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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(34)仕事

かんなままさんの執筆記事第34弾です。 

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(34)仕事
いい加減に仕事をしろと言っているのではありません。ちゃんと仕事をするのだけれど、優先順位は低いのが本当だと言いたいのです。
意識を家庭に持ち込みませんか?そちらを大切にする努力をしませんか?
仕事に優先順位を置くのではなく、夫婦関係に優先順位を譲る、そういう時期が来ているのだと思います

出典:「ぴ・よ・こ・と」竹下雅敏(著)


身を粉にして働いても、子どもが犠牲になるだけ


学校の先生、勤務医、ブラック企業・・・身を粉にして働いて体や気を病んでも誰も助けてくれません。もちろんいい仕事もできないし、家族も疲れ、子どもが犠牲になります。この悪循環を断ち切るためには個人の意識の変革と社会のシステム作りが不可欠です。

特に子育て中の家族は、パパの仕事が過酷なほどママが子育ての全てを抱え込み悪循環に陥りやすくなります。又、ママの仕事復帰後は子どももママも時間に追われ、諦めて慣れるか共倒れです。

ママ講座をしていると、毎回夫の協力がテーマになります。ママの本音は2人の子どもだから一緒に育てたいという事です。夫婦の形は様々で、お互いが理解し合っていれば問題ないのですが、子育てに関しては実際に子どもを世話してみなければわからないことが多く、言葉だけで理解し合うのは難しいのです。

だから、この時期は気持ちのすれ違いがおこりやすくなり夫婦の溝も深まると言われています。やっと家庭を持ち、子どもを授かったというのに・・です。


パパの育休についての座談会〜日本の現状と世界の現状


pixabay [CC0]


今、働き方が問われています。

先日、パパの育休についての座談会をしました。
日本の育休取得率はママが81.8%、パパは3.16%です。待機児童問題や女性の雇用促進のために育休を早く切り上げて働きに出るママが増えていることも気になるのですがパパの育休が全く増えません。

制度はあります。育児・介護休業法ができて育休はパパ、ママ両方が育休を取得すれば1年2ヶ月まで延長でき、所得補償は50%(上限20万)。でも、現実は代替要員がいない、個人の経済的損失、上司や職場の理解がないという理由で取りにくくなっています。子育て中のパパへのアンケートでは68・9%が育休を取りたいと願っているのに・・。

これでは帳面消しの制度を作っただけ。弱い立場のパパに何ができるというのでしょう?
行政の足りないところは現場への愛です。

福祉国家と言われる北欧はというと?
デンマークは産後実家に帰らないので32週の育児休暇をパパ・ママそれぞれ取ることが出来ます。所得補償も100%。それを取得すると育児グッズが支給され、90%のパパが取得します。子育てがその人のキャリアアップになるし、出産、育児は個人の問題ではなく社会の問題だから制度を整えるというスタンスです。

ノルウェーやスウェーデンは政治・企業・家庭が協力し合って政策を勧め、育休54週のうち6週はパパが取得しなければならないパパクォーター制を制度化しました。所得補償は100%。90%のパパが取得するそうです。父親の子育てに関わる権利を保障するものだそうです。夫婦ともに掃除洗濯などの家事ができるのは当たり前。子どももそれを見て育つという循環が生まれるとか。

私が視察に行ったオランダは世界1子どもが幸せな国と言われています。「子どもを社会の真ん中に」というスローガンで政治・企業・家庭が協議してワークシェアリングが整い、パートとフルタイムは同じ条件・環境で働けます。だから子育て中も両親が当たり前のように育休を取り、その後はお互いがパートでワークシェアして育て合っていました。公園にはパパ達がベビーカーを押して談話している姿が多く、ほほえましかったのを覚えています。


夫婦で家庭を築き、子育てに向き合える、そんな働き方を!


座談会では実際に勇気をもって育休を取ったパパ達が、取得する前、育休中、復帰後の体験を話してくれました。

「子どもが生まれて育てるという家族の一大事の時に一緒に経験したかった」
「クビを覚悟で上司に話した」
「育休は愛を形にする手段」
「授乳以外何でもやった。家事育児は自分で決断することが多く、黄昏泣きの時など何をしても泣き止まない時が一番つらかった」
「子育て中は孤立して妻と話したかった」
「子育てで、優先順位が明確になり、自分の人生を考えた」
「復帰した後、仕事のモチベーションが上がった」
「子育てして時間の使い方、タスク分析ができるようになり仕事に活かすことが出来た」
復帰後、育児短時間勤務中だが、効率よく仕事できるので仕事量は変わらない。残業は怠慢かも」
「上司の理解がありがたかった。自分も上司になった時に後輩にお返ししたい」
「復帰した時に上司から、早く仕事の遅れを取り戻すために人の何倍も働きなさい。と言われてがっかりした。こんな上司にはなりたくない」
「今からの企業はAIなどが普及して、どうでもいい仕事をしていたら失業するかも。逆にこれをチャンスにして生き方を変えて家庭を大切にする人が生き残る

