救いの手
農家でのWWOOFを始めて数日過ぎた頃、私は著しく体調を崩してしまいました。体調のアンバランスは、実は広島に到着した頃から既に感じていて、わずかに熱が出たり、うやむやと続く咳に苦しんでいました。肺が重く、身体がだるくて、常に頭がぼーっとしているような状態でした。福島にいた時よりも、途中経由してきた東京で呼吸した空気が、自分の身体にはひどく害になったのだろうというのが、感覚的にわかりました。
ヨッコさんには薬を頂いたり、ブログのコメント欄では友人から、とても温かくて元気の出る言葉を頂いて、すごく励まされていました。しかし、島に来ておよそ3週間が過ぎた頃、それまで騙し騙し気を張って、頑張ってきた気力・体力がついに限界に達しました。WWOOFホストには申し訳ないと思いつつも、発熱や下痢、嘔吐でどうにもならない状況に追い込まれ、丸3日間も休みをいただくことになりました。慣れない土地で体調を崩すことぐらい、心細いことはないなぁと思います。3日過ぎて体調がだいぶ良くなってきたものの、身体の中で抜け切れない邪気が、ぐずぐずとくすぶったような状態が続きました。その間は室内でできる、簡単な仕事をお手伝いさせていただきながら、過ごしていました。
そんな時、数日前島で知り合った鍼灸の先生が、たまたま私が泊まっている研修棟にやってきました。その方は広島市内で治療院を開きながら、週の半分はこの島に来て、自然農をするという暮らしをされていらっしゃいました。(門本治療院 http://kadomoto.com/ )
玄関に顔を出した門本さんの姿を見た時、なんだか私は反射的に、藁をもすがる思いで体の不調を口にしていました。その時は、このくすぶったような体調の悪さを少しでも和らげるツボでもあろうものなら、教えてもらえないかと思ったのです。すると、門本さんは、すぐにその場で体の状態を見て下さいました。その時、本当に偶然にも治療用の針をポケットに持っていらっしゃったのには驚きました。言われるままにうつ伏せになると、背中や、ふくらはぎなどの数カ所に、てきぱきと針を置いていく門本さん。私はそれまで鍼灸を受けたことは一度もなかったので、もうわけも分からず、その急な展開に驚きつつ、どきどきしつつ、されるがままといった感じでした。
治療は20分とかからず終わったような気がします。その後ホメオパシーのレメディーをぱぱぱっと取り出し、「はい口開けて。」と言われ、ぽかーんとする私の口にぽいっとレメディーを放り込んだかと思うと、いくつかの説明とアドバイスをされて、「用事があるから。」と、風のようにその場を去って行かれました。治療費のことをきちんとお話する余裕もなかったほど、全てが流れるように、一瞬の出来事のようでした。
あっけにとられつつも、はたと、我に返ると、その瞬間から既に自分の体調が良くなっているのに気が付きました!鈍くなっていた身体の感覚がスッキリとして、気が通るようになり、気持ちが晴れやかになりました。針とはこんなに、効くものなのか!!と、本気で驚いたものでした。
この時は、本当に救われたと思いました。
5件のコメント
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今回も、ほのぼのとしたイラストに和ませていただきました♩特に、あのみょ〜な生き物(笑)が8種的には、お気に入り!笑 セットで欲しい〜^^
本当に元気になられて良かったです!
門本せんせい〜カッコいい〜!!
りママ様
あの「みょ~な生き物」(笑)気に入っていただけて嬉しいです♥
同じハッシュ。通じ合うものが♥笑
>門本せんせい〜カッコいい〜!!
ふふふ!ヽ(´▽`)/
(門本センセー、読んでる~??女子のファンが、着々と増えよるよ~♪笑)
鍼灸がそんな即効性のある治療だなんて!
みょ~な生き物の変化ぶりったら(@_@。
ナイスタイミングな門本さんのご登場だったのですね♪
冒頭の花、なんて鮮やかな黄色なんでしょう・・・
うっとり~
いつも笑顔のひろこさん。よく書いてもらって恥ずかしくなります。治療の腕前は草野球並み。いつも患者さん頼りです。メジャーリーグを目指そうかとも考えたことがありますが、島に住んでからは、食べて、寝て、時々畑、少し仕事、もうやめられません。
ñorita様
私もびっくりしました。鍼灸とホメオパシーの組み合わせ、そしてやっぱり門本さんの感性、技術なのかなと思います。冒頭の花はうちの庭に毎年咲く小さなかわいらしい水仙です。今年ももうすでに針のような葉がでだしました!
ガン治様
がんじさんのコメント、肩の力が抜けました~。
そんなスタンスがいいんですよね~♪