風邪をひいたとき、皆さんはどうやって治してますか?
私の小さいころは、熱があるのに厚い布団をかぶせられ、手足をしっかりその中に入れて我慢して寝ていました。目が覚めるとびっしょり汗をかいていて、夜中に何度も着替えて体も気分もスッキリ。翌朝には治っていました。おかげで、薬を飲まずに寝て汗をかけば、風邪は治ることを私の体は知っています。
医者になって間もなく、母がリウマチで寝たきりになりました。母の悲痛な痛みを、薬や手術に頼らずに軽くできる方法はあるのだろうか?ずっとその解決方法を模索してきました。漢方、鍼灸、断食、西式健康法、マクロビオティック、野口整体、冷凍療法、ホメオパシー・・・いろいろな代替療法を母に試しながら、同時に自分も一緒に体験してきました。
その中で、竹下先生がよく「不世出の天才整体師」と前置きされる、野口晴哉先生のことを知りました。東洋医学セミナーの五行類型論の基礎「体癖」を研究された方です。私も野口先生からかなりの影響を受けていると思います。
どの本だったか忘れましたが、野口先生がろっ骨骨折をしたときの話があります。「自分は治療家である手前、病院には行けない。周囲に悟られないように痛みをこらえていたが、ある日一日中、映画館で映画を見ていたら痛みが軽くなることを知った。それから何度か映画館に通ううちに急速に治っていった。」というようなお話でした。「病院より映画館」、おもしろいと思いました。
そう言えば、私も似たような経験があります。小さいころは歯が弱かったので、しょっちゅう歯医者のお世話になっていました。抜歯をしても、今のように痛み止めは出ませんので、痛みが自然と消えるのを待つしかありません。ところがどんなに激しい痛みでも、大好きなマンガを読んでいると忘れられることに気付きました。「痛み止めよりもマンガ」だったのです。痛み止めは飲んだ時は楽になるのですが、傷口の血管を収縮させてしまうので結果的に治癒が遅くなってしまいます。
猫を見ているとよくわかります。いつもうるさいほど催促するエサに目もくれず、今日はどうしたのかと見ていると、丸一日、日陰の草むらでじっと寝ています。何も訴えてきませんが、きっとどこか具合が悪いのでしょう。でも翌日は元通り元気になって、またいつものようにエサをねだりにきます。
これを見ていると、「人間もほっておけば治るんじゃないか。心配したり、不安になったり、余計なことをしたりするから治らなくなるんじゃないか。」と思います。それどころか、余計なことをしたために、見たこともない病気がどんどん増えているのが現実ではないでしょうか。
そんなことを思いながら、現代医療のおかしな点をこれから書いて行こうと思います。
(挿絵:あい∞ん)
10件のコメント
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ぴょんぴょん先生、とても楽しく読ませていただきました。
余計なことをし過ぎというのは本当にその通りだと思います。
挿絵、とてもイイですね(^^)/
これから半年間楽しみにしています。
長年のとても豊富で熱心な探求に裏打ちされた素晴らしく価値あるお話がこの後展開されていくことがうかがえる一方、重々しさ堅苦しさなど一切感じさせず、楽しく軽やかな雰囲気を発していらっしゃることに、先生のお人柄、あるいはこれまでの人生が、現れているのでしょうね。これからの連載、楽しみにしております。
追伸
私も裏体癖でメリベです。ムカデメリベの方ですが。(笑)
体に不調を感じると、焦って何かしなくてはと思ってしまいますが冷静に受け止める事ができるようになれば良いですね。ぴょんぴょん先生楽しみにしています。
ぴょんぴょん先生!
私も子供の頃から、怪我をしても体の具合が悪くなっても
親は病院に連れて行く方ではなかった為か、今でも何か
トラブルが起こっても、普通に生活しながら自然に治るのを
待っています。。。
それを“よし”とする、ぴょんぴょん先生のお話に
とても心を惹かれました!
これからの連載記事、とっても楽しみにしております♪
ぴょんぴょん先生。
私は病院に勤めていましたが本当におかしなことだらけでした。
現代医療のおかしな点、みんなが知っておくべきだと思います。
これからのお話を楽しみにしています。
イラスト、すご~く可愛いですね(*^_^*)
子供が産まれてから、薬に頼らず育てたいと思うようになりました。
主人や一緒に住んでいる義両親は、薬を飲ませないと不安なようで、私の子育てを少し心配しています。
ぴょんぴょん先生の連載を主人と一緒に読みたいです!
とてもおもしろそうで、わくわくしております。
ぴょんぴょん先生、お言葉の一つ一つに「そうよね!」と頷いています。
余計なことをしない・・これは医学に限られたことではないような気がします。
女医さんのお話をお伺いする機会はそうそうないので、これからが楽しみです。
あい〇〇んさん、色使い、構図からして、きっとお心の優しい方だと察します。
最初のイラスト、熱さまシートのうさちゃんには、おもわず駆け寄って「大丈夫?」と声をかけてあげたい気持ちになりました。
シャンティフーラさん、ぴょんぴょん先生とのあい〇〇んさんのコレボレポート企画してくださってありがとう。
親の影響だと思いますが、私は薬がないと不安なタイプでしたが、ある時から、風邪をひいても薬を飲まずに済ますぞ!と心に決め、結局飲んでも飲まなくて、治る期間は一緒だと自分の身体で理解出来ました。
自分の身体に感謝して、余計なことをしないで治して行きたいと思う今日この頃です。
ぴょんぴょん先生、連載楽しみにしております!!!
ぴょんぴょん先生! 私も小さいときにそのようにして熱を下げてました、しかし現在海外生活をしてて熱を出したとき医者が「布団を取って薬を飲んで、、」と言ったときはびっくりしました。やっぱ現代医療のおかしな点いろいろありますよね、連載楽しみにしてます。
私の健康法もこれに近いと思います。医者に行かない。薬は飲まない。検査はしない。勿論、ワクチンは出来る限り避ける。但し、救急は除く。現在73歳。ニュージーランド在住25年。好奇心旺盛。趣味は、スノーボード、ウインドサーフィン、バックパックを担いでの長期貧乏旅行、ピアノ、料理、等を楽しんでます。体の中に百人の名医がいると言うのを信じてます。