竹下雅敏著書 ぴ・よ・こ・と

「ぴ・よ・こ・と２」を作成するにあたって

皆様、こんにちは。
そして、「ぴ・よ・こ・と」と「ぴ・よ・こ・と２」をご購入くださった方々、いつも私たちを応援してくださる方々に「ありがとうございます。」と、感謝の気持ちをお伝えしたいと思っています。

さて今回の「ぴ・よ・こ・と２」もこじかさんと私とで、気合を込めて作りました。
こじかさんの文字起こしの文章をもとに、文章を組み替え、付け加え、誤字を直しました。すごい！また頭が鍛えられました。
夫の講演での言葉使いは独特で、収録したものを文章にするには少し工夫が要ります。２人とも頭を悩ましつつ、読みやすいものにするよう、がんばったのでした。
また、さらなる修正のために参加してくださった方々にも感謝申し上げます。
このたびは時間がありましたので、夫も文章全体に目を通してくれています。

さて、今回私がこだわったのは、子育て、夫婦関係のみならず、生きる事に関する智恵を盛り込みたいということでした。
３．１１以来、人々は生き方を問い直されていることと思います。
夫は福岡の講演時代に、子育ての講演と共に、いろいろと生き方を提示する講演をしています。
文字起こしをしてあった手書きの文章の中から、今回は「リストラなんか恐くない（講演日：2002.2.20）」から多くを取り込みました（福岡のＳさん、文字起こしをありがとうございます！）。
当時、息子はまだ幼く、私も子育て中でした。その頃は修行の真最中の身でしたが、今は結果が出ています。
このあいだ、息子が２０歳になりました。子育ては終了です！ほっとしております！

息子の凄いところは、「空しい」という感覚がないということです。どうも「空虚」という日本語の意味を知らないようです。
実際に、私たちは息子に不安を感じさせることのないように、徹底的に接しました。
また理不尽を感じるような場面があっても、叱られるのは私の方でして、息子が自分がおろそかにされていると感じることは、家庭ではなかっただろうと思います。

そんな息子の凄さに驚いたのは私の方でして、中学校の卒業式の日に、なんという「智恵者」なのだろうと感心したことがあります。“きちんと育てるとこういう人間が育つのだ”と、こちらがびっくりすること、学ばせてもらうことはよくありまして息子のそばに居ると癒されます！
親子関係によるネガティブの連鎖の輪を断ち切ることができたかな、とは思っています。

さてさて、私は人が嫌い、男が嫌い、動物が好き、いつも一人で過ごしていた２５年間の後、夫と出会って、濃厚な人間関係の中で２５年を過ごして参りました。
夫は自分の理想の子育てを遂行すべく、つきっ切りで私と息子に接してくれました。男嫌いで、人を信用しない私を育てるのは、さぞかし大変だったことでしょう！
今こうして家族３人と犬１匹の生活を続けられていることは、なによりの幸せです。生活するのは結構大変なんですけども！

夫の言ういろいろな教えも自分の中で消化して、それらが正しいと感じています。
かなり厳しいものではありますが、徹底的にやり尽くして生きた方が、結局のところ早いのだろうと思います。
人には自分が一番苦手とする課題が与えられているのだと思います。でも逃げないで一生懸命生きた時には、凄いことが起こっちゃうというのが実感です。

例えば！
１０歳の息子と一緒にいたら、兄弟に
間違えられた！
１３歳の息子とタクシーに乗っていたら、アベックに間違えられた！

ぴよらかなつぶやき
　　”君が若いんじゃなくて、
　　　　ヤツがふけすぎてるんだよな〜”

実際私は「おかーまた(＊)」と呼ばれていて、母親の意識はないのです。息子とは同士のような感覚というか、不思議な関係です。
そして、家庭から出ることがほとんどなかったのに、今こうして多くの方々につながり、またこじかさんと一緒にお仕事ができるという素晴らしい機会も与えられています。心からありがたいと思っています。

「ぴ・よ・こ・と２」が皆様のお役に立つことが少しでもあるのなら、幸いに思っています。
人は幸せになれるのですもの。
無理しないで、ガンバルダなのだ！

竹下泰子

(＊)語源はおかあさま。ここから、おかあたま→おかあまた→おかーまた　へと変化したという説が有力。

「ぴ・よ・こ・と3」の編集を終えて

あーーーー、終わりました！
そして、なんとか何かに間に合ったような感じ！
安堵感と、達成感で、しばしゆるんだ私でした！
こじかさんは、さぞかし本の体裁を整えたり、出版の準備、ホームページ作成、電子書籍のシステムの稼働等、大変な思いをなさったことと思います。
本当にご苦労様！
そして、電子書籍をご購入くださった皆様、本当にありがとうございます。
長らくお待たせして、すみませんでした。
ですが、いい本ができたのではないかと、こじかさんとお互いを盛り上げております！

