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正しい姿勢の作り方 ~「骨盤の傾き」「内転筋」に続く第3のポイントは「腸骨」

竹下雅敏氏からの情報です。
 「正しい姿勢」の第3弾です。「骨盤の傾き」「内転筋」が大事だという話だったのですが、今回のポイントは「腸骨」です。
 これまでに紹介した動画の要点が分かるように、重要な部分を各動画の下に書きだしました。私は毎日、“ただ、立っているだけのタダアーサナ”を、これらの動画の要点を踏まえ、この順序で行っています。ものすごく簡単です。
 問題は、ポーズが完成した後なのです。ポーズに「呼吸」を合わせるのが大事なのですが、これを説明するのが難しい。
 “続きはこちらから”の腸骨のイラストをご覧ください。タダアーサナのポーズを完成させて、静かに立っているのですが、外から見れば「不動の山」のポーズに見えますが、内面は「呼吸」に合わせて「腸骨」が動いているのです。
 「呼吸と仙骨・腸骨・坐骨の関係」という図は、全くこの通りです。出来れば自分の「腸骨」を手で触れて、「呼吸」に合わせて腸骨が確かにこの図のように動くことを確認してください。
 ただ、気をつけないといけないのは「緊張状態にある時は逆になる」という事です。あくまでも、身体を上手く緩める技術としての「正しい姿勢」なので、図の「呼吸と仙骨・腸骨・坐骨の関係」を確認してください。
 「腸骨」の上の図の中に、「上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)」という部分があります。ここは腹の前側から触れる部分です。実はこの部分は「吸気」ではヘソに近づき、「呼気」ではヘソから離れるのです。下図の言い方では、「上前腸骨棘」は吸気で閉じて、呼気で開くのです。
 “ただ、立っているだけのタダアーサナ”のポーズを、動画にある3つの要点を抑えて完成させ、“「上前腸骨棘」が吸気で閉じて、呼気で開く”のを感じるようにします。最初のうちは、そのようにイメージすると良いでしょう。
 ポーズに「呼吸」を合わせると、“ただ、立っているだけで、とても気持ちが良くなる”のです。ぜひ、これを身に付けてください。これは将来公開しようと考えている「経筋体操」の基礎になるポーズで、ウチでは「立禅」と呼んだりしてます。
(竹下雅敏)
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【ヨガの基本】姿勢を改善、全身の歪みを整えるポーズ タダーサナ| ヨガ・アーサナ解説 | 藝UeL TOKYO
配信元)
1分15秒~30秒
足の指を全て上げて、足の親指を降ろす。踵の内側を強く踏む。小指を降ろす。これが土踏まずが引き上がった状態。(残りの足の指を降ろす)
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【正しい歩き方】誰でもすぐ出来る!肩こりも腰痛もこない歩き方!
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3分10秒~30秒
(両手のコブシを胸の前で合わせて)上にグゥーと引っ張りましょう。みぞおちを少し引っ込めるようにして、上に引っ張っていきます。上に引っ張られている感覚が得られたら、お腹はそのままで手だけ降ろしましょう。
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3秒で正しい姿勢になる方法
配信元)
37秒~55秒
手のひらを前に向けます。この状態でこのまま横から手を上に上げていきます。そして、頭の上で手を合わせます。このままゆっくり手を降ろして完成です。

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姿勢を改善し、全身の歪みを整えるタダアーサナと言われるヨガのポーズ ~「正しい姿勢」の第2のポイントである「内転筋」

竹下雅敏氏からの情報です。
 1月1日の記事で、「正しい姿勢」を取り上げたのですが、今回は第2弾です。
 ヨガにも、“姿勢を改善し、全身の歪みを整えるタダアーサナ“と言われるポーズがあります。“ただ、立っているだけ”なのでタダアーサナという(ぜったい、ちがう)のですが、これが意外に難しい。
 前回の記事では、“横から見て、耳、肩関節、大転子(股関節)、外くるぶしが一直線になるのが正しい姿勢”であり、骨盤の傾きをニュートラルな位置に保つのがポイントで、“横から両手を上にあげて、頭の上で両手を合わせる”ことで簡単に実現できるという事でした。
 「タダアーサナをとってみよう」という記事には、“理想的には山のポーズでは頭上に両手を伸ばしておく”と書かれています。こうすると自然に骨盤が正常な位置に落ち着くことがわかっているのでしょう。
 今回は、「正しい姿勢」の第2のポイントである「内転筋」の話。動画の3分55秒~5分15秒の所をご覧ください。“内側の筋肉が使えない人ほど、腰を反る傾向がある。…もう一度、足から整えていく。…ゆっくりと膝を曲げてお尻を下げて、太ももと太ももをグゥーと寄せ合うように力を感じ、ここから膝を伸ばすと、反り腰が無くなります。…踵の内側でマットを押すと、頭のてっぺんが天井に引き上がる。「根付く」と「伸びる」という流れの中に安定を見出していくポーズ”がタダアーサナ(山のポーズ)だと言っています。
 前回紹介した「大転子・O脚・反り腰を改善」という動画の2分27秒~3分38秒では、“内ももに力をギューとかけて、膝の間に隙間が出来ないようにすることによって、外側にしっかりと膝が向いてゆきます。O脚の人というのは膝が内側に捻じれてしまっていますので、膝の向きを外側に向けてあげることがO脚の改善には大事になります。そしてポイントです。O脚の人は特に大転子が前にずれてしまいます。このずれて来てしまった大転子を後ろに引っ張って戻してあげることが大事になって来ますので、立つときに内ももに力を入れて、膝を外側に向けて大転子を後ろに引っ張るように、お尻の穴を締めるイメージで、足のポジションを作って、お腹を締めて骨盤をニュートラルポジションにして、このまま3分間立つ”だけで美脚が作れると言っています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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【ヨガの基本】姿勢を改善、全身の歪みを整えるポーズ タダーサナ| ヨガ・アーサナ解説 | 藝UeL TOKYO
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タダアーサナをとってみよう
引用元)
誰でもできそうだからこそ難しいタダアーサナ(山のポーズ)
ヨガの教本では世界的なベストセラーである「ハタヨガの真髄」によると、タダアーサナの正しい方法についてこう記されています。

