アーカイブ: 正しい歩き方

ウサイン・ボルトの走りも、パプアの人たちの歩き方も、みんなナンバだった!

竹下雅敏氏からの情報です。
 ウサイン・ボルトもナンバだった。“今まで肩を前後に振ってたのを、ちょっとでもこの振り幅が狭くなって、上下に使えるようになったら、それだけで走るのが楽になります。(12分20秒)”という所がナンバのポイントです。
 二つ目の動画を見ると、この事がとても良く分かると思います。前に振り出す足と同じ側の肩が下がるわけですが、本質は肩ではなく骨盤です。前に振り出す足と同じ側の骨盤が下がるのです。2021年9月24日の記事を参照してください。
 2021年10月1日の記事にあったように、「1軸歩行」では上下方向の揺れが大きくなり、「2軸歩行」では上下動が少なく、体が左右に揺れるのです。
 このため傍から見ると、態度がでかく偉そうにしていると思われる歩き方です。男性向きと言えるかもしれません。
 今回ナンバ走りを紹介したのは、肩の上下の動きがわかりやすいと思ったからですが、実は、Youさんのツイート動画のパプアの人たちが、みんなナンバ歩きであることに気付いたためです。
 江戸時代は、みんなナンバ歩きだったと言われますが、パプアの人たちのように歩いていたのではないでしょうか。
(竹下雅敏)
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人類最速ボルトもナンバだった!日本古来の超効率的走法「ナンバ走り」【The Nanba Running】 SAMURAI Super-Efficient Method of Running!
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ウサインボルトも採用している100mを二軸走法で走るメリットとは
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ウサイン・ボルトの100m、200mまとめ!!!【 2008-2016 五輪・世界陸上 】
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この埋め込み動画は再生出来ませんので配信元でご覧ください

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骨盤の動きにあるナンバ歩きの本質 ~「一軸歩行」と「二軸歩行」の印象の違い

竹下雅敏氏からの情報です。
 10月8日の記事で、「ヤンキーの歩き方」はナンバ歩きのひとつだったことをお伝えしました。
 “ナンバ歩きは、骨盤と胸郭を連動させて、肩のラインと腰のラインが捻じれないように平行なまま動く”のです。通常の「ナンバ歩き」では、“振り出される足と同側の骨盤が前方へ、下方へと動き、その動きに同調して同側の肩は前方へ、下向へ引き込まれる”のですが、先の記事では、“振り出される足と逆足の肩が前方へ動き、さらに(振り出される足と同側の)肩は下方向へ引き込まれます”という「特殊なナンバ歩き」に言及していました。
 この特殊なナンバ歩きは、「ヤンキーの歩き方」です。二つ目の動画の11秒以降を、0.25倍速にしてご覧ください。動画の13秒のところの画像を貼りつけましたが、振り出される右足と逆足の左肩が前方へ動き、さらに右肩は後方へ、下向へ引き込まれています。肩のラインと腰のラインが平行になっています。
 これに対して、一つ目の動画の3分22秒以降では、ロングドレス用ウォーキングの見本があります。動画の3分41秒のところを貼りつけました。「ヤンキーの歩き方」と同じ様に、“振り出される右足と逆足の左肩が前方へ動き、さらに右肩は後方へ、下向へ”と引き込まれていますが、骨盤は真逆で、“振り出される右足と同側の右の骨盤が前方へ、上方へ”と動いています。モデルウォークでは、肩のラインと腰のラインが捻じれるのです。
 一本のライン上を歩く(一軸歩行)か、二本のレール上を歩く(二軸歩行)かという事よりも、この骨盤の動きが本質なのです。見た目には、“「一軸歩行」は女らしい、美しい。「二軸歩行」は男っぽい、だらしない”という印象を受けます。
 “続きはこちらから”はオマケです。「一軸歩行」と「二軸歩行」の印象の違いが良く分かります。
(竹下雅敏)
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ミスコンテスト向けウォーキングレッスン見本・健康美とハイヒールの歩き方
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(画像は動画の3分41秒のところ)
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【TikTok】ヤンキー歩きのやり方How to walk the Yankee
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(画像は動画の13秒のところ)

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肩で風を切って歩く「ヤンキーの歩き方」は、ナンバ歩きのひとつだった!

