フーシ派幹部、紅海で攻撃続けると表明 米主導の有志連合に対抗

フーシ派幹部、紅海で攻撃続けると表明 米主導の有志連合に対抗
 イエメンのイスラム教シーア派武装組織「フーシ派」の幹部は、紅海で商船の安全を守るための米主導の取り組みに対抗し、イスラエル関連の標的を攻撃し続けると表明した。写真はフーシ派提供(2023年 ロイター)
[カイロ/ガザ 19日 ロイター] - イエメンのイスラム教シーア派武装組織「フーシ派」の幹部は、紅海で商船の安全を守るための米主導の取り組みに対抗し、イスラエル関連の標的を攻撃し続けると表明した。
オースティン米国防長官は19日、フーシ派による船舶への攻撃が相次いでいることを受け、紅海における商船の安全確保に向けた多国間の取り組みを発表した。 もっと見る
フーシ派幹部のモハメド・アブドゥルサラム氏はロイターに対し「パレスチナ問題に関するわれわれの立場は有志連合設立の有無で変わることはない」と述べた。
イスラエルの船舶と同国に向かう船舶のみが標的になると指摘した。
フーシ派のパレスチナとガザ地区への支援はイスラエルによる包囲が終了し、食料と医薬品が搬入されるまで続くと説明した。
その後、フーシ派政治局は、米国が結成した有志連合はパレスチナ人に対する侵略の一環で、国際法に違反するとの声明を発表。「紅海の航行を保護するという口実で米国が発表した有志連合は、イスラエルを保護し、イスラエルの船舶を保護するための同盟で、パレスチナ人、パレスチナ自治区ガザ、アラブ・イスラム諸国に対する侵略の重要な一部だ」とし、イスラエルの利益のために紅海を軍事化しようとしていると非難した。
その上で「われわれの軍隊はいかなる国に対しても脅威ではない。イスラエルの船舶やイスラエルの港に向かう船舶を標的にしているにすぎない」とし、「イスラエルの侵略が終わり、ガザ地区の包囲が解除されるまで、パレスチナ人を支援する」とした。

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トムソン・ロイター

A senior correspondent with nearly 25 years’ experience covering the Palestinian-Israeli conflict including several wars and the signing of the first historic peace accord between the two sides.