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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(1) 〜子育ての秘訣〜

 シャンティ・フーラのブログで「かんなままの子育て万華鏡」を連載されていたかんなままさんに、新たに"かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」"と題して、時事ブログで連載していただけるようになりました。「ぴ・よ・こ・と」とは竹下氏の著書で、かんなままさんにとっては子育てバイブルとも言えるものだと思います。
 一見、時事とは関係ないように思える子育てですが、実は社会を本当の意味において変革させる鍵だと言われています。子育て中の親御さんはもちろん、一人でも多くの方々にその重要性に気づいていただき、良い連鎖を生み出していきたいものです。
(編集長)
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子育ての秘訣



自分の子どもをじっとよく見る。
しっかり見ることで本当に愛せるようになります。
相手を見つめれば見つめるほど、親子関係や夫婦関係は良好になります。
心を白紙にして見る、これがすべての秘訣です。

出典:「ぴ・よ・こ・と2」竹下雅敏(著)p.4



たった4行の文章の深い事!
読みながら私の心が立ち止まり、泣きました。


気のレベルでよく見ていない親、それを敏感に感じ取っている子どもたち



これは気のレベルのお話しだと思います。
心では愛する夫、かわいい我が子、大切な家族…と思っていても日常生活では仕事、家事、学校の事等を優先して暮らしているので大切な人をよく見ていないのが現状です。

それに比べて、子ども達は自分に気が向いていないのを敏感に感じ取っています。だから全力で「こっちを向いて!」のアピールをしてきます。特に愛着形成をする乳幼児期は自分の気持ちを上手に表現できないので、まるで飢えた怪獣の様です。

体癖によって違いますが、みんな自分に目を向けさせようと必死です。行動を表に出すタイプは泣きわめいたり、叩いたり、わざと困った行動ばかりします。内に籠るタイプの子は自虐的になったり、自分を抑えて親に気に入られるように演じ始めます。

それらは子育て広場でも、よく目にする行動です。
親は他人の目を気にして「ごめんなさいは?」「ありがとうは?」「いい加減にしなさい!」と叱ってしまいます。
片や、おしゃべりに夢中になって子どもを放任。スマホの画面に気を取られているママ達・・・。

どちらにしても親は子どもの真の要求が見えていません。表面の行動に困惑して悩み、間違った躾をして、ますます子どもを追い込んでいきます。やがて子どもは気の迷子になってしまいます。愛に飢えた迷子です。迷子のまま大人になったのが親です。

思い返せば、あの時の息子、娘、そして私までもが迷子になってさまよっていました。
子どもは全身全霊で「私の事を見てほしい」「気を向けてほしい」と訴えて、その大切さを教えてくれていたのに・・・です。


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マンゴーキャンディの平等 〜平等を訴える以上の誇らしさ〜

 動画はわずか2分のコメディドラマの一コマ。字幕は付いていないですが、まずは娘役の女の子の演技力にご注目ください。内容把握のため、まのじさんに大変秀逸な動画概要を書いていただきました。この動画は、多くの親が子供に対してよく使う「よそはよそ、うちはうち」というセリフよりも、はるかに説得力あるセリフで話題になっています。皆様も是非ご一考ください。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)

動画概要


 軽快な音楽とともに、お父さんの手作りマンゴーキャンディが出来上がります。
美味しそうなマンゴーキャンディを、長女に手渡すと、お父さんは、いそいそと料理に戻る…。

と、そこに、「見てたんだから!」と言わんばかりに、幼い妹が立ちはだかります。

「私にも、マンゴーキャンディをちょうだい。」

しかし、お父さんは、あっさりと、マンゴーキャンディはひとつしかないと答えるのです。
妹は、決然として「不公平だわ!どうしてお姉ちゃんだけもらって、私にはないの?」と、ごもっともな疑問をぶつけます。

お父さんは何と言い訳するのだろう、と思いきや、意外にも、

「なぜかって? それは、リリィが君とは別の人間だからだよ。他の人と同じ物を持つことなんて、絶対にないんだ。世の中が平等ってことは絶対にない。これからもそんなことは起こらないから、今、それを学んだ方がいいな。」

と思いがけなくシビアな言葉。

「お姉ちゃんはラッキーだった。君はそれほどラッキーじゃなかった。そのうちラッキーなことが起こるさ。」なんて!

