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ぴょんぴょんの「ほんのささやかなこと」 ~個人の幸福と共同体の正義が対立するとき、人はどのように振る舞えばいいのか?

あれ? ネット書店の買い物かごに、本が一冊、入ったままになってる。
ほんのささやかなこと」という本だけど、なんで、いつ、買い物かごに入れたか、思い出せない。
はて、買うべきか、削除すべきか?
そんなあいまいな気持ちでポチった本ですが、買って良かった。
何度も読み返して、自分の良心を呼び覚ましたくなる本でした。
後半はネタバレですので、ご注意ください。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「ほんのささやかなこと」 ~個人の幸福と共同体の正義が対立するとき、人はどのように振る舞えばいいのか?

ニューヨーク・タイムズの「21世紀の100冊」に選ばれた本著



この本、どうだった?

字が大きくて、漢字が少なくて、長すぎないのがいい。

そして、翻訳だけど読みやすいね。

しかし、中身は濃い。「ほんのささやかなこと」なのに、胸にズシンと来たぞ。

実はこの本、ニューヨーク・タイムズの「21世紀の100冊」に選ばれていて、英国の「オーウェル政治小説賞」も受賞してるんだよ。(HAYAKAWA BOOKS)

政治小説? いや、それ以上かも?


マグダレン洗濯所とマグダラのマリア


この本の中心軸は、「マグダレン洗濯所」だね。

アイルランドのマグダレン洗濯所は、主にローマ・カトリック教会の修道会によって運営された施設であり、18世紀から20世紀後半にかけて活動した。表向きは「堕落した女性」を収容する目的で運営され、アイルランドでは推定3万人がこれらの施設に閉じ込められた。

Wikimedia_Commons[Public Domain]

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アルバニアで人工知能「ディエラ」が正式に公共調達大臣に就任! ~懸念される「ディエラ」の問題点

竹下雅敏氏からの情報です。
 昨日の記事で、ネパールの反汚職抗議運動によって暫定首相に任命されたスシラ・カルキ氏について、“彼女はネパールの司法制度を支配する強力で操作的なネットワークの一員であり、彼女が指導的立場に任命されれば、内部から制度を腐敗させている「マフィア」に権力を与えることになる。”という告発があることを紹介しました。
 また、ネパールはテクノクラシー(ファシズムと寡頭政治)の道を歩んでおり、「デジタルIDを導入するのは容易」だとするツイートもありました。
 RTの記事によれば、ネパール政府の「新たな国家 AI 政策では、公共サービスへの機械学習導入、官僚機構の近代化、大規模展開前の法的枠組み構築の道筋を明示している。」とのことですが、さらに先を行っているのがアルバニアです。
 アルバニアでは、アルバニア語で「太陽」を意味する人工知能「ディエラ」が正式に公共調達大臣に就任したということです。“アルバニアのエディ・ラマ首相はディエラを大臣級に昇格させ、国の契約の受注者を決定する任務を任せた”のです。
 アルバニア・マフィアが支配する国の首相がディエラを大臣級に昇格させ、“汚職の歴史との断絶を象徴する存在と位置付け、「賄賂に無縁」とまで称賛した。”として、この言葉を真に受けて良いものでしょうか?
 “「ディエラ」はマイクロソフト社と共同で開発され、業務の正確性は担保されている”ということなので、「古い腐敗パターンを自動化する」だけで、「ハッキングされたり、偽データで汚染されたり、内部関係者によってひそかに操られたりする可能性」がきわめて高いと予測されます。
 RTの記事では、ディエラの問題点を指摘し、「アルゴリズムに決定を委ねたのは、今のところアルバニアだけだ。」と言っていますが、実際にはイスラエルがはるかに先を行っていると思います。
 イスラエルは、アルゴリズムによってガザの住人の誰が死ぬのかを判定し、ドローンによる死刑執行も行っています。しかも、誰も責任を問われないのです。
 イスラエルに技術を提供しているテクノクラートが望む世界は、完全監視の独裁であり、自分たちに逆らう者たちはハマスと同様のテロリストであって、AIによる処刑の対象なのです。死刑の執行はAIによって自動化されているのです。彼らが「デジタルID」を求めるのは、こうした世界を実現するためです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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グロク、国をどう運営すればいい? AIが静かに政府を掌握しつつある実態
転載元)
税務署から閣議室まで、人工知能はすでに「従属者」から「支配者」へと境界線を越えつつある

