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[GFLサービス]ベンジャミン・フルフォードニュース(速報) 2016年6月6日 〜背後で進行している新金融システムへの動き〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 背後で行われている交渉の様子がよくわかるレポートです。この前紹介した記事と少し情報が違うところがありますが、どちらが正しいというものではなく、おそらく視点の相違であり、両方ともが正しい情報を伝えていると考えています。
 例えば、先の記事ではドイツ銀行は一旦破産し、中国の金の裏付けを得て、同じ日に復活したとありました。しかし、フルフォード氏の情報では、“これは世界通貨改革と同時にドイツ銀行の破産にもつながる”とあります。おそらくドイツ銀行は実体経済の取引に関してはこれまで通り銀行業務を継続出来るように調整されており、それが先の記事の“同じ日に復活した”ということなのだと理解しています。しかし、ドイツ銀行のCDSは紙切れになるということではないでしょうか。要するにドイツ銀行の破綻と、実体経済に影響を与えないようにする国有化のシナリオは、すでに整っているという意味なのだと思います。
 今回のフルフォード氏の速報によって、間違いなくこうしたことが背後で進行していることが確認されました。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ベンジャミン・フルフォードニュース(速報) 2016年6月6日
引用元)
http://www.ascensionwithearth.com/2016/06/benjamin-fulford-update-rothschild.html#more

Monday, June 6, 2016

Benjamin Fulford Update - Rothschild Khazarian mafia using delaying tactics but time is running out

閉 まり始めているカザリアンマフィアとロスチャイルドファミリーの首輪の締め具がどんどんきつくなってきている。ヤコブ・ロスチャイルド男爵を代表する者の 白竜会代表との会合の一つの期限は過ぎたが、彼らは、明日6月7日に米国で会うことになっていると思われる。もしもロスチャイルドがこの会合を行わなかっ たり、合意に達しなかったとしたら、白竜会、グノーシス派のイルミナティ、およびその他の連合グループが約束したこの虐殺グループに対して宣言されたこと が実行される時が来るだろう。

また、2016年5月2日の UNITED STATES OF AMERICA Corporationの公式な破産は、今週始まった米国と中国の間の高位レベルの交渉のきっかけになった。北京で行われている高位レベルの経済、および外交交渉は火曜日に結論を出そうとしている。

http://news.xinhuanet.com/english/photo/2016-06/06/c_135416005.htm

Opening ceremony of China-U.S. high-level dialogue held in Beijing – Xinhua | English.news.cn

news.xinhuanet.com

北京での中国-米国の高レベル対話:

中 国による米国経済の完全な乗っ取りを防止するための主要な切り札として中国に対する貿易窓口を閉鎖するという米国からの脅しによって、経済に関する話し合 いは、中国にとって米国経済のインフラストラクチャーのどの部分の買い上げが許されるかに集中している。この話し合いのその他の話題は、まさにどの程度の 米国債を中国が帳消しにさせられるかということだ。言うまでもないことだが、中国は米国内の不動産、工場、その他の資産の形での完全支払いを要求し、米国 は可能な限りの無償帳消しを要求するだろう。

こ の会合の前提として、6月5日の日曜日に終了したシンガポールでの3日間の地域安全保障会議があった。中国と国境を接する可能な限り多くの国を集めようと する米国だったが、中国はすでに隣国と友好的な話し合いができていると主張したので、米軍は中国と共同で、ウイン-ウインの解決策を求めざるを得なかっ た。

https://www.rt.com/usa/345410-carter-asian-nato-china/

http://news.xinhuanet.com/english/2016-06/05/c_135412934.htm

こ の安全保障会議にはジェームズ・ボンドタイプのサイドショウが見られたのは面白かった。インドネシアから発信された相対するニュース報道では、インドネシ アでヘリコプターが墜落したことが認められた。初期の報道では、パイロットだけが死亡し、三人の乗客は”軽いけが”をしただけだとのことだった。しかし、 あとからの報道では、ほかの三人も送院中に死亡した、とのことだった。

http://news.xinhuanet.com/english/2016-06/04/c_135412891.htm

http://english.astroawani.com/world-news/four-perish-heli-crash-papua-indonesia-107257

http://www.thejakartapost.com/news/2016/06/04/pilot-killed-as-helicopter-crashes-in-papua.html

http://jakartaglobe.beritasatu.com/featured-2/one-killed-three-injured-papua-heli-crash/

http://en.tempo.co/read/news/2016/06/04/055776836/Pilot-Killed-in-Paniai-Helicopter-Crash

