プーチン氏、1日でUAEとサウジを訪問 対欧米への対抗強化
ロシアのプーチン大統領は6日、中東のアラブ首長国連邦(UAE)でムハンマド大統領と、サウジアラビアで国政を取り仕切るムハンマド皇太子と会談した。ロシアに戻った後、7日にはモスクワでイランのライシ大統領と会談する。アラブ諸国との関係を強めることで、ロシアを孤立させる欧米諸国に対抗する狙いがあるとみられる。
ペスコフ大統領報道官によると、プーチン氏は6日、両氏との会談で二国間関係や経済協力のほか、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの戦闘に関する情勢や「その他のデリケートな国際問題」についても協議したという。
ウクライナ侵攻で米国主導の制裁下にあるロシアにとって、アラブ諸国は重要な経済パートナーとなっている。UAEのムハンマド氏は会談前、この1年でロシアへの非石油部門の投資が約2倍に増えたと指摘。サウジアラビアは石油の減産による価格維持でロシアと足並みをそろえ、制裁で石油収入が減少するロシアを支えている。
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