① まず足をそろえてまっすぐ立つ。
両足の親指、およびかかとをつけておく。
また足の指はすべて床にぴったりとつける。

② ももの内転筋を伸ばしあげるようにすると膝をリラックスしたままで引き上げることができる。このとき、お尻はそっと締めるようにする。

③ 胃が自然にひっこむように肋骨をひろげ、背骨を上に伸ばし、首をまっすぐにする。

④ 体重はかかとと指先の一方だけにかけずに、等分にかけること。

理想的には山のポーズでは頭上に両手を伸ばしておくのであるが、便宜上、両ももの横に下げていてもよい。
(以下略)

一番身体の力が抜けて楽な「正しい姿勢」 ~そのポイントとなるのは「骨盤の傾き」

竹下雅敏氏からの情報です。
 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。

 ボリショイ・バレエ団のプリンシパルを務めるスヴェトラーナ・ザハーロワさんとヴァイオリニストのヴァディム・レーピン氏らによる表敬訪問(2017年6月6日)の様子。
 ザハーロワさんとレーピン氏は夫婦だという事です。動画の14秒の所を見て欲しいのですが、2人の立ち姿の美しいこと。対するあべぴょんは別の意味で見事です。どうやったら、これほど「甘ったれの幼児」のような立ち方が出来るのか。
 という訳で、新年にあたり、「正しい姿勢」を示すことが、これからの日本の行く末を定めるのではないかとの思いから、いくつかの動画を選んでみました。
 「正しい姿勢」が一番身体の力が抜けて楽なはずなのですが、力まないと「正しい姿勢」が取れない様では、体のあちこちに「歪み」があるという事。その「歪み」が一定の限度を超え、もとに戻ろうとするときに「風邪をひく」というのが、野口晴哉氏の世界観でした。すなわち、身体は歪みを戻すために「風邪」を利用しているという訳です。なので、風邪は治すものではないのです。詳しくは名著「風邪の効用」をご覧ください。
 「正しい姿勢がわからないあなたへ」という動画の50秒~1分30秒あたりをご覧ください。横から見て、耳、肩関節、大転子(股関節)、外くるぶしが一直線になるのが正しい姿勢だという事です。次の動画は「壁立ち」で正しい姿勢を作るというもの。20秒~2分25秒をご覧ください。
 これらの動画から「正しい姿勢」のポイントは、“骨盤の傾きにある”ことが分かるのですが、そのニュートラルな位置を簡単に実現する方法を、「3秒で正しい姿勢になる方法」という動画の40秒~1分3秒で説明しています。
 また、最後の動画は簡単に上体の正しい姿勢を保持する方法を説明しています。3分10秒~50秒の所です。これらの動画で説明されている姿勢を取れるようにして、“その姿勢を保持している時が一番楽だ”と感じられるようにすることを、まずは目指しましょう。
 「正しい姿勢」を日常生活で意識するようにすれば、いつでもどこでも出来ます。ところが、そのいつでもどこでも出来ることが、意外に出来ないのです。何故でしょうか。それは「正しい姿勢」が本当に大切だという認識を、ほとんどの人が持てないから。そして、この事に意識を向けて「正しい姿勢」を身に付けるよりも、今の自分にとってより重要なことが別にあるからです。
 例えば、スマホに夢中になっている際には「正しい姿勢」を取るのが難しいのです。ヴェトラーナ・ザハーロワさんがスマホを使っている時の姿勢を見てみたいですね。
(竹下雅敏)
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ロシア・ボリショイ劇場バレエ団バレリーナ及びヴァイオリニスト等による表敬―平成29年6月6日
配信元)
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正しい姿勢がわからないあなたへ
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【大転子・O脚・反り腰を改善】1日3分で効果が出る『壁立ち』で美脚を作る!【姿勢改善】
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健康のためにも「正しい姿勢」を身に付けることが大切で、最適なのはスクワット ~「正しい姿勢」を保つうえで非常に大切な「広背筋」

