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ぴょんぴょんの「挑発するコソボ(13)」 ~コソボにKFOR(コソボ平和維持軍)がいる理由

 セルビアの自治州でありながら、勝手に独立宣言をしているコソボ。昔からコソボは、南に接するアルバニアから多くのアルバニア人が流入していました。長い歴史の中で、ある時はセルビア人がアルバニア人を追っ払い、ある時はアルバニア人がセルビア人を追っ払うというように、争いが絶えることはありませんでした。だがそれよりも、バルカン半島そのものが、南からのオスマン・トルコと北からのオーストリア・ハンガリー帝国が奪い合う土地だったのです。
 そんな中でセルビア人は自由を求めて立ち上がり、コソボを中心にセルビア王国として栄えました。ところが、今も語り継がれるコソボの戦いでオスマン・トルコに惨敗し、ふたたびバラバラに。この時からコソボは、セルビア人が独立を取り戻すシンボル、「聖地」となりました。
 一方、コソボを飲み込んで「大アルバニア」を実現したいコソボのクルティ首相。そのために、クルティは是が非でもコソボのセルビア人を追い出したい。だが、「意地」のセルビア人が、そうやすやすと「聖地」を手放すでしょうか?
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「挑発するコソボ(13)」 ~コソボにKFOR(コソボ平和維持軍)がいる理由

セルビアのヴチッチ大統領に忠告した人物


Author:Ijanderson977[CC BY-SA]

6月14日にセルビア警察に逮捕された、ROSU ( コソボ特殊警察 ) 隊員3名、あれからどうなったかなあ?

セルビアの山奥で、セルビア軍を偵察していたROSUか。あれからコソボ当局はもちろん、アメリカ・EUも「釈放しろ」の大合唱だったが。

でも、不法に逮捕されて拷問されるコソボ・セルビア人のためには、だれも大合唱してくれない。

ああ、不公平だな。

となるとあの3名は、コソボ・セルビア人を釈放させるための取引に使えるかもしれない。セルビアもそうかんたんに釈放しないわけだ。

・・と思ったら、6月26日、セルビアはあっさり3名を釈放した。

へえええ?! 大事な人質を手放したの?

当初、30日間の身柄拘束だったが、無事釈放されて周囲をホッとさせた。

セルビアはよく決断したねえ。気になるのは、逮捕された3名は留置所で、ほんとにケーキをごちそうになったんだろうか?

ケーキにこだわるなあ。ま、確かなのは、ROSUがセルビア人に対してやるような拷問を、セルビアはしなかったことだ。

えらい! クルティさんみたいに「目には目を」じゃなかったセルビアを評価する。

ビックリしたのは、クルティに味方するはずの、アルバニアのラマ首相さえこう言ったんだぜ。「理性の力が、力の理性に勝ったことを喜んでいる。」(Kosovo Online)

ほお! なかなかの名言? 意味わかんないけど・・。

アメリカもEUも釈放に喜んだが、一番喜んだのはハンガリーのオルバン首相かもしれない。なぜなら、「ROSU隊員を逮捕したことは、セルビアの利益になるより損害になる可能性が高い」とセルビアのヴチッチ大統領に忠告したのはオルバンだったから。(Kosovo Online)

へえ、セルビアの英断は、オルバン首相のおかげだったのか。

ハンガリーとセルビアは隣り同士。オルバンとヴチッチは仲良しなのよ。見よ、2人のこの熱いハグを。

[オピニオン]「オルバンとヴチッチの治世が長引けば長引くほど、両国間の結びつきを取り戻し、指導者間の腐敗した特殊な関係から国益を切り離すことが必要になってくる」とイヴァナ・ランコヴィッチは書いている。(DeepL翻訳)

ぶっ! ハグって言うより、土俵で取り組んでるって感じだね。

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ぴょんぴょんの「挑発するコソボ(12)」 ~忍耐強く、平和的抗議を続ける人々

