翻訳チームからの情報(情報提供は竹下氏)です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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ドキュメンタリー MH17墜落現場を訪ねる―現地住人の証言 (ロシアTVチャンネル1)
転載元より抜粋)
YouTube 14/10/31
ロシアのテレビ局が客観的に現地(事故現場付近)の様子を紹介。事故にかかわった現地関係者のインタビューなどから国際調査委員会の挙動に不審な点があることが次第に明らかになっていく。
ドネツク州グラボヴォ村地区
マレーシア航空ボーイングMH17便事故から80日
(アムステルダム‐クアラルンプール間)
ナレーター:7月に墜落した旅客機の残骸が30平方キロ以上の範囲に散らばっている。なぜ残骸がまだここにあるのだろう 。国際調査委員会・調査官はこの貴重な物証なしに調査を行えるのだろうか。
オレグ:主流メディアは地元民があるものをみな盗んでしまったと言っているが、ご覧なさい。すべてここにある。死者の物を盗むのは罪だからね。元あった通りにここにあるじゃないか。
ナレーター:反政府軍指揮官オレグ・ヴトゥルキンは、最初に墜落現場に来た人たちの一人だった。
事故が起きて約30分後に来たんだが、すべてのものがここで燃えていた。
辺りに死体が散らばっていて、死体も燃えていたね。
このビデオ映像は初公開で、事故当日に墜落現場に到着した直後オレグが撮影したものだ。
2014年7月17日5時
オレグ:旅客機がなぜ撃墜されたかだ。
ウクライナ軍
挑発
多数の死体
この少し向こうに遺体がある。ラスプノエ村にもだ。
これらはみな見られたものじゃなかった。
とにかくひどかった。
これを見たら...
いや、見ないほうがいい。
時事ブログの過去記事より
http://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=70597
東部ウクライナの親ロシア勢力の指揮官(Russkaya Vesna)は、撃墜された航空機の乗員・乗客の遺体は、その時に死亡したのではなく、数日前に既に殺害されていたと説明しました。遺体は血まみれの状態であり、既に腐敗臭がしていたそうです。
東部ウクライナの親ロシア勢力の指揮官(Russkaya Vesna)は、撃墜された航空機の乗員・乗客の遺体は、その時に死亡したのではなく、数日前に既に殺害されていたと説明しました。遺体は血まみれの状態であり、既に腐敗臭がしていたそうです。
道に沿って少し行くと、 小さな少女が横たわっていた。
子供達がたくさんいた。
ナレーター:搭乗していた298人の乗客の遺体があり、その中に80人の子供達の遺体があった。
離陸の3時間後、ドネツク州トレズ付近で無線回線が途切れた。
住民:もう少し向こうにも部品がある。ここから1キロ離れたところだ。
質問者:そこで空中分解したのか?
住民:ああ。 胴体の断片がそこら中にあるが、そこから散乱したようだ。
ドネツク人民共和国国防省代表 Vladislav Brig氏:墜落した場所から推定すると、機体はしばらくの間滑空したのです。高度10キロの撃墜地点から20キロ滑空した。つまり撃墜されたのは墜落地点から遠く離れたところだったわけです。
ナレーター:残骸は非常に広範囲に散乱した。
オレグ:ほら、計器盤だよ。ここに操縦席がある。めちゃくちゃに壊れてるな。
ナレーター:グラボヴォ村とラスプノエ村の間に落ちた残骸は最も印象的だった。事故直後、消防隊員と反政府軍の人々が墜落現場に到着した。
オレグ:村の入り口にジェットエンジンと一緒に機体の尾部が落下した。
ほら、墜落した範囲がとても広い。何もかも燃えて、アルミニウムが溶解してる。
ナレーター:事故から2か月半が経過したが、残骸の大部分は今日までここに残存している。
野原と人家の付近だ。
住人:まだここにあるな、墜落した時のままだ。
オレグ:これも旅客機の?
住人:そう。最初、向こうに移動させようと思ったんだけどね。
ナレーター:国際法では、航空機事故の後、残骸をすべて回収することが義務づけられている。そして格納庫で継ぎ合わせできないか試してみるのだ。
ロマン・グザノフ(航空機墜落事故・専門家):調査の最初の段階は、墜落現場で行われます。これはすべて厳格に行われ、あらゆるものが文書に記録され分析が行われます。
セルゲイ・メルニチェンコ氏 (航空安全財団メンバー):もちろんこれらの部品はすべて回収することが必要でした。そして航空機の「模型」を再構成し、はっきりとした描写を行い、どこから異物が飛んで来たかをつきとめるのです。
ナレーター:国際調査委員会の専門家たちの調査手順は、(国際的)ルールに従っていなかった。すべての構造部材をそろえずに調査を適切に行うことは可能なのだろうか?
オレグ:ここに機体の尾部があります。胴体部の厚みがだんだん小さくなっているのがわかるでしょ。これが尾部です。向こうのほうに尾翼が落ちてます。
ナレーター:ドネツク人民共和国当局と地元の人たちは、残骸を拾おうとしない。 国際調査委員会の専門家が戻ってきて、残骸を引きとることをまだ望んでいるのだ。
アレクサンダー・ボロダイ(前ドネツク人民共和国首相):私たちは出来るだけ何もさわらないようにしています。撤去しない理由は単純です。調査を継続するため国際調査委員会の専門家が戻ってくる可能性がまだあり、これを待ち望んでいるのです。やはり私たちは、この大惨事によって何が狙われているのか、事故の徹底的な調査に関心をもっているのです。この点に明白な関心をもつ理由は、この旅客機が、紛れもなくウクライナ側によって撃墜されたからです。撃墜が故意に行われたかどうかは、今問題ではありません。
運輸委員会専門家ロマン・グサロフ氏:予備調査報告書で使われている、航空機を撃墜した「高エネルギー物体」という用語は、わざと曖昧な言葉を用いた、責任回避のための無意味な表現です。
ナレーター:予備調査報告書には、旅客機の被害の原因がはっきり述べられていない。どのようにして被弾し、何によって攻撃されたのか?