などなど。

pixabay [CC0]


ちなみに日本の残業時間は28.1%。スウェーデンは1.9%。もともと週に17時間以上はフルタイムとみなされるのでパートという意識があまりないとのことです。

参加していた管理職の人からは「わずか数か月の育休で、その後何十年が変わるほどの優秀な人材になって帰ってくるのは会社にとってもウェルカムだ」といわれました。


パパ達は世の中の流れに翻弄されるのではなく、夫婦で家庭を築き、子育てに向き合い、仕事もできる現代の開拓者・ヒーローのようでした。会場には男子大学生が10人ほど参加を要請されて出席していましたが「彼女はいるけど、働いたこともないし、結婚や子育ては考えた事もなかった」「初め、つまらん話かなあと思っていたけど面白かった」と素直な感想を言ってくれました。

日本の若者は希望を持って働き、夫婦尊重し合って家庭を築いている見本が少なく、どう生きるかの問いかけをする機会も与えられていません。これは社会の大きな損失です。身を粉にして働いて収入を上げることが幸せにつながらないという事は感覚的にわかっています。でも自分で考えても何かが変わるとは思えません。ただ、レールに乗って行くだけです。

でも、身近なところに自ら意識改革をして誇りを持って仕事や生活をしているモデルがいたら憧れと共に、自分が変われば何かが変わるという希望が持てます。そんな若者を支援したいです。もう、そういう時期に来ています。


Writer

かんなまま様プロフィール

かんなまま

男女女男の4人の子育てをして孫が6人。今は夫+愛犬で静かに暮らしているが・・・
週に2日、孫達がドッとやってくる+義理母の介護の日々。
仕事は目の前の暮らし全て。
いつの間にか専業主婦のキャリアを活かして、ベビーマッサージを教えたり、子育て支援をしたり、学校や行政の子育てや教育施策に参画するようになった。

趣味は夫曰く「備蓄とマントラ」(笑)
体癖 2-5
月のヴァータ
人生一巡り+1歳
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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(33)社会の平和

かんなままさんの執筆記事第33弾です。 

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(33)社会の平和
離婚をしたり、片親が亡くなってしまったり、一番弱く苦しんでいる立場の親子がいます。その子ども達が心に傷を受けないでしっかり育つことまで考えられるのが、本当にいい社会です。金銭的なサポートだけでなく、心のレベルのサポートができないと、成熟した社会とは言えないのです。

出典:「ぴ・よ・こ・と2」竹下雅敏(著)



離婚した外国籍の3人の子どもがいるママ


2016年の統計で日本は3組に1組の割合で離婚しているという衝撃の結果が示されました。でもこれは調査年の結婚数と離婚数を単純に比較した場合で実態ではありません。でも確実に離婚は増えており、ピークは30~34歳で、熟年離婚は40年前の10倍になっているそうです。

それぞれに深刻な事情があるでしょう。そもそも結婚しない方が良かったカップルもあり、それが傷になるのではなくお互いの幸せのためのステップならOKだと思うのですが、現実は厳しいものがあります。

外国籍の3人の子どもがいるママはパパと何度もやり直そうと話し合いを重ねて頑張ってきましたが離婚することにしました。でも、子どもと離れることは考えられません。子ども達もママがいいと言いました。

pixabay [CC0]


アパート探しも外国籍でひとり親というだけで貸してくれません。保証人が必要ですが日本人は誰も保証人になってくれません。「私は悪いことしません。誰も信じてくれない」と泣きました。

今までは大きくて素敵なお家に住んでいたのですが、やっと小さなアパートを見つけて4人で暮らし始めました。中古の軽自動車を買い、子ども達を育てるために朝から晩までパートで働き始めました。

手取りは10万ありません。児童扶養手当、住宅手当、医療費助成や就労支援などを受けながら、狭いながらも楽しい我が家でした。子ども達の洗濯物を畳むときも穏やかな幸せを感じると言っていました。

