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[Sputnik]2016年夏:地政学的状況が劇的に変化 嵐は訪れるか? 〜古い世界観にしがみつくのを止めて、未来を見据えましょう〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 ロシアによるシリア空爆以来、世界は激変していますが、トルコでのクーデターの失敗はそれを決定的なものにしました。“トルコは真剣に方向転換する用意があり…あたかもNATOは存在しないかのように振る舞っている…西側が別のものになる可能性が高い”とのことです。要するに、“自由主義的グローバリゼーションは終りに近づいている”のです。 
 この崩壊のプロセスは、“ソ連崩壊時に始動された”わけですが、その決定的な引き金は、リーマンショックだったことを多くの人はいずれ理解することでしょう。西側の悪魔的な文明が存続する余地はなく、崩壊は加速度を増して行きます。古い世界観にしがみつくのを止めて、しっかりと未来を見据えましょう。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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2016年夏:地政学的状況が劇的に変化 嵐は訪れるか?
転載元)
(前略) 

雑誌「グローバル政治の中のロシア」の編集長フョードル・ルキヤノフ氏は、(中略…)

一度に様々な出来事がたくさん起こった。その一つは、英国でのEU離脱に関する国民投票だ。米国ではドナルド・トランプ氏が共和党の大統領候補として正式に選ばれたこれは多くの人々にとって衝撃的で前例のない出来事となっている。またトルコでのクーデター未遂もそうだ。そして何より重要なのは、その結果だ。なぜならトルコでの最近の出来事は、アナリストにとってさえもあまりよくわからないプロセスを始動させたからだ。しかし、外国のパートナーたちとの関係に関する自国のシステムでトルコは真剣に方向転換する用意があるという印象がつくられている。特にロシアとだが、それだけではない。主な頭痛の種となっているのは、トルコとNATOの関係がどうなるのか今ははっきりしないというものだ。なお古い関係が続かないのは明白だ。これを背景にシリア(情勢)の明らかなエスカレーションがみられている。加えてウクライナ問題もある。ウクライナでもかつてのミンスクプロセス自体がもう役に立たなくなっている。すなわち、どこを見ても非常に深刻なプロセスだらけだということだ。」

(中略) 

最近の出来事は、質的な変化を意味している。現状は変わり、自由主義的グローバリゼーションは終わりに近づいている。ルキヤノフ氏はこのように指摘し、次のように語っている-

例えば、EUにとっての英国市民の決定だ。これはもちろん非常に重要なマイルストーンだ。これまでEUは拡大するばかりで縮小したことはなかった。それが突然EUに対する警報シグナルが鳴り出したのだ。しかもこれが最後ではないかもしれない。トルコではクーデターが失敗した。革命ではないとしても、これは非常に深刻な衝撃だ。そしてNATOにとっては、加盟国であるトルコなどが最近あたかもNATOは存在しないかのように振舞っている。そしてこれらの出来事全てが重要な傾向を明確に示している。第二次世界大戦後から今まで世界政治が構築されていた原則や、特に冷戦後のある種の西側中心主義だ。これは少なくとも形を変えつつある。すなわち西側は、どこからみても1991年の後に政治家たちが計画したような形にはならなかったということだ。

現在すでに西側が別のものになる可能性が高いことが明らかとなっている。それは意図されたようなものではない。すなわちプロセスはソ連崩壊時に始動されたが、未だに続いているということだ。だがまさに今年、非常に重要なものがたくさん蓄積された。それらは今、再びグローバルな質を持つものへと変わろうとしている。これが2016年夏の主な政治的出来事の結果だ。」

アジア太平洋地域はどうだろうか?韓国領内への米国のMD(ミサイル防衛)システム配備が朝鮮半島情勢を極限まで緊迫させ、今後数年間で今当たり前となっている地政学的状況を変える決定的要因となることはないのだろうか?ルキヤノフ氏は、次のように語っている-

