[Press Conference]1つの国家の成立:ドネツク人民共和国の新首相と新国防省の痛快記者会見 〜前編〜

翻訳チームからの情報です。
 竹下氏よりポール・クレイグ・ロバーツ氏の記事とドネツク人民共和国・新首相と新国防省の記者会見の動画を紹介していただきました。前編では、ポール・クレイグ・ロバーツ氏の記事と動画の冒頭部分を掲載いたします。
(編集長)
 ロシア国境、ウクライナ東部に位置するドネツク人民共和国にて、新しく8月に二代目首相として就任したアレクサンドル・ウラジーミロヴィチ・ザハルチェンコ氏(1976年生まれ、画面右)と、ウラジーミル・ペトロヴィチ・ココノフ新国防相(画面左)による、痛快記者会見をご覧ください。
翻訳者(Yutika)のコメント

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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転載元より抜粋)
ドネツク人民共和国は事実を述べている
Paul Craig Roberts
2014年8月30日

“ロシアに剣をもってやってくる度に、剣ゆえに滅びることになろう。”

ソ連共産党指導部が、当時は、全てがソ連の一部だったので、そうしても、全く違いなど無さそうに見えた時代に、うっかりウクライナに帰属させてしまった、旧ロシア領諸州は、今や自らの政府を持った独立共和国になったアメリカ政府とその傀儡諸国が、かつて囚われていた人々の独立を認めようとしないので、欧米は、そうではないふりをしている。しかし、欧米の世論は、もはや重要ではない。

ここ数日間で、新たに編成されたドネツク人民共和国の部隊が、残っているウクライナ軍のかなりの部分を打ち破り、包囲した。ロシアのプーチン大統領は、ドネツク共和国に、敗北したウクライナ人が、妻や母達のいる故郷に戻るのを許すよう求めた。ドネツク共和国は、ウクライナ人が兵器を置いてゆく限り、プーチンからの慈悲の願いに同意した。欧米のウソとは逆に、ドネツク共和国は兵器不足で、ドネツク共和国は、ロシアから兵器を供給されていないのだ。

キエフのアメリカ傀儡政権は、自国軍兵士に対して差し伸べられた救いの手を拒否し、兵士は死ぬまで戦わねばならないと言った。スターリングラードでのヒトラーを思い出させる。1945年以来、西ウクライナは、ずっとナチズムの保存庫であり続け、アメリカ政府が、自由と民主主義に反対して、同盟を組んでいるのは西ウクライナだ。

The Sakerのおかげで、ドネツク人民共和国首相のアレクサンドル・ザハルチェンコがおこなった記者会見の英語字幕付きのものを見ることができる。ロシアと欧米のマスコミが出席した。 ザハルチェンコが、無知で腐った欧米マスコミ代表連中をやすやすとあしらう様子には感嘆されるだろうし、“あなた方の側について戦っている正規ロシア軍部隊はいますか?”というマスコミ質問への彼の回答で、腹の皮がよじれるほどお笑いになるだろう。

我々既に知っての通り、イギリスとアメリカのジャーナリストが最も愚かだった。“あなたはなぜ捕虜に行進させたのか”という質問に対する回答には、皆様笑い死にされよう。

このザハルチェンコという人物が、アメリカ、ヨーロッパ、カナダ、オーストラリア、日本、全てアメリカ帝国の傀儡政治家である連中に赤恥をかかせたのだ。ザハルチェンコの様な品格、資質の人間が、アメリカ合州国にも、いてくれればよいのだが。

ザハルチェンコが正体を現し、愚劣な欧米マスコミを、こてんぱんに、やっつけた以上、彼は悪魔化され、事実をねじ曲げて伝えられるはずだ。そこでこの機会を利用して、ご自分の目で、品位と人格を併せ持つ人物をご覧願いたい。欧米の政界、マスコミ界には無い人物だ。

http://vineyardsaker.blogspot.com/2014/08/watershed-press-conference-by-top.html

記事原文のurl: http://www.paulcraigroberts.org/2014/08/30/west-greatest-cause-war-human-history-stands-stripped-legitimacy-paul-craig-roberts/
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1つの国家の成立(2014年8月24日の記者会見)
転載元より翻訳)

翻訳者の補足解説 
(出典)

出典


基本知識として、
2014年5月に実施された住民投票により、親露派住民の多いドネツク(あるいはドネツィク)州とルガンスク(あるいはルハーンシク)州がそれぞれ“国”として、ウクライナから独立しました。
※各国名の読み方はロシア語、()内が州だった時の元のウクライナ語での発音。
②この2国を合わせた、ウクライナで最も豊かな工業地域を、「ドンバス“盆地”」と言います。
③以上の2国と、さらに他にもウクライナから独立を望んでいる州を合わせて、「ノヴォロシア(新ロシア)“連邦”」と称します。

