ノルドストリーム・パイプラインの破壊工作は、“ポーランドにとって最大の利益をもたらすもので…ポーランドが大陸の大国として台頭し、EUを分割し支配する”という計画の為に、米国によって行われた

竹下雅敏氏からの情報です。
 ロシアとドイツを結ぶパイプラインの「ノルドストリーム」でガス漏れが起きた事件を、今日の記事で編集長が取り上げていました。ガス漏れは「ノルドストリーム1」の2ヶ所、「ノルドストリーム2」の1ヶ所で起きたということですが、「最初の爆発は月曜日の午前2時3分、2回目の爆発は月曜日の午後7時4分に記録された」という情報があります。
 編集長の記事で、ヌーランド米国務次官とバイデン大統領が「ノードストリーム2は動かなくなる」「ノルドストリーム2は消える」と予言していたように、米軍が駐留しているデンマーク領のボーンホルム島の近くで爆発が起きています。誰が犯人なのかは非常に分かりやすいのですが、例によってメディアは、この事件の犯人をロシアに印象付けようとするのでしょう。
 また、ノルドストリームが壊されたタイミングで、「ポーランドは…新しいBalticパイプライン(ノルウェーとポーランド間)の開通式を行った」と言うことでした。
 こうした一連の経緯を説明する記事がありました。ノルドストリーム・パイプラインの破壊工作は、“ポーランドにとって最大の利益をもたらすもので…ポーランドが大陸の大国として台頭し、EUを分割し支配する”という計画の為に、米国によって行われたという考察です。
 ドイツを「反ロシア制裁」で経済的に自滅させ、“将来、ロシアと戦略的に意味のある和解をする可能性をも失わせる”ことで、ドイツを地政学的・地理経済的ゲームから永久に排除する計画だというのです。
 非常に説得力のある説です。ドイツはボロボロにされようとしています。この破壊工作によって、ヨーロッパに「厳しい冬」が来ることは避けられない見通しになりました。
 どこまでが本気なのかは分からないのですが、ベラルーシのルカシェンコ大統領が、見事な薪割りを披露しながら、「欧州を凍死させるわけにはいかない。われわれが彼らを助ければ、いつか彼らが私たちを助けてくれるかもしれない。欧州は今、えり好みしていられないんだ。モミの木だろうがカバの木だろうが、重要なのは暖を取ることだ。」と言っています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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米国がノルドストリームパイプラインを爆破:ドイツの邪魔をしポーランドを大国として迎え入れる
引用元)
(前略)
ロシアのパイプライン「ノルドストリーム1、2」が爆破されたことで、世界のエネルギー戦争がエスカレートする新たな局面を迎えています。ロシアの有力な国際問題評議会のアナリストは、パイプラインの爆破は米国による計画であったと確信しているようです。
(中略)
ロシア国際問題評議会の報告によると、このロシアのノルド・ストリーム・パイプラインに対する「テロ攻撃」は、ロシアとドイツのエネルギー融和の可能性を破壊し、ポーランドを大陸の最も中心的なエネルギーハブの一つに押し上げ、英米枢軸のヨーロッパ分割統治計画を次の段階へ引き上げた。
 
 この攻撃は、ポーランドにとって最大の利益をもたらすものであった。たとえ、ポーランドがこの事件の背後にいたわけでも、事前に知っていたわけでもないとしても、疑惑は英米枢軸の同盟国に向けられなければならない。
 
両者とも、ポーランドが大陸の大国として台頭し、いずれは事実上のドイツ圏のリーダー(少なくとも中央・東ヨーロッパでは)に対抗できるようにすることで、EUを分割し支配することに関心を持っているのです。

ドイツを地政学的・地理経済的ゲームから永久に排除するためには、枢軸は、反ロシア制裁の遵守を通じて、経済的に「自滅」させることに成功するだけでなく、将来、ロシアと戦略的に意味のある和解をする可能性をも失わせなければならない。
 
ノルドストリーム・パイプラインの破壊工作は、まさにそれを実現し、ドイツが最終的にロシアとの関係を修復するためのエネルギー計画を遵守することを完全に妨げてしまったのである。
 (以下略)
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配信元)
 
 


 
 
 
 

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