【第19回 新しい旅】 hiropanのAfter 3.11 ~震災後に見えてきたこと~

縁~えん~

北海道から福島に戻ると、今度は早速広島についてのリサーチを始めました。今度の旅は、「自分と向き合うため」ではなく、「本格的に移住先を見つける!」という大きな目的がありました。しかし、慣れ親しんだ福島に改めて戻ってくると、放射能の事を気にしつつも、決して悪いことばかりではなくて「やっぱり、ここにいても、できることはあるよなぁ。」と移住への決意も流されてしまいそうでした。それでも、今回は既にKojikaBooks主催のイベントに申し込みをしていましたから、広島行きは確実なこととして計画していました。「今回の旅で、移住先が決まったら、移るし、決まらなかったら、それもそれでいいか!」そんな風に考えていました。
しかし、行くからにはそれなりに考えがありました!ただ行って帰ってくるだけの旅なんてもったいない!どこかに素晴らしい人がいれば、学べることは学びたいし、吸収できることは吸収してきたい!新しいことを体験したい!新しい人に出会いたい!というハングリー精神の元、私は、かねてより気になっていたWWOOF JAPAN (ウーフ・ジャパン)サイトに「ウーファー」として申し込みをすることにしました。

WWOOFとは

(以下引用 http://www.wwoofjapan.com/main/index.php?lang=jp

WWOOFとは、お金のやりとりなしで、「食事・宿泊場所」と「力」そして「知識・経験」を交換するしくみです。
有機農場や、環境を大事にする人たち、自然が豊かに残っている場所、または人と人との交流を大切にしているところと、農業や、生き方について学びたく、仕事の手伝いや家事の手伝いをしてみたい人たちとをつないでいます。何をしたら相手が喜んでくれるかをお互いが念頭に置きながら一緒に生活するものです。

WWOOF JAPANに登録後、広島県内のいくつかのホストを見比べてみました。その時は、カフェに興味があったので、「カフェの勉強ができそうなところ」で探していました。そこでたまたま目に止まったのが、大崎上島にある、その当時まだ出来て間もないカフェでした。ホストを選ぶ際、そこの自己紹介ページに「そこで学べること」といった項目があるのですが、料理や接客だけでなく、バレエやアイヌ民族楽器の「トンコリ」など、自分の興味のあることが、たくさん、書かれてあって、欲張りな私はそれらに惹かれて(釣られて?)、申し込みをしました。カフェへの行き方を調べるために、住所を地図で確認してみると、そのカフェがある場所は広島の中でも、唯一橋の架かっていない離島であることがわかりました。

私はその時はじめて、大崎上島という島の存在を知りました。

しかし、そこから現在に至るまでの間に起きた出来事は、振り返れば、まるで全てが決まっていたかのように、劇的に、そして驚くべき精度で滑るように展開されていきました。
私はよく人から、「どうしてわざわざこの島に住もうと思ったの?」という質問されることがありますが、決まって答えるのは、「自分でもどうしてだかわからない。」ということでした。だって、本当に、どうしてだかわからないのです。私の表面意識は、田舎は田舎でも、もう少し便利なところ(せめて普通に陸続きな所)がいいと思っていたし、先に訪れた北海道の選択肢だって、捨てきれてはいませんでした。しかし、それでもこの島に住むことになったのは、それは本当に目に見えない強い“縁”があったからだとしか言いようがありません。

この頃、私は「I'm here」というブログをやっていて、福島での様子や、北海道の旅のこと、日々自分が思っていること、感じたことを書き綴っていました。そうすることで、自分の思いや考えを整理することができましたし、それを読んで、共感してくれる人がいることに、大きな喜びと元気をもらっていました。

1つ目の縁は、ブログを読んでくれていた方の中に、大崎上島在住の女性がいらしたことでした。「大崎上島でウーフをすることになりました!」ということを記事に書いた所、その方から、驚きコメントが入ったことを皮切りに、そこから先はまるでオセロゲームのように、パタパタといろいろな人達につながっていき、物事が驚くべき速さで展開していきました。

奇跡2

Writer

hiropan

佐々木ひろこ(hiropan)

1988年、埼玉県川口市生まれ。福島県会津地方北部の自然豊かな裏磐梯(北塩原村)に育つ。2010年、東北芸術工科大学デザイン工学部プロダクトデザイン学科卒。

2011年、東日本大震災、原発事故を機に、社会の在り方と自分の生き方の方向性を見つめ直し、転換する。2012年、福島から一人旅で たまたまふらりと訪れた広島県の離島、大崎上島へ移住を決断。
現在、小さな畑で野菜や柑橘を育て、ニホンミツバチを飼いつつ、絵や文章を書きながらスロウに暮らす。

http://utsukushimaai.blog.fc2.com/ 「しましま」

2件のコメント

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  1. hiropanさんの御縁のお話は、本当に目に見えない力というものが
    あるのだということを感じずにはいられませんでした!
    ハッキリと分かるような不思議な御縁から、地味で気づきにくい御縁まで
    誰もこのような御縁があっての今を生きていると思うので
    その目に見えない力、お導きに感謝したいと思います。
    hiropanさんの今後の展開のお話が楽しみです♪

  2. ñorita様

    いつもコメントありがとうございます!!

    >ハッキリと分かるような不思議な御縁から、地味で気づきにくい御縁まで
    誰もこのような御縁があっての今を生きていると思うので
    その目に見えない力、お導きに感謝したいと思います。

    そうそう。そうなんですよね~。「地味で気づきにくい御縁」
    誰の身にも、実は起きているけれど、意外と鈍感になってるのかもしれませんね。

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