注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
夏までに農水省は(中略)、植物防疫法の省令を改正して、輸入を解禁する流れだ。
残念ながら、我が国の外交政策に、米国からの要求を拒否するという選択肢はない。米国からの膨大な対日要求リストの中から「今年はどれとどれを差し出すか」という順番を考えるのが我が国の外交戦略の唯一の選択肢だ。だから、ある程度遅らせることはできても最終的には受け入れることになる。今回のジャガイモもまさにそうだ。
(中略) そして、2017~21年に、⑤遺伝子組み換えジャガイモの4種類を立て続けの認可(外食には表示がないのでGMジャガイモかどうか消費者は判別できない)、2021年に、⑥日米貿易協定に基づく冷凍フライドポテトの関税撤廃、と続く「至れり尽くせり」の措置だ。そして、ついに、今回の生食ジャガイモ輸入解禁手続きの前進が加わった。
ジャガイモについては、長い米国との攻防の歴史があり、ここまでよく踏みとどまってきたとの感もある。「歴代の植物防疫課長で頑張った方は左遷されたのも見てきた」(農水省OB) 。「ジャガイモもついに」だが、ジャガイモがここまで持ちこたえてこれたのは、我が身を犠牲にしても守ろうとした人達のおかげでもある。
(以下略)
https://t.co/VTV2HMbyD7
— 脱「今だけ、金だけ、自分だけ」・鈴木宣弘 (@tetsuginsuzuki) July 19, 2026
【再掲】6/18 米国にはジャガイモシストセンチュウがいるため日本のジャガイモが全滅しかねないとして、農水省は米国産生鮮ジャガイモの輸入を必至で止めてきた、長い米国との攻防の歴史があり、「歴代の植物防疫課長で頑張った方は左遷されたのも見てきた」(農水省OB) 。
知ってもらえたら嬉しいので、よかったら広めてください。
— 農家見習い (@nouka_tanuki) June 23, 2026
米国産・生食ジャガイモの輸入解禁の話、ニュースだけだと分かりづらいので整理します。
米国産の生ジャガイモは、土の害虫(ジャガイモシストセンチュウ)が畑に入るのを防ぐため、これまでポテチ加工用に限定されてきました。… https://t.co/79OM7hVflm
アメリカの生ジャガイモに強い警戒をしてる意見が多いのは、国内のジャガイモがものすごい厳しい管理の中で生産されてるから。
— shinshinohara (@ShinShinohara) July 19, 2026
どれだけ厳しい管理をしてるかというと、
①絶対に病原菌を含まない種芋を用意するために、ジャガイモの芽を消毒しながら細胞を取り出す。…
ジャガイモシストセンチュウは、じゃがいも以外にもトマトやナスにも寄生します。解禁で日本の農業が壊滅的なダメージを受ける、取り返しの付かない愚策です。https://t.co/fuKI4nIkrP
— mitecelo (@mitecelo) July 20, 2026
「頭を冷やし、記憶を取り戻せ」
— Dr.Fager (@johnnys_dream) June 26, 2026
なぜ政府(農水省)は、これほどリスクの高い解禁に踏み切るのか。それは、アメリカの巨大な農業・商業資本(穀物メジャーやポテト加工大手)からの強力な通商圧力に屈しているからだ。… https://t.co/dO94szOGTc



鈴木宣弘先生によると、すでに2017年から遺伝子組み換えジャガイモ4種類を立て続けに認可し、2021年には冷凍フライドポテトの関税を撤廃しています。「そしてついに、今回の生食用ジャガイモの輸入解禁手続きの前進が加わった。」とあります。農水省は、生食用ジャガイモの全面輸入解禁を可能にするために2020年から「動物実験で発がん性や神経毒性が指摘されている農薬(殺菌剤)ジフェノコナゾールを、生鮮ジャガイモの防カビ剤として食品添加物に分類変更」し、さらに「その残留基準値を0.2ppmから4ppmへと20倍に緩和」するという手段を使いました。
そもそも日本は、ジャガイモシストセンチュウが土壌に入るのを懸念して、ポテチ加工用のジャガイモしか輸入していなかったそうです。ジャガイモシストセンチュウは一度土壌に定着すると根絶が極めて難しく、減収が何年も続いて、農家にとっては生産量も価格も大打撃となります。農家の方々からは、輸入解禁よりも国内の後継者、担い手を育てる政策にして欲しいと声が上がっています。
しかし「残念ながら、我が国の外交政策に、米国からの要求を拒否するという選択肢はない」と、鈴木先生は述べています。むしろ「ジャガイモについては、長い米国との攻防の歴史があり、ここまでよく踏みとどまってきたとの感もある。(中略)ジャガイモがここまで持ちこたえてこれたのは、我が身を犠牲にしても守ろうとした人達のおかげでもある。」と、これまでアメリカの圧力に抵抗して左遷された農水省の方々の存在を語られました。
Dr.Fager氏は、アメリカの狙いが「日本に安価なポテトを届けることではない。日本の自前の種いも体制を破壊し、最終的にアメリカ製の種いもやライセンス、あるいは輸入農産物に依存しなければ生きていけない構造に作り替えることだ。」「ジャガイモの無病の種いも体制一つとっても、これは一朝一夕でできたものではない。戦後の飢餓を乗り越え、何世代もの農家や研究者が、気の遠くなるような時間をかけて日本の土壌を守り、培ってきた生きた国民の財産だ。 」「日本の国土、産業、そして先人たちが流した血と汗の結晶を本当に大切に想うなら、心の底から怒りが湧きあがるはずだ。 」と、日本人一人一人の覚悟を問うています。