アーカイブ: 王蘇麗

インドから愛と光と不条理を受け取って🇮🇳 5

 コロナ禍の2年間、日本は惨憺たる有様でしたが、世界各地におられる時事ブログのライターさんも激動に晒されていました。けれど皆さまそれぞれに、その地で天に託し、お祈りとともに力強く暮して来られました。
 はて、インドのあの方はどうされていることやら、、。

 そんなある日突然、初登場の時のようにスラリと現れた王蘇麗さん! 
お元気だ!
しかも迫真のレポートを携えて。
激変するインド社会の描写、ワクチンに誘導するものへの洞察、そしてその中で、ご自身はどのような生き方を選ばれたか。
ここにも強靭な精神と熱い隣人愛に満ちたライターさんがおられました。
(まのじ)
 皆様、長い間、ご無沙汰をいたしました。
 本来であればライターから抹消されて良いところを、まのじ編集長の愛とお慈悲で、ずっとアイコンを残していただいておりました。にも関わらず、ずっと投稿できずにおり申し訳ございませんでした。
(王蘇麗)
————————————————————————

新型コロナにより受けた大打撃


この2年間、インドで何をしていたのかと言いますと、嵐が収まるのを待ちつつ、できる事を粛々としておりました。主には、「生きるための仕事」と、「ワクチン様子見推進イベルメクチン普及自己流運動」に時間を使っていた気がします。

コロナでいろいろな意味で打撃を受けた方々は多いと思いますが、私も経済面での大打撃のド直撃をくらいました。私の仕事は、インド在住の日本人に対してのサービス事業ですが、その日本人がどんどん、あれよあれよという間に帰国されていきまして、デリー近郊で7,000人くらいいたとされる日本人が一時は500人か?との噂が流れたくらいで、収入は大激減しました。

にも関わらず、インドに住む外国人は最高率で課税されますので、コロナで収入が無くても、税金は労働ビザ取得最低条件の年収1,625,000ルピー(約250万円)の最高税率30%を納めないといけません。税だけで月額6万円に相当します。でも、不思議な事に、口座にお金が無くなりそうになるピンチ時に、なぜか注文が入る、というありがたい循環と、生活の仕方では極限まで安く暮らせる国でもありますため、なんとか生き延びる事ができました。


ただ、日増しに強まる接種圧力はあり、今年に入って、1月からデリー隣接のハリヤナ州は、ホテルやモールやの公共施設に入るには2度接種を条件に挙げだし、未接種の私はホテル内にある自分の職場にも入れなくなりました。友人のインド人教師も職場でワクチン義務、友人で博士号を取るために面接もワクチン義務、と生活の中でのワクチンマスト圧力は強まっています。

こちらは、この約2年間のインドの感染状況と1日の死亡率のグラフです。

インドの感染者数(M=1,000,000)

インドの1日の死者数(K=1,000)
出典:worldometers

日本で大ニュースになりました、昨年4月のインドの感染と死者数の爆発、その後一気に収束した背景については、このような見方もありました。

   ※NRI(海外在住インド人)

» 続きはこちらから

インドから愛と光と不条理を受け取って💗 4


————————————————————————

インドにおける新型コロナウイルス感染状況



みなさま、お待たせしました。
怒涛の日々を送っていたらしい嵐を呼ぶ女、王蘇麗さん登場です。
まのじの「原稿をくれえ〜」という強力な念が通じたらしく、久しぶりのコンタクトですが、王さんの近況が実に興味深く、新型コロナよりもその話を、と言いたくなる気持ちをグッと抑えて、目下のインドにおける新型コロナウイルス感染状況をお伺いしました。

――お久しぶりです。お忙しかったですか?

女インドひとり起業サバイバル生活なもので、日々追われており、記事原稿も書けずに、間が空きすぎ、申し訳ございませんでした。定期便は無理かなぁ、と落ち込むところ、編集長のいつも優しいお言葉を掛けてくださる神対応に、勇気をいただきました。
夏以降、経営判断ミスが2件続き大きな出費を出し、今回のコロナでも売り上げ減少、先行き見えず、弱小零細会社が継続できるかどうか、今後の情勢次第で、怖いです。


