試聴映像
映像を観る
- 時間
- 106分
- 価格
- 1.0 枚 500 円 ( 税込 550 円 )
概要
前回はチャベス政権に対するクーデターの実像を見た。チャベスはプラウト思想に則った貧困撲滅プログラムを推進しており、グローバリズムの対極に当たる。つまりクーデターを仕掛けた側がグローバリズムの支持者ということになる。今回は前回の続きになり、グレッグ・パラスト著「金で買えるアメリカ民主主義」の4章より文章を紹介し、グローバリズムの実体を見ていく。
目次
1.グローバリズムとは (00:00:00)
素人経済学者トーマス・フリードマンは「グローバリゼーションは経済を成長させ・・貧困や暴政はなくなり・・」と主張した。その主なステップとしては・・産業・事業の民営化、通貨・資本市場の自由化・・。さらに貿易自由化、関税撤廃、外国人による所有を無制限に認める。電気から水まであらゆるものの価格決定は市場原理に任せる。年金・福祉・政府補助金は削減する。要は、政府を縮小し、市場に導いてもらえということ。
2.タンザニアの例 (00:31:29)
グローバリズムを中心になって推進しているのは IMF と世界銀行であり、彼らが援助の手を差し伸べたおかげで、悲惨な結果を招いたタンザニアの例を見ていく。また日本を牽引する人は皆アメリカに留学し、帰国後に旗を振り日本は滅びへ向かう。これらの事は、グローバリズムを推進する支配層の多くが持つ、ある「思想」に原因がある。
3.日本の現状(大きな政府と小さな政府) (00:52:25)
前章で見た、タンザニアで起こったことは当たり前だと思えても、今日本で起こっていることが当たり前だと思えない方が多いだろう。ここを、大きな政府と小さな政府という観点から具体的に説明する。(大きな政府とは、北欧の福祉国家を典型とするような、財政支出が大きい政府のことで、国民の税負担も大きい。小さな政府とは、自由競争の配分を尊重し経済に必要最小限の介入しかしない政府のことで、医療・教育・老後の生活などは自己責任である。)
4.タンザニアの例(続き) (01:10:57)
前々章に続き、タンザニアの例を見ていく。世界銀行とIMFの提案を採用してから15年で、タンザニアの一人当たりのGDPは約30%減少、極貧層の割合は人口の51%にまで跳ね上がった。
5.グローバリゼーションの成果 (01:24:11)
世界銀行とIMFは1944年設立当初、まともな組織だったが、1980年から変わってしまった。80年代初め石油価格高騰と、ドル利払の急増で大打撃を受けた第三世界の国家はIMFと世銀に支援要請をした。この時つけられた融資条件がグローバリズムを推進する「構造支援プログラム(SAPS)」というものだった。その否定的な成果に対するIMFの見解を紹介し、最後に一直線に戦争へ向かう日本について注意喚起したい。
終わり(01:46:43)
※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。
参考文献
- 「金で買えるアメリカ民主主義」グレッグ・パラスト著、貝塚泉・永峯涼訳、角川書店
9件のコメント
かつてアメリカを友人数人(全員日本人)と旅行した時、ホテルのフロント職員が「KIss your ass hole」とか、その他、罵倒する言葉を笑顔で私たちに言っていたそうです。
友人の中にまさか、会議通訳や同時通訳を職業としてる人がいるとは思いもしなかったのでしょうね。
その時、この国の根深い人種差別を感じました。
アルゼンチンタンゴ、踊りたくないです!!
「正しい事実を知るということが大事だということです。」
何回か主人と経済のこのネット配信を見させていただいています。
正しい事実を知るということに、やはり先に自分自身を見つめて浄化していくということは不可欠で、そうしないと正しい事実が入らないのかなと思いました。
教育、テレビ、新聞等々で刷り込まれたものをフラットにするのは、その情報を取り込むのに費やしてきた以上の時間が必要なのでしょうか。(みんなが気づきはじめると早いのですよね。)
まだ頭の柔らかい中学生、高校生、若い人たちに、この情報が早く届くといいなと思います。
避妊ということでは、無料接種として盛んに宣伝されてきた子宮頸がんワクチンもそのためのものようですね。本当に危険がごろごろ転がっている世界ですね。
公務員の数が世界一日本が少なかった・・・・。
全く知りませんでした。
配信映像を視聴させていただくたびに、自らの無知を知らされます。
アメリカの軍人は、軍人になりたくてなった人ではなく、家庭の事情でローン払いのために職業としての軍人にならざるをえなかったのですね。
自国のための戦争ではなく自国民を犠牲(軍人を犠牲)にしてまでも、利権者だけが富を得ようとする強欲さは、とうてい理解できません。
とても分かりやすくて痛快なお話しを今日も有り難うございました。
「蹴っ飛ばしてやりたい!」という思いは本当に痛快で、どれだけの”蹴り”が入れば、彼等には
人としての痛みが感じられるのだろ〜〜と思ってしまいますが・・・蹴りではすまないですね(^_^);;。
もうだまされない。奴らの思いのままにはさせない!
戦争になってたまるか!
のだめ内閣の面々に、この講義を見てほしい。
聞く耳のある経済学者はこれを見て目を覚ましなさい!
小さい政府の意味が分かりました。
政治家が「小さい政府を目指す」と言っていました。
とっくに、もっとも小さい政府になっているのに。
聴講して思いました。グローバリズムは漠然とわかっているだけだっと。
アルゼンチンタンゴ、私も踊りたくありません。
『小さい政府』政策は小泉・竹中改革以降、ますます当たり前のように蔓延している流れです。
本日も読売テレビの『某委員会』で、松井府知事が、大阪にカジノを開業させる話になった折、「ギャンブル依存症に多数の人間が掛ってしまうのではないか、という理由が、話が進まないひとつのネックになっているが、
こうゆう場合も、小さい政府であれば、問題が起きてきたら、法改正などのルール変更が迅速に行い対処できるので、良い。」という趣旨の話を淡々と話されていました。そら恐ろしくなりました。
水資源問題ですが、高市早苗氏(松下政経塾出身)がこの問題にずっと取り組んでこられており、去年10月に「森林法改正案」がやっとのことで可決されています。
『外資が狙う日本の国土と水資源』
http://www.jfss.gr.jp/news/2012125/20120221-08.htm
大変詳しい事情が書かれていました。
最近「現代資本主義と新自由主義の暴走」という本を読んでいるのですが、そこでよく分からず曖昧だったところがこの講義でスッキリとしました。
「政府の介入を無くして市場原理に任せればすべてウマく行く」という新自由主義の思想は、「何でも自分の好きなように行動すれば全てがウマく行く」という感じのチャネリング思想にどこか似てるような気がしました。
どちらも現実をありのままに見ず、非常に自分に都合の良い強引な考え方なのだと思います。
ただ、自分が新自由主義思想によって利益を享受できる‘都合の良い側’の人間だったとしたら、このような思想に簡単に取り込まれ、自己正当化をすることは絶対にナイと言い切れるだろうか?と思いました。
どの様な立場にあっても、正しい認識と正義を貫いていかなければ本物ではないなと感じました。
「小さい政府」の恐ろしさを教えてもらいました。ここまで、血も涙もないものかと。前クリントン政権の時に、新聞では経済成長率高いようなことを書いてありますが、アメリカ市民が、一日二食で過ごす率が多いと、雑誌で読んだ日の疑問が解けました。。