ロシアとウクライナの停戦交渉が軌道に乗り、NATOに代わる新たな安全保障の枠組みについて協議 / ロシア兵捕虜の拷問に関与したウクライナの民族主義者を、ロシア特殊部隊が捕らえる

竹下雅敏氏からの情報です。
 ロシアとウクライナの停戦交渉が、ようやく軌道に乗り始めました。NATOに代わる新たな安全保障の枠組みについて協議が行われ、ウクライナ側は、“これが受け入れられるなら、国内に外国の軍事基地を設けないなどの「中立化」に応じる”とのことです。
 「アゾフ大隊」が解体され、マリウポリが解放されたことで停戦交渉が可能になったわけです。今後ロシア側は、“主要目標であるドンバス解放の達成に主な注意と主な努力を集中させる”ことになります。
 ロシア国防相のセルゲイ・ショイグ陸軍大将は、「ウクライナ軍に著しい損害がもたらされた…航空覇権は獲得された。空軍と防空システムは実質的に破壊された。…同国の海軍部隊は消滅した。陸上・空挺部隊の全編隊が大きな損失を被った。」と言っています。
 ウクライナ情勢に関して優れた考察をしているフェイスブックの記事があります。この中で、“日本の軍事専門家と称する素人たちは…プーチンの思惑をまったく理解せず、「こんな少数の軍隊で進軍するとは気が狂ったとしか思えない」「キエフを占領するのに時間がかかりすぎている」「プーチンの作戦は失敗した」などと米国に味付けされた「ウクライナびいきの情報」を鵜呑みにして言いたい放題。情けなくて論評にも値しません。”と書かれているのですが、完全に同意します。
 私はそもそも、“日本の軍事専門家と称する素人たち”の見解など、まったく参考にすらしていません。ロシア軍は、“航空覇権を獲得し、空軍と防空システムを実質的に破壊”するのに、最初の3日しかかかっていません。
 3月20日の記事でダグラス・マクレガー元陸軍大佐は、“ゼレンスキーは傀儡…誰かに長引かせて泥沼化しろと命じられているのではないか…ウクライナ軍は様々な街や都市で包囲され孤立している…ウクライナ軍は何もできないのです。…戦争はもう決着しています。”と言っていました。
 “続きはこちらから”のスプートニクの記事によると、ロシア兵捕虜の拷問に関与したウクライナの民族主義者を、ロシア特殊部隊が捕らえたとのことです。
 最後のツイート動画にあるように、ウクライナ移動病院長のGennady Druzenkoは、「(ロシア人は)人間ではなくゴキブリであるため、すべての負傷したロシア人を去勢するために厳格な命令を下した」と述べていました。また、ウクライナの民族主義者が捕虜のロシア人を虐待する映像が公開されていました。
 “拘束されたウクライナ人は、アゾフ大隊のセルヒイ・ヴェリチコとコンスタンティン・ネミチェフの2人”で現在は取り調べ中、“犯人達は、今は泣きながら許しを乞うている”とのことです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ロシアとウクライナが停戦交渉も東部では激しい戦闘継続か
引用元)
(前略)
ロシアとウクライナの双方の代表団による対面形式の停戦交渉がトルコのイスタンブールで29日、行われました。

ウクライナ側によりますと、NATOへの加盟に代わる新たな安全保障の枠組みについて協議が行われ、その枠組みにアメリカ、イギリス、ポーランド、トルコなどのほか、中国とロシアも含まれる可能性があるとしていて、これが受け入れられるなら、国内に外国の軍事基地を設けないなどの「中立化」に応じるとしています。

ロシア側も「会談は建設的だった」と評価したうえで、信頼醸成のためキエフ周辺などでの軍事作戦を大幅に縮小することを表明しています。
(中略)
一方、ロシア国防省は東部での軍事作戦に重点を置く姿勢を示していて、これについてイギリス国防省も29日、ロシア軍は北部の戦力を東部のドネツク州とルガンスク州に展開させる可能性が高いという分析を公表しました。
(以下略)
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配信元)
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配信元)

ロシア国防相兼陸軍大将セルゲイ・ショイグ、軍指導部との電話会談にて。
 
💬「概して、作戦の第1段階の主な目的は達成された。ウクライナ軍の戦闘能力は大幅に低下したため、主要目標であるドンバス解放の達成に主な注意と主な努力を集中させることができる。」
 
💬「ウクライナ軍に著しい損害がもたらされたとセルゲイ・ショイグ氏は述べた。- 航空覇権は獲得された。空軍と防空システムは実質的に破壊された。作戦開始前にウクライナ軍にあった152機の航空機のうち123機が破壊され、ヘリコプター149機のうち77機が、長・中距離防空システム180機のうち152機が破壊された。同国の海軍部隊は消滅した。陸上・空挺部隊の全編隊が大きな損失を被った。
 
💬「我々は、ウクライナに航空機や防空システムを供給する意向について、個々のNATO諸国の首脳の発言を監視している。- もしそれらが実行されれば、我々は適切に対応する。ウクライナに致死性兵器を供給する西側の立場は無責任だと考えている。その無秩序な住民や傭兵への配布は状況を悪化させるだけであり、将来的にはヨーロッパ諸国自身への脅威となる可能性がある。」
(DeepL機械翻訳)


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露特務部隊 ロシア人捕虜を虐待のウクライナ人を捕らえる
転載元)
 
© Sputnik / Ilia Pitalev/ フォトバンクに移行
 
ロシア特殊部隊の兵士らが、ロシア兵捕虜の拷問に関与したウクライナの民族主義者を捕らえた。ロシア下院(国家議会)、市民社会発展・公共・宗教団体委員会のウラジミール・シャマノフ副委員長は、円卓会議「21世紀におけるナチズムとファシズムのイデオロギーに対抗する世界の伝統宗教」の席上、こう述べた。リアノーヴォスチ通信が報じた。
 
一方、ロシア国防省は、捕虜の拷問に関与した者は全員、厳罰に処されると表明した。ロシア捜査委員会のアレクサンドル・バストリキン長官は、事件のあらゆる状況を解明し、証拠を収集するよう命じた。また、国連も事件の調査を呼びかけている。
 
数日前ネット上に、ウクライナの民族主義者が捕虜のロシア人を虐待する映像が公開され、世論に大きな動揺を呼んだ。特に、軍人が足を撃たれ、医療支援も受けずに放置される場面は波紋を呼んだ。映像が撮影されたのは、ハリコフ近郊の民族主義者の基地の一つとされている。
 
これよりも前、ウクライナの医師がロシア人捕虜の去勢を行うよう呼びかけ、世界的に非難を浴びるという出来事が起きた。
(以下略)
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配信元)
 
 

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