――王さんの事業にも新型コロナの影響がはっきりと現れているのですね。
インド政府の支援策で何か目につくものはありますか。

  • インド準備銀行(中央銀行)のダス総裁が、1兆ルピー(約1.5兆円)を銀行部門に供給すると発言
  • モディ首相が、化学・肥料省のD.V.サダナンダ・ゴーダ大臣とのオンライン会議で、業界が必須医薬品、医療キット、機器の供給ラインを確実にするよう求め、1400億ルピー(約2000億円)
  • 3月17日、保健省連合は民間病理ラボによる検査許可を決定。政府のラボと同じく無料で検査を受けられるように要請
  • ウッタル・プラデーシュ州、パンジーブ州、テランガーナ州では、日当労働者への支援金が出されて、デリー、アーンドラ・プラッデーシュ州、カルナータカ州、ビハール州では、貧困層無料配給者の配給量を増やしています


――インドでの日常の生活に影響は出ていますか。

インドは2月までは通常モードでした。日本と比較すると、インドの方が安全、と思えるくらいでした。

受験生の息子が日本におりまして、社会人の娘と一緒に暮らしていましたが、多忙な娘に母親代わりさせるよりも、この状況下インドに呼び寄せた方が良いかな、と判断し、ビザ申請をさせました。

3月2日にビザ申請し、通常3日間くらいで発行されるので余裕を見て8日の成田→デリー便を押さえました。ところが3月に入ってからのインドの展開が早かったです。なんと翌日3日に、過去日本人に発給したすべてのインドビザが無効になり、新たなビザ申請も受け付けないとの通知が出ました。1日遅れていたら完全アウト。

その後もそう簡単ではなく、大使館が、インドに行く明確な理由を求めてきました。ちょうど、重いモノを運んだせいで私は腰をやられており、寝返りも起き上がるのも激痛が走る状況だったため、近くの整形外科病院の医師が家族のヘルプを求める手紙を書いてくれました。また、息子はインドの高校を卒業していますので、大使館のインド人職員と上手にコミュニケーションできるスキルがあり、おかげでビザの発行許可にはこぎつけました。

Author:ヌケイ314[CC BY-SA]
駐日インド大使館

» 続きはこちらから

インドから愛と光と不条理を受け取って💗 3

————————————————————————

今も生きているインドの伝統工芸



―― 今日は少し方向を変えまして、王さんの扱っておられる商品にスポットを当ててみたいと思います。
 シャンティ・フーラ・イベントでは、飛ぶように売れていたパシュミナ・ストールの他、最後までお客様がじっくり鑑賞されていた*オリッサ州の伝統絵画が目を引きました。
商品のことを伺うことは同時に王さんのお仕事を伺うことにもなりそうですね。
このような伝統工芸品を扱われて25年とのことですが、まず、どのようにして、この絵画と出会われたのですか。
( *オリッサ州は現在、オディッシャ州になっています)


飛行機の乗り越しをして(笑笑)インドに辿り着きましてから、インドの手工芸品が気になるようになり出しました。手織り布、手染め手刺繍、手彫りの木や石、火を使って一つ一つ仕上げる鉄・真鍮・銅、各州の手描き絵、それはそれは地域によってバラエティに富み、何とも言えない味わいがあったのです。

今でも、日常に、木箱の上に道具を乗せた靴修理職人や、路上に足踏みミシンを出した簡易仕立屋さんが至る所にいますが、昔ながらの製法で生活用品を作ったり直したりする作業を眺めながら、お喋りもして、チャイ(庶民が飲むミルクティ)を奢ったり奢られたり。作り手と繋がり接することができるというのは、なかなか良い感じで贅沢なことと感じました。

オーロビンドマーケットで靴修理屋を営む ウメーシュ(Umesh)さん


日本は機械製工業製品のどこの国の誰が作ったかも知らないままの大量消費で、使用後は断捨離と捨てられてしまうので、そんなスタイルに違和感も感じていたのだと思います。

日本の江戸期、機械製工業製品に押される前に、日本の素晴らしい手工芸が花開いていたように、イギリスに略奪支配される以前のインドも、高い品質の手工芸が発展していました。デリーの博物館には、古い手工芸の圧巻の技術レベルの高さと美しさを見せつけてくれる作品が数多くあり、いつも感動をもらえます。
日本では、手工芸家を訪ねるのは敷居が高いのですが、インドは未だたくさんの手工芸家と職人がいますので、そしてインド人はとてもフレンドリーなので、彼らと交流するのが楽しくなり、深みにハマっていきました。

そもそも手工芸家人口は農業人口の次に多いと言われていますのに、中国から安価な生活用品は続々と大量に入り続けていますので、この数十年でも、手編みのバスケットや箒はプラスティックになり、手打ちの鍋も機械製になり、手織りの布の服もジーンズとTシャツになり、と、手工芸家の未来はどんどん暗くなるばかりです。中には「インドの首都に行けば売れるのではないか!?」の切羽詰まった思いを秘めた手工芸家が、地方の役所や機関から支援金をもらったりの工面をして、3等列車で4-5日掛けてデリーにやって来たりします(現実的には、売り先を見つけるのはそうそう簡単ではありません)。