※仏語および英語字幕版の和訳
0:00
 
ドネツク人民共和国アレクサンドル・ザハルチェンコ首相
皆様もご存じの通り、一週間前に発表した攻撃計画ですが、昨日からは実行に移していることを発表致します。昨日まで攻撃に備え、【仏語版:敵に奪われた、英語版:敵から奪った】軍装備を精査し、隊員たちを武装させ、各軍事編隊による伝達状況を試しておりました。その結果、我々は2個戦車大隊、2個完全砲兵旅団、2個グラート砲師団、1個機甲化歩兵大隊、3個歩兵旅団、1個特殊空挺強襲旅団を形成したことをここに自信を持って宣言します。

現在、これらの全部隊に、軍の認識番号が割り振られました。通信システムも整えられ、野戦病院2施設と1個整備旅団も形成されました。各部隊を実戦訓練し始めたところです。

1:02 
昨日には、アムウローシイウカ【ドネツクの都市、露:アンブロシエフカ】にいる敵部隊への攻撃を開始しました。我々の情報によると、攻撃のさなか敵は45の軍装備品を失い、我々は14の軍装備品を奪取、約1200名の死傷者が出ました。現時点での激戦地は2つ、アムウローシイウカとスタロベシェベ【露:スタロビシェフスカヤ】で包囲した孤立地帯です。

午前4時にエレノフカ【露:イリノフカ】への進撃を開始し、そこでの戦闘は現在も継続中です。エレノフカの3分の2は既に我々の手中にあります。夜が来るまでには、当該領域を完全に掌握したいと思っております。

しかし、それで攻撃を緩めるつもりはありません。ドネツク人民共和国の人々の住んでいる全ての地域を自由にするまで、止めるつもりはありません。軍隊の準備は整っていますし、我々は人民に支持されています。捕虜は増えていくことでしょう。

参考 

2014/08/24 に公開 
ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力は24日、首都キエフで政府が独立記念日を祝い実­施した軍事パレードに対抗し、捕虜にした政府軍兵士40~50人を公衆の面前で強制的­に行進させた。

2:12 
さて、【1991年ウクライナがソ連邦から独立したことを祝う記念日でもあった、この記者会見当日の24日に】行われた軍事行進についてですが、私は意図的に戦利品を【ドネツクの首都にある】レーニン広場に並べました。

キエフから我々の地に来たものは、遅かれ早かれ、全て同じ道を辿ると思ってください。より多くのものが送り込まれれば、我々の経済状況を立て直すのはより容易になります。

皆様ご存じの通り、冶金術は我々の主要産業の1つですので。

【※よーするに、ウクライナ軍が武器持ち込んだら、全部溶かして好きに使わせてもらっちゃうよ、と警告してる(笑)】

2:41 
【隣にいる】国防大臣には、【我々政府と軍との】緊密な連携、政権の直面している数々の問題への理解、惜しみなく仕事に注いでくれるその能力、そして彼自身の勇気に対して、感謝の意を述べたいと思います。

3:01 
ウラジーミル・コノノフ国防相
記者の皆様および視聴者の皆様、私から皆様に言わせて頂きたいことがございます。

ウクライナの攻撃的な占領軍が、我々の土地にやって来ました。彼らの持ち込んだのは、人命の尊厳を完全に欠く国粋主義です。その唯一の目的は、我々の領土と資源です。

3:45 
彼らは、お婆さん方・女性・子供たちの住む、一般の集合住宅に卑劣な攻撃を仕掛けています。昨日も住宅街に砲撃し、9歳の少女を殺しました。民兵は一人もいない場所でした。

迫撃砲の機動部隊を組み、一箇所で10~20分間発砲を続けては、すぐさま立ち去るという姑息な戦略を取っているのです。我々はこれら迫撃砲部隊の動きについて、既に全情報を握っています。まもなく制圧されることでしょう。

4:35 
そして、我が軍隊についてですが…これは、一致した権力機関【※おそらく、国民投票の信認を得て形成された新政府のこと】が作成した、不服従と無秩序を許さない規律の下、統一された軍です。マフノ派【※ロシア市民革命時代、貧農の立場に立って戦ったウクライナのアナキスト、ここではテロリストのような意味合いか】なぞと揶揄するものとは真逆のものです。それは、キエフの軍事政権および戦車・グラート砲・大砲を自らの人民に向けた者どもによって、ばらまかれた嘘です。

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