[物理学者・槌田敦氏]福島3号機爆発の真相 〜フクシマが実証した原子力平和利用のウソ〜

竹下氏から情報提供していただいた動画を文字おこし致しました。
小出さんもおっしゃられてましたが
原発が軍事目的であることは
明らかだということを

この動画の文字起こしをして、
改めて確認しました。

地球がこれだけ多くの原発を抱えていても
今なお存命なのは(人類も含めて)
奇跡としか思えなくなりました…
(編集チーム)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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福島3号機爆発の真相
転載元)


3号機は「核爆発による水蒸気爆発」 

3号機の爆発はですね、爆発の直前に黒い煙がでました。
そして1秒立たない間に、真っ赤な閃光が見えました。
その1秒の範囲で上空まで黒い煙を噴き上げたんですね。
これをどう解釈するかです。
「水素爆発」はこんなことは起こしません。

3号機爆発時の「真っ赤な閃光」(出典)

先ほども言った「水素爆発」っていうのは
1号機のようにボワッと膨らむんです。
ボワッと膨らんで膨張するから白い雲になるんです。
断熱膨張のように冷却するから白い雲になる。ボーッと噴き上げましたよね。
その前に赤く閃光が光りました。

1号機と3号機(出典)

真昼間に赤い閃光が見えるというのはどういうことか。
とんでもない温度にそこの部分がなったということです。
水素爆発の段階でそんなことなるわけない。
白い煙で隠れてしまって、そんなの見えない。
従って、これは何かと…。
これは「核爆発」です。

「核爆発」…どうしてそんなことが起こるのかというと
使用済み燃料が崩れて、そこで「臨界」になって…
つまり、使用済み燃料は重いですから
重い物で押さえつけて「臨界」になった時に核爆発を起こす。

そして、そこで核爆発したのが
上の色んな物に反射して、真っ赤に見えたということですね。

これはチェルノブイリ原発事故です。
チェルノブイリ原発事故というのは「核爆発」です。
核爆発はそれだけだと真っ赤になるだけで大したこと(威力)はないんですが、
問題はそこに水があるということです。
水は水蒸気になります。水蒸気爆発です。
「核爆発による水蒸気爆発」です。


それが噴き上げると…
これ、火山(活動による水蒸気爆発と同じようなもの)です。
火山というのはマグマが水たまりの中に、こぼれ落ちることをいう訳ですね。
するとそこで水蒸気爆発…つまり水蒸気が大量に発生して火山が爆発する。

火山における水蒸気爆発の模式図。地下水にマグマが貫入することによる水蒸気爆発。(出典)

([注]「マグマ水蒸気爆発」の原理ことを言っているようです。
   「マグマ水蒸気爆発」についてはこちらのサイトをご参照ください)
 


「軽水炉」のフクシマで「核爆発」が起こった意味 

要するにチェルノブイリ原発事故と日本のフクシマの事故というのは
「核爆発」があったと。

ところでこの「核爆発」というのは
原子力屋さんは認めません。断固として認めない。
それはチェルノブイリの方も認めない。
しかしチェルノブイリの方は、なんとか説明はした。
「核爆発らしい」…ということを。
要するに「臨界」が起こったことまでは認めた。

今回(東電・政府)は「臨界」が起こったことも認めないです。

なぜ「臨界」が起こったことを、ソ連の原発の場合は認めたか。
「核爆発」とは言いませんが「臨界」ということは認めたわけです。
それ、なぜ認めたかと言いますと、

(3:35)
ソ連の原発というのは
「炭素」を減速材とする原発です(「黒鉛炉」のこと)
特殊原発です。軍用の。
そこで核爆発が起こっても、他の所で起こったという訳ではないから
危害は少ないと彼らは見て(軽水炉より出力が小さい)
あまりその問題をくどく反論したりしなかったわけです。

ところが今回(フクシマ)は違います。
今回は「軽水炉」で起こりました。
「水」を減速材とする原発で起こったわけですね。

これは原子力(平和利用)の否定です。

つまり(世界における)『原子力の軍事利用』(の理論)というのは、

「ウランを60%以上に濃縮するから核爆弾になるのだ、核爆発するのだ。
ウランを3~4%程度に濃縮したものでは核爆発しないのだ、
だからこれは『平和利用』できるのだ」

…と、こういう理論であったわけです。


(だから「平和利用」を盾に、世界は低濃縮ウラン燃料を必要とする
  「軽水炉」を商業利用してきた。が…)
 

