【第20回】 ぴょんぴょん式 ねじれの医学 ~田舎に住む ~

After3.11のhiropanさんの「魔法のような」移住のお話は、ドラマチックでしたね。私の引っ越しなどは、おばさんの道楽みたいなもんです。

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私は、バブルの落とし子、リゾートマンションに17年間住んでいました。仕事場に近いし、きれいだし、静かだし、安全だし、別府だから温泉つきだし、眺めもいいし、ずっと一生ここで暮らすつもりでいました。

ところが、竹下先生から将来の日本についてのお話を聞いて以来、水と食料と自給できる畑がないと大変だ!と気づかされたのです。

平成21年8月、私はバリ島に旅行しました。自然の美しさと空気のおだやかさ、田んぼの真ん中でカエルの合唱を聞きながら星空を眺める、海を見ながら静かに時間を過ごす。バリのような場所が日本にあったら、どんなに良いかと思いました。

帰国して友人にその話をしたら、「田舎に、すごく広くて安い土地があるけど、売れなくて困ってる人がいる。」という話を聞いたそうです。とっさに私は「わあ、そこに行ってみたい!」と思いました。

「トンネルを抜けると、そこは手つかずの田舎だった!」みたいな、見事に開発から取り残された、昔の日本の田園風景が広がっていました。田んぼの中の道を一直線に走ると、そこが目的の土地でした。

ところが予想に反して、そこには築100年くらいの大きなボロ家が建っていたのです。多いときには3家族で暮らしていたとか。3年前までよろずやさんだったそうで、「○○百貨店」と書かれた、ほこりかぶった看板には笑っちゃいました。「以前は、山を越えて、となり村からも買い物に来ていたんです。壊さないで使ってくれる人にゆずりたい。」と家主は言います。建物を壊して、アパートを建てたいという人も現れたけど、断ったそうです。住民の方たちにとっても、思い出深い大事な建物のようでした。

広い庭には果樹がある、井戸が2つもある、広い畑がある、景色もバリによく似ている! 私の希望を大方満たしてはいるけれど、問題はリフォームの費用です。なじみの大工さんに見積もりを立ててもらうと、自分の許容範囲ぎりぎりのラインがはじき出されました。どうせこの先、お金が紙くずになるかもしれないと思えば、惜しいものはありません。行ける!と思いました。

ナディーチャート

ナディーチャート風水

平成22年7月、引っ越しました。とにかく広いので落ち着かなくて、よく眠れませんでした。そこで風水のナディーチャートを貼ったとたんに、安全な空間になり、夜も一人でぐっすり寝られるようになりました。

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この家では、ペットボトルの水よりもおいしい地下水が蛇口から出てきます。前の住人がボーリングしてポンプをつけたので、水道代はただです。空気も良いです。窓の外を見れば、四季折々の美しい風景に時がたつのも忘れます。かわいい鳥や小動物も姿を見せますし、知らない花も咲いています。

当初の目的は、ただのサバイバル優先でしたが、今はここに移って本当に良かったと思います。体も心も健康になれた気がします。

(挿絵:あい∞ん)

○ 次回は4月23日(木)『水で治る』の予定です。

Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

1件のコメント

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  1. 「いいな~」
    と、想いながら日常は過ぎてゆく。
    そして呼びかけられているようにも見えるこの記事に、少々焦りも感じながら
    「きっとある!」と、確信を新たにするのです。素敵な実話をありがとうございました・

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