2025年9月12日、アルバニアのティラナのスクリーンには、アルバニア語で「太陽」を意味する名前を持つディエラ氏が、国立情報社会庁で人工知能「大臣」として勤務する姿が映し出されている。© AP Photo / Vlasov Sulaj
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

ヨーロッパの小国に、新たな大臣が就任した。彼女の名前はディエラ。彼女は食べることも、飲むことも、タバコを吸うことも、歩くことも、呼吸することもない。そして、彼女を雇った首相によると、賄賂も受け取らないという。ディエラ氏は人間ではなく、ロボットでもない。彼女はアルゴリズムなのだ。そして9月、彼女は正式にアルバニアの公共調達大臣に就任した。

歴史上初めて、政府がAIに閣僚級のポストを与えたのだ。

SFの世界のように聞こえるかもしれないが、この任命は現実であり、前例となる。

あなたはAIに統治される準備ができていますか?

アルバニアの実験

つい最近まで、ディエラはアルバニアの電子政府ポータルでひっそりと活動し、市民の日常的な質問に答え、書類を交付していた。

しかしエディ・ラマ首相が彼女を大臣級に昇格させ、はるかに重要な任務を課した。それは、国の契約の受注者を決定することだ。この権限は数十億ユーロの公金を動かすものであり、汚職、縁故主義、政治的なキックバックで悪名高い。

ラマはディエラを、汚職の歴史との断絶を象徴する存在と位置付け、「賄賂に無縁」とまで称賛した。

しかしそれは修辞に過ぎず、保証ではない。彼女の汚職への抵抗が技術的にも法的にも有効かどうかは不明だ。もし彼女がハッキングされたり、偽データで汚染されたり、内部から巧妙に操作されたりすれば、指紋は残らないかもしれない。


AI大臣ディエラ

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イエズス会の元司祭アルベルト・リベラ氏による内部告発 ~「イエズス会はあらゆる宗教と分派に潜入」

竹下雅敏氏からの情報です。
 9月3日の記事で、「移民政策」を推進する黒幕はイエズス会であることをお伝えしました。この時、「イエズス会の宣誓書」の一部を紹介しましたが、これはイエズス会の司祭で、後の人生をキリストに捧げる伝道者となったアルベルト・リベラ氏の告発によってもたらされたものです。
 アルベルト・リベラ氏は、“イエズス会は1541年、イグナティウス・デ・ロヨラという一人の男によって設立されました。プロテスタント運動の広がりを阻止するという目的からです(3分44秒)。”と話し、イエズス会には10万2千人(3分57秒)のメンバーが居ること、そしてバチカンの本当の支配者は『黒い教皇』として知られているイエズス会総長(4分8秒)であると言っています。
 「イエズス会の内幕の暴露」として面白いエピソードは4分36秒のところです。ベッドに入ってきてアルベルトにキスをした男を殴ったことで、神学校の神父から「恥ずかしいぞアルベルト! 許しを乞うために跪け!」と叱られます。アルベルトの罪は「彼の愛をお前が拒んだことだ。その愛は神の愛なのだ。(5分)」というものでした。
 アルベルトは、“時が経つにつれ、私はホモセクシュアルであることが、司祭から枢機卿(教皇の次に位置する)まで浸透しているシステムであったことを発見した。(5分)”と言っています。
 1550年頃、イエズス会はあらゆる宗教と分派に潜入し始めた(9分28秒)。「聖座(ローマ教皇庁)」には、巨大なコンピューターが備えられていて、その中にローマカトリックを含む、世界中のあらゆるプロテスタントの牧師と、あらゆる教会員の名前がある。これは将来の新しい異端審問のために使われる(10分22秒)。
 そして、イエズス会士は、「信仰者(ワンワールド教会):あらゆる教派のプロテスタント、あらゆる種類のオーソドックスチャーチ、イスラム教徒、ヒンズー教徒、仏教徒、モルモン教徒、オカルト教会、東洋の宗教、TM(瞑想)、エホバの証人、心理学協会、ユダヤ教、その他」と「非信仰者(ワンワールド政府):共産主義者、全てのメーソンロッジ、社会主義者、無神論者、無政府主義者、労働組合、その他」に潜入した(18分33秒)、と言っています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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イエズス会元司祭 アルベルト・リベラの告発
配信元)
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イエズス会の究極の誓い
引用元)
(漫画「Albert」より 短剣を胸に当てるアルベルト・リベラ)
(中略)
イエズス会の究極の誓い

