【第19回】 ぴょんぴょん式 ねじれの医学 ~不眠症が増えている ~

ある統計によると、日本人の10人に一人が向精神薬を飲んでいるそうです。
たしかにこの頃、眠れないという人が増えていると思います。

社会的背景が原因でしょうか。
家族を抱えているのに仕事が見つからない、給料が安すぎる。定職についているけれど、人員削減でこれまでの2倍も3倍もの仕事を任されて、疲れ果てている。

家族の問題。長年連れ添ってきた主人が認知症になって、夜中も騒いで眠らせてくれない。夫婦二人で平和に暮らしていたところに、子供が離婚して子連れで帰ってきて落ち着かない。

職場での人間関係。でも仕事を変わることは怖いのでできない。

または、夜になると目がさえてネットやゲームをしていたら、ますます昼夜逆転してしまった。

19_01 いずれにしても、自律神経、つまり交感神経と副交感神経のバランスがみだれているのです。日中、緊張しすぎると、日が沈んでもリラックスできない。または夜おそくまで仕事をしている場合、緊張からリラックスに切り替わるまでの時間が足りません。

交感神経は頭に血を上らせ、心拍数を速め、筋肉を緊張させます。体の一か所でも緊張していると、絶えずそこから電気信号が脳に送りつづけられるので、脳は眠らせてもらえません。つまり不眠になります。

それなら、睡眠薬はどうでしょうか? 睡眠薬は、脳の神経伝導を化学的に切断します。つまり脳内の電気の流れを止めるだけで、体の緊張をゆるめることはしません。体が緊張したまま、脳だけが眠らされている状態なので、疲れが取れるはずがありません。

このような自律神経の失調は、どうしたら改善できるのでしょうか。長年いろいろなことを試してきましたが、薬だけで解決するのは難しいです。ヨガや、マッサージ、呼吸法、自律神経訓練法などは良いのですが、すぐに効果が出るわけではありません。

ある患者さんが、眠れないので困っています。彼女は、大きなストレスからようやく抜け出たばかりなのです。たぶん神経が疲れているのでしょう。疲れている人に、複雑な方法を教えてもやらないだろう。「う~ん、なんか手っ取り早くて、簡単な方法がないかなあ~」と考えていたとき、ハタ!とナディーチャートに思い当りました。あの二種類のチャートはそれぞれ、交感神経刺激と副交感神経刺激の作用があったはずです。

彼女はナディーチャートの大を持っていました。以前、ダイエット用に買ったのです。ダイエットが成功したかどうかは知りませんが、せっかく持ってるのだから、ということで試してもらいました。

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副交感神経の色 (見ると安らぐ方) を自分の方に向けて、胸にあてて寝るようにさせました。そうしたら、早速その晩から、朝までぐっすりと眠れたそうです。ナディーチャートの効果を疑っていたわけではありませんが、そんなにすぐに、はっきりと効果が出るとは、こちらも驚きました。

ナディーチャートは安いし、きれいだし、副作用もないし。ということで、それ以来、眠れない人たちには自信をもってお勧めしています。

(挿絵:あい∞ん)

Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

7件のコメント

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  1. たそがれ金ちゃん on

     いつも分かり易く楽しみにしています。じじいになって、眠れなくなりました。
    眠るにもエネルギーがいるということが良く判りました。寝る2時間前には、風呂を
    あがり、消耗しない!パソコンを扱わない!こころ静かにして眠りを誘う。
     一時精神科の患者さんを診ていたときにこころが疲れて、睡眠薬に手を出してしまい
    ました。ベンゾジアゼピン系のレンドルミンという軽いもので、半錠でしたが低容量
    依存症になり呑まないと眠れなくなってしまいました。脱却するのに苦労し、漢方薬の
    加味帰脾湯と酸棗仁湯で良くなりました。
    今では、四時間眠れればいい、それと昼寝で解消しています。寝る前に体をゆるめる、
    ゆる体操などがおすすめです。

  2. オオトラ on

    確かに 効果が有ります 私も一時期胸に張り付けて寝て居ました(寝相が悪いので)
    同じ様な事を考え 実行した人が他にも居て変に安心しました 私もねじれです
    現在は自律神経系の調和を計るべく 四システムの毒素除去 などと言う変な事を
    研究して居ます ピョンピョン先生 東洋医学って面白いですね

  3. フィロソーマ on

    この一週間ほど、鼻水が止まらない。
    脳が溶けているかのようにズルズル出る。
    目はかゆくないけど、とうとう花粉症にかかったのかも?

    そんなちょっと不安な中、本日のぴょんぴょん式ねじれの医学に触発されて、東医初級で習った月の経脈の肺のムドラー(右)を磁石、色紙も使ってその感覚をおさらいしてみた。
    ・・・すると、さっきまでのズルズルがぴたっと止まった!
    太陽と月、肺と大腸、右と左の1/8の確率がどうやらドンピシャだったようです。

    交感神経と副交感神経、そして経脈という見えない科学を証をもって実感したわけで、鼻水が止まった驚きの喜びから晴れやかなよろこびに!鼻水に感謝です。
    なんだか春の新一年生になったみたいに嬉しい(^^)

    ぴょんぴょんさん、あい∞んさん、ありがとう♪

  4. 私は波動が下がると、うつ症状になって夜に眠れなくなることを体験したことがあります。精神科へは勤めている時、受診したことがありました。睡眠薬や向精神薬をとると、投薬から抜け出せないことをそれとなく知っていたので、精神科の先生に「私は薬は出されても飲みませんから」と正直にお話して、仕事を休まなければならない為の診断書を書いていただいたことがありました。その時うつ病を治していただいたのは「カルマ軽減の祈り」でした。私にとっては非常に有効なものでした。即効性のあるということを体験したのと、部屋にこもって家事などを全くやらない母親のことを理解してくれて、「カルマ軽減の祈り」をやらせてくれた家族に感謝しています。うつ病になると「除霊・浄化の祈り」さえ読めなくなる眠気が襲ってくるのですが、1回目のカルマ軽減の祈りは、立ちながら歩きながらやりました。投薬ではなく「カルマ軽減の祈り」の存在が有難かったです。
    ぴょんぴょん式ねじれの医学、とても素晴らしい内容だと思って読ませていただいています。

  5. 向精神薬は処方する医師も治らないと知っていますし、患者さんもそう思っているけど他にすがるものが無い状況です。今は薬で治らないということに気付く方が増えました。
    その他の方法ですが、チロシンというアミノ酸が鬱や不眠に効果があります。旬の筍に含まれているので筍ごはんなど良いですね!あと不眠にはゆっくりとした呼吸も効果的です。

  6. まいまい on

    びっくり仰天きょうがく!!!

    不眠症の改善ってそんなにシンプルでいいの?!
    教えている子のなかには、不眠症気味の子もいて、さっそく情報を共有したいなって思いました。
    ナディチャート、教えてあげなきゃ!

  7. 不眠にナディーチャート!気が付きませんでした!
    私は夜は早い時間から眠くなってしまうのでもう少し起きていたいくらいなのですが・・・(^^ゞ
    病院で薬ではなくナディーチャートが処方されたら良いのに・・・。
    色んなことに使えるナディーチャートはこれからの時代の必須アイテムですね(*^_^*)

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