当局者は1日、千以上の投票所で投票が実施されたと述べた。共同通信が伝えた。

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配信元)
 
 
 
 

独立の是非を問う住民投票を実施するカタルーニャに対し中央政府は投票所を制圧・監視、アサンジ氏は“世界初のインターネット戦争”と評する

竹下雅敏氏からの情報です。
 カタルーニャが、独立の是非を問う住民投票を10月1日に実施するのですが、中央政府は、“投票所となる予定の約2300施設のうち約1300施設を夕方までに制圧…州政府の電算センターも監視下に置いた”とあり、住民投票を実施させないために、実力行使に出たようです。ジュリアン・アサンジ氏は、“世界初のインターネット戦争”が起こっており、“ベルリンの壁崩壊以降の最大のもの”という評価をしています。
 アサンジ氏の発言は、今や、ロシアを除くどんな国の大統領の言葉よりも真剣に受け止められるので、氏の発言から考えると、今回の住民投票は、支配層が出来るだけ民衆に知らせたくないものだと思われます。
 こうなると、8月20日の記事でコメントしましたが、カタルーニャ州都バルセロナでのテロが偽旗であったのは、ほぼ間違いないと考えられます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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カタルーニャ独立問う住民投票へ 大規模衝突も懸念
配信元)

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スペイン・カタルーニャ、独立市民投票の準備へ
転載元)
スペインの北東部カタルーニャ自治州の関係者が、スペインからの独立の是非を問う住民投票の準備を整えています。
スペインの中央政府の反対にも拘らず、バルセロナを州都としたカタルーニャ自治区は30日土曜、独立市民投票の準備を行っています。

スペイン・カタルーニャ


今回の市民投票を前に、数台のトラクターが投票所の警備のため、バルセロナ市内に到着しています。
トラクターの運転者に対しては、中央政府の治安部隊が投票所を閉鎖し、投票の実施を妨害しようとした場合、それに対抗し治安部隊の動きを阻止することが求められています。
カタルーニャでは、28日木曜、およそ1万6000人の学生が、カタロニア自治区の独立市民投票の実施を支持しました。
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スペイン警察、過半の投票所を制圧 カタルーニャ自治州
転載元)
スペインの警察当局は北東部カタルーニャ自治州が10月1日に分離独立を問う住民投票に先立ち、投票所となる予定の約2300施設のうち約1300施設を夕方までに制圧し住民の立ち入りを禁止した。共同通信が伝えた。

スプートニク日本

当局は開票集計や電子投票の受理で重要な役割を果たすとされる州政府の電算センターも監視下に置いた。
警察側は「10月1日午前6時(日本時間午後1時)まで」に退去するよう命じた上、施設からの退出は許可するが、施設に入ることは認めないとしている。
スペイン東部カタルーニャ自治州の議会は9月6日、独立を問う住民投票実施のための法案を賛成多数で可決した。同日、プチデモン州首相は投票実施予定日を10月1日に設定した。一方、マドリードの中央政府はカタルーニャの独立の阻止を目指し、投票の正当性を問うため憲法裁に提訴した。
なお、住民投票の予定地である投票所近くで空気銃が発砲され、4人がけがをした。投票所はバルセロナ県マンレウ市にある。
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アサンジ氏 カタルーニヤ自治州住民投票問題を「世界初のネット戦争」
転載元)
内部告発サイト「ウィキリークス」の創始者ジュリアン・アサンジ氏は、スペインのカタルーニャ自治州で独立を問う住民投票を巡る情勢を、世界初のインターネット戦争と捉えることができるとの見方を示した。

スプートニク日本

アサンジ氏は自身のツイッターで「世界初のインターネット戦争は、カタルーニャで始まった。この地域の住民も自治州政府も日曜日(10月1日)の住民投票を実施するためこれ(インターネット)を利用しているが、スペイン政府諜報機関は通信回線凍結や、通信施設の占拠、数百ものサイトやプロトコル等の検閲による攻撃を行っている」と述べた。
同氏は、この問題を「欧米諸国で民衆と国家間で起きた紛争のうち、ベルリンの壁崩壊以降の最大のものだ」とみなしている。
(以下略)

[ちきゅう座]バルセロナ・テロ:湧き上がる疑問の数々

 スペイン・カタルーニャ州のバルセロナ在住の童子丸開氏が今回のテロ事件をレポートしています。
 “続きはここから”以降を読むと、今回の偽旗テロがカタルーニャの独立を問う住民投票を潰すことが狙いだったことが分かります。テロが起こる直前に、カタルーニャ独立を巡る住民投票を確実にするための州法作りが突然延期され、その後テロが起こり、“いまはもう「テロ」一色に塗りつぶされて「独立」どころではなくなっている”とのこと。
 スペインのラホイ首相は、“露骨にこのテロを「独立つぶし」のために利用し…独立なんかしたらカタルーニャはテロ攻撃の標的にされ続けるぞ、という脅し”をかけているようです。EUにとってもカタルーニャの独立が致命傷になりかねず、“独立の動きに何としても急ブレーキをかける必要に迫られていたはず”とあります。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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バルセロナ・テロ:湧き上がる疑問の数々
転載元)
<童子丸開(どうじまるあきら):スペイン・バルセロナ在住>