でも、子どもはまだ保育園と小学生。病気をしたり学校の出ごとで仕事を休む日も多く、理解してくれていた職場からも迷惑がられていきました。苦しいながらも将来の事も考えて高等職業訓練給付金を受けながら専門学校に入学して資格を取ることにしました。

「子どもが小さいからまだ無理だよ。相当な覚悟がいるよ」とアドバイスしましたが「今の生活から一日も早く脱出するために頑張りたい」と気持ちは揺らぎませんでした。自分のお店を持てば、仕事しながらでも子ども達が帰って来た時に家にいてあげられると思ったからです。

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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(32)遊び

かんなままさんの執筆記事第32弾です。 

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(32)遊び
子どもの時に十分遊ばせて育てると、才能が子どもの内側から自然に開花します。
ただの遊びにはとどまらないものになり、それを人々は素晴らしいと喜んでくれるのです。
それがいわゆるアート・芸術・文化と言われるものです。その基礎は遊びにあるのです。

出典:「ぴ・よ・こ・と2」竹下雅敏(著)


子どもの遊びが保障されていない時代


もしもこの世に「大人の都合のネバならない」がなかったら、どれだけの子が自由に遊べて、自分達で秩序を生みだし、それぞれの花を開花させることができるのでしょう。

今はそのことを想像できないくらい子どもの遊びが保障されていません。その人的損失は計り知れないものがあります。外で遊ぶ事が好きな子、家の中で絵を描いたり、粘土を作るのが好きな子、空想にふけるのが好きな子、じっくり同じことを極める子・・・思う存分させてあげたいものです。そこから独自の何かが生まれてくるのです。

私達が小さい頃は、子どもだけの時間が有り余るほどありました。おけいこ事はありません。自然豊かな環境の中で日が暮れるまで遊んでいました。親の監視もありません。おなかがすいたら・・日が暮れたら・・カラスが啼いたら・・帰ろうと、自分の時間がありました。

季節も体感して四季折々の遊び、移りゆく草や水の匂いも体に刻み込まれています。雪の結晶!雨の日のくもの巣!蝉の羽化!カマキリの赤ちゃんの生まれる瞬間に遭遇して何時間も見入っていました。ある時期は水晶の入った石を探し、夜空の天の河を眺めては宇宙に思いを馳せ・・・。

そして、誰から教えられるのではなく、体幹や感受性が育っているので絵や音楽、ダンスなどの数少ない文化的刺激でも敏感に感じ取り、憧れ、見よう見まねで絵を描き、踊ったり歌ったりしていました。

夏は暑くて蚊がいるので蚊帳をつるして寝ます。朝の目覚めが気持ちよくて蚊帳の中でいろいろ想像して遊んでいました。麻の蚊帳はきっと心地よかったと思います。


子ども達に返してあげたい!〜神様の領域の遊び場


本当に豊かな子ども時代でした。どんな英才塾でも親でも与えるこのできないスケールの大きい神様の領域の遊び場がありました。今の子ども達にその時間を返してあげたい!というのが私たち夫婦のささやかな願いです。

日常でそんな豊かな環境と時間を作ってあげたいのですが、叶わないので年に一度、仲間達と思いっきり遊べる冒険遊び場を作っています。11年目ですが今年もやりました。毎年10月最終日曜日です。今年は市のお祭りと重なってしまい、○○レンジャーと掴み取り大会に子ども達をごっそり持って行かれそうでしたが相手にしません。子ども達は本物がわかります。でも、想定外の台風!警報まで出ました。お祭りは用心のために中止になりました。

私達の広場は当日が雨の時は翌週というのが決まり事ですが周知徹底しているわけではありません。もしも遊びに来る子ども達が居たらかわいそうだから会場で待機していました。すると・・・来るは来るわ・・・雨の中、小さな子ども達が長靴をはいて防寒着を着て、ママ達も毛布や着替えまで持って集まってきました。


遊びはいつでもどんな条件の時でも生まれます。むしろ本領発揮です。まず火を起こして暖を取れるようにしました。しいの実が落ちていたので拾って食べたり、竹でご飯を炊きバウムクーヘンやリンゴを焼いたり、スープを作りました。お箸もカップもないから各自、鋸や肥後の守を使って竹で作りました。どんぐりゴマ、竹鉄砲、竹トンボなども作りました。雨がすっかり上がったのでますます子どもたちがやってきて、木に登ったり水たまりで遊んだり、水鉄砲を作って水の中へ!唇が紫になるまで遊んでいました。「又来週、絶対に来るからね!」と堅い約束をして帰っていきました。

心地よい疲れでした。

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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(31)欲望の対処

