私がまだ大学在学中、卒業試験で忙しいというのに①「初めての縁談の話が来たよ!」と両親が嬉しそうにやってきました。私は「お見合いなんかで結婚しない」と即答。ああ、やっぱりそうかと両親はがっかりして帰っていきました。
無事に卒業して就職も決まり、いよいよ自立!と思っていたら内定していた会社から夏まで待ってくださいという連絡が来ました。まあ、休暇をもらったような気分で家の手伝い、料理教室など趣味を楽しんでいました。
すると、②おせっかいおばちゃんが来て「紹介したい人がいる」③親戚の学校の先生が「教え子にいい人がいる」と縁談を持ってきました。その時代は25歳はオールドミス。 早く結婚するのが勝ち組と言われていました。お見合いで結婚するのも普通でした。
私はというと「一生をともにする大事な結婚。親の言いなりにならない!」と息巻いてました。だから全て却下。・・・でも、不思議な事に今まで3回勧められた人が皆同じ人だったのです!・・・でも、私の自立心がNOと言います。聞かなかったことにしました。
そんな時、叔父の赤ちゃんが大病して入院しました。結局手術の甲斐なく亡くなってしまいました。その担当医長が何と、又④その人だったのです。残念な結果になりましたが叔父によると手厚く診てくれてとてもいい人だったとのこと。気になりましたが今更、会うきっかけを無くしていました。
ところが、ある日、いとこが友達の家に遊びに行ったら偶然その人が来ていたそうです。事情を知っていたいとこは「今度会ってみませんか?」と⑤誘ってきたというのです。もうびっくりでした。
私はお見合いというより「5回もご縁がある人」ってどんな人なのだろうと思って会ってみたくなっていました。
約束の日、緊張して行きました。ところが来ないのです。いとこが電話してみると急患が入って忘れていたとのこと。あわててやってきました。
見れば普段着。おまけにドライブしようと車に乗ったら何とその車の汚いこと!雑誌、テニスラケット、靴が散乱しています。兄が3人いるので慣れている光景で笑ってしまいました。今会ったばかりの人ではなく、きのうの続きで話しているような自分がいました。何だか心地いいのです。不思議な感覚でした。
その後、3回くらいしか会っていないのに「このまま話を進めていい?」と言われました。これってプロポーズ?えっ?まだ名前くらいしか知らない。・・・でも魔法にかかったように「はい」と答えている自分がいるのです。
後で聞いた話ですが、何度も見合い経験のある夫は決める基準を2つ持っていたそうです。「レストランで食事をする時に気取らないで気持ち良く食べるか(笑)。夜、暗い車の中で、気を抜いている横顔を見てギョッとしないか(笑)」だそうです。
6月末に出会って8月には結婚していました。
今でもなぜ結婚に踏み切れたのかわかりません。でも、自分の中の何かが安堵して喜んでいました。時空を超えた大きな計らいが動きだして「さあ、その時が来たよ。この波に乗りなさい」と言われたような感じです。頭で考えてもわかりませんが、きっと一緒にいて深い呼吸ができたのだろうと思います。
さて「婚姻(光陰)矢の如し」で結婚して37年。沢山の幸せと沢山の学びがありました。一時期はガラガラ根底から壊れそうになって、背水の陣で「夫婦の愛」とは何かに向き合わされました。でも、この試練があったからこそ今があります。結婚して良かったとつくづく思います。夫もまんざらでもないようです。子どもがみんな巣立った今、隣にグーグー寝ている夫がいることを幸せに思います。
自分と釣り合った人と結婚するというのは納得です。だから、いつも竹下先生がおっしゃっているように「いい人に出会いたかったら自分自身が心身の浄化をして、ヤマ・ニヤマを守り徳を高めること」に尽きると思います。結婚はその人の人生を大きく変えます。
これから結婚する人、どうぞ自分を磨いてください!
竹下先生の講話「家族の絆、夫婦(61)~ジョセフ・マーフィー(神をどう考えるか)~」を見られることをお勧めします!
(挿絵:あい∞ん)
6件のコメント
【シャンティ・フーラからの注意】
コメント欄への投稿は、シャンティ・フーラのスタッフが承認したものだけが掲載されておりますが、掲載・非掲載の判断は、投稿された情報の信頼性・妥当性をもとに行っているものではありません。
う~~~うるうるしてしまいました!!!
いま、職場で、めっちゃ厳しく めっちゃ根性の悪い、ねこ好きな上司に出会い、悪戦苦闘する毎日です。
もともと、猫好きなのに、猫嫌いになりそうなほどです(笑)
でもそれも、自分を映し出す鏡だと思い、自分を磨くチャンスと受け入れています。
その方も、愛が足らないんだろうな。愛して欲しいんだろうな、と感じています。
あらゆる意味で、自分自身を磨いていきたいですね♪
赤い糸で結ばれるとはこのようなお話しなのですね。
好きになる人とは赤い糸で結ばれていると聞きますが、ホントにあるんだぁ。
なんか、不思議でロマンチックで素敵です
来週のコラムも楽しみにしています。
「どうして結婚したんだろう?」
という題名から、「しなければよかった」と思うくらい、
たいへんな時があったのかな、と思っていました。
しかし、読んでいるうちに、「こんな、少女漫画みたいな現実があるの?!」
と叫びたいくらいの、感動ストーリーでした。
ハッピーエンドのイラストも、美しくて、ためいき出ます。
かんなママ様
ご結婚のいきさつを詳しく書かれていて、とても興味深く読ませていただきました。
若い頃の私は結婚は人生設計になかったものですから、今こうして結婚生活を送っていることが不思議な気がします。
かんなママさんの「結婚はその人の人生を大きく変えます」とのお言葉、全く同感です。
素敵なカップルが増えて欲しいと心から願っています。
あいOOん様
今回のイラストまたまた素敵です。
かんなママとご主人のラブラブ状態が優しい色使いと筆使いから感じられます。
あいOOんさんもかんなママファミリーの一員ですね。
すごいご縁ですねぇ~・・・。驚きました! 車内が雑誌、ラッケット、靴で散乱していた・・・というお話には、ほんと笑ってしまいました。でも、それだけご縁があるなら、私もかんなママさんと同じで。その男性に会いに行ったと思います。
私の妹の知り合いの友人が結婚した相手というが、間違い電話をかけたことがきっかけだったそうです。声を聞いた瞬間に、お互いがお互いの魂の声を覚えていたんでしょうね、きっと。間違い電話をかけてしまったその時、「僕、今時間があるからいいよ」と言って、それで間違い電話をかけてしまったその彼女の方も時間があったのでしょう。お互いがその電話で話していくうちに、「じゃ、今度また電話でおしゃべりしようか・・・」となり、そして、「じゃ、今度ランチぐらい一緒に食べようか・・・」と、自然な流れで発展していったんだと思います。私もこの話を聞いた時、本当に驚きましたが、でもこの事を思うと、かんなママさんのご縁、なんかわかる気がしました。
感動するお話でした。結婚願望は強いほうなのですが神様、宇宙がお与えになるような形で結婚したいなと思いました。