青い梅が黄色くなり始めている。
孵化したばかりのクロアゲハが、枝にぶら下がって羽を乾かしている。
田んぼは田植えが終わり、水面を渡る風が涼しい。
こんな平和な光景を見ながら、秘密警察に脅かされながら生活している北コソボのセルビア人のことを考える。
尊敬する友人が逮捕され、警察で暴力を振るわれていると聞く。
愛する夫が逮捕され、かわいい我が子が警察にボコボコにされて帰ってくる。
「何があっても心の平静を失わない」修行とは言え、どんなにきつい日々だろう。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「挑発するコソボ(12)」 ~忍耐強く、平和的抗議を続ける人々

欧米がコソボを非難してた理由


ふう〜っ・・ 胸くそ悪くなった。

どうしたの?

セルビアのヴチッチ大統領のインタビュー記事を読んでたら、気分悪くなったわ。

どれどれ? フィナンシャル・タイムズの記事?

まるで、悪女にからまれてるようなインタビューだぜ。

へえ、おもしろそう! で、なんて書いてあるの?

こないだの、北コソボのズヴェカン市のできごとを覚えてるか?

ああ、前回の話だね。
セルビア人の割合が多い北コソボの4つの自治体で、セルビア人が選挙をボイコットした結果、たった3%の得票率でアルバニア人が市長になってしまった。その新市長の初登庁にコソボ・セルビア人たちが抵抗したことで、NATOから派遣されたKFOR(コソボ治安維持軍)の陣地から暴力が始まり、KFORとセルビア人、合わせて数十人が負傷した。

そう、幸い大事には至らなかったから良かったものの、実はあれはKFORの陣地から誰かがセルビア人を挑発し、怒り狂ったセルビア人を国際社会の非難にさらすという、コソボの首相クルティが仕組んだ計画だったらしい。Kosovo Online

クルティ
Wikimedia_Commons[Public Domain]

へえ、クルティってそういうことするんだ〜。

で、あの事件に対する欧米の反応を覚えているかい?

意外だったよね。特にアメリカは合同軍事訓練からコソボをはずすことで、コソボにおしおきをした。

あれは意外な展開だった。コソボ当局も予想しなかったことだろう。

EUだってクルティを非難して、セルビアの肩を持って、いったいどうした?って感じだった。

そう、みんな示し合わせたみたいにコソボを非難してたよな。フィナンシャル・タイムズは、その疑問にお答えしている。

うわあ、知りたい、知りたい。

知っての通りセルビアは、初めっからロシア制裁に参加しないと決めている。EUが、「ロシア制裁に参加すれば、EU加盟が早くなりますよ」ってニンジンをぶら下げても、揺らがなかった。


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ぴょんぴょんの「フッ素は神経毒」 ~子どもの歯にフッ化物を塗るとIQが下がる

 ここまで、アメリカ様の言いなりでやって来た日本。
 唯一の救いは、水道水にフッ素化合物を添加する「フロリデーション」が行われていないことでしょう。
 アメリカでは1945年以来、「フロリデーション」が行われ、住人の反対で添加地域は減ったものの、今なおアメリカ全州の70%以上で、行われているようです。そして、現在アメリカでは、フロリデーションに反対する裁判が行われています。6年前に「フッ素は神経毒」と結論づけた、NTP ( National Toxicology Program:全米毒性プログラム) のレポートが、裁判の追い風となると見られています。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「フッ素は神経毒」 ~子どもの歯にフッ化物を塗るとIQが下がる

今でも虫歯予防として信じられてるフッ素


ねえねえ、昨日、知り合いから聞かれたんだけど。
子どもが学校で歯にフッ素を塗られたけど、大丈夫って?