かんなままさんの執筆記事第31弾です。 

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(31)欲望の対処
欲望には。ふたつの対処の仕方があります。
欲望を意志の力で努力をして実現してしまう方法。
もう一つは欲望を投げ捨ててしまう方法です。
どちらがより優れて賢明かというと、欲望を投げ捨ててしまうという方法です。
しかしこの世界の人は、欲望を自分の意思と努力で実現することが素晴らしいことなんだと錯覚しています。これは全く違います。欲望を意志と努力で実現して意味があるとしたら、清らかな心でやっている時だけです。自分のためにやっていない時だけです。

出典:「ぴ・よ・こ・と3」竹下雅敏(著)



4人の子どもがいる専業主婦のママの感情


この時期、子育て中の家族と一緒に玉ねぎを植えます。毎年参加してくれるママが「今年は参加しません。これは私の問題なんです」と言い出しました。「どうしたの?」と聞くと他の家族はパパも参加して力仕事をやってくれるのに、うちのパパは一度も来てくれません。みんなに申し訳なくて・・・。この前の冒険広場の時も、他のパパは楽しそうに子ども達と遊んだり、手伝ったりしてくれていたのに、うちのパパは1人で釣りに行っていたんですよ!子どもの送り迎えだって私がどうしてもできない時にお友達に頼んだら結局友達のパパがしてくれたんですよ」と言い出して涙がぽろぽろ出てきました。

4人の子どもがいる専業主婦のママです。朝から晩まで子どものお世話をほとんど一人でやっています。パパは家業を継いで、経営者として夜遅くまで働いています。唯一の趣味は釣り。

ママはその忙しさも充分わかっているから日頃の子育ては文句も言わずに頑張っています。以前は自分の気持ちを爆発させて家出したこともあるし、長く口を聞かない事もありました。でもそのたびに自分の気持ちを切り替えて頑張ってきたのです。最近では自分の感情を抑えて冷静に話をすることもできるようになりました。

でも、他のパパが参加しているのを見ると悲しくなるのです。なぜかって、他のパパ達もきっと同じように忙しいはずです。それでも家族を大事にして協力してくれています。うちのパパだって時間は作れるはず。現に友達から誘われたら飲みに行くことだってあるのに!「子育ては夫婦2人でするものでしょ、もっと協力して!」という感情が湧いてくるのです。これは、いい夫婦になるために頑張らねばならない目標です。

pixabay [CC0]


欲望を投げ捨てるって?


でも、そんなことでケンカばかりするのも嫌になります。これではいけないと思って、期待をする事じたいを辞めることにしました。参加しなければ期待をしないというわけです。

それを聞いていたもう一人のママが「うちは逆だよ。旦那は自分の事もきちんとやるし、手伝ってくれるけど、子どもの躾にも厳しくて怒るの。まるで私の子育てを批判されているみたいで嫌になる」というのです。でもその旦那さんが最近アキレス腱を切ったとか。「そうしたら自分の事さえ何にも出来なくなって、子どものようにお世話をしていたらかわいく思えてきて・・・今まで何であんなにイライラしていたんだろうって思えたの。夫婦で気づくためにアキレス腱を切ったのかも」と言い出しました。

「わあ!今のお話しに凄いヒントがあるよ!」と私が言ったら二人ともキョトンとしています。「ね、突然事故に遭ったり、地震や洪水などで一気に大切なものを無くすことがあるよね。もちろんショックだけど、無くして初めて気づくことがあるのよ。そして前より深く幸せを感じとれるようになったという事があるよね。これを自分の意思でやることもできるのよ

つまり、欲望を投げ捨てるってこと
ママ達は納得できません。「夫婦で子育てすることを投げ捨てるのですか?

ここまで話していたら、もう一人のママが「うちのパパも毎晩10時頃帰ってくるので、何もあてにできません。私も働いてクタクタだし、ケンカするのも嫌になって最近はパパを捨てればいいんだと思う事にしました(笑)。いないと思えばいいのです」と言い出しました。こちらも苦肉の策です。私は噴き出して「パパを捨てるの? パパと離婚してもいいの?」と聞くと「離婚はしないけど、顔を見たら腹が立つから」というのです。

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[ YouTube ] 子どもを見守り続けた、かけがえのない18年!

竹下氏からの情報提供です。
はじめ 胸キュン! 中で 癒され、 やがて 涙がじゅわ~!!のドラマです。

子育ては大変だけど、子どもから、どれだけ幸せな時間をもらったのだろう!
(かんなまま)
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Portrait of Lotte, 0 to 18 years
配信元)

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