「私は、韓国のMD自体はあまり重要な要素ではないと考えている。重要なのは何が起こっているかだ。それは米中関係が将来的にエスカレーションする兆候が明らかに蓄積されているということだ。なお当事者たちは誰もエスカレーションを目指してはいない。口先では誰も関係悪化を望んではいない。だが出来事が進展する論理が、エスカレートする可能性へ向かわせている。この方向での深刻な出来事は、中国とフィリピンの領有権争いに関する国際仲裁裁判所の判決だ。裁判所は判決で完全にフィリピン側を支持した。この出来事が今後影響を及ぼすことに間違いない。一方で、中国が今後どのように反応するかはまだ明白ではない。」

ルキヤノフ氏は、すなわちアジア太平洋地域でも非常に重要な出来事が徐々に蓄積されているが、その性質は欧州やトルコで起こっているようなものにはまだ移行していないとの見方を示している。

ドイツ大統領「悪いのは大衆」、ドイツ国民の怒りが爆発しつつある 〜難民問題で革命が起こる可能性〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 ドイツは、難民の医療費負担額を増額するそうです。“ドイツ国民の怒りが爆発しつつある”とのことで、下手をすると、難民問題で革命が起こる可能性があります。フランスもいつどうなるかわからないということは、これまでにお伝えしています。イギリスはEUを離脱することで、一旦危機が回避されているかに見えます。他のEU諸国も、このままではイギリスのように、EU離脱を選択する可能性が高いと思います。
 文末、ドイツでは、“国民は完全に政府に見放されたことを理解しました”とあります。これが本当なら、ドイツにはまだ救いがあります。日本は、このレベルまで至っていません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)


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ドイツの政府はドイツ国民を完全に見放しています。
引用元)
http://www.zerohedge.com/news/2016-08-13/german-president-booed-attacked-after-claiming-people-are-problem-not-elites
(概要)
8月14日付け

革命は思ったよりも早く起こるかもしれません。
メルケル首相がドイツ企業のCEOに難民を雇うよう要請した後でドイツ政府は難民のための医療費負担額を増額する法案を制定しました。これで、100憶ユーロ(税金)が難民の医療費にあてがわれることにしました。

このような難民保護政策が進む中で、ドイツ国民の怒りが爆発しつつあります。
ドイツのガウク大統領(Joachim Gauck)が以下の通りとんでもない発言
をしたことで、ドイツのエリートらはドイツ国民からしっぺがいしを食らうことになるでしょう。
大統領は「問題は(ドイツの)エリートではない。問題はドイツ国民だ。」と公言したのです。

(中略) 

ウォールストリートジャーナル紙は、「世界中の国のリーダーは底辺の国民から完全にかい離しており、彼等は国民に対して何の忠誠心もなく、国民との連携もないことが大きな問題である。」と伝えています。

問題の核心は、国のリーダーが国民から完全にかい離しているだけでなく、国民の生命に対して何の関心もないということです。国のリーダーの身勝手さと偽善者ぶりにより、国民は完全に政府に見放されたことを理解しました。

[Sputnik 他]メルケル首相「欧州の安全保障にはロシアが必要」 / ワシントンは、Brexit によって反露政策を崩壊させられる ことを恐れている

竹下雅敏氏からの情報です。
 記事を見ると、“ヨーロッパとロシアが、政治的・経済的に…接近するような動き”を見せています。これは、アメリカの世界覇権が終わったということです。このように、現在、世界情勢は激変しているのですが、犬HKのニュースを観ている限り、まったくわかりません。当の犬HK職員も、今や犬HKと一体になっている安倍政権も、全く分かっていないのではないでしょうか。
 ネオコンの排除と共に、彼らも消えて行くことでしょう。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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メルケル首相「欧州の安全保障にはロシアが必要」
転載元)
ドイツのメルケル首相は、ロシアの参加を得てはじめて欧州の安定的な安全保障は実現する、と述べた。 

メルケル首相が欧州の安全保障にロシアが必要であることを認めた形。

我々は、欧州の将来的安全はロシアに対してでなく、ロシアとともにのみ保障されると考えている」。NATOサミットの議題を議会に提示した際の発言。
NATOはロシアとの対話の継続を見込んでいる、と首相。

