「悪玉コレステロールが高いから薬を飲みなさい、と言われたのですが。」 LDLコレステロールは悪玉、HDLコレステロールは善玉と呼ばれています。ところが、実際はLDLもHDLも、生命維持にとても必要なコレステロールです。トータルのコレステロール値の正常値は220未満? 低すぎ! でもこれは最近訂正されたようですが。
先日、スタッフの親戚の方から電話相談を受けました。「コレステロールが高いと言われて薬をもらった。それを飲んで2度目の診察に行くと、数分の診察で、薬が3か月分出て、すごい金額を払わされたけどどういうことか?」というご質問でした。 これはたぶん、「脂質代謝異常」という病名がついたからです。これがついて、3か月間の薬を出すと、高い管理料が上乗せできるのです。
早速、浜六郎著「コレステロールに薬はいらない」という本を紹介しました。これは、コレステロールが心配な方にはぜひお勧めの本です。その方もすぐに電子書籍で読まれて、自分のコレステロール値は高くないことを知って安心し、薬は全部捨てちゃったそうです。
コレステロールは細胞の膜を作ったり、ホルモンの原料になる大切な物質です。これを下げることは免疫力を落とし、治るものも治らなくなり大変なことになると、この本には書かれています。
また、コレステロールを下げる薬が販売されると同時に、280だった総コレステロールの正常値が220まで下げられたそうです。おかしいと思いませんか? 学会はお金をもらっているので、平気で製薬会社に有利な正常値を設定できるのです。
また、閉経後の女性にコレステロール降下剤を出している国は、日本だけだそうです。閉経後は、コレステロール値が上がるのは生理的なことだから、薬なんかいらないのです。
最近、手足のしびれで来られた患者さんがおられました。数年間、コレステロールの薬を飲んでいました。「もしかしたら、それが原因かも。」と話すと、確かに、その薬を飲み始めた頃から症状が出たと言います。止めたら良くなったようで、もう来られていません。
なぜ良くなったのでしょう? 神経線維をカバーしているミエリン・シートは、コレステロールで作られているのです。コレステロールが必要以上に下がると、このカバーが弱くなります。だから神経過敏になりやすくなるのです。
この頃、調剤薬局に「手足のしびれのある方へ」というチラシが置かれているそうです。きっとそういう患者さんが増えているのでしょう。それはきっと、コレステロールの薬が原因でしょう。ですが、そのチラシを見て「しびれがあるんですが。」と医者に言えば、さらに別の薬が追加されることは疑いの余地もありません。ガクッ!
(挿絵:あい∞ん)
4件のコメント
【シャンティ・フーラからの注意】
コメント欄への投稿は、シャンティ・フーラのスタッフが承認したものだけが掲載されておりますが、掲載・非掲載の判断は、投稿された情報の信頼性・妥当性をもとに行っているものではありません。
私も漢方専門医で、1年半前より仕事を辞め博多から隠居のつもりで由布院で一人暮らしを始めました。しかしぼけはじめて、曜日と日付が判らなくなり、当地で週三日働きはじめて1年になります。ぴょんぴょん先生のおっしゃるとうりで、老人に多くの薬を出して!ともんもんとして働いていますが、仕事辞めておけばよかったと後悔しています。いつか先生のところにお伺いしたいとおもっております。
毎回毎回、すごい現実に驚くばかりです。
酷い世の中ですね。
医学の現場から、得難い真実を教えて下さり、ほんとうにありがたいです。
真の情報が広まりますように。
LDLとHDL。どちらも生命維持に必要なコレステロールであるなら
そもそも、なぜ一方は“悪玉”なんて名前をつけられたのだろう?
本当は必要な要素なのに“悪玉”と決めつけられ言われ続けていると
私達の何世代か後に、本当に人間の体にとって悪い作用をするように
なったりして・・・
親が子供に植え付ける悪い想念みたく^^;
有難い内容です。私もそろそろ閉経かという時期なので、これは宝の山です。以前、コルステロールは体に必要だと、退治するものではないとある本に書いてありました。今回のおかげで、はっきりと教えてもらい、周りから惑わされない自信?がつきました。というより、この記事を進めたくなりました。とにかく、ビンゴな記事が続き、毎回が楽しみです。ありがとうございました。