 バルセロナの童子丸です。

(中略) 

 2017年8月17日水曜日、午後5時前。バルセロナの最も有名な観光スポット、ラス・ランブラスの遊歩道で起こった悲惨な事件は、スペインだけではなく世界中を震撼させた。その後、同日夜中にバルセロナの南東にあるタラゴナ市近郊の町カンブリルスでも痛ましい出来事が起こった。ともに「聖戦主義者(ISIS)によるイスラム・テロ」と見なされる。

 スペインでは8月15日が国の祭日である。夏のバカンスの最中でもあるうえに今年は12日からの実質「4連休」となったため、翌16日から国や地方での様々な機能が再開し始めた。しかしこの16日から18日にかけての3日間にカタルーニャで起こった出来事は恐怖であると同時に怪奇である。我々が載っている日常生活の舞台の下で、何か尋常ではない事態が進行していることを実感させるものだ。

(中略) 

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《住民投票法案審議開始が突然の延期、アルカナーで爆発》 

 8月16日、夏休みが明けたカタルーニャ州議会では、州政府がこの10月1日に予定しているカタルーニャ独立を巡る住民投票を確実にするための州法作りの作業を開始するはずだった。州政府提出の法案が与党JxSI(ジュンツ・パル・シ)と極左独立派CUP(人民連合党)の賛成多数で通過し、中央政府の反対も何のその、強引に住民投票の準備が開始されるだろうと、誰もが思っていた。なお、JxSIは民族主義右派PDECat(カタルーニャ民主党:元のCDCカタルーニャ民主集中)とERC(カタルーニャ左翼共和党)が独立を目的に作った合同会派(当サイトこちらの記事を参照)である。

 ところが、である。16日の早朝になって、州議会議長でANC(カタルーニャ民族会議)元委員長カルマ・フォルカデイュを交えたJxSIの緊急会議が行われ、住民投票法案の州議会上程延期が決定された。延期の理由としてフォルカデイュは「政策の司法化(judicialización de la política)」というTV局や新聞の政治部の人々すら首をかしげる意味不明な表現で説明した。いつまで延期されるのかについても、1週間後の8月22日かもしれないしもう1週間延びて29日になるか、さらに延びて9月6日になるか・・・と、明確にしなかった。この決定はスペイン中を「ポカ~ン」状態にしてしまった。

いまさら「司法化」と言われても、もうすでに法律論議は散々に行ってきているわけで、スペイン国家の憲法裁判所は「違憲である」と言い、政府も非合法であると言い、州政府だけが合法的だと主張して一方的に住民投票を実施するのだから、このまま突っ走るしかあるまい。9月11日の「カタルーニャの日(当サイトこちらの記事)」に百万人超規模の大衆動員をして景気を上げておいてから議会に提出し、一気に投票実施に突っ込む気ではないかと推測する向きもあるが、そんな大イベントを計画し準備するだけの時間は残されていない。どうしてこんな寝耳に水の決定が行われたのか、筋の通る説明はなされなかった。

このことが、今から述べることに関係があるのか無いのか、よくわからない。しかし8月16日からの新年度開始時に為されたこの奇妙な決定が、恐怖すべき怪奇な3日間の幕開けとなったのである。

(中略) 

《ランブラス通とカンブリルスの暴走テロ》 

バルセロナでの事件については、日本でもかなり詳しく報道されていたようなので、よく知られていることだろう。8月17日の午後5時あたり、市の中心部カタルーニャ広場から海岸通りに向けて延びる遊歩道ラス・ランブラスに1台のバンが猛スピードで突っ込み、大勢の散歩を楽しんでいた人々を次々とはねて、約500mを突っ走ったこちらの地図こちらの写真を参照)。バンはリセウ劇場やボケリア市場の近く、遊歩道にジュアン・ミロのデザインしたモザイクのある場所で止まり、運転していた男は降りて路地に逃げ込んだ。(写真:こちらこちらこちらこちらそして、誰もが予想したことだろうが、ISIS(ISIL、イスラム国、Daeshなど様々に呼ばれる)が早々と犯行声明を出した。

悲劇はバルセロナ市内では終わらなかった。同じ17日の深夜(正確には18日午前1時ごろ)、バルセロナの南西約110kmのところにある保養地カンブリルス(Cambrils:冒頭の地図参照)で、黒塗りのアウディが警察の検問を突破した。新聞報道(警察発表)によると、自動車は深夜の通りを歩いていた市民と警戒中の警察官を跳ね飛ばし6人が重軽傷を負った。その後、車が転倒し中にいた5人の男たちは刃物を持って逃げ出して、付近にいた女性を刺して死に至らしめた写真写真)。また他の1人は腰に偽物の爆発物を巻いていた。5人は警察官によって全員射殺されたが、そのうち4人を射殺した警官は退役軍人だった。(1名のテロリストの射殺はビデオ映像におさめられた。またこちらのYoutubeビデオで事件時の街の様子を知ることができる。)