私は今、全能の神、祝福された聖母マリア、祝福された大天使ミカエル、祝福された洗礼者聖ヨハネ、聖なる使徒聖ペテロと聖パウロ、天国のすべての聖人と神聖なホスチアの前で、私の亡き父、聖によって創設されたイエズス会の総長のあなたへ誓います。…』
(中略)
『さらに私は、機会があれば密かに、あるいは公然と、すべての異端者、プロテスタント、自由主義者に対して容赦ない戦争を行い、全地球の表面から彼らを絶滅させることを約束し宣言します。そして、私は、年齢、性別、状態を問わず、これらの悪名高い異端者を吊るし、廃棄し、煮沸し、皮を剥ぎ、首を絞めて生き埋めにし、女性の胃と子宮を引き裂き、幼児の頭を壁に打ち付けて、その忌まわしい人種を永遠に消滅させることを約束する。公然と行うことができない場合、私は密かに毒杯、絞め紐、ポニヤードの鋼鉄、鉛の弾丸を使用する。その人物の名誉、地位、威厳、権威に関係なく、また人生の状態が公私ともにどうであれ、教皇の代理人やイエズス会の兄弟団の上官から指示されるままに、いつでもそのように実行します。』

その証として、私はここに、私の生命、私の魂、私の肉体のすべての力を捧げ、今私が受け取るこの短剣で、自分の血で書かれた私の名前を署名します。そして万が一、私の決意が虚偽であることが判明した場合、教皇庁の民兵の兄弟や仲間たちが、私の手と足、そして喉を耳から耳まで切り落とし、腹を開いて硫黄で焼き、地上で私に与えられるすべての罰を与え、私の魂は永遠の地獄で悪魔に永遠に苦しめられますように!』
(以下略)

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ぴょんぴょんの「水道民営化ってサイアク!」 ~漏水も放ったらかし、うんこ垂れ流しの水道会社「テムズ・ウォーター」

 ラジオをつけると、イギリス在住の方の話が耳に入りました。
 「イギリスは今、水不足で大変なことになっている。」ホースを使って水をまくことが禁止され、違反したら1000ポンド(約20万円)の罰金だそうです。
 イギリスご自慢のイングリッシュガーデンはどうなっちゃうんだろう、と思っていると、根本の問題は天候より、なんと水道会社であることが判明。
 そうか、イギリスの水道は完全民営化されていたんだ。これまで、時事ブログで何度か取り上げられた水道民営化とは、こういうことだったのか。
 反面教師イギリスから、水道民営化のヤバさを実感してください。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「水道民営化ってサイアク!」 ~漏水も放ったらかし、うんこ垂れ流しの水道会社「テムズ・ウォーター」

イギリスで出された「ホース使用禁止令」


今年の夏、イギリスは暑くて、雨も降らず、水不足が深刻らしい。

ヨーロッパも猛暑らしいな。スペインやポルトガルの一部は、45℃、46℃で砂漠化してるとか。

イギリスも干ばつになって、小麦の収穫に影響が出ているそうだよ。

日本も田んぼがカラカラで、一時、どうなるかと思ったけど。世界的に食糧不足が心配だ。

水不足に困ったイギリスじゃ、「ホース使用禁止令」が出されたって。

なんじゃそりゃ?