竹下雅敏氏からの情報です。
 「ナンバ歩き」で古武術の甲野善紀氏を外すわけにはいかないのですが、動画の40秒のところで、“体を捻じらないこのナンバ歩きにこそ、古武術の身体操作のヒントがあると考えられます”と言っています。
 甲野善紀氏は1項目が8種体癖で、2項目が9種体癖なのですが、顔を見ただけで8種であるのは「体癖」を見慣れた人ならすぐに分かります。いわば筋金入りの「ねじれ体癖」である甲野善紀氏は、「体を捻じらないこと」が重要だと気付いたのです。体癖に応じた武術の奥義が有りそうです。
 1分15秒~36秒で、甲野善紀氏の「ナンバ歩き」を見ることができます。「同側の手足が同方向に動く歩き方」です。しかし、“同側の手足が同方向に動く”のは本質ではなく、“ナンバ歩きは骨盤と胸郭を連動させて、肩のラインと腰のラインが捻じれないように平行なまま動く”のだと思っていたのですが、驚いたことに、「なんばでは、振り出される足と逆足の肩が前方へ動き、さらに肩は下方向へ引き込まれます」という記述を見つけました。記述のミスかとも思ったのですが、別の記事には、「左足が着地し右足が振り出されるとき…接地期の途中から骨盤(左腰)が前方へ動く」と書かれています。
 通常、例えば右足を振り出せば骨盤(右腰)が前方へ動きます。この状態で逆脚の肩(左肩)が前方へ動けば、体は捻じれるわけで、これでは「ナンバ歩き」になりません。
 “右足を振り出し、左肩が前方に動き、右肩が下方に引き込まれる”のであれば、この時、骨盤(左腰)が前方へ動き右肩は後ろ下方へと動いているはずです。この場合のように、肩を上下に動かすことに加え、前後にも動かすならば、いわゆる「肩で風を切って歩く」ことになるわけで、「ヤンキーの歩き方」がそれに近いという事になります。
 という訳で、二つ目の動画の1分45秒以降をご覧になると、「ヤンキーの歩き方」はナンバ歩きのひとつだったということが分かります。靴のかかとを踏んで、引きずって歩けば「すり足」ですよね。彼らこそ、日本人独特の遺伝子を受け継ぎ、“周りに緊張感を与えるが、本人はまるで緊張感のない歩き方”を体現しているのかも知れません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ナンバ歩き-甲野善紀-
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トリビアの種「怖そうな人が肩をゆらして歩く理由は○○○だから」
配信元)
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なんば歩きは一軸ではなく二軸で歩く歩き方です。腰に負担がかからずお年寄りにも負担の少ない歩行です。
引用元)
今月の話題はなんば歩きです。
なんば歩きとは一般に同側の手足が同方向に動く歩き方とされています。間違いとは言えませんがこれが本質ではありません。或いは、腰から下のみが前進するようにし、上体はただ腰に乗っかって運搬されるような形、左右の半身を繰り返し、手を振るということではないとし、着物を着た時に腰のねじれがないので着崩れが起きにくいとされています。この解釈も誤解です。手足の振られる順序にとらわれたり、半身を繰り返すということではありません。

なんばでは、振り出される足と逆足の肩が前方へ動き、さらに肩は下方向へ引き込まれます。体を通る軸が一本ではなく、左右二本の軸を持ち、2軸を交互に使います。軸を交互に支点とすることにより足を踏みかえて前進します。結果的に腕の振りは交差型ではなくなります。
 
通常の一軸の歩行では、振り出された足と同側の骨盤が前方へ動くように回転します。一軸の歩行では、骨盤の回転を補償するために肩を骨盤とは逆方向へ回転させます。足が体の内側へ振り出され、両足は直線に近いラインを踏んで進みます。
(以下略)
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目から鱗の「ニ軸動作」
引用元)
京都大学の小田伸午教授のレクチャーを受けた。テーマは、「常歩(なみあし)式・身体動作上達法」で、身体動作の基本となる「二軸動作」を学んだ。
(中略)
基本的には、それぞれの足が二直線上を進むことによって、体幹が捻られず足がターンオーバーする。しかし、二直線上を進むだけでは合理的な走歩行にはらない。

重要なのは骨盤の動きで、一直線走歩行での脚と骨盤の動く方向を思い出してほしい。脚と同側の骨盤はほぼ同方向に動く。右足が前方に振り出され、左足が着地している間は骨盤の左側(左腰)が後方に動く。

ところが、二軸理論での走歩行では骨盤の動きが違ってくる。例えば、左足が着地し右足が振り出されるときには骨盤(左腰)も後方に動くが、接地期の途中から骨盤(左腰)が前方へ動く。着地足側の骨盤(腰)が途中から前方へ動く(あるいは前方へ動く力が加わる)。この骨盤の動きによって、着地した足が地面を離れた後のターンオーバーが可能になる。
(以下略)