彼らが集まるスポットや小さなイベントがあるのを聞きつけると、私は足しげく通いまして、優秀で人柄の良い手工芸家を探すわけです。もちろん、インド手工芸フィールドの友人達とのネットワークもありますので、一緒にインドの各地域に旅をして、デリー以外の地域で出会えた手工芸家も多いです。

オディシャ州の画家のタンマイとは、デリーの小さな屋外展示場でこうして知り合いました。かつて見た事ない繊細な石彫刻品に驚きうっとりしていましたら、恰幅で温和なおじさまが自分で作ったと、目の前でフリーハンドで彫って見せてくれました。その方がなんとタンマイのお父様でした。奥から今度は息子が顔を出して来て自分は絵を描くのだ、と、大きな絵を何枚も見せてくれました。これは!っとビビッと感じました私は、そこで、小さい絵を描いてもらえないだろうかとお願いし、快諾いただき、後日、郵便で絵が送られてきました。後々分かってくるのですが、その後、お父様はオディシャ州の新空港の両端に置かれている巨大な石彫刻を作製され、タンマイも大壁画を描かれるなど、お二方共、地元では有名な実力あるアーティストだったのです。


そんな感じでお付き合いが始まりました。それからは、お互いの家に泊まって家族ぐるみで出掛けたり、お互いに困った時に助け合ったり、いろいろな経験を共有し、今に至っています。
椰子の葉エングレービングのカリチャラン氏は、タンマイが紹介してくれました。「若い頃は、賞を総なめにした素晴らしいアーティストで、彼を超える者はいない、と言われてきたが、息子さんをコブラに噛まれて亡くしてからは、失意で絵を描かなくなった」と紹介されました。家も暮らしもひどく質素でした。ブバネシュワールに行く時は彼の家にも訪れ、予算が許す限り購入し、日本のお客様の感想を伝え、描いてください、とお願いしてきました。あれから何年経ちましたか、少しづつペースが戻られ、差し上げた拡大ルーペ眼鏡が重宝していると言ってくださって、元気でいてくださるのが嬉しいです。


» 続きはこちらから

インドから愛と光と不条理を受け取って💗 2

————————————————————————

王さんのインドライフ



Q. 今日は、王さんの日常に迫ってみたいと思います。
これまでのお話を伺っただけでもかなり強烈で、こじかさんは「ピッタ体質の私は、毎日 感情が爆発して生きていけないだろうと思いました。インドには住めない…。」と怖気づいておられましたよ。

インドには住めないとのお言葉をいただきましたが…………。
こじかさま、それでは、こちらのインドライフはいかがでしょうか?

日本のせせこましい家でなく、天井の高い、格式あるブリティッシュコロニアル様式の家にアンティーク家具、庭は限りなく広く、木々が生い茂り、プールもスパもサウナもあります。

コック、運転手、メイド、子守、庭師、門番に月約3万円ほど渡し、専属の美容師とアーユルヴェーダマッサージ師とヨガコーチ。
空気清浄機付き高級車で移動すれば、雑踏に揉まれる事もありません。
ご宿泊は、旧藩王マハラジャ宮殿跡地のホテル。夏はヒマラヤの麓の高原へ、冬は南国のココナツの樹の森でハンモックに揺られ、中東のお金持ち国や、エスニックアジアの国にも、ヨーロッパにも、直ぐに飛んでいけるちょうど良い距離感。

ヒマラヤ

財界と政界にお友達ができれば法律なんてなんのその。お金でほぼ解決解決。
メイドインインディア物なんて使わずに、輸入物で身の周りを揃えて完璧。
こんなパラダイスライフ?を謳歌している方々、実は、大量に! 存在しています。

デリーにも通称「ファームハウス」と呼ばれる富裕層エリアがあり、
知り合いのファームハウス住人家族は常に海外旅行をしています。インドの人は、「親戚も家族」の強固な大家族意識があるため、家族行事がある毎に世界に散らばる親戚家族のところに出掛けていきます。(インド国内人口は約13億人で、世界には約3000万人のインド人が住んでいます。)

