公園デヴューという言葉がはやった頃、公園に行けば小さい子ども連れのママに出会えました。でも今では誰も遊んでいません。少子化ということもありますが子育て環境が本当に変わりました。
もともと、子どもは暮らしの中、自然の中で群れて遊びながら育ってきました。道路や田んぼ、空き地でも遊んでいました。親はついていません。社会も子どもに寛容で年上の子や周りの人たちが何となく見守っていました。
子どもは自由に遊んで、おなかがすいたら家に帰ります。これを「放牧型子育て」と言います(笑)
このように社会全体が子育てを支えていたので親は孤立することなく、子ども達も暮らしの中で子育てを学習して次の世代へと繋いでいたのです。それが今では大人中心の社会になり、のび太君たちが遊んでいるような空き地に家やビルが建ち、公園は安全管理が行き届いて子どもの声は「騒音」とされ、ボール遊びも自由にできなくなりました。
いったい小さい子を持った親や子ども達は、どこに行けばいいのでしょうか?
ママ達に聞いたら人気の場所は「ショッピングモール」だそうです。それ以外は行くところがなくて家に籠っています。
そんな孤立したカプセル型子育てを変えたくて、心を同じくする友達と親子で自由に遊びに来られる「子育て広場」を始めました。13年前の事です。
初めはジプシーのように車に自前のおもちゃを積んで公民館を回っていました。ここに来れば「友達ができる、相談できる、学習できる、情報がある」という口コミでたくさんのママ達が来てくれるようになりました。
悩み疲れているママこそ来てほしいから、すべての人がありのままで尊重され、安心できるように「指導しない・批判しない・見本を見せる」ことを大切にしました。
2~3年経ったころ、厚生労働省が「家庭で子育てしている親子のための広場」の必要性を感じて全国の自治体に広げることになりました。その時に無謀にも「子育て広場の全国フォーラムを開催します!」と名乗りをあげました。名もないボランティアおばちゃん達が立場や垣根を越えて行政、子育て関係機関、当事者のママ達を巻き込んで実行委員会を立ち上げたのです。
市全体の機運が一気にあがってジプシーの身から市の事業として格上げになりました。今では年間延べ1万人の親子が来てくれます。小さい町ですのでリピーターであふれています。
ところが、来てくれるママ達の混乱ぶりは想像を超えていました。かわいいはずの子どもにイライラして叩いたり、暴言を吐いたり、過干渉、放任、メディア漬け、夫婦仲も険悪。いったいどこで迷路にはまってしまったのでしょうか?
今や家庭や地域でも学習する機会がない子育て。ママ達はいきなり赤ちゃんを抱えて孤立したまま追い詰められていくのだと思います。そんな時に傍にいてサポートしてあげられたらここまで深刻にならなかったのでは・・・と切なくなりました。本当はどの親も「いい親」になりたいのに混乱しています。そして子どもの寝顔を見て後悔しながら泣いているのです。
「親自身が親になるための支援」の必要性を痛感して連続講座を始めることにしました。まさに壁にぶつかり悩んでいる今がサポートのタイミングです。
「いい親になりたい」という切実なやる気があるうちに支えて励ましてあげるだけで、ママ達は自ら子育ての運転席に座りアクセルを踏み出していけるようになるのです。この環境を整えてあげるのは社会の責任だと思います。
子どもの遊び場は60年前の100分の1になりました。
・「子育て広場(子育て支援センター、つどいの広場)」は家庭で保育している親子のための広場です。
・親のニーズに応えるため、子どもを預かる支援は保育園、認定こども園、一時預かり、ファミリーサポート、病児・病後児保育、ショートステイ、学童保育など充実してきました。でも、子どもにとってどうなのか?の視点が抜けています。
・「親になるための支援」はまだ少ないのが現状です。
(挿絵:あい∞ん)
10件のコメント
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放牧型子育て・・・とってもいい言葉ですね!
親子ともに伸び伸びしている様子が伝わってきます。
どうしていいのか分からない混乱の中にはまっての子育ては本当に大変です。
いい親でありたいのになれない、あの切なさを思い出します。
誰よりも子供自身が大変だったろうな・・・と子どもが大きくなってから謝りました。
過去は変えられないけれど若いママさんのお役に立てたらと思っています。
かんなままさん、これからも頑張ってくださいね!
あい~んさんの女の子の絵、とっても可愛いですね。
子どもはみんな本当に可愛い宝物♡
月の子さま、他コメントをいただいている皆様。
いつも、応援のコメントありがとうございます。
決して完璧な子育てをしてきていないのに、子育ての連載を書いていいのだろうかと思っている自分がいます。だから共感していただくのがとても嬉しいです。
子育てを無我夢中でしている時、あい∞んさんの絵のように子どもの寝顔を見て何度泣いたことでしょう!(あい∞んさん、いつも素敵な絵をありがとうございます!)