ところがこれはインチキも甚だしい。

原爆の歴史とフクシマが実証した平和利用のウソ 

そもそも『原爆』というのは『水』を使う原爆だったんですね。
それが原爆の歴史が忘れられて(軽水炉が)開発されてきました。

(現在世界の80%以上のシェアを占める) 

原爆を作るときに、アメリカのアインシュタインとシラードという人が
がルーズベルトに提案します。
(有名な“アインシュタイン=シラードの手紙”のこと) 

(5:02)
提案の内容は
「大きな原爆なら作れます。港湾で使えます。
しかし、飛行機で運ぶことは重くて不可能でしょう。」
という提案。
なぜ港湾か。水が現地調達だからです。

核燃料を低濃縮したのを持って行って
水の中にドボンと付けて
おけばいい。
そうすると周りの水が入ってきて、核分裂反応を起こすわけです。
そして、そこに水があって水蒸気爆発まで至らせれば原爆になる
んです。

…と同じことを日本では理化学研究所(私の元勤めていたところですが)
の仁科、竹谷の二人がやっている。
「水を使う原爆」です。


日本の現代物理学の父 仁科芳雄氏(出典)


で、どういう原爆を考えたかというと
10%に濃縮したウランを使って、水を使えば爆発物を作れる…
これが彼らが考えた原爆です
ね。

10%でできるんですよ。
で、5%でできないわけないんです。
たくさんのウラン燃料を使えばいいだけ
のことですから。

つまり核兵器の原点に帰ると、
それ(原子力の「平和利用」の手段で原爆を作ること)
可能だったんですね。


平和利用と軍事利用をすっかり分けた。
「平和利用と軍事利用は違うんだ」と、
「平和利用のウラン(低濃縮)は核爆発しないのだ」と…
こう、みんなにウソをついて平和利用した。
しかし、これが(ウソであることが)バレちゃった、
(フクシマで)実証しちゃったということです。


仁科…日本の原爆を作ろうとした筆頭ですね、
あと竹谷も…それを計算する手伝いをさせられた有名な人ですが、
この2人、実はそんなこと(核の平和利用のウソが)があったということは
一向に話題にしないままきたんです。
ところがここ(フクシマ)で、水を使った原爆ができることを実証してしまった。

テロリストが簡単に作れてしまう原爆 

これが広まると大変なことになるんですね。
テロリストがこの爆弾作るのは簡単です。

要するに仁科・竹谷が考えたことをすればいいんですから。

使用済み燃料でも何でもいいです、
その燃料を盗むなりなんなりして
大量に貯めて、それを大砲の筒の中に詰めて、
圧力が少しくらい高くなっても大丈夫なようにしておいて、
水の中に漬けるようにしたらいい。

そうするとドーン!といく。

ウランの大砲爆弾というのは広島に落ちた爆弾ですがね、
…大砲の筒の中で核反応させる…
大砲って、ぎっしり詰めてるから大砲の圧力までもつわけです。
そうしといて、大砲の圧力が破裂したとき、大爆発になるんです。
それと同じことをやればいいんですから。

(8:40)
そうすると北朝鮮の核爆発は、ことによるとコレですね。
ウラン燃料を運んで詰めておいて、そこに水を注げばいいだけですから。
水がなければ核分裂反応は起こらないんですから、軽水炉は。
軽水炉は水があるから核分裂反応が起こるんですよね。
普通の水で核分裂反応を促進するわけです。
だから水を入れたら爆発する。


北朝鮮の穴倉の奥底に核燃料を運び込んで
(「平和利用」用の核燃料(低濃縮ウラン)でいいんです)、
そこに水を注ぎ込めば、そこで核爆発する。
だからテロリストにもできる…ということがバレちゃうんです。

これはもはや原子力(平和利用理論)のおしまいですね。

誰かテロ集団がこれをマネたらもうダメです。
「平和利用」なんてのは許されないことになる。
使用済み核燃料が、あっちでもこっちでも世界中にあるわけですから。
どこで盗まれるかわからないけど、盗まれたら
もう、世界は恐怖の中に陥れられる。

それだけじゃないですね。
テロ集団が使用済み燃料プールを
爆撃するだけでいいんですよ。
そうすると「3号機の爆発」…ってことになるでしょ。

(完)

文字起こし:acco☆彡

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