インドネシアにおけるCIAのエージェントが言うには、このヘリコプターはおそらくはEMP攻撃装置のような未知の装置によって撃墜され、生き残った者は射撃されたと言っている。このヘリコプターはカザリアンマフィアのヘンリー・キッシンジャー/ロックフェラー派が運営している秘密のフリーポート・マクミラン鉱山株式会社から300Kgの 金のシンガポールへの搬送の帰り道の途上にあった。この金の売却によって約1億ドルの対価が得られるはずだった。”ゼロハリバートンアルミコンテナー”に 入れられていた、1000シンガポールドル紙幣の札束は今、行方不明である。カザリアンマフィアが運営する鉱山からの金と支払い用の紙幣が盗まれたのだ が、これは反カザリアン派が盗んだと見るのがかなりぴったりする推定である。このメッセージはアジアの金の取り扱いには適当なチャネルを通さねばならな い、との意味だろうと思われる。

この取引の一部として、米国の銀行には新しい、中国が構築したCIPS国際金融取引システムへのアクセスコードが発行されている、とペンタゴンのソースは言っている。これは世界通貨改革と同時にドイツ銀行の破産にもつながる、とこのソースは言っている。

[GFLサービス]2016年6月2日現在のGCRに関する事実 〜金に裏付けられた新通貨体制が始動 最悪のケースは回避〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 これらの一連の情報は事実だと思います。ようやく、金に裏付けられた新通貨体制が始動し出したようです。特に新米国紙幣が金に裏付けられたということと、“中国と日本は過去の全ての紛争と債務を解決する金協定を締結した”という部分が大きいと思います。これで、最悪のケースは避けられたようです。日本の通貨は暴落することはないでしょう。また、残りの情報を見る限り、実体経済は金に裏付けられた新通貨体制によって、そのまま引き継がれることになり、大混乱にはならないと見られます。ただし、デリバティブでバブルになっていた部分は泡が消えてしまうことになるため、こちらの方は大混乱は避けられないと思います。こちらの混乱がどの程度実体経済に影響を与えるかが問題ですが、通常バブルが崩壊すると、世界経済は5年から10年の地獄の苦しみを経験することになるわけですが、これは避けられたと見て良いでしょう。
 背後でこうした努力をずっと続けて来たポジティブなテンプル騎士団の面々は、本当によくやってくれていると思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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2016年6月2日現在のGCRに 関する事実
引用元)
http://inteldinarchronicles.blogspot.jp/2016/06/new-republic-via-gcr-updated-235.html
From the Federal Reserve to a New US Republic via a Global Currency Reset

1  新しい米合衆国の下で、連邦銀行準備(FRB)システムは閉鎖された。FRBは英国の国外企業に所有されていた。そのお金は米国の人々による米国の人々のためのものではなかった。FRBは連邦の機関であるべきだったので、その詳細な運営と日々の運用には連邦政府の十分な管理は行き届いていなかった。FRBの違法な立場を証明しあtNESARAにつながった裁判事件が見られる。

2  米国最高裁判所のNESARAにつながる判決では、米国の銀行は独立、私的所有、地域運営企業であるべきである、とのことである。FRBは資産と金に裏付けされた新米国紙幣を発行している財務省銀行システムに置き換えられるだろう。

3  新しい米合衆国の下で、IRS(内国歳入庁)と腐敗した判事たちは処置されるだろう。

4  新しい米合衆国の弁護士協会とすべての合衆国の弁護士は、ロンドンのテンプル弁護士協会への誓約を破棄し、米国の弁護士にならなければならないだろうが、英国の弁護士ではなくなる。