さて、昨年末より、「ぴ・よ・こ・と3」を作成するに当たり、私は、どうしたら皆様にわかりやすく実践的で、本当の幸せ＝平安を手に入れられる方法をお伝えできるだろうと思っていました。福岡での夫の講演「自分自身を癒す」（2001年9月9日）がとても好評であることを耳にして、そういう過去の講演録や今行っている映像配信の膨大なデータの中から、まとまった瞑想についての一冊の本を作りたいと思うようになりました。

人は皆、今の自分よりもっといい自分になりたいと思っています。ところが、あるがままの自分を受け入れられるようになりたいとも思っています。嫌な自分を変えたい、でも変わらないというジレンマ等、どのようにすれば解決できるのか？自分の心を高めるって実際はどうするの？そういう疑問は多々あるだろうと思います。そういう疑問に答えられるような本、それができないだろうかと思っていました。

思い返せば私が２４歳の時、夫と再会して（ぴ・よ・こ・と１－３の竹下雅敏のプロフィールをご参照ください）、人間関係について悩んでいて言われた言葉が、「自分を見なさい」でした。そう、“紅茶の豚煮”を食べた時の話です。以来２６年近く、私は家族と濃密な時間を過ごしながら、ほとんど自己と対話し続けてきました。夫の態度は頑固な老教師みたいなもので、一切の妥協や怠慢を許してくれることはなく、いつも私のすべては見透かされておりました！なんという監視、いえ、見守りだったことでしょう！
夫の異名は“スーパー解説男”でございます！ 人って本当のことを言われると傷つくんですよね～～、だから、私は大反発して、いつも怒っていたように思います。腹を立てると、ほんと波動が下がるんですよ～～、だから私は波動低かったです。でも、そんな私を息子は（盲目的に）愛してくれました。彼から癒されつつ、私は自分と格闘し続けたように思います。ありとあらゆることに心を揺り動かされ、それでも何とか生きてきた結婚後の２６年。ありがたかったのは、息子がとても良い子に育ってくれたこと。
私が自分を認められるようになったのは、息子の成長を確認できたからと言ってもいいかも知れないです。

結局のところ、夫の導き通りに生きちゃったようです。
そして、ある時に私は気づいたのです。私は、こんな子育てをしたいとか、こんなお母さんになりたいとかいう希望を持ったことはなかったことに。ただ、無我夢中で目の前の出来事に対応しただけ。どうも何も望まない方がうまくいくらしい！　今起こっていることは、私に必要なことで、すべて自分が選択しているらしい、だったら、抵抗せずに今をちゃんを生きていればいい、私は私であり、自分にできることをすればいいという感じになってきました。この地上での人生をきちんと歩めばそれが一番いいのだろうと。

さて、夫が語る瞑想について編集するには、私の脳は不足していたようで、夫の方から「ぴ・よ・こ・と3」用に作成していた原稿の添削と編集等の申し出がありました！
“いい本ができるかも知れない、でも時間がかかりそう！”
大丈夫かなと思っていたところに、さらなる困難が巻き起こりました。
息子が大学受験に臨みはじめ、その対応に結構忙しかったのですが、あろうことか、地方の国立大学の工学部に合格してしまったのです。え？合格したってほんと？
独り立ちさせるには、住むところをみつけ、自炊できるよう指導し…、一挙に忙しくなってしまいました。

そして「あんまり勉強するとアホになるよ」という何度もの夫の説得にもかかわらず、ここから飛び立っていきました。
受験の日に東広島駅のイコちゃん合格神社の写真を撮ったのが幸いしたのか！
息子がいなくても、さびしい感じはなく、今は夫婦二人の時間を２２年ぶりに取り戻しています！もちろん老犬プータンとも一緒に。

というわけで、夫の添削と校正を何度か繰り返すことにますます時間がかかってしまいました。
こじかさんには、とてもお待たせして申し訳なく思っています。
ですが、夫が自分の文章を校正してくれたことで、私にはない“格調の高さ”が加わり、美しい仕上がりとなったように思います。
またこじかさんの本を作るノウハウの向上等により、より読みやすい本になっているのではないかと期待しています。
出来るだけ早く書籍の方も出版して、ご提供できたらいいなと思っています。
この「ぴ・よ・こ・と3」が皆様の何か一助になるなら幸いだなと思っています。

竹下泰子

検閲済みぴよちゃん：
これは夫による文章の検閲が済んでいることを意味する