先に伝えられたところによると、対ロシア制裁を支持する国々が2013年12月から2015年6月までに貰い損ねた利益は602億ドルだった。

NATOサミットは7月8-9日、ワルシャワで行われる。
28加盟国から代表者が集まる。

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ワシントンは、Brexit によって反露政策を崩壊させられる ことを恐れている
転載元)
(前略) 

Finian Cunningham
June 29, 2016, Information Clearing House, RT

EU からの離脱を決めたイギリスの驚くべき国民投票は、ハトの檻にネコを放ったように世界を慌てさせたが、一番慌てたのはワシントンで、彼らは、Brexit が彼らの反露政策を台無 しにすることを恐れている。

(中略) 

この 70 年近く続いたアメリカの大西洋を越えた支配が、崩れようとしている。

(中略) 

EU 内部でイギリスの影響力が失われるということは、ロシアを孤立させようとするワシン トンの、慎重に考えられた政策に強い影響を与えるだろう。

(中略) 

ロシアに関して言えば、これは、EU のモスクワに対する経済制裁と、NATO の軍事力の増 強を、深刻に疑問視させることになる。

(中略) 

イギリスの EU 離脱は、ワシントンを地政学的苦境に陥れる。

(中略) 

NY タイムズはこう言っている――「アメリカの高官たちは、(中略)…最も緊急の問題は、彼らが最も信頼で き共感をもつ、代替のパートナーを、ヨーロッパの各政府の中から何とか見つけることだと言っている。」

(中略) 

EU とは、アメリカの CIA によって操作された、政治の計画であって、(中略)アメリカ主導の軍事同盟の非公式的な目標は、戦後 1949 年に NATO が始まって以来、初 代事務総長だったイギリスの Lord Ismay(イスメイ男爵)によれば、「アメリカを取り込 み、ドイツを抑え、ロシアを締め出す」ことだった。

(中略) 

モスクワに対す る、ヨーロッパによる新たな経済制裁は、EU 諸国に対して、膨大なダメージを与えただけ であった。

(中略) 

もしヨーロッパとロシアが、政治的・経済的に、相互の安全保障の観点から、接近するよう な動きを見せるようなことがあれば、覇権的な世界的強国として、ワシントンが失うものは 極めて大きいだろう。

(中略) 

ワシントンはその覇権的野心のために、EU 内部に新しい代替国家を見つける、 将来への動きを見せている。ドイツが、イギリスに代わるものとして、リストのトップにあ る。

(中略) 

しかし Brexit は、ヨーロッパ全土の反 EU 感情を引き起こしてしまった。

(中略) 

どんなことも楽観視することはできない。しかし今後、ヨーロッパが、これまでよりも自由 に、ロシアとの正常な、より調和的な関係を結べる可能性が見えてきた。

(以下略)

[世界の裏側ニュース]EU諸国、アメリカ2州での独立運動・英EU離脱の波紋 〜互いの違いを理解し合ってこそ、豊かな世界がある〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 イギリスのEU離脱問題ですが、国民投票の結果はまるで、たがが外れたかのような動きになっているようです。ここで妻が“たがが外れる”の意味がわからないといけないから、イラストか何かが要るのではないかと言いました。“今の若い人は、わからないかな?”と言うと、妻は、“白井君(シャンティ・フーラ代表)は、「ぬか袋」を知らなかったわよ。「僕の時には、ワックスだったです」と言ってた”そうです。“俺が、プラウザがわからないのと同レベルだな”という会話があったことを、報告しておきます。
 記事に戻ると、様々な独立に向けての動きが出て来ていますが、文末のアイスランドがイギリスに対して、“バイキング連合に参加しないか”と呼びかけたというのは、面白いと思いました。
 世界の豊かさは、多様性があってこそ成り立つものです。グローバリズムによって、世界が一握りの支配者と圧倒的多数の奴隷に2極化し、奴隷たちは健康を蝕むファーストフードが与えられ、世界中のどこでもマクドナルド、ケンタッキー・フライド・チキン、ミスタードーナツというのは、悲惨です。
 こうしたファーストフードは、私の中では食べ物ではありません。豊かさとは対極にあるもので、“餌”あるいは“残飯”という概念に近いものではないかと思います。
 互いの違いを理解し合ってこそ、豊かな世界があると思います。この世界は、どうも“理解”するのではなく、“支配”することを目的とした者たちによって、これまで牛耳られて来たようです。今、それが転換しつつあります。