今のママたちを見ているとあの頃の私がよみがえってきます。
あるママが「子どもに何かしてあげなければ・・・と、いつも頑張って関わっているけど、夜も寝てくれないし、泣かれるとイラッとしてしまって、かわいく思えなくなった。私はダメな親です」と言って泣き出しました。責任感が強くてまじめなママです。「あなたは良く頑張っている!」と励ましました。
別の部屋で寝ていくママもいます。私たちはそっと赤ちゃんを預かります。
本当に一生懸命で、かわいいママたちです。
月の子さんがおっしゃる様に、こんなことをしながら私は、あの頃の私を抱きしめて、子どもに懺悔しているのかもしれませんね。
5歳と3歳の男の子の母です。
今年の春から長男を幼稚園に入れるまで、週の半分はふれあい館や支援センターに
通っていました。そこで出会ったお友達やママたちと、本当に楽しい日々を過ごせました。
毎週幼児タイムに参加すると、先生とも顔見知りになり、たくさんの人に見守られて子育てしている感覚です。いつもお弁当を持っていき、お昼寝タイムまで遊んでいました。自然と近所のお友達がおなじふれあい館に集まるので、近くの大きい公園でお弁当持って一日過ごしたり、家を行き来したり。
ふれあい館や支援センターがなかったら、いったいどうやって子育てしてただろう?と
思うくらい、子供が産まれてからずっと身近にありました。
かんなままさんたちが立ち上げてくださったんですね!!すごい!本当にありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。
子供たちのあまりのエネルギーに時々疲れてしまいますが、可愛くて大切で、一緒に過ごせて幸せです。竹下先生やかんなままさんの子育てのお話で勉強させて頂いて、大切な子供たちに、正しい感覚に育ってほしいと思っています。今後のお話も、とっても楽しみにしています!
あい∞んさんの絵見ていると心が温まりますね。なんだか子供がますます愛おしくなるのです。
これからも楽しみにしています。
かんなママ様
「子どもは暮らしの中、自然の中で群れて遊びながら育ってきました」というお言葉、本当にそうnなのです。それができない今の子供たちはかわいそうだなと常日頃から感じていました。
そんな中で、かんなママさんが「子育て広場」を開設され、子育てに悩むたくさんのママさんたちを支えておられることは素敵ですね。
近くに住んでいたら、きっとお手伝いを申し出たかと思います。
子どもは、社会の大きな宝ですから。
あいooんさん
子供を抱きしめながら涙しているママのイラスト、若いママの苦しさが良く表現されていますね。上の子供たちの笑顔のイラストにはホッとさせられました。、
コメントをくださった皆様方々、あたたかく見守ってくださる皆様方々。
いつも優しい応援に、とっても感謝しております。
そして、かんなまま様・こじか様のおかげさまで、すてきなお話のイラストを描かせて戴ける幸せに♪とっても感謝しております。
ありがとうございます!!!
たいせつなお話が美しいお花畑のように、ふわぁ〜〜〜っとひろがって
ゆきますように^^
願いをこめて・こころをこめて描かせていただきたいな♪とおもっております。
1歳6ヵ月の娘を育てています。子供を産んでから何度泣いたことだろう。。。どれだけ自分を責めただろう。。。子育てがこんなに大変だとは思いもしなかったです。今、友人知人が誰もいない所に住んでいます。とても孤独で、いい歳して泣きたくなります。そんな私をかんなママさんの優しくて温かくて包み込んでくれるような文章と、あい~んさんのイラストが癒してくれます。毎回とっても楽しみです。
鈴の音さま
コメントに切なくなって書いています。
こちらにも鈴の音様のようなママがたくさんいます。
かつての私もそうでした。
子育ては、経験したこともない、想定外の出来事が何分おきにやってきます(笑)
その上、「いい母親になりたい」「責任もって対処するのはママの責任」と、プレッシャーがかかっています。
周りも「みんなそうしてきたよ、できて当たり前」という風潮です。
子どもはかわいいし、いつも心が平安ならいいのですが、迷って、疲れて、自分を責めて、疲れているときは・・・子どもに当たり→後悔。
自分が情けない。せめて同じ親として夫にわかってもらおうと伝えると→伝わらないもどかしさと、怒り→孤立感、負担感。
そんな時、外に出て活躍したい。その方が自分にも子どもにもいいのではないかと甘い支援の声が聞こえてきます。(個別の事情がありますから否定はしません)
まさに苦行です。
ヤマ・ニヤマの教えでも苦行という難しい修行に直面しているのです。教育プログラムでガヤトリーマントラを唱えたいところですが、そのまとまった時間もありません。
でも、逆にガヤトリーマントラや愛のマントラを唱えながら、そんな毎日を一日一日過ごしていけたら、崖を一気に登るほどの成長ができるのかもしれません。まさにガヤトリーマントラや愛のマントラの現場にいるのです。
辛い時ほど真剣に唱えたら、神様の愛に包まれていることを感じます。
社会の大きな陰謀に巻き込まれず、ただ、無知な自分をさらけ出し、自分の欲望を捨て、愛のための仕事ができますようにと、小舟にのって波にゆらゆらしながら、個々の湧き上がってくる手におえない問題に対しても<ハートの釣り糸>を垂れていてください。<ぴ・よ・こ・と3のP148>
考え込む時間はないのです。
いつも保留ですが、お皿を洗っている時や何気に窓の外を見ている時に、ふっと直感が働いて母親としての必要な知恵を授けていただけるのだと思います。
この人生でただ一人の人を愛することができただけで偉業です!(夫も忘れず!)