5  50の州政府は新合衆国の下で現状の地位を保つだろう。

6   The North American Unionは終了し、ワシントンD.C.は解散する。

7  法王フランシスはBRICSの参入前に世界の通貨を支配していた5人のヴァチカン銀行の司教を解雇した。

8  新合衆国軍はすべての軍事設備、装備を入手中である。

9  新合衆国の目的は南北戦争前に確立された憲法に基づく政府としての機能を果たすことである。

10 2016年5月31日までに、中国と日本は過去のすべての紛争と債務を解決する金協定を締結した。

11 2016年5月31日に世界で最も多くの国の債券を含むデリバティブを保有しているドイツ銀行が破たんした。同じ日にこの銀行は世界通貨改革を可能にしたドラゴン王族の金によって復活した。

12 ドイツ銀行が破たんし、復活したその日である、2016年5月31日に、負債を免除された19の国がGCRによって復活した。

13 2016年5月31日にGCRを可能にし、米国財務省発行の紙幣を裏付けた時、ドラゴン王族の金によって米国の債務は免除された。

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[Sputnik]ロシア経済は原油安と制裁で強化されている / 露外相:欧州は外部へ不安定を投影する地域へと様変わりしている 〜スプートニクの2つの記事は、事実上ロシアの勝利宣言〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 スプートニクの2つの記事は、事実上ロシアの勝利宣言のように見えます。私もこの通りだと思っています。フルフォードレポートでは、“二ヵ月後の窓口では、米ドルとユーロはもはや国際決済で受け取られなくなるだろう”ということでしたが、ラブロフ外相の発言通り、国際舞台は大きな変化の直前であり、欧州は衰退し、今後金を裏付けとした通貨体制によって、アジアが“新たな中心地”になることがよくわかります。ロシアはそうした“根本的に変化した景観に適応している”のです。
 下の藤原直哉氏のツイートは、私の感覚と一致しています。これまでの古い金融システムは破綻の直前であり、皮肉なことに、サミットでの安倍首相の“リーマン級のリスク”発言は正しいと言えるものでした。もしも安倍首相がヒトラー程の天才であったなら、ジャパン・ハンドラーを出し抜き、国際銀行家のコントロールも効かなくなる状態で大戦争に突入して行くことになったはずです。幸いなことに、このような能力は安倍首相にはありません。
 米軍が選んだ最高司令官の立場で戦争ごっこが出来れば満足するという程度の“お子ちゃま”なのです。米軍が良識派のコントロール下にある限り、中国との関係も何とかなりそうだという気配です。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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テレグラフ:ロシア経済は原油安と制裁で強化されている
引用元)
西側の制裁で対外債務削減を迫られる中での原油安がロシアにおける改革に強い刺激を与え、その経済強化を促している。テレグラフ紙が伝えた。

ロシアがすでに根本的に変化した景観に適応しているという事実は、ロシアが新たなチャンスを活用すればそこにあるはずの成功の前触れだ」とアナリストは指摘する。

専門家は今年0.4%のGDP成長率を予測しており、来年は1.9%の成長となるという。

ロシア中央銀行にとっての主要な焦点はインフレをターゲットだ、とアナリスト。

アナリストはまた、エネルギー需要の堅調な成長により年末までに原油の価格はバレル当たり60ドルのレベルに進むと予測している。

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露外相:欧州は外部へ不安定を投影する地域へと様変わりしている
引用元)
欧州は、幸福ではなく不安定性を外部へ投影する地域へと様変わりしている。ロシアのラヴロフ外相が、非営利団体の代表者との会合で述べた。

外相は、「我々は国際舞台における非常に大きな変化の目撃者だ。ロシアはグローバル世界の一部であり、グローバル世界は文字通り目の前で変化している」と指摘した。

ラヴロフ外相によると、成長と影響の新たな中心地が現れ、強化されており、それはまずアジア太平洋地域だという。

ラヴロフ外相は、「欧州が、伝統的な幸福ではなく、不安定性を外部へ投影している地域へと様変わりしているという珍しい現象が見られている」と指摘した。

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引用元)


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引用元)