はあ? 大丈夫なわけねえだろ。

そうだよね、でも、なんで大丈夫じゃないのか、うまく説明できなくて。
歯に色素沈着したり、歯がもろくなったり、骨が弱くなることがあるよ、とは言ったけど。
なんかもっと大事なことを忘れてるような気がして、落ち着かないんだよ。

つうか、なんで今ごろ、子どもの歯にフッ素を塗ってるんだよ?とっくの昔に、市民が反対して中止になっただろ?
なんでまた、何もなかったかのようにしれっと再開されてるんだ?

そうだったのか、子宮頸がんワクチンみたいに、「忘れた頃に」作戦だね。

こんな大事なこと、忘れるなよ!何度も、同じワナに引っかかるんじゃねえよ!

でも、フッ素は今でも虫歯予防として信じられてるからね。
テレビでも、フッ素歯磨きのCMが堂々と流れているし。

まったく~ 大人はどうでもいいが、子どもの未来がどうなってもいいのかよ。

その「子どもの未来」を考えて、歯にフッ素を塗りなさいって言ってるんだよ。

は? 何、言ってるのかわかんね。

だから、乳歯は生え始めた頃が、虫歯になりやすいでしょ。
そこで、エナメル質にフッ素を塗れば、虫歯に強い歯になる。
だから、歯が生えたらすぐにフッ素を塗るのがオススメだって言うんだよ。
塗るのをイヤがる子どもには、フッ素のうがい水やフッ素歯磨きもあるしね。
(e−ヘルスネット)

Oh、NO!!

そんなこと言っても、子どもが虫歯になったらめんどくさいよ。
泣いていやがる子どもを歯医者に連れて行って、何度も通わなくちゃならない。
おカネもかかるし、仕事も休まなくちゃいけない。
フッ素を塗って、虫歯にならないようにした方がお得だ・・って言うんだよ。

子どもの予防接種とまったく同じ論理じゃねえか。つまりは、子どもが熱出して、虫歯ができて、親が病院や歯医者に連れて行く手間が省けるって言うんだな。

でもさ、そう言われるとそうかもって思っちゃうよね。

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ぴょんぴょんの「帰ってきたガーシー」 ~ガーシーに群がる詐欺師ども

 2023/05/24の「あだ花ガーシー」の公開直後、読者のまゆさまから、Z李や三木谷社長にまつわるガーシー周辺の興味津々な情報をご提供いただきました。
 そこから、ガーシー第3弾を書こうかと思いましたが、ちょっと尻込みしてました。
 すると今度は竹下先生から、黒川あつひこ氏のガーシーに関係する暴露動画をご提供いただきました。間髪入れずにまゆさまからも、黒川氏の暴露ツイートをご紹介いただき、「こりゃ、書くっきゃない」ってことで、またまたガーシーくんの登場です。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「帰ってきたガーシー」 ~ガーシーに群がる詐欺師ども


ガーシーの突然の帰国




いやはや、ガーシーの突然の帰国にはぶったまげたねえ。

寝耳に水のびっくらぽん!だったわ。

ぼくもだよ。6月4日の朝、何げにツイッターを開くとトレンドのトップが「ガーシー」で、どうしたんだろう?と思ったら、帰国するって言うじゃん。一生、帰国しないと思ってたのに。

おれも、そう思ってた。まさか、こんなにもあっさりと帰国して逮捕されるとは、夢にも思わなんだ。

でもさ、逮捕後のガーシー、やけにニコニコしてたでしょ?
サイレント・サークルが、日本を変えるために帰らせたんかと思ったけど、違うの?

だといいんだが、実際はこういうことらしいぞ。「6月3日夜、ドバイ。東谷容疑者は突然、UAEの当局者に囲まれて拘束され、空港に送られた。日本の警察がUAE当局に引き渡しを要請した1週間ほど後のことだった。」
(朝日新聞)

何も所持品を持っていなかったのは、突然の強制送還だったからかあ。
でも、ガーシーはどんな思いで帰ってきたんだろうね。

裏切られた、とか?UAE当局はガーシーの居場所を知って待ち伏せていた。
仲間の誰かが、おれの居場所を教えたはずだ。それは誰だ?ってな。

ドラマ作るのうまいねえ。でもその話、どこかで聞いたことがあるよ。
そうだ、イスカリオテのユダ!