追伸
コメントを見た編集長から、プラウザではなく、“「ブラウザ」ではないでしょうか?”という指摘がありました。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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EU諸国、アメリカ2州での独立運動・英EU離脱の波紋
転載元)
(前略) 

簡単にイギリスのEU離脱関連で気になったニュースをまとめました。

(中略) 

★EU離脱派議員の相次ぐ辞職★

まず「ユアン・マクレガーのボリス・ジョンソンへの爽快な毒舌」で軽く触れたように、EU離脱の国民投票の際には離脱派に立ち、次期首相候補と言われていた元ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏(労働党)が不出馬を表明します。これは保守党内のマイケル・ゴーブ氏が労働党党首(つまり総選挙がなければ自動的に首相になる)レースに出馬する意向を表明した直後になされました。

しかも今日、同じくEU離脱派で、ずっとEU離脱だけを公約にしてきていたUKIP(イギリス独立党)の党首ナイジェル・ファラージュまでもが、党首としての座を降りるという声明を発表しました。「(EU離脱という)政治家としての野望を果たした」ことがその理由だということです(BBC)。

(画像  コメディ「リトル・ブリテン」 風に加工されたEU離脱派のナイジェル・ファラージュ(左)とボリス・ジョンソン(右))

(画像  コメディ「リトル・ブリテン」 風に加工されたEU離脱派のナイジェル・ファラージュ(左)とボリス・ジョンソン(右))



★他のEU諸国のEU離脱の可能性★

そしてすでに、他の国でもEU離脱の機運が高まっている
ということも多くのニュースで伝えられています。

(中略) 

【ハンガリー】
政府広報・外交担当者「EUが移民問題を解決しない場合は、ハンガリーもEU離脱の国民投票を行う予定」(、7月2日)

【オランダ】
88%の国民がEU離脱の国民投票を希望

【オーストリア】
右派政治家「一年以内のEU離脱に関する国民投票を」

【ポーランド】
司法相「結論は明白だ。新たなるヨーロッパ内の協定が必要」

【スウェーデン】
EU議員「(EU離脱投票前に)スウェーデンとデンマークはEU離脱の一歩手前
「イギリス主導のスカンジナビア経済圏が生まれる可能性」

【デンマーク】
昨年12月に国民投票を行い、これ以上EUに権限を譲渡しない意向を明らかにした


***

★アメリカ国内の独立運動★

そしてこの動きはヨーロッパに留まらず、アメリカにまで波及しているようです。

(中略) 

次はテキサスか、カリフォルニアか?イギリスのEU離脱投票でアメリカ国内で長年忘れられていた独立運動が再燃
#Texit #Calexit? Brexit vote inspires long-forgotten movements for independence in US
https://www.rt.com/usa/349436-texit-calexit-independence-movements/