子育ては人を幸せにできる仕事です。自信を持って!
そのためにも、自分を責めないでください。傷つかないでください。不安にお引き取り願ってください。無駄なエネルギー消耗は避けてください。
今まさに、子育てという険しい山に上ろうと苦行をしている。心を乱さないで向き合っていけるように未熟な点も認めて自分励ましてあげてください。
一人ではないですよ。
子育ては難しい。体力も知力も使うハードな仕事だと思います。わたしは、教材会社主催の子育ての悩みを話し合ったりする場が1ヶ月に数回あるので、それに参加すると、みんな同じような問題で苦労しているんだなと安心できます。ほかのお母さん方と話をする機会はもっと必要だし、とても大切なことだと思います。いい親になろうとしているうちに、が大切ですね。寝顔を見て反省~もありました。夜なかなか寝付かないのは、きっと、遊び足りないから。子どもたちが安心して遊べる公園やプールが必要ですね。でも、そんな施設が近所にあればいいけれど、なかったら?つくればいい?でも、それにはお金が必要です。自然の中で遊べたらどんなにいいことでしょう。
かんなママ様から鈴の音様へのエールには、ジーンと響くものがありました。
私は長男を転勤先で出産し、里帰りなしでの育児がスタートしました。なぜなら、私には正しく育児を教えてくれる人がいなかったからです。なので里帰りはしないと心に決めたのです。母は仕事に生きる女性なので仕方ないことなのです。
私も鈴の音様の心の音は理解できます。しんどいけど、いつかとてもいい鈴の音が響きますように願ってます。
今日はペルセウス座流星群が良く見える好条件だそうですね☆
娘が赤ちゃんだった時…夜中に夜風にあたって寝かしつけていると、すごい数の流れ星が流れていて!!とても美しくて感動したことが「ほっと」あたたかくなる心の宝のひとつになっていると思います^^
娘には、とっても本当に…つらいおもいばかりさせてしまいました。
こどもを育てる為の心の器を、これっぽっちも持っていなかったのに・・・何も深く考えずに、
子供が子供を産んでしまった為に、、、、竹下先生の講話の子育ての失敗例を聞いては「自分のことだ・・・・」と深く納得しました。
もう変わりたい!だけど、自分のこころに振り回されて何度も何度も同じようにくりかえす自分に絶望する・・・けれど、なんとかふんばれた?のは、シャンティ・フーラさんで知ることができる数々の浄化の方法や、たくさんの講話や、こころの深いところで共感できる方々や御言葉があったからこそのおかげさまです。
そして自然や動物や鳥さん達にふれられる環境がなければ、乗り越えられなかったと思います。
本当にこころより感謝申し上げます。そしてこれからもどうぞよろしくお願い申し上げます!
とってもひどい子育ての被害にあった娘ですが、、、広いこころで「ありのまま」を受け入れてくれる優しさと、許す寛大さを持っていて、心から「幸せになってね!」と切に祈る気持ちです。
竹下先生が教えてくださっていることを、自分なりのペースで細々でも続けてゆくことで、
必ず幸せの方向に舵をとりなおせることの素晴らしさ・・・ありがとうございます。
これからもこの真理を決して手放さず、こころの浄化や愛をふかめられるよう…ぴよぴよガンバルダ^^
目には見えないけれど、きれいな虹のような美しい流星のような、たっくさんの「ぴよらかブーメラン」の数々のおかげさまも大きいと思います♪(感謝っっ)
すてきな星の夜になりますように^^☆☆☆☆