しかし、納得いかない妹は、ひるむことなく、誇り高く「それって、ものすごーく不公平よ!」と、お父さんに抗議します。

一体どんな経緯で、お姉ちゃんだけにマンゴーキャンディを作ることになったのでしょう。まのじならば、後ろめたくて、妹の機嫌を取ることばかり考えそうです。

その時、お父さんは腰を落として、彼女の目を見て、こう言います。

「隣の人のお茶碗を覗いて良いのは、その人が充分に足りているかを確認するときだけだ。自分が相手と同じだけ持っているかを見るために覗くんじゃないんだ。」



他の人がラッキーに恵まれ、多くを所有していることに無関心でいられるには、よほど本人が満ち足りていないと、大人でも難しいこと。けれど、そこには、平等を訴える以上の、誇らしさを感じます。


・・・実はこれ、竹下先生のおすすめ動画です。
眼目は恐らく、この、お父さんの言葉でしょうね。
皆さんは、どうご覧になったでしょう(笑)。

さて結局、彼女の「心のお茶碗」は、わずかのチョコ菓子で、充分に満ち足りちゃったようですね!

文・まのじ
セリフ翻訳・緑花

成熟するのが遅い大人たち 〜 子供の頃の十分な愛情と遊びが重要、不幸の連鎖を防ぐための変革

竹下雅敏氏からの情報です。
 当たり前と言えば当たり前ですが、興味深い調査結果が出ています。富裕層と貧困層では、インターネットの使い方に違いがあるというのです。富裕層は、情報検索やニュースを読む時間が多いとのこと。
 この記事に対するコメントは大変興味深いものです。子供が“3歳までに使う86〜98%の言語は親から来る…スピーチのパターンまで親と全く一緒だ”というのです。要するに、親の知的水準がそのまま子供に移行するという感じです。
 スプートニクの記事によると、多くの男性がようやく大人になり始めるのが43歳以降という絶望的な状況です。これに比べると女性が成熟するのは32歳以降とのことで、やはり女性の精神年齢の方が男性よりも高いことが、研究者により立証されました。
 “40過ぎてゲームで遊ぶなよ”という気もしますが、おそらくこういう男性は、子供の頃から十分に遊んだ経験がないのでしょう。
 水には幼い水と成熟した水があることを以前お伝えしました。幼い水は奪い、成熟した水は与えるという事でした。人間も同様なのかも知れません。成熟して初めて、与える存在になるのです。そうすると、庶民から奪えるだけ奪い、どんなに奪っても満ち足りることのない為政者たちは、本当に未熟な人間なのだと思います。彼らが人間として大人になり切れない理由は、幼少期の過ごし方にあると思います。幼い頃から両親の愛を全く感じられない環境で育ったのだと思います。
 この意味で、貧困層、富裕層という価値観を超えて、両親が賢明であることが大切です。ローンの返済に追われて家庭や子供を顧みないということが、どれほど不幸の連鎖を生むかがわかると思います。この不幸の連鎖を防ぐには、社会の根本的な変革が必要です。しかしその前に、人々の意識の根本的な変革が必要なのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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裕福な10代と貧困な10代では「インターネットの使い方」に決定的な違いがあることが判明…世界42か国の調査
引用元)
(前略)
OECD(経済協力開発機構)のレポートによると、10代の若者がインターネットに費やす時間は、富裕層も貧困層もだいたい同じくらいで、それはどの国でもあまり変わらないそうです。ところが「どのように使うか」については、大きな差があることが判明しています。
(中略)...
People who lost their jobs by going off on a customer, what is your story?
40か国以上を対象にした調査から、裕福な10代はインターネットでゲームやチャットをするよりも、情報検索やニュースを読む時間のほうが多いと結論付けられています。
(中略)...
●カンザス大学の研究者ベティ・ハート氏とトッド・リズリー氏は、社会的・経済的地位の異なる42家庭に入り込んで、親子間の日常会話が、言語や語彙の発達にどう影響するかを調査した。その結果、伝えるメッセージに使われる単語数に格差が見られた。
4年後には、その格差は知識に留まらず、スキルや経験にまで響いていた。富裕層の子供は貧困層の子供に比べて3000万語も多く触れており、この差は後のパフォーマンスに大きく影響することがわかった。
研究結果は研究者たちが予測したものより深刻だった。子供が3歳までに使う86~98%の言語は親から来るものであり、使う言葉が全く同一なだけでなく、使う平均単語数、会話の長さ、そしてスピーチのパターンまで親と全く一緒だった。
(以下略)
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英国の専門家ら研究:男性が子供として振る舞うのを止める年齢はいつか?
転載元)
英国の研究者達は、男性が子供として振る舞うのを止め、大人になり始める年齢について一つの結論を出した。彼らの説では、そうした事は40代で生じるが、時にはもっと遅い場合もあるという。