ツイートの地図は、アメリカのテキサス州を欧州の地図上に置いたもので、これだけの広さがあるのだから独立してもおかしくないだろう、と表現している様子です。



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[創造デザイン学会]Brexit の 2 度目の投票があるかもしれない、その理由 〜国際企業独裁体制の野望が実現することはない〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 著者は、今回のEU離脱を支持した国民投票の結果にも関わらず、最終的にはイギリスはEUへの残留となる可能性が高いと考えているようです。国民投票の結果は最終的なものではなく、あくまで参考にする類のものなので、ギリシャと同様に、国民投票の結果とはまったく異なった事態に落ち着く可能性が高いとしています。
 今回の国民投票の本質は、イギリス市民がEUという“ヨーロッパの貴族階級支配を拒否した”ということです。しかし、彼らはこうした市民の反乱を最終的には抑え込み、“どんな手段を使ってでも”、彼らが目標とする国際企業独裁体制を実現するだろうとしています。何故ならそれが、ビルダーバーグ会議、日米欧三極委員会、ダボス会議の夢だからだとしています。
 著者は、今世界で起こっていることを大変よく理解していると思います。しかし、結論はまったく逆だと断言します。彼らのこうした野望が実現することはありません。ギリシャのツィプラス首相は、現在、死んだふりをしていますが、時が来れば何時でも立ち上がる準備が出来ているはずです。彼の眼は死んでいません。私たちが見ているのは、“国際貴族による国際独裁制の夢”が滅び去って行く、まさにその始まりを見ているのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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Brexit の 2 度目の投票があるかもしれない、その理由
転載元)
(前略) 

Eric Zuesse
Global Research, July 1, 2016

はじめに

Brexit(EU からのイギリスの離脱)は、国際的な貴族階級にとっては、恐ろしいボディ・ ブローになるだろう。それは、国際企業の株の支配権をもち、あらゆる国(ロシアと多分、 中国を除く)の政治家を支配し、特に、EU(欧州連合)の執行部、すなわち EC(欧州委員 会)のような、国際委員会をコントロールするような人々(とその代理人)にとっては、そうなるだろう。EC、すなわち EU 内部の執行権力は、任命された団体であって、選挙によるものでなく、その構成員の一人ひとりは、EC の議長によって自由に解雇でき、この EC 議長が真の EU 大統領であり、彼自身、EU 参加国のそれぞれから選ばれた、政治家の間の 取引によって選ばれた被指名者間の話し合いの結果、指名された者である。

(中略) 

EU において“公的な仕事”につくということは、本質的には、ヨーロッパの貴 族階級に奉仕することであって、民衆に奉仕することではない。 

http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=celex%3A12012E%2FTXT

(中略) 

EC(欧州委員会)の議長は、ヨーロッパに対して絶大な権力をもっている。彼は EU 独裁 制の内部のすべての法律を起草し、EC のゴム印すべてをもっている。

(中略) 

イギリスが EU から離脱するということは、したがって、このシステム全体の公的な拒否と、当該国家の民主主義の復活を、民衆が望んでいることを意味する。すなわちそれは、民衆が、ヨーロッパの貴族階級による支配を拒否していることになるだろう。

(中略) 

イギリスの立場 

イギリスは成文化された憲法をもたない。だからイギリス政府は、(Brexit のような)国民 投票の票決が、本当に最終的なものかどうかを決めるような問題は、“その場で決める”。

(中略) 

イギリスは、EU への残留の可能性がきわめて高く、その時を期して、おそらく民 主主義はイギリスでは、回復不能の状態に死に絶えるであろう。そして国際企業の大株主た ちが、この国を厳しく支配するであろう。

(中略) 

成文憲法をもつ、英以外の EU 諸国に関するかぎり、それらの憲法は、EU の国際企業独裁制がますます強力になり、“ヨーロッパ合衆国”が実現するにつれて、時間と共に少しずつ効力を失っていくだろう。それは「ビルダーバーグ会議」の夢であり、 「日米欧三極委員会」(Trilateral Commission)の夢、「ダボス会議」の夢、国際貴族による国際独裁制の夢である。

こうした言葉は表面的には、心地よく響くかもしれない。しかし、その展望は地獄である。そしてここに、その地獄とは何かが、太平洋諸国のために米大統領 バラク・オバマが提唱した、TPP 条約について説明されている。これは、彼の提案した TTIP でも、大西洋諸国(ヨーロッパを含む)のための TISA 条約でも同じである。――環境、労働者の権利、それに製品の安全性に関する規制は、国際企業の思い通りに任せられるだろう。 民主主義と人民の主権は終わるだろう。

http://rinf.com/alt-news/breaking-news/the-most-criminal-treaty-in-history-is-now-presented-for-signing/

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