家族の絆 〜夫婦(47):カント:コペルニクス的転回〜

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概要

今回と次回はカントの理論を見ていく。カントの理論は非常に重要な事を言っているにも関わらず、多くの人たちは正確に理解しているようには思えない。正しく理解した上で、現代の科学者たちがどういう風な事を考えているのかを説明する。

目次

1.講義の流れ (00:00:00)

カントの理論は宗教の講座でも話をした。補完という意味合いでも、今回の認識論の解説は非常に参考になると思われる。歴史的な順序には則っていないが、今後の講義の理解のためにも、わかりやすい解説をしていく。

2.多くの人が理解できていないカントの学説 (00:02:55)

教科書や参考書を読んでもカントの理論が判然としないのは、著者の理解不足であると思われる。まず、根本をわかりやすく解説した上で、カント研究者が書いた入門書によって検証していく。

3.デジタルカメラでわかるカントの理論 (00:17:35)

カントの「理論理性」の論理は非常に優れていて、その後の世界の哲学の流れを変えてしまった。これまでにあった主張とは違う「理論理性」とはどういったものか。また、文章だけでは理解しにくい構成説の理論をわかりやすい例を用いて説明し検証する。

4.カントと物理学者の物の見方の違いとは何か (00:36:49)

一般の人たちや物理学者は、外界をそのまま見ていると思っている。しかし、カントはそう思っていない。カントの物の見方は非常に正確で、現代の脳科学者たちも全員賛成するはずである。カントの物の見方を映画のコマを例にとって説明する。

5.人間の世界に完全に密着した霊的な世界 (00:44:58)

カントの世界観が示す世界とはどういった世界だろうか。この世界ではない、別の世界があると感じさせる文章と映像を紹介し、カントの世界観に迫る。

6.物理学者の認識を否とするカントの思想 (01:00:31)

「時間・空間・因果関係」は世界が成立する為の条件として必要なのだろうか。物理学者とカントの理論を対比させて説明し、「コペルニクス的転回」の本当の意味を最後にまとめる。

終わり(01:11:51)

※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。

参考文献

  • 「MY BEST よくわかる倫理」Gakken
  • 「カント 「純粋理性批判」入門」黒崎政男著、講談社選書メチエ
UFO、アルキメデス、エマニエル・スェーデンボルグ、エーテル体意識、エーテル質、ガウス、キルリアン写真、クローズアップ現代、ゲーテ、ゴーストバスターズ、ジーヴァ、スピノザ、テレパシー、トランス状態、トリップ、ハイデッガー、バーチャルリアリティー、ホログラフィック、マシュマロマン、中国の哲学、主観、五感、個我、唯識論、因果律、天使、宇宙、宇宙の法則、宇宙人、実存主義、対象、想念、感覚器官、批判哲学、旧約聖書、朱子、村岡さん、模写説、潜在意識、無意識、王陽明、直観、瞬間移動、科学者脳、肉体意識、表象、認識、遠赤外線カメラ、量子力学者、霊魂、顕在意識
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6件のコメント

  1. 参考になった(2)

    これからの新たな世界観を注し示す、大きな標識のような大変興味深いお話でした。

    カントの主張した「外界(物的レベル)は私たちが認識しなくとも「それ」自体単独、独立して存在している。」

    この主張は現在の量子力学者や脳科学者ですら、完全に同意できないシロモノだそうです。

    むしろ中国の思想家である、老子や孟子、荀子またはプラトン、スピノザ、ソクラテスなどの太古に存在した哲学者のほうが、カントの主張に対し容易に理解されることでしょう。

  2. 参考になった(1)

    自分の中に宇宙が存在しているという仏教的概念の意味が少し判りかけてきた気がします。人間も自然の一部であるということが見失われつつある時代に必要な考えだと思いました。

  3. 参考になった(1)

    ペーター・ハントケさんの詩で始まる『ベルリン・天使の詩』は、うまく表現されていますよね。
    失くしてしまった何かを映画で皆んな感じているから、美しさを感じている。

    脳の損傷で、外界の見え方が違うという例では、ジル・ボルト・テイラーの動画は説得力があるように思いました。

    また、生れながらして目がみえない人が角膜を移植した場合は、光の洪水が見えて脳が混乱したなどもあります。

    カントの場合は、私たちが見ているものの正体を正確に捉えていたのですね。

    子供が描く絵は遠近法がなく、平面な場合があります。エジプトの壁画も平面。日本の古い絵は平面的で、途中から西洋の遠近法が導入されたなどの記述を見ました。

    案外、教育による刷り込みと常識により、物の見え方が歪んでいるのかもしれませんね。
    信じたものしか見えない。
    嘘でも信じたものは見えることにもなりますが。

    見え方、感じ方、世界の認識を故意に歪めている強力な力があるのだと感じました。

  4. 参考になった(1)

    現代の物理学者は、人間はそのまま対象を見ていると思っているとのこと。これでは、一定レベル以上の科学的発見はできないと思います。

  5. 参考になった(2)

    人間の認識能力を図解で説明している部分は非常にわかり易かったです。
    ピンクのチューリップを見た時、感性のフィルターを通して入力され、概念として認識されるというところ。
    また、「目で見たモノは、一度脳内で多面的に入力されたものを構成し直して見ている」という部分は興味深かったです。これが「実感」ということなのでしょうか。
    人間の脳内に情報を受け止める網のようなものがあるとしたら、この網を問題意識ととらえ、この網の形が個性といえるかもしれませんね。
    個性の違いが見え方に大きく影響しているのだろうと思いました。

  6. 参考になった(0)

    物理の法則、世界は人間の意識と不可分であって、人間がいなくとも時間、空間が存在するわけではない。肉体意識で生きてる私には、目が覚めるような情報でした。それと同時に思いを馳せたのが、ヤマ・ニヤマでした。今回、ヤマ・ニヤマのお話はありませんでしたが、ずっとあると思っていた時間も空間もないと言われ、絶対的に存在するものと考えた時に思い付きました。それは宇宙の普遍の法であり、人間がいなくても存在する。精神的なものが絶対的で全てを網羅するのだなと思いました。