イギリスの陰謀論者、オランダから追放

オランダ政府は陰謀論者であるデイビッド・アイク氏に対しオランダへの入国を禁止することを決定した。また26のシェンゲン国家への入国も2年間許可されなくなる。イギリス人のアイクは今週日曜日にアムステルダムのミュージアム広場にてデモを計画している。シェンゲン国家への入国はデモによる大きな混乱を引き起こすと考えられている。

移民局は政府に代わりこの決定をアイク氏に伝えたところ、同氏は自身のウェブサイトで「ファシスト国家オランダが入国を禁止した。」と発表している。

アイク氏は当初はアムステルダムのダム広場でデモを行う予定だったが、市当局がこれをミュージアム広場へと変更した。オランダ政府が同氏を国外追放するのは、「公共の秩序に対する危険」があるという見地から。デモは許可されるが、アイク氏はビデオにて演説を行う予定だ。

アイク氏は陰謀論者で知られており、とくに反ユダヤ人主義的陰謀論を唱えている。「トカゲが地球を支配しており、ユダヤ人などのエリート階級が全能の秘密政府を構成し世界を支配する。」というような陰謀論だ。オランダの極右政党である民主フォーラムの党首はこれを支持している。

今週の日曜日のデモは政府のコロナ政策に反対する「オランダのための団結」グループが組織するもの。アイク氏は、コロナはユダヤ人によって引き起こされたと主張して、ユダヤ人を悪者に仕立て上げている。アイク氏は1990年代から世界がどのような力で作用されているかを研究してきたと研究者だと自称。19世紀から世界はシオン賢者の議定書という考えを広めてきたとし、ユダヤ人の陰謀はすでに19世紀から始まっていると主張している。デイビッド・アイク氏に関しては、Wikipediaに詳しい。

デイビッド・アイク(Wikipedia)