富裕層のぶっちぎりトップは、今や中国人富豪を抜きアジアナンバーワンの大富豪、インド最大企業、石油精製・化学「リライアンス・インダストリーズ」のオーナー、ムケーシュ・アンバニー氏です。(彼は、ほとんどのメディアも保有していると言われています。)全インド13億人の医療福祉代1年分以上に相当するとも言われる約5兆円の資産。総工費個人宅世界1という840億円のご自宅もムンバイに持たれています。


 
天井の高い27階建て(高さ174メートル、通常この高さのビルでは60階立て、内部面積はベルサイユ宮殿より広いそう)、3つのヘリポート付き、エレベーターは9つ、吊り庭、ダンスルーム、映画館、寺院、体育館、図書館、6階建て駐車場、そして使用人は600人! で、お住まいになられていますのは、ご家族6人。とのこと。
昨年12月のお嬢様の100億円ご結婚式では、あのヒラリー様も踊っていらっしゃいます。


» 続きはこちらから

インドから愛と光と不条理を受け取って💗 1

————————————————————————

「 日々、たくさんのことが起きるインドで心を乱さずに暮らしたいもの」


Q. 前回のプロローグが大変好評で、次回が楽しみというお声が続々届きました。今日もはりきってお伺いします!
 まずは、時事ブログとの接点からお聞きしましょう。以前に紹介された「インド商品の輸入の裏舞台」では、信じられないようなことが次々と起こって、さすがのスタッフも驚いていましたが、そこに書かれたようなことは日常なのですか?

 日常です(きっぱり!)。
電話局・電力局・郵便局・外国人登録局等「局めまい」シリーズ、「終わりのない住まいの連発仰天トラブル」シリーズ、「毎日が刺激的すぎるお買いものと乗りもの」シリーズ、ほか、作れます作れます。「目が点になれる驚きナンバーワンカントリー」で暮らせて、人生修行には、ホント泣けるほどの最高環境をいただいています。

先日ですが、届いた水道料金請求書が11,000ルピーとあり(ざっくり物価約5倍として、日本円で55,000円近く)、実は数ヶ月前にもかなりまとまった額を支払っていたので、怪しい気配を感じ、電話では埒が明かない異次元エリアここインド、水道局に、直に足を運びましたところ、
「君の家の水道メーターが壊れてるみたいよ」
って。
…………だったら「メーターが壊れてる」って教えてくれるのが筋でしょう。
目の玉飛び出る請求書何度も送りつけてくるって、人として、いや、水道局として、どうなのよ。


その後、メーターは自分で購入、水道修理工を呼び、取り付け、数値ゼロを激写。
数日おきに数値画像を撮り、画像記録とクレーム手紙を付けて、再度水道局に行って、
「水道料金取りすぎでしょ、証明」を提出するという流れです。
忙しいのに。……………………………………次々無駄な仕事をいただけます。

どれだけの自分の時間と労力とお金をこちら異次元エリアで、過去無駄に使ったかと思うと、神様に謝罪するしかありません。

 ここでインドの水事情ですが、
浄水器がかなり普及したため、都市部では随分改善しています。
昔は、外で出された水は絶対に飲めませんでしたが、今では、怖がらずに飲めます。開けられた形跡のない蓋付きのペットボトル水も普及しています。

とはいえ、インドに来たら、まず「洗礼」。腹下しは、今でも通過儀式ですので、インド初心者はできるだけ、火が通ったものを食するようにした方が良いと思います。

私は最初に、デリーでもっとも高級なホテルの、もっとも高価なレストランの中華でやられ、一晩中床の上を転げ回り、死ぬかと思う過去最大級の痛みを体験しましたが、
不思議なことに、一度「洗礼」を受けると、あまり当たらなくなります。
(なんで高級ホテルの高級レストランなんかで、メシ食ってるんだぁ? の小話※が、またオモシロイ)

でも、京都の大学に留学していた友人のインド人女子が、「ほんっと、日本って水が悪いから、髪の毛が抜けて、どうしようもないのよね。」
って困っていたのを聞いたとき、「インドの水が悪い、でなく、インドの水が合わない」と、言い方変えよう、と思いました。

 水道は、朝の4時から8時くらいまで来て、夜は5時から7時くらいに、エリアにより来ます。地域によって、時間帯もずれたりします。でも、これも都市の話で、田舎は水道もない場所が多いです。
昔はこの時間を逃すと水が来ないため、たらいやバケツに必死に水を溜めたものですが、今は、500Lや1000Lの水タンクを各家庭が持つようになり、タイマーやモーターを使い、自動で水をためる工夫をしています。
まれに水道管が破裂したとかで水が来ないときは、タンクローリーがやってきます。


» 続きはこちらから
1 2