ホースを使って、庭に水をまいたり、車を洗っちゃダメなんだよ。違反したら罰金1000ポンド、日本円で約20万円だって。


わおー! 庭に水まいたら、20万円取られる?! 自慢のイングリッシュ・ガーデンはどうなるんだ? 洗車はどうすりゃいいんだ?

ホースを使わなきゃいいんだよ。

そうか、じょうろやバケツで水をやればいいのか。って、イギリスの広い庭じゃ、1日かかるぞ。

では、ここで問題です。この「ホース使用禁止令」を出したのは誰でしょう? 罰金は誰に支払うのでしょう?

もちろん、国だろ? 罰金は地方の役所に収めるのかな?

ブッブー!!

まさか、警察?

ブッブー!!

わかった、水道局。

半分正解。実はイギリス、1989年に水道を完全民営化してるから、正解は水道会社。


こんなふうに、イギリスは、10の水道会社が担当地域を受け持っている。

ひえ〜!? あの「ヤバい、ヤバい」とウワサの水道民営化、イギリスはとっくの昔にやってたんだ?

40年ほど前、イギリスは財政ピンチで公共事業を民営化することにした。1989年、当時のサッチャー首相が、電気、ガス、通信、鉄道、航空、水道の完全民営化を行った。その結果、水道公社も民間に売却され、完全民営化された。

いたなあ、鉄の女サッチャー。

マーガレット・サッチャー首相

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8月15日に行われたアラスカでの米ロ首脳会談 〜 中間選挙に向けて急落した支持率の回復を目指す一方、ウクライナ戦争後の新たなバルト海での軍事紛争の火種を仕込んでいるトランプ

竹下雅敏氏からの情報です。
 アラスカでの米ロ首脳会談が8月15日に行われましたが、詳しいことは何も分っていません。
 ANNニュースは、“ロシアへの制裁に言及することも一切なく、会談前に言っていた「即時停戦を求める」との方針は、「和平合意を目指す」に転換されました。…孤立を深めるロシアが、米ロの関係修復をアピールする機会にもなりました。(40秒)”と報じています。
 そして、日本時間の8月19日午前2時すぎからホワイトハウスでトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談が行われ、その後、イギリスのキア・スターマー首相、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相、イタリアのジョルジャ・メローニ首相、フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ首相、そしてアホズラ・スンナヨ・ライエン、じゃなかったウルズラ・フォン・デア・ライエンEU委員長、マルク・ルッテNATO事務総長を交えての会合が行われました。
 他のメンバーはともかく、ここにフィンランドの首相がいるのは不思議ではないでしょうか? すらいと氏のツイートによれば、“フィンランドは戦中ナチスドイツにつき、ソ連と戦い1942年までに敗北を喫した。ソ連領にならなかったのは、当時の首脳らが永世中立を誓い、領土を一部割譲することで講和したから。”とあります。
 実は、現在情勢が極めて不安定で、徐々にエスカレートしている地域の一つがバルト海地域なのです。
 『もし明日、ヨーロッパとの戦争が起こるとしたら。このような事態の展開はどれほど現実的でしょうか?』によれば、“ロシアの脆弱性は、輸出インフラの多くがバルト海と黒海の狭く、容易に封鎖される海路に依存していることにあり、NATO諸国は、演習や「航行の自由」作戦を装い、ロシアに対する海上封鎖のシナリオを訓練している。最悪のシナリオでは、数年後にはバルト海での軍事紛争が現実のものとなる可能性がある。”のです。
 トランプは、中間選挙に向けて急落した支持率を回復するために、ノーベル平和賞を欲しがっているように見えますが、一方でウクライナ戦争後の新たな紛争の火種を仕込んでいると言えます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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プーチン氏が提示した和平条件“東部2州の割譲”どう議論?まもなく米ウ首脳会談へ【報道ステーション】
配信元)
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配信元)
ヨーロッパの指導者たちは今日、ワシントンに赴き、アメリカ大統領に自滅行為を続けることを許してほしいと懇願している。

これはヨーロッパの人々の歴史における最も恥ずべき瞬間の一つだ。

彼らが待ち望む平和は、さらなる戦争を意味するだけだ。彼らは現実を受け入れる必要がある。

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