上下動が少なく、エネルギー効率が良い「側対歩」 ~自然と「側対歩」を会得した動物たち

竹下雅敏氏からの情報です。
 登山では、「2軸歩行」が推奨されてきたという事なのですが、オジさんの歩き方は、「2軸歩行」のお手本かなと思いました。両手は肘から先だけを振るのですね、勉強になります。
 “続きはこちらから”の動画では、乗馬の「側対歩」を解説しています。斜めに対となる脚を踏み出す「斜対歩」では、上下方向の揺れが大きくなります。しかし、「側対歩」では上下動が少ないため、馬上で弓を射るような場合には便利です。
 “動物で先天的にこの「側対歩」で歩くのはキリン、ラクダ、ゾウくらい”だということですが、キリンやラクダは足が長いので「斜対歩」は出来ません。脚がぶつかってしまいます。ゾウは体重が重いので、できるだけ無駄なエネルギーを使わない歩き方、膝を痛めない歩き方になっているのかなと思いました。
 そこで、「デブの歩き方」が参考になるのではないか、と思いました。見事に「2軸歩行」で、体は左右に揺れています。
 「側対歩の特徴は?」の動画の3分30秒のところで、乗りやすい「側対歩」のデメリットとして、“歩幅が大きくなるほど、または高速になればなるほど、左右に高速で揺さぶられる”と言っています。なるほど、オジさんも左右に揺れていましたね。4分6秒のところのアイスランド種と呼ばれる馬の「特殊な側対歩」は驚きますよ。
 北海道のドサンコも「側対歩」で歩くのですが、「道産子が先天的に側対歩をするということではなく、重い荷物を背負って険しい山道などを歩くうちに、馬自身が自然に会得したもののようだ」とのことです。やはり、「側対歩」はエネルギー効率が良いのだと思われます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
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左右にバランスを崩さず歩くために必要な2軸歩行。 ――安全に、疲れずに歩くコツ
理論がわかれば山の歩き方が変わる!
引用元)
身体のバランスをとるには、「前後」のバランスのみならず、「左右」にも注意を払う必要がある。今回は「1軸歩行・2軸歩行」の違いを確認し、左右バランスの大切さについて確認する。
(中略)
下図のように、足を踏み出す際に左右の足の距離が近い方(1軸歩行)は、自分自身の足の位置よりも自分自身の上半身が外側にはみ出すことになり、左右にバランスを崩しやすい状態になります。


外側に崩れたバランスを保持するためには、上半身を内側に倒す必要があります。また、重心が左右にブレることで、前方へ推進するエネルギーのロスが生じてしまいます。以前から登山で「2軸歩行」が推奨されてきたのもこのためです。
(以下略)

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西洋の「モデル歩き」と東洋の「ナンバ歩き」の本質的な違いは、腰のローリングというよりも、むしろ骨盤の上下動にある

竹下雅敏氏からの情報です。
 「つま先着地」と「2軸歩行」がここ最近のテーマなのですが、ようやく難所を突破出来ました。私は「2軸歩行」にこだわっているわけではなく、健康に良く合理的な歩き方を調べているだけなのですが、いわゆる西洋の「モデル歩き」と東洋の「ナンバ歩き」の本質的な違いが、腰のローリングというよりも、むしろ骨盤の上下動にあることが分かりました。
 こちらの記事には、“右脚を振り出すときは、右の腰が前方に動く。上から見ると、骨盤が反時計回りに回転する。これがローリングです。そのままでは身体が左を向いてしまうので、バランスをとるために左手が前に出る”と書かれています。
 「ナンバ歩き」は、“このローリングによる腰と肩の捻じれが起こらないように歩く”という事になるのですが、単にこれだけで美しく歩くのは難しい。冒頭の動画の1分40秒のところで、“私の提唱する歩きというのは…美しく歩くとかエレガントに歩くとか、そういう事には向いてない”という事で、「体に優しくかつ美しく歩ける歩き方の開発」がほぼ完成をしたと言っています。8分50秒のところで、「腰を横に少し振る」と言っています。ここがポイントです。
 2つ目の動画のモデルウォークをご覧ください。脚が接地していない側(遊脚側)の腰が上っています。9月3日の記事で紹介した動画でも、骨盤のこうした動きを確認できると思います。
 しかし、「2軸歩行」に基づいた体に優しい歩き方では、冒頭の動画の9分のところで解説しているように、「遊脚側の腰を落とす」ことが大切なのです。こうすることで、余分な負担を腰にかけなくてすむのです。ここが決定的な違いとなります。
(竹下雅敏)
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なみあし美ingウォーク
配信元)
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坂上裕子 ウォーキングレッスン モデルウォーク ランウェイ 美しい歩きとリズム 美脚 ハイヒール 講師:村神一誠
配信元)
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