宗教学講座 初級コース 第204回 プロティノス(プラトン神話の正しい解釈)

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  • 1. テーマ:論文"エロスについて"の本当の意味
  • 2. ミトラ教のエロス理解
  • 3. ミトラ教とギリシャ神話の対応
  • 4. プラトン、プロティノスの哲学はミトラ教と整合する

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概要

前回は文献「エネアデス」の中の論文「エロスについて」から、プロティノスのエロス概念を読み解いた。今回は、ミトラ神話、カルデアの神学、ポイマンドレース、グノーシスの神話を基に総合的な解説を試みて、エロスの本当の意味を読み解く。

目次

1.今回の講義のポイント (00:00:00)

「エロスについて」の論文が難解な理由は、プロティノスのエロス理解が的を外れていることと、プラトンが、ミトラ教のマギから聞いた神話をそのまま書き付けただけで、実際は理解できていなかったためだと思われる。意味が取りにくい部分を、全体像から読み解くことによって、背後にある一貫した宗教の流れを捉まえ、これが直接神智学に繋がっていることを押える。

2.正しい解釈 ①エロス (00:02:05)

エロスを宇宙だとするプルタルコスの見解はプロティノスの見解とは異なるものだが、ミトラ教の観点からは正しい。エロスを宇宙と見て、ミトラ教の世界観をギリシャ神話に置き換えた図を基に、カルデアの神学の解説時に用いた絵図とも照らし合わせながら、エロスの生まれた経緯について詳解する。

3.正しい解釈 ②ゼウス、アプロディテ (00:28:29)

エロスについて詳解した時の図と、プロティノスの宇宙図を用いてゼウス、アフロディテの位置関係を読み解いていく。その中で、カルデアの神学を理解していなかったプロティノスが、流出論では説明がつかない部分を無理矢理解釈したことによって生じた間違いを正し、正確な解釈を導き出す。

4.正しい解釈 ③ポロス、「庭」の意味するもの (00:46:07)

プロティノスの解釈では、プロティノスの宇宙論の図には、ポロスとベニアを当てはめられる位置がなく、苦しい解釈となっている。そうした部分や矛盾点などをカルデアの神学を基に考察していくと、すべてが整合する解釈へと辿り着く。

5.神智学の構造(位置関係) (00:55:17)

神智学の霊的な構造を見てみると、彼らが7つのシンボリズムに固執した結果、間違った霊的な科学、世界観を構築していったことがわかる。それは現代物理学の宇宙論や次元の概念などと同じく、頭の中で作り出したものにすぎず、現実にはあり得ない虚構だと言える。一方で、高度な哲学や現代科学の知識は強大なパワーを持ち、それが支配の源泉となっているメカニズムを説く。最後に1つの問いを投げかけ、その解答をもって、論理では回答の出せない事実・真の生き方を提唱する。

終わり(01:55:29)