[Sputnik 他]日銀の佐藤氏、日銀の楽観主義を信じない 〜日銀が円を刷って実体経済に流せば良い〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 日銀審議委員の佐藤氏は、日銀戦略の見通しについて悲観的な見方をしているようです。これまでのようなやり方をいくら続けても日本経済は悪化するばかりで、先の見通しが立ちません。
 それならどうすればよいかは、これまで何度もコメントして来ました。要は、日銀が円を刷って実体経済に流せば良いのだということです。最も簡単な方法は、日銀が作り出したお金を国民に寄贈することで、例えば1人100万円を各世帯に振り込めば良いだろうということも指摘しました。もちろんこんな荒っぽい方法以外に、実体経済にお金を流す方法はいくらでも考えられます。上の例は一つの極端なやり方です。このようなやり方を無制限に続けると、ハイパーインフレになってしまいます。以前このようなコメントをした時にはデフレギャップが500兆円ほどあったので、こうしたヘリコプターマネーは5回ほど実施できるだろうということもどこかでお話しました。
 このような話は一見馬鹿げているように見えますが、動画を見ていただくと、苫米地氏が同様のことを提案しています。5分以降をご覧下さい。この中で、苫米地氏は“納税申告額の50%を日銀が円を刷り現金還付”というアイデアを提示しています。動画の中でも、このようなことをするとハイパーインフレになるのではないかという質問をアナウンサーがしていますが、その心配が無いことを苫米地氏は説明しています。
 ハイパーインフレを心配する人の気持ちはわからないではないのですが、私が不思議に思うのは、その一方でベーシックインカムの議論があることです。ベーシックインカムを実施するとなると、このような規模のプレゼントを政府は毎年際限なく行うことになるのです。こちらの方は財源の確保も含めて、将来の経済破綻を心配しないで良いのでしょうか。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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6/2  消費増税延期 Dr.苫米地
引用元)


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日銀の佐藤氏、日銀の楽観主義を信じない
引用元)
日本銀行審議委員の佐藤健裕氏は日本経済と日銀戦略の見通しについて悲観的な見方を表明した。日本銀行は2%のインフレ目標を達成することはできないという。
また佐藤氏は、マイナス金利は投資の伸びにはつながらないと述べた。

「私は中期または長期的目標として2%のレベルで物価安定を図るのが望ましいと考えている。それまでの道のりは長いものとなるだろう」と佐藤氏。


日本銀行は1月マイナス金利を導入、2014年10月には経済刺激策を拡大した。どちらの場合でも佐藤氏は反対していた。

2%のインフレ率達成を危ぶむ佐藤氏の見解に複数の投資家が賛同しているが、日銀の黒田総裁は記録的なペースで債券を購入し続けている。インフレ率はゼロ付近を行き来している。

[seiryuu氏]お金の秘密・打ち出の小槌物語②
信用創造で国の資産を略奪する中央銀行

竹下雅敏氏からの情報です。
 本来なら、国家は通貨発行益と税収で国を運営すべきなのですが、民間の中央銀行に通貨発行権を奪われている関係で、国債を発行して不足分を補うよりなくなります。日本はこれまでは貿易黒字で国債を日本国民が所有しているのですが、これだけ経済が破壊されると、今後はそうは行かなくなります。
 多くの国では、国内では資金が賄えず、海外からの投資に頼っています。ギリシャなどの国を見るとよくわかりますが、民間の中央銀行によってバブルが作り出され、それが破裂することで国が破綻します。IMFが救済のためのお金を貸し付けます。IMFは融資の交換条件として、緊縮財政と国の資産を民間に売り渡すことを条件にするのです。私たちが普段ニュースでよく見聞きしている光景です。
 ですが、前回と今回の“お金の秘密”を理解すると、中央銀行と結託した巨大銀行が、自分たちが持ってもいないお金をある国に貸付け、返せなくなったことを理由にその国の資産を略奪しているということがわかると思います。彼らは洗練したやり方をするので、途中にまるで破綻した国の救済機関であるかのようなIMFを調停役に挟むのです。彼らはあたかも公的機関であるふりをしながら、銀行家たちの略奪に手を貸します。IMFは彼ら銀行家が作った組織だからです。国民は国の資産を略奪された上、IMFから融資されたお金を返し続けなければなりません。国民全員が国際銀行家の奴隷になったということです。
 彼らは世界中の人々を奴隷にするつもりだったのですが、今や彼らのこうした手法を人々が知るところとなり、こうした悪魔のような計画は破綻の寸前です。FRBが民間の中央銀行であることを暴いたユースタス・マリンズ氏や「エコノミック・ヒットマン」の著者であるジョン・パーキンス氏の暴露は、人々の目を開くという意味で極めて大きなものだったと思います。
(竹下雅敏)
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お金の秘密・打ち出の小槌物語② 〜信用創造で国の資産を略奪する中央銀行
文:seiryuuさん

お金が生まれた!