ガーシーはキリストかい!

となると、さしづめ、その直前の食事は「最後の晩餐」だね。

レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」
Wikipedia[Public Domain]

だが、実際のユダは悪人じゃなかったんだぞ。映像配信でお勉強しろ。

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ぴょんぴょんの「挑発するコソボ(11)」 ~アメリカがコソボにおしおきだと?

 緊迫するコソボ。
 5月26日に行われたセルビアの首都ベオグラードでの大集会には、コソボからも多くのセルビア人が集まりましたが、彼らの留守をねらって、コソボ政府は仕掛けてきました。
 4月23日、コソボ政府の横暴に反発してセルビア人らは選挙をボイコット。たった3%の投票率で誕生したアルバニア人新市長を、地元のセルビア人は認めていません。
 そこで、彼らが出払ったチャンスに、インチキ市長を市庁舎に登庁させようと企てたのです。そして、コソボ政府が、コソボ警察、コソボの特殊警察ROSU、NATOのKFOR軍を市庁舎に集めた結果、計画通りの惨事が起こりました。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「挑発するコソボ(11)」 ~アメリカがコソボにおしおきだと?

留守を狙った事件


風雲急を告げるコソボ、あれからどうなった?

それがだな・・。

6月1日って言ってたよね?
6月1日までに、セルビア人が多く住む北コソボから特殊警察ROSUを引き上げ、コソボ政府がセルビア人の不当な扱いをやめると宣言しなければ、何かやらかすって。

それがだな、それがでな、それがだよ・・。とんでもないことが起こっちまったんだ。
つうか、大方予想されていたことではあるが・・。
前回5月26日にセルビアの首都ベオグラードで、「希望のセルビア」集会が開かれたとこまで話したよな。

うん、コソボからもセルビア人が1万人集まったって。

その留守をねらって事件が起きたんだ。

やっぱ、そう来たか!

事件があったのは、セルビア人が多く住む北コソボのズヴェカン市、北ミトロヴィツァ市、ズビン・ポトク市、レポサヴィッチ市の4つの自治体。

Author:Anatoliy[CC BY-SA]

この4市は、4月23日の選挙をやった自治体だと言ったら、わかるか?

コソボ・セルビア人がボイコットした選挙だね。
セルビア人抜きの投票で、たった3%の投票率で、4つの市で4人のアルバニア人が市長になってしまった。

そうだ、ここからはこの記事を参考に、何が起きたのか追ってみよう。

ドキドキ・・。

5月26日金曜日、ベオグラードで「希望のセルビア」集会が開かれた日の朝、北コソボの4市で警報サイレンが鳴り響いた。その後、4市の市庁舎にコソボ警察、KFOR軍、EULEXが集結した。
KFOR ( Kosobo Force ) は「コソボ平和維持軍」、NATOの下部組織。
EULEXはコソボの人権を監視する文民組織、「コソボにおける欧州連合法治ミッション」。

コソボ警察もだけど、KFORとEULEXは何しに来たの?

KFORとEULEXの本来の役目は、コソボ・セルビア人や少数民族を守ることだ。コソボはセルビアの自治州だが、コソボ・セルビア人が襲撃されても、セルビア軍はコソボに入れない。セルビア軍はNATOの許可なしにコソボに入れないからな。
とは言え、KFORがコソボ・セルビア人を守っているようには見えないが。

KFORが守ってくれていたら、コソボ・セルビア人の不満はなかったよね。
で、コソボ警察は何のために市庁舎に来たの?

初登庁する新市長をコソボ・セルビア人から警護するため。また、コソボ・セルビア人を威嚇するため。
うまく行けば、彼らが暴徒化して、刑務所にブチ込めるし。


コソボのクルティ首相って、そんなこと考えてるの?

アルビン・クルティ首相

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