小学生2年生のTちゃんは多分体癖2種-8種。
1年生の頃は校庭で遊び呆け、忘れ物をしてもケロッとしている子でした。でも、教室の雰囲気が落ち着かなくなり、先生の声が大きく厳しくなるにしたがって、自分は怒られたくないという強迫感情が募り、学校では完璧にふるまう頑張り屋さんになっていきました。
誰よりも早く学校に行き、友達に気配りして、先生の言うことを守り、きらいな食べ物も残さず食べて、宿題もばっちり。忘れ物をしないために何度もランドセルを確かめなければ落ち着きません。
でも気を張って、頑張り続けるのは限界があります。相当疲れています。ゆえに益々8種が亢進して、もっと自分を追い込んで頑張ってしまうという悪循環になってしまいました。聞けば緊張で何度もトイレに行くとか。
でも1度も問題を起こさない優等生なので担任の先生はこの異変に気がついていません。まだ新米の先生なのです。
ただ、家の中ではストレス発散全開です。楽しそうに遊んでいる弟にイラッとして陰湿にいじめます。おやつに文句を言い、「遊んだら」と言われても宿題が気になって遊べません。そしてイライラプンプンだらだらと宿題をします。笑顔もすっかり消えてしまいました。
ママは向き合って対処しなければと思うのですが他に4歳と1歳の弟がいて思うように構ってあげられません。正直なところ表面の悪態に疲れ、頭の切り替えができません。この状態が続き、みんな疲れ果てて週末にばあば保育園にやって来ました。
来るなり、Tちゃんはニコリともせず、挨拶もせず。
その日はいとこのKちゃんのお誕生会だったので楽しみにしていたはずなのに参加しません。わざと宿題を始めました。
「書いてきたおめでとうのお手紙をあげたら?」とママが言うと、横柄な態度でKちゃんに手紙を投げつけました!・・・それまで大目に見ていた私はこの態度に限界!「いい加減にしなさい!!」と言いたくて立ち上がりました。が、持っていき場のない切なさでいっぱいになり「Tちゃんは悪くない!!」と大声でわけのわからない言葉を叫んでいました。ママもここぞとばかりに「頑張りすぎているのよ。でも、自分で自分を追い込むからどうしようもない」と涙ぐみます。
こんな時はスイッチを切り替えることです。怒鳴られてびっくりしているTちゃんを違う部屋に連れて行って「大好きだよ」とハグしました。頭がパンパンで体がガチガチに固まっています。とっさの判断でうつ伏せに寝かせて仙骨を揺らしました。ゆらゆら揺らして歌を歌ってあげました。歌いながら切なくて涙が溢れてきました。初めは、硬くなっていた仙骨が緩んできました。 ゆらゆら・・うとうと、ゆらゆら・・・うとうと。
仕上げは側腹を握ってコチョコチョしました。くすぐったくて体をよじって、とうとう笑い始めました!もっとくすぐったら体中で笑い転げました。なにが起こったのかわからないまま、緊張の塊がストンと落ちていい顔になりました。大成功です。ずっとベビーマッサージをやっていた子です。回復が早くて、自分から皆の所に行って、パクパク食べ、仲良く遊び始めました。
それにしても、あの勢いで追い詰めなくて良かった!
その日、寝る前に私の手を取り「ばあば、もう一回ゆらゆらして。眠るまでずーーーっと」と甘えてきました。お安いご用です。娘もホッと一息ついたようです。こんな時はママも追い詰められています。そんな娘にも胸が詰まる思いです。
その後、家族で気持ちを切り替えて、なるべくTちゃんと過ごして夜は抱っこして寝るようにしたら、徐々に元のTちゃんに戻っていったそうです。
これはねじれの愛情要求でしょうか? こんな場合、厄介なことは周りも疲れているという事です。解決法を考えるゆとりが枯渇しています。その上、イライラが伝染して攻撃したくなり、傷つけあい、修復する気力も萎えてしまいます。
こうなったら私の経験上、体が先です。私達はつい体と心を切り離して考えますが、五行類型論で学んだように体の癖から来る心の行動、経絡への影響が絡み合っているようです。Tちゃんの場合はオシッコの回数が異常でした。もしかしたら膀胱系の問題も加わって攻撃が強くなったのかもしれません。
どちらにしても難しく考えないで体の緊張を緩ませてあげたらケロッとよくなりました。
夫婦の問題も一緒かなあ・・・深いなあ。
野口整体の体癖修正の愉気法、マッサージ、膀胱系の経脈治療、ホメオパシーなど方法はいろいろありそうです。
(挿絵:あい∞ん)
5件のコメント
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かんなママ様の完璧な、体癖別の関わり方にさすが‼お見事❗と拍手をしたくなります。
とっさの仙骨ゆらゆらは、経験をつまないとできない事ですよね。
しかし、邪気も受け入れてしまうと思うのですが、やはり、ガヤトリーマントラでの対処をするのでしょうか?