私たちが商店で買いものをする、給料をもらうなりもしくは払う、企業間で取引をするなど、経済活動は毎日行われています。これらの商取引の経済活動で起こるのは「お金の移動」です。私たちの手元のお金が減ったり増えたりしますが、市場の中にあるお金の量は全く変化していません。一般の経済活動ではお金が移動はしても生まれはしないのです。移動と生まれるのは全く違います。それでは、どうやってお金が生まれるか・・・?

こうです。例えば私が新車がほしいと思い、金利などを考慮の上、近所の銀行に二〇〇万円の融資を申し込みます。私の資産や年収などを銀行は審査します。そして銀行はこの男は利子をつけて二〇〇万円を返済すると信用したときに、銀行が担保を設定し私の通帳に二〇〇万円を印字します。この時です。新たなお金が生まれたのです。二〇〇万円の通貨が創造されたのです。全てお金はこのようにして生まれてきます。

さて、生まれたもの・創られたものは、必ず死ぬもしくは消えるのですが、このように生まれ創られたたお金はどのように死ぬ(消失する)でしょうか?

気づかれましたか? この欄ですでに「お金そのものとは一体何か?」の明確な答えを示しています。気づかれた方は明敏です。驚愕の事実に気づき理解されました。


信用創造(魔法アイテム)の発見


現代に続く近代銀行の始まりは中世の欧州です。当時の通貨は金貨が中心です。大量に所持しているのは王侯貴族です。しかしゴールドには難点があります。取り扱いが難しいのです。持ち歩くには重いし摩耗もします。何より盗難の心配が常につきまといます。難儀した王侯貴族たちは相談し、金の取り扱いになれていて堅牢な保管庫を有するだろう金細工師に預けることとしました(これが「預金」の始まりです。)。

金細工師はゴールドスミスといいます。金を預かった彼はその預かり証を出します。やがてゴールドスミスはある事実に気づきます。預け主は預けた金貨をめったには取りには来ないことを。ゴールドスミスはそれを良いことに預かった金貨を無断で流用し利子を取って貸し出すのです。

一方市場では金貨でなく金貨の預かり証そのもので商取引がされるようになります。預かり証はゴールドスミスの所に持って行けば金貨と交換できるので金貨と全く同価値(兌換紙幣)です。その上扱いやすいのです。軽くて持ち運びも管理も簡単です。重宝だったのです。

そのような中ゴールドスミスは金貨の現物を貸し出さなくても、預かり証を貸し出したら良いことに気づきます。紙幣(銀行券)の始まりです。取り扱いやすく重宝な預かり証は市場での需要が増大します。ゴールドスミスはついに「打ち出の小槌」を発見したのです。何しろ預かり証はいくらでも作れます。紙とペンさえあればいいのですから。そして経験上知っていました。めったに預かり証と現物の金貨の取り替えがされないことを。そして市場ではいくらでも紙幣である預かり証の需要があります。

やがてゴールドスミスは例えば手元の金庫には一億円分の金貨しかないにも関わらず2億円分、3億円分、5億円分の預かり証を発行しだします。魔法というか、いわば大胆な詐欺ですが、それで大丈夫なのを経験上知っていたのです。手元1億円で5億円分の預かり証を発行したならば、4億円のお金(紙幣)を無から創造したことになります。これが金(ゴールド)を種がねとする金本位による信用創造の始まりです。「魔法の打ち出の小槌」が振られ無からお金が出てきたのです。無から創造された4億円の紙幣を担保設定し利息付きで貸し出します。借り手がもし返済されなければ担保物件で物納です。

