るり家の電磁波を計ってみました(2) 近くの携帯基地局の影響は?


今回から、携帯電話などに使われる「高周波」を計ってみた結果からレポートしていきます

電磁波の種類のもっとカンタンなまとめ

その前に前回説明した3種類の電磁波を、もっとシンプルな表にまとめたものにして再度紹介します。


(おさらい)三種類の電磁波
種類 どこから発生する? 安全基準
①磁場 ・電気製品全般 (電力を多く使うものほど強い)
・送電線

一般的な電気製品利用は 2mG以下
(スウェーデンTCO基準)
常時被曝する場合は 1mG以下
(不明:フルモト商事のページより)

②電場 ・家庭用コンセントに挿している電源コード (ただし接触した物、あるいは接続された機器・ケーブルに帯電して広がる)
・電気製品自体は発生源ではないが、"アース"を取らない限り、繋がった電源コードから帯電して電場を生じる。
・壁や床の奥にある屋内電気配線
10V/m以下
(スウェーデンTCO基準)
③高周波

・携帯電話や無線LANなど
・携帯基地局・電波塔

1000μW/m2 以下 (= 0.1μW/cm2 ザルツブルグ2000年基準)
できれば屋外は 10μW/m2 以下
(= 0.001μW/cm2 ザルツブルグ2002年屋外基準)
室内は 1μW/m2 以下
(= 0.0001μW/cm2 ザルツブルグ2002年室内基準)
寝室は 0.1μW/m2 以下
(ドイツ建築生物学会の「寝室」「問題なし」基準)

安全基準の取り方も少し見直しました。・・・ところで日本の規制値は「③高周波」であれば1000μW/cm2(出典)だそうで、ザルツブルグ2000年基準の1万倍です。①と②については2011年までまったく規制なし。いかに国民の健康よりも企業の利益を優先しているかよく分かりますね。

家から260m先にある携帯基地局

まず一番気になるのは、以前日記に載せた携帯基地局の影響です。
これは家から260m先にあります。送電線ではないので、磁場・電場は関係ありません。

携帯基地局に一番近い窓のそばに行って計ってみました。

150622-191759-20150622_191800

表示は 37.0μW/m2 = 0.0037 μW/cm2 でした。

数値だけを見ると、 0.1 μW/cm2 には達していませんが、厳しいほうの基準 0.0001μW/cm2 に照らせば大幅に超えています。

では携帯基地局の近くまで行けば数値がもっと上がるのでしょうか??

そこで約60m付近まで行って計ってみました。

150627-170508-20150627_170509

あれれ、変わりませんね?
ちなみに、数値が逆に下がったように見えますが、どちらで計っても 34〜42 μW/m2を常に上がったり下がったりしています。

福富町のあちこちで計って分かったのですが、これはバックグラウンド値(どこで計っても出る平常値)でした。つまり「検出なし」です。

この安価な測定器では検出できませんでした。高精度な測定器を使った結果はこちらをご覧ください→「キチンとした高周波測定器で測ってみると…」

基地局からの距離と検出値の関係を調べてみました

以下は総務省のホームページの資料らしいのですが・・・。(出典

soumushou

携帯電話基地局のアンテナから発射される電波の地上での電力密度例

アンテナからの距離

10メートル

20メートル
(地上)

50メートル
(地上)

200メートル
(地上)

500メートル
(地上)

電力密度(μW/cm2)

0.016

0.0003

0.00006

0.0008

0.00001

アンテナからの距離200mあたりが一番電波が強いそうです。それでも 0.0008

μW/cm2 = 8 μW/m ですから、バックグラウンド値(34〜42 μW/m2)をかなり下回る弱い電力密度ですね。

安い測定器では検出できない可能性が?

TM-190_new__2014-9-23_002

この測定器TM-190、携帯電話や無線LANの高周波を測るには十分なのですが、どうも一定の電力密度を下回るマイクロ波は正確に測定できないようです。

測定できる周波数が50MHz以上となっていますが、30MHz〜300MHzあたりはFM放送やアナログTV放送にも使われる、人体への影響が低い周波数帯です。こういう余分な高周波まで拾ってしまうためかもしれません。

本当にきちんと測ろうと思ったら、 「700MHz 以上だけを測定できる」さらに「指向性アンテナ」を持つより高精度な機械が要るようです。

船瀬俊介著「ホットカーペットでガンになる」p.235には『熊本市の携帯中継局周辺で健康調査をしたところ、300m内と外では明らかな差が出た』という調査結果があり、るり家は安心できる距離でありません。

「高精度な機械」は4万5千円だそうで、買った所で検出に成功する保証はありませんし、追加の投資としてはちょっと迷うところですね・・・。

携帯電話会社に測定を依頼する方法もあるようですが、その手も含めて今後も検討していきたいと思います。

次回は、家の中の高周波を測った結果をご紹介します。「スマホの通信も、無線LANも切ってるから大丈夫」…と安心していたらびっくりした結果が出ました。

お読みいただきありがとうございました。

るぱぱ

2 thoughts on “るり家の電磁波を計ってみました(2) 近くの携帯基地局の影響は?

  1. 月の子

    電磁波、怖いですが自分の身の回りは実際どんな状況なのか把握できていません。
    るパパのレポートはとても参考になります(*^_^*)
    公的機関でこのような調査をして知らせてくれたら…と思いますが、無理かなぁ??

    Reply
  2. るパパ Post author

    月の子 様

    コメントをありがとうございます。本当に、高い測定器を買ったり、何時間もかけてネットで情報を集めなくてもいい時代がきてほしいものですね。現状は家族の身を自分で守る必要があるようです・・・。
    引き続き情報がお役に立てば幸いです。

    るぱぱのぱ

    Reply

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