私もかんなママ様みたいに、ぱっと手が動けるようになりたーい。
匿名希望様
コメントありがとうございます。
そうです!
何度も子どもを言葉で追い詰めて、うまくいかない経験をしてやっと気が付きました。
ハグしただけでも意固地になった気持ちを和らげてくれますよね。
子どもは特に生理的な理由に支配されやすいような気がします。
ベビーマッサージやキッズマッサージ、ふれあい遊びを日常の習慣にするのもいいなと思います。
その際、邪気は受けると思いますが、我が子や孫などを養育する立場なら邪気を恐れるより愛を育む方を優先したいと思います。
もちろん朝晩の除霊浄化、愛のマントラ、鼻洗いは欠かせません。
ところで、あい∞んさんの絵の中のノート、気が付きました?
そんな言葉を書くような学校があったらいいですね!
愛のマントラやガヤトリーマントラの音読の時間でーす・・・なあんて楽しい妄想が膨らみます。
良いお話ですね。親子で追い詰められてゆく道中のお話は、その解決方法もすべてが、愛が表現されていて、心が温まりました。わが家は、親に気を使って、子供とはいえ、じっと黙って耐えている事が、多かったんだと、いまさらながら、反省してます。一度だけ、添い寝をひと月ほど続けて、元気を取り戻した娘になった時、学校の先生からも、
「いつもの、明るさに戻りましたね」
と、連絡をいただき、我ながら、大成功と自惚れたものです。が、何が、悪かったか、夫と喧嘩をして、家を出てしまいました。二十歳すぎたのだから、独立してくれたと考えるのは、自己弁解かしらと、思案中です。娘曰く、
「誰のせいでもないから、もう、大人なんだから」
なんて、捻じれのつっぱりで、強気に振る舞う寂しがり屋の心は、御見通し。ここは、余計な手出しをせぬよう、本当は冬になってきたしと、想うのですが、
「こうなったら、自分との闘いだ。」
と、言い聞かせて、のり切りたいと思ってます。まだまだ、自分が成長過程であることを、悟るばかりでした。
サクさま
コメントありがとうございます。
サク様のコメントを読んで親心の切なさが伝わってきました。
子育ては正解のない問題をずーっと解きつづけているようなものですよね。
我が家も、特に長男には、わけのわからない親の圧力でじっと我慢させてきた事を反省しています。
それでもサク様は、子どもの異変に気が付いては添い寝をしたり、文面では見えない努力を沢山されてきたのだとお察しします。
完璧な家庭はありません。
夫婦の価値観が一致しないことも多いものです。
親子の相性もしかり。
「誰のせいでもないから、・・・」という言葉を言える娘さんは立派ですね。
そして「ねじれのつっぱりで、強気に振る舞うさみしがり屋は御見通し」のサクさまの親心にもホロリ。
どちらにしても、子どもは親を踏み台にして自立していくもの。
いいタイミングで踏み台になったのかも!
娘さんも家を出て行ったことで捻じれの鬱滞したエネルギーが鬱散出来たかも!
ただ、我に帰ったら寂しくなる時もあるだろうから、その時はサク様の出番。
愛は体癖を超えると思います。
ごめんなさい、これは私の勝手な妄想と解釈です。
うちは今年小学1年生になりましたが、学校に行って帰ってくると調子がおかしい日があります。でも、ちょっとしたことですぐに機嫌がよくなります。こういう話をしていただくと、うちだけじゃ無いのがわかってほっとします。もっとも、うちは大人があまり我慢しないほうなので、すぐに「いいかげんにしなさい!」となるのですが。。。