その年齢まで男性の大部分は、自分の行動に答え、また自分自身や近親者の責任を自ら負う用意が完全にはできていないとのことだ。 研究実験の過程で、学者らは、子供向けテレビの視聴者を調査したが、その結果、男性の大部分は40歳まで、TVゲームやアニメに興味を示すことが分かった。彼らは、43歳以後になって初めて、子供向きの娯楽に完全に関心を持たなくなり、大人の娯楽へと移行してゆく。 一方女性はどうかと言うと、彼らは多くの場合、男性に比べずっと以前に、32歳以後には大人になってゆく。

[Sputnik]2歳の男の子がタンスの下敷きになった双子の兄弟を救う【動画】

竹下雅敏氏からの情報です。
 動画を見ると、スプートニクの解説には少々疑問な部分が出てきます。
(竹下雅敏)
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2歳の男の子がタンスの下敷きになった双子の兄弟を救う 【動画】
転載元)
米ユタ州オレムのある家で、危うく悲劇に終わるところだったぞっとする事件が起こった。 

ショフさん一家の2歳の双子の兄弟ブロック君とボウディ君がタンスによじ登って遊んでいたところ、タンスが倒れて1人が下敷きになってしまった。だが幸いなことに、もう1人はどうしたらいいのかをすぐに理解し、兄弟を助け出した。ワシントン・ポスト紙が報じた。


映像には、タンスの下敷きになったブロック君をボウディ君が助け出す様子が映っている。なお映像は、子供部屋に設置されたカメラが撮影したもの。当時双子の両親は眠っていたという。

ボウディ君はタンスを動かす方法を考え出し、約2分後にブロック君は救出された。 双子にケガはなかったという。

[Sputnik]幸せな子供時代を持つ男性は強固な家族を形成する 〜 家庭を破壊する女性の社会進出ではなく、育児のための社会環境整備を目指すべき

竹下雅敏氏からの情報です。
 この記事の内容は、まったくこの通りだと思います。現在、日本では少子化が進み、結婚しない男女が増えてきました。そうした原因の1つとして、育った家庭環境があるのではないかと思っています。
 私は度々講演会で、“あまりにも早く子どもを保育園に入れて、母親が働きに出てしまうと、子供は精神的な安定を得られず、様々な問題行動を思春期以降に取るようになり、中には精神的な問題を抱える子供も出てくるはずだ”と述べていました。現代の若者の、いわば“ガラスの心”とも言うべき傷つきやすさは、幼少期の環境の中で、十分な両親の愛と信頼を得られなかった結果ではないかと思っています。記事によると、こうした幼少期の家庭環境は“死に至るまで幸せな結婚生活を維持する能力に貢献している”とあります。
 権力者は、人々を奴隷支配するために家庭を破壊しようとします。そのための女性の社会進出なのです。ウーマンリブ運動は、ロックフェラー家によって推進され、目的は家庭の破壊だったことを理解してください。こうした権力者の思惑に乗せられて、女性の社会進出が豊かな未来を創る、などという幻想に巻き込まれてはいけません。
 事実は全く逆で、むしろ子供が生まれたら十分な有給休暇を取って、父親も育児に参加出来るような社会環境の整備を、国家は目指すべきなのです。子供の健全な心身の成長が、結果的に犯罪の減少や医療費の削減など、様々な良い効果を生み、かえって国の生産性は、全体で見ると上がるのではないかと思います。こうした分野に対する研究が出てくることを望みます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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幸せな子供時代を持つ男性は強固な家族を形成する
転載元)
少年時代に温かい雰囲気の家族の中で育った男性は多くの場合、後年も結婚関係において愛と信頼を保持する。男性を少年時代から老年に至るまで70年あまり観察した米国の学者らの結論だ。

ボランディアがさまざまな年代にアンケートに答え心理テストを受けた。感情支配の能力をはかるものだ。70〜80歳の参加者らは伴侶と一緒にいて心地よいか、安心かなど、現在の家族状況に関する質問に答えた。

裕福な家族で育った男性は老年にいたって強固な結合を成し遂げていた。 ハーバード・メディカル・スクールのロバート・ワルジンガー氏は言う。「我々の研究で老年に至っても男性の少年時代の経験が心理に影響することがわかった。両親と暖かい信頼関係を結んでいた人はより良く感情を制御でき、成人期により良い対人コミュニケーションスキルを形成している可能性が高い。それは死に至るまで幸せな結婚生活を維持する能力に貢献している