現地住人の証言1:爆発音が2つ聞えたよ。最初のを聞いた時は家の中に居たが、2発目の時は外にいてもっと大きな音だった。空中でスピンしていたよ。最初は何が起こったのか分からなかった。大きいまとまったのが飛んでいて、そこから破片が落ちているのが見えた。最初はまっすぐ俺の敷地に向かって飛んできたが、この方向にそれたよ。
現地住人の証言2:凄く大きな音が聞こえて頭上で断片が飛び散った。皆にさよならを言ったけど (編集者: 自分は死ぬと思った)、たぶん200~300メートルの差でちょうどここを通って、それからドッカーン!ときた。
ナレーター:大惨事が起った7月17日、グラボヴォ村とラスプノエ村は現在と同じく反政府軍の支配下にあった。ウクライナ軍が駐留していたのは、墜落現場から10キロ離れた村だった。ウクライナ軍は一定の間隔で平和な村を爆撃していたので、最初村の人々はこの衝突音はいつもの爆撃だと思った。
現地住人の証言3:飛行機がちょうど爆撃しようとしていたので床に伏していたの。そしたら何かが飛んでくるのが聞こえて「ドカーン!」、そして向こうのほうから黒煙があがったわ。物凄い音が響いたので、私たちはその場にうずくまりました。
現地住人の証言4:大きな爆発が起こったので、飛行機が飛んでいましたが窓を見ることができませんでした。飛んでいた高さは, だいたい一番背の高い木の高さくらい2、3分後に飛行機が離れていく音が聞こえました。その時、音はこの方向に聞こえていました。飛行機は2機飛んでいて、一方はこちらに向かいました。(撃墜後)2機の飛行機が飛んでいたんですよ。
ナレーター:悲劇の前夜、ウクライナ国家安全保障会議アンドレ・ルイセンコ報道官は、ウクライナ空軍が反テロ作戦地域 (ATO) 上空の飛行許可を得、すでに12回出撃した(編集者:偵察と爆撃のため)と公表した。
国家安全保障防衛会議アンドレ・ルイセンコ報道官:
ウクライナ軍用機は墜落現場の上空を飛行していませんでした。
ナレーター:ではウクライナの航空機は事故の当日、墜落が起きた地域を飛行していたのか、国際調査委員会の専門家は、まだこの問いに明確に応えていない。ドイツでは、議会左派 (編集者: 左翼党) の代表者が、政府に公式の要請書を送付し、ドネツクの墜落事故調査でこれまでに知られている情報をすべて提供することを求めた。
アレクサンダー・ノイ議員:ロシアと非常に緊密な経済関係にあるドイツが、アメリカの前にひざまずき盲従したことに、私はたいへん驚きました。このため私は政府に質問書を提出し、従来どのような情報を得ていたか尋ねたのです。得られた回答はとても興味あるものでした。ドイツ政府は、航空機が撃墜されたかどうか自分たちには分からない、と認めているのです。では撃墜されたとすれば、誰が撃墜したのでしょう。いずれにせよ事故の当日、東ウクライナで「SA-3」の信号が記録されたことが示されました。
ナレーター:「SA-3」は、対空システムS-125、つまり「ペチョラ」に対するNATOの呼称だ。この兵器はロシア軍はもはや使用していないが、ウクライナではまだ製造が行われ、使用されている。
ヴィクトル・ピミノフ退役空軍大佐:
S-125は、こうした高度を飛行する標的を撃墜するよう設計されており、このミサイルでこの旅客機を撃墜することは間違いなく可能でした。
ナレーター:このウクライナ防衛軍の広告放送は、ペチョラが支持されている理由を詳しく説明している。
ウクライナ防衛軍の広告放送:
交戦距離でも破壊力でもSAM S-125 2D は戦略、戦術、艦載戦闘機の撃墜用に設計されています。
最小交戦高度20m
最大交戦高度21km
行動距離28km
ナレーター:マレーシア航空機は、ペチョラ地対空ミサイルに撃墜されたのだろうか。
胴体に風穴を明けられ撃墜された原因は何だったか、究明できるだろうか。
オレグ:ほら榴散弾でここに穴があいている。弾痕が内向きに開いているのが見えます。
時事ブログ過去記事より
ジム・ストーン氏がコクピット部分の残骸と思われる1枚の写真から撃墜のシナリオを描いています。写真をよく観ると“内向きと外向きの弾痕”があることから“両側から板挟みに狙撃された”と推理しています。
http://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=71529
ジム・ストーン氏がコクピット部分の残骸と思われる1枚の写真から撃墜のシナリオを描いています。写真をよく観ると“内向きと外向きの弾痕”があることから“両側から板挟みに狙撃された”と推理しています。
http://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=71529
翻訳:阿呆神望
“国際法では、航空機事故の後、残骸をすべて回収することが義務づけられている”そうですが、80日経過した現場に、まだ尾翼や胴体部等の多くの残骸があります。本来であれば、集めた残骸を再構成して、撃墜の真相を究明するのが普通のようです。
“(撃墜後)2機の飛行機が飛んでいた”という現地住民の証言もあり、これはロシア国防省が確認している2機のSu-25のことだと思われます。