竹下雅敏氏からの情報です。
 9月25日の記事で、様々な慢性的不調の原因となる「首こり」が、 “デスクワーク、スマホの見過ぎで猫背”になることから起きていることを説明しました。
 デスクワーカーの約8割が「巻き肩」だということなのですが、「巻き肩」と「猫背」の違いや治し方に関しては、こちらの記事をご覧ください。
 健康のためにも「正しい姿勢」を身に付けることが大切なのですが、それには身体に「正しい姿勢」を覚えてもらうよりありません。これに最適なのがスクワットなのです。冒頭の動画はスクワットをする上での注意点がキチンと押さえられています。ポイントは膝をつま先より前に出さないこと。膝の方向とつま先の方向をそろえることです。膝を痛める人は日常生活で、“膝の方向とつま先の方向”が異なる動きをしているので気を付けましょう。動画の2分のところをご覧ください。
 スクワットで膝が床に平行になるように腰を下ろした時に、お尻を突き出し、胸を反らします。顎を軽く引きます。スクワットで大切なのは呼吸です。スクワットの呼吸法は、“膝を曲げ、ゆっくりと腰を落とすとき「口から息を吐く」、膝を伸ばし、ゆっくり上体を戻すとき「鼻から息を吸う」”のが正しいのです。
 息を吐きながらゆっくりと膝が床に平行になるように腰を下ろすのですが、この時に身体の前面(特に呼吸筋)の力を抜くように意識します。3月6日の記事で、“息を吐きながら背筋を伸ばし、息を吸いながら背中を緩める”と副交感神経優位になると説明したことを参考にしてください。
 しかし、筋トレでは呼吸が逆になっています。筋トレの呼吸法はほとんどが間違っているので、これでは健康が保てません。実際にトレーナーの人たちの健康状態を、体外のチャクラで測って見ると、ほとんどが病気の一歩手前でした。例えば、NHKで放送された「みんなで筋肉体操」で、筋トレ指導を担当した近畿大学生物理工学部准教授の谷本道哉氏は、インタビューで「トレーニングでの積年の無理があちこちの関節に出始めて…いまでは体がボロボロです。ここは反面教師にしていただきたい」と正直に話しています。
 さて、「正しい姿勢」を保つうえで、非常に大切なのが2つ目の動画に出て来る「広背筋」です。動画をご覧になると「広背筋」と「腹横筋」は、まるで天然のコルセットだと思えるでしょう。どちらも「呼気筋」で、息を吐く(呼気)場合に最も働く筋肉です。
 この「広背筋」について、読者の方から極めて有用な情報をいただきました。大変参考になるもので、要点を転載させていただきます。
 「自分はロコムーブという体操というか操法を毎日しています。このロコムーブとは筋肉のオンとオフのシンプルな仕組みを利用して首・腰まわりの筋肉を一気に緩めてしまう方法です。
 例えば、腕を曲げて上腕二頭筋を縮める動きをする際、上腕二頭筋は筋肉がオンとなって裏側の筋肉は反対にオフとなりそれによって腕が曲がる構造になっています。
 このような仕組みを利用して、ロコムーブ体操によって広背筋をオン(緊張)にすることによって上下の首・腰まわりの筋肉をオフ(緩み)にします。
 現代人は広背筋がオフ(緩み)の状態になっているので、首・腰まわりの筋肉はオン(緊張)となっています。広背筋をオンの状態にしておき首・腰まわりの筋肉をオフにしてから揉みほぐすことでより効果が発揮されるかと思います。
 自分は昔から首が凝ってしまい詰まったような状況であった為、呼吸法・気功・ヨガなどをして改善に励んでいました。このロコムーブの体操で広背筋をオンにして首・腰まわりの筋肉をオフ(緩める)にすることで、毎日を快適に過ごすことができるようになりました。また、副交感神経もオンになるのかこの体操をしていると変に緊張したりすることもなくなりました。
 とても画期的な体操だと思ったのでご紹介させていただきます。
https://locomove.com/                         」
(竹下雅敏)
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【筋トレ】スクワットの正しいやり方とよくある間違いを詳しく解説! | Muscle Watching
配信元)
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広背筋と体幹の繋がりについて解説してみた
配信元)
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広背筋
広背筋

広背筋の位置。赤色で示す

神経 胸背神経(C6 - C8)
作用 上腕の内転・内旋
体幹の伸展・回旋
肩関節の伸展・内転・内旋
肩甲骨の下制(上腕骨を介して)
骨盤の挙上
拮抗筋 三角筋僧帽筋

広背筋(こうはいきん)は、背部の筋肉棘腕筋のうち、下方に三角形をなす筋肉である。
 
第5胸椎(Th5)~第5腰椎(L5)の棘突起、仙骨、腸骨稜、第9~12肋骨を起始とし、下部から上外側方、上部から水平に外側方に向かって走り、上腕骨の上部小結節稜に付着する。