【第22回】 ぴょんぴょん式 ねじれの医学 ~「治らない」んじゃなくて「治せない」 ~

22_01 暗い顔をして診察室に入った初診のCさん。長年通っていた耳鼻咽喉科の先生から「あなたの慢性副鼻腔炎 (蓄膿症) は一生治りません。」と言われたとか。こういうふうに「治らない」と言われて救いを求めてこられる方は非常に多いです。 うちはぴょんぴょん先生なので、「治らない病気なんてない。治らないのは自分に原因がある。」という考えなので「あなた、『治らない』んじゃなくて、『僕には治せません』てのが本当の意味よ。」と言ったとたんに、Cさんの顔色がバアーッと明るくなりました。

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たまにお手上げの患者さんに遭遇することはありますが、絶対に「治らない」とは言いません。「私の力では不足ですので、ごめんなさい。ほかに行かれてください。」と言います。 「治らない」と言う言葉の裏には、自分の力不足を弁解する、医師の気持ちがあるということを忘れないでください。「医師」を頼ってこられた患者さんに「治せない」なんてプライドが許さないのです。

医師の「ことば」で落ち込む、不安になる、心が傷つくということが、この頃とても多いように感じます。それは学校の先生にも同じことが言えます。みな、受験勉強や国家試験、教員採用試験などの難関をくぐり抜けるうちに、ことばの使い方を忘れてしまったのだと思います。

Dさんは、ただの湿疹と思って受診されましたが、診るとすでに末期がんでした。でも幸いなことに、病院で検査も治療もまったく受けていませんでした。これまで家事や簡単な仕事をしながら、ふつうに生活されていました。ただ、あまりに現状を知らなすぎると困りますので、やんわりとほのめかせながら、病院で検査を受けてもらうことにしました。

結果は、すでにがんの全身転移で、客観的には最悪な状態でした。にもかかわらず、担当の先生は化学療法を勧めただけで、余命は言わないでくださったのです。返信には「余命は3か月と思いますが、ご本人には話していません。」とあって、いい先生に当たってラッキー!と思いました。

角川文庫

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ネガティブなことを言われて落ち込むだけで、病気はあっと言う間に進行してしまいます。特に余命の宣告は、致命的な打撃を与えてしまいます。アンドルー・ワイル博士の「癒す心 治る力」という本には、「病院でのブードゥー死」と書かれていましたが、まさに最近の病院は呪いの場と化しています。

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Dさんは化学療法を拒否され、結局丸山ワクチンを打ち続けましたが、徐々に腹水がたまり通院できなくなりました。それでも、在宅治療の先生を探してワクチンを継続してもらい、最後まで希望を持ちながら、7か月後に苦しむことなくおだやかに亡くなられたそうです。

(挿絵:あい∞ん)

○ 次回は5月7日(木)『サナダ君とわたし』の予定です。

Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

3件のコメント

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  1. オオトラ on

    今回の記事は ウッと言う感じで引いてしまいました 私が現役で気功師として活動していた
    時には 唯一 カルマの病 と判定した者のみ施術をお断りして居ました 幸い民間療法ですから
    施術拒否 は罪に成りませんが 医師はそうは行きませんね 真っ当な医師は苦しいと思います
    廃業後も少数の方の面倒を見て居ますが 現役時代は 肉体システムの肉体しか見ていなかった
    様に思います その後自身の施術に依って受けた 邪気や毒素の排除に相当な期間掛けて居ます
    少し前から やつと肉体システムの他の身体にも思いが及ぶ様に成り 少し楽に成りましたが
    何の因果でヒーリングに興味を持ち嵌ったのか 不思議に思っています やっぱりカルマかな?

  2. 私が『がん告知』された、14年程前の体験談ですが、

    >医師の「ことば」で落ち込む、不安になる、心が傷つくということが、この頃とても多いように感じます。

    >まさに最近の病院は呪いの場と化しています。

    本当にそうでした!
    がんセンターの医師曰く、

    「キミみたいに手術しないで民間療法していた人が、
     手遅れになってから、また戻ってくるのを沢山診てきたんだよ!
     僕の診断が間違ってなかったら、キミも3~4年後には苦しんで死ぬよ!」

    「僕の娘なら、首に縄くくってでも手術させる!」って、(@_@;)

    西洋医学信者(?)の誠意かもしれませんが、人生を早く卒業したかった私も、
    呪いの言葉の影響を受けたようで、『深刻』に捉え過ぎたかもしれません~
    ┐(-。-;)┌

    でも、寿命が短いなら尚更QOLを下げずに、魂の成長の為『真剣』に、
    すべきことをやり遂げたいと決意し、
    がん告知の5年程前から始めていた、朝夕30分の瞑想を重点に、
    想いと食生活を変えました。
    その1ヶ月半後に、好転反応らしきの大出血があり、
    生きることが楽に、軽やかになっていきました。

    こうして生活を一変させ、気持ちもリセットした頃(13年程前)に、
    竹下先生の初期講話カセットテープ&ガヤトリーマントラに出会えたのです♡
    ρ( ^o^)b

    それと当時、Oリング認定医や、代替医療のクリニックでの波動情報測定
    (EAV・ドイツの電気経絡検査)器で、
    自分の状態や、最適な食品等のチェックを数回受けましたが、
    遠方の上、とても高額だったし、信ぴょう性も解らなかったけれど、
    今では、東洋医学セミナーで、
    波動測定が自分でできる、学びの素晴らしさも実感!
    感謝しています☆
    ゜+。(*^∇`)。+゜

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