秘密裏に振られ始めた「打ち出の小槌」、その仕組みは完全に秘密にして独占されます。しかし秘密保持のためには、預かり証と金貨との交換を求められた時の対応が必要です。応じられないと秘密がばれてしまいます。そのため現物の金貨は必ず一定量準備しておきます。これが現在の準備金制度に続いています。また、もしいざ大量の金貨の交換を求められたとき対応するため仲間同士で現物の金貨を融通し合える組合も作りました。秘密が漏れないよう鉄の掟で結ばれた仲間です。これが銀行カルテルの始まりです。

こうやって誕生してきた銀行家の中で一般人に金を貸すより国家に金を貸す方が安全で遙かに割が良いことに気づく者逹が現れます。初めて国家にお金を貸した民間銀行・・・、そうそれがイングランド銀行です。この私有銀行はやがて一国の通貨発行権も手中にします。中央銀行の誕生です。次の言葉をかみしめるべきかもしれません。「借りる者は貸す者の奴隷となる」(『旧約聖書』)


金(ゴールド)もいらなくなった!


信用創造という魔法の小槌は秘密裏にそれを独占した銀行の所有者によって振られるようになりました。しかし、いくら魔法のアイテムでも無制限に振ることはできません。その発生当初から長らく通貨の発行は金本位制でした。

この制度により生みだされた紙幣は金(ゴールド)との交換という制限があったのです。これでは信用創造の小槌を振るって出される紙幣の量は、種がねとなる現物ゴールドに対し最大で10倍が限度だったのでは?と想像できます。そのため市場に流される通貨の量は一定を保ちます。これは不自由でもありますが見方によれば市場の安定、極端なインフレもデフレも起きないことを意味します。しかし銀行家には不満であり足かせに感じていたのです。

そしてやがてついに世界中を震撼させる出来事が起きます。1971年ニクソンショックです。突如出された、基軸通貨ドルのゴールドとの兌換を破棄する宣言です。これによって世界中の全ての通貨はゴールドの裏打ちを無くし現在に至ります。通貨の価値は当然不安定になります。

ただし、これは別角度から見ると、ゴールドとの交換という制限・足かせなしに、信用創造の「打ち出の小槌」を思う存分に振るえるという意味でもあるのです。極端にいうといくらでも制限なしに通貨・お金は作られるようになったということです。


お金(通貨)とは何か?


ここで最初の問いかけである「お金(通貨)、そのものは何か?」を明確端的に示しましょう。すでにお気づきで理解されている方もいるでしょうが驚愕の事実です。
現在世界に流通しているほぼ全ての「お金(通貨)とは誰かの借金
これが明確な答えです。

通貨は銀行が信用創造で生みだします。ではいつ生みだしましたか? 思い出して下さい。私(誰か)が銀行に借金を申し込み了承され通帳に印字された時でしたね。そうです。銀行がお金を貸し付ける時、誰かが借金した時お金がうまれるのです。

お金は借金によって生まれるのだから、借金を返済したらそのお金は死にます。全てのお金は借金だからそれを全て返済したとしたらこの世界からお金が消失するのです。これがお金の秘密です。
「世界中のあの莫大なお金全てが誰かの借金??」ぴんとこないかもしれません。しかし米国政府、日本政府はどれほどの借金がありますか?天文学的でしょう。一般銀行は企業や個人に貸し付けますが、中央銀行は手続きを経て国家に貸し付けるのです。見えづらくしていますが国家は中央銀行に借金して通貨が生みだされているのです。米国ではFRBが成立するまで「所得税」はなかったのです。その所得税は米国政府のFRBへの借金の利子なのです。

「信用創造」の「信用」とは「借金」と読むのがいいでしょう。「借金によってお金が創造される」のです。そして普通私たちが貸すというと所持物もしくは信託され手元にある物を貸す事ですが、この銀行貸し付け、借金は違います。「ありもしないもの」を創ったとして貸し付け利子を取るのです。それも複利です。複利の利子、これがお化けのようなもので実に厄介なのです。

利子は年月を経るほど勝手に膨らみますが、元本はともかく、もともと利子分の返済金など創造されていない、つまり本当はどこにもそのお金は存在していないのですから。このような経済システムが破綻するのは最初から必然だったのです。

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