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参考文献

  • 「エネアデス(抄)Ⅱ」 プロティノス著 中公クラシックス
1次元、2.1次元、2.6次元、2次元、3次元、4次元素粒子、「イシスとオシリス」の57章、「ピレボス」、「饗宴」、せれなさんのヴィジョン、アイテール、アカーシャ、アストラル体、アトランティスの神、アフリカ、アフロディテの子、アプロディテの星、アラジンの魔法のランプ、アートマ、アートマ体、イデア界、イルミナティ、ウィーン、ウラノス、エロスの妻、エーテル体、オーストリア、カトリック、カール・ハプスブルク=ロートリンゲン、ガヤトリーマントラ、キャリア、キリスト教、クシャトリヤ、クリシュナ、クロノス、コントロール、コーザル体、サラ・ブライトマン、サルコジ、シリウスシステム、ジーヴァ、スキャンダル、スターウォーズ、スーパーエリート、セレブ、ゼウスの娘、ダイモン、ディオネ、ニューワールドオーダー、ヌース、ネクタル、ハブロン、ハープ、バイシャ、バチカン、バラモン、パラレルワールド、ビッグバン、ビュッ、ピラミッド、フォース、フュシス、フランス大統領、ブッディ、ブッディ体、ブラバッキー夫人、プシュケー、プシュケーの恋人、ヘラの星、ベガ、ホツマの神、ボランティア、ポタラ宮、マイトレーヤ、マナス、マナス体、ミソス、ミトラ、メチス、メンタル体、ユニセフ、ラーマ、ルビーの川、レア、ロゴス、ロゴスのプラスの半身、ロゴスのマイナスの半身、ワープホール、三つ組、上位の魂、上位アストラル体、上位エーテル体、上位メンタル体、上層部、下位の4身体、世界卵、両性具有のズルワーン、中国、予知、二柱の神、人間性、人間魂、仏教寺院、仏陀、伴侶、個霊、偉大なる指導者、僧侶階級、全霊、力、動物魂、原子核物理学、合体、呪文、善、嘘、天上のアフロディテ、天候、天界の学校の生徒、天界の秩序、奢り、女性名詞、女神、奴隷、妻、娼婦、子、子宮、宇宙の一員、宇宙霊、宝石、密教行者、小学生、幽体、形相、影、性交渉、息子、意識、意識レベル、愚か者の典型、感性界、才能、援助交際、数学、星学、最高位階、望遠鏡、東條さん、植物界、植物魂、歌手、正妻、母、母ソフィア、浄土宗、無規定なるもの、父、父ズルワーン、物質化、犬、王族、王者にふさわしい知性、王者にふさわしい魂、男性名詞、男性神、界層、知性界、知性的な者、知的素材、社会的地位、神の栄光、神酒、神霊、福富御殿、科学力、秘密結社、秘教徒、種子的ロゴス、第三のもの、精液、精霊、純粋な火、罪、美と生殖の女神、美の栄光と富の栄誉、美貌、聖なるロゴス、聖なる科学、聖師、胚珠、自然、虫食い穴、血、血筋、解脱、計算ミス、認識主体、論理ミス、警告、貪欲、賢者、造物主、野心、鉱物魂、階層、霊力、高位階、魂と肉体、魔術
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8件のコメント

  1. 参考になった(1)

    最後の質問に対して、その答えの理由を即答できない自分がいました。
    即答できないということは、
    まだそれが自分の肉となっていないこと。

    一貫してきっぱりと、
    何の躊躇も迷いもなく解答が示せるように、
    自分の心を見つめ、
    言葉も心からも真実しか出て来ないように、
    そう生きなくてはと思いました。

    ありがとうございました。

  2. 参考になった(0)

    宗教に興味を持って生きてきて、それぞれの宗教の原点に立ち返ることができればいい世の中になるのだろうと思っていました。
    しかしながら、ここで学ぶことによってそうではないことがはっきりと理解できつつあります。
    むしろ害をなすものであり、宗祖の有りようがこの世に反映されていたのだと知ることができました。
    貴重な教えを、ブログ情報とともに学べることに感謝いたします。

  3. 参考になった(0)

    「力」って何なのだろう?、「愛」って何なのだろう?3次元的に表現すると本当に奥が深いなぁ〜、「愛」で満たされた世界は既に目の前にある気がしてきました。すべてが自分に帰ってきていると考えると今までの行為からすると恐怖を感じますが、すべてを受け入れられますように・・・

  4. 参考になった(0)

    先生は何度も何度も、言葉をかえて真理を伝えてくださっています。
    そのたびに「がーん!その悪って自分じゃん」と毎回打ちのめされていて、全然清められていない自分に落ち込みます。
    でもなんとなく感じた事・・。「心がきれいな人になりたい」という欲に振り回されてるだけの私です。ぜんぜんなーんにもわかってない自分再発見!  

    講義の最後、グッサリと胸につきささりました。

  5. 参考になった(3)

    お金のためではなく、すばらしい絵を描いたり、すばらしい歌を歌ったりすればするほど、愛が拡大するとのこと。芸術に限らず、さまざまな分野で愛を拡大できます。仕事を通して、報酬は出ないが(あるいは少ししか出ないが)人のためになることをすればいいのです。報酬が多く出ないと動かないのは、仕事を通した霊的成長を放棄しているのと同じです。

  6. 参考になった(3)
    牛サマディー on

    ヨーゲシュバラナンダのお師匠さんが正しい霊的知識を持っていたのはそういうことだったんですね~~  ナットクです。

    カネの為にやっている歌手、画家、御用学者などが売春婦となんら変わりないというのは、確かにと思いました。

  7. 参考になった(1)

    最後の10分間は脳天直撃の重さがありました。その行為が愛を育むかどうかなんですね。

  8. 参考になった(1)

    最後のお話は、グッサリときました。

    「お金の為に働く行為は娼婦と同じではないのか!」

    ビビっているのは、恐怖に弱いエゴちゃんかもしれません。