(中略) 

奇妙としか言いようがない。生きたまま逮捕して白状させて事件の計画や背後関係を含む全容を解明するのが、本来の警察の仕事ではないのか。

(中略) 

死人に口無し・・・。よっぽど白状してもらったら困ることでもあったのだろう・・・(中略)…

(中略) 

実行犯の全員が「口無し」となってしまった・・・。どうせそうなるだろうと初めから予想していたことだが・・・。

(中略) 

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スペインのカタルーニャ州都バルセロナでテロが発生、なぜか現場に落ちているパスポート 〜 カタルーニャ独立をめぐる住民投票を阻止するための偽旗事件

竹下雅敏氏からの情報です。
 スペインのカタルーニャ州都バルセロナでテロがあり、数時間後、海沿いの観光地カンブリルスでも同様の事件があったとのことです。“テロが起きたら偽旗と思え”と時事ブログでは何度か書いてきましたが、現場にパスポートが落ちていたら、まず間違いなく偽旗テロと考えて良いでしょう。
 9.11以降のテロ事件は、犯人がパスポートを現場に落とすことになっているようです。 9.11では飛行機がビルに突っ込み、乗客もろとも完全に消えているのに、パスポートだけが無傷で落ちていたというあり得ないもので、これを真面目に信じている人はよほど柔い頭のようで、おそらくスポンジのようにスカスカなのだと思います。
 スペインで発生したテロでは、記事によると、モロッコ系の兄弟が関わっていたとされ、弟は射殺、兄が逮捕されたとのこと。兄弟の父親は、“射殺された弟の方は「普通に」学校で勉強し、兄は「まじめに」働いていた”と話しています。私には、この父親の話の方が信じられます。
 この話を聞いて、2013年のボストン爆破テロ事件の犯人とされたツァルナエフ兄弟を思い出しました。2人は完全に無実でした。編集長が編集したこちらの動画をご覧ください。1分30秒の所では、弟のジョハル・ツァルナエフ氏が、テロに使ったと言われているバックを、事件後も背中に背負っているのがわかります。
 偽旗テロを起こす目的は何なのかですが、櫻井ジャーナルでは、10月1日に“カタルーニャ独立をめぐる住民投票”が予定されているとあります。グローバリストがカタルーニャ独立を阻止したいのは当然なので、これが正解かも知れません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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有名観光地でテロ計画も・・・ スペイン14人死亡テロ(17/08/20)
配信元)

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配信元)

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スペイン車突入、容疑者の多くはモロッコ系 悲嘆に暮れる父親
引用元)
【8月20日 AFP】スペイン警察は19日も東部カタルーニャ(Catalonia)自治州バルセロナ(Barcelona)で発生した車突入事件の容疑者として、モロッコ系のユネス・アブーヤアクーブ(Younes Abouyaaqoub)容疑者(22)の行方を追った。(中略)… 17日に突っ込んだワゴン車を運転していた人物とされている。
 バルセロナの事件から数時間後の18日未明、海沿いの観光地カンブリルス(Cambrils)でも同様の襲撃があった。警察は襲撃犯5人を射殺。偽の爆弾ベルトを巻いている者もいた。バルセロナとカンブリルスの両方の事件についてイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。
(中略)
 容疑者の大半はモロッコ移民の子どもたちだ。カンブリルスで射殺された5人のうちの1人、ムーサ・ウカビル(Moussa Oukabir)容疑者(17)もリポイ生まれのモロッコ系だった。彼の兄は逮捕された4人のうちの1人。
(中略)
父親は、射殺された弟の方は「普通に」学校で勉強し、兄は「まじめに」働いていたと語り、「当局には彼(兄)は無実だと言ってほしい。息子を2人失いたくはない」と話した。
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カタルーニャの独立をめぐる住民投票が近づくバルセロナで「テロ」があり、また現場に身分証明書
引用元)
カタルーニャ自治州の州都バルセロナで8月17日にバンが歩行者に突入して13名以上が死亡、約100名が負傷した。容疑者のうち5名が射殺され、3名が逮捕されたが、運転していたとされるモロッコ生まれのヨウネス・アボウヤーコウブは逃走中だという。現場で発見されたスペインのパスポートからドリス・オウカビルが逮捕されたが、身分証明書は盗まれたと主張、当初、運転していたのはモウッサ・オウカビルなる人物だとされていた。それがアボウヤーコウブだということになったわけだ。
少なからぬ人が今回もパスポートが現場で発見されたことに注目している。
(中略)
今回の事件では、カタルーニャ独立をめぐる住民投票が10月1日に予定されていることも注目されている。スペイン政府だけでなくNATO諸国も住民投票で独立賛成が多数を占めること懸念、裏で何らかの工作をしている可能性は否定できない。
(以下略)