Home»時事ブログ»7月19日の記事»ぴょんぴょんの「ウクライナ戦争はなぜ終わらない？」 ～NATOの兵器の実験場だから
画像の出典: Pixabay 1 2 & Wikimedia_Commons [CC0]

ぴょんぴょんの「ウクライナ戦争はなぜ終わらない？」 ～NATOの兵器の実験場だから

, / ＊軍事・戦争, オリジナル記事, ヨーロッパ, 政治経済
画像以外転載OK( 条件はこちら )
　戦車と言えば、１回だけ、プラモデルで作ったことがあります。組み立てるのは簡単で、ゴムのキャタピラをはめるのがおもしろかった。作ったのは、陸自の９０式戦車だったと思います。
　戦車で人気のあるのはドイツやアメリカの戦車で、ソ連の戦車は人気がないようです。ところが今、世界最強の戦車は、ロシアの「アルマータT-14」だそうです。
　これまで温存されてきた世界最強の「アルマータT-14」が、つい最近、ウクライナに現れたそうです。「ロシア軍、ついにT-14アルマータ投入って、どれだけ戦車戦力が枯渇してるんだ？ もう虎の子中の虎の子だろ。」とつぶやく人もいますが、ロシアの戦力を知らないな？
（ぴょんぴょん）
————————————————————————
ぴょんぴょんの「ウクライナ戦争はなぜ終わらない？」 ～NATOの兵器の実験場だから

ウクライナに送られた西側の戦車


ウクライナ戦争、とっくの昔に決着がつくと思ってたのに。
なんで、こんなに長引いているんだろう？

西側の武器支援で持ちこたえているのよ。ゼレンスキーが300両の戦車を欲しがり、西側は計222両の戦車を送った。(YouTube)
こんな風に要求に答えることをしなければ、ウクライナ戦争はとっくに終わってるはず。

でも、よそから戦車をもらっても、乗りこなすのは大変だよね。

ああ、短期間の特訓だけじゃ、難しいはずだ。たとえば、フランスが送った装甲車AMX-10 RCだけど・・。

〈フランスからウクライナに供与され、現在キエフの反攻に使用されているAMX-10 RC戦車は、前線攻撃には適していない。「軽装甲のため、火力支援に使われる。武装は良く、観測機器も良い」と彼は言う。〉(DeepL翻訳)

なんか、かわいくない？ 戦車なのに車輪がついてるし。

こいつは装甲がペラペラで、でこぼこ道にも弱い。砲撃も数回しか撃てない。こんなのを前線で使用したら、どうなるか？ 至近距離に着弾したロシアの砲弾の破片が装甲を貫通し、乗員４人全員が死んじゃったのよ。(World Tank News)

うわあ！ 砲弾じゃなくて、破片で全滅？

もらったもんにケチつけるわけじゃねえけど、前線で使っちゃダメよって、ウクライナ側に伝えなかったんかな？そして、ドイツが送った最新式戦車、世界最強と言われる「レオパルト2」。



強そう。これなら、ロシアと対等に戦えそう。

・・だが、こいつも、すでにほぼ全滅している。

あっれ〜？

お次は、アメリカが送った歩兵戦闘車「ブラッドレー」。


こいつはかなり頑丈で、砲弾や地雷を受けても乗員は軽傷で済んでいる。

おフランス製より、丈夫だね。


西側の戦車とロシアの戦車「T-14アルマータ」のちがい


だが、ロシアの戦車ははるか上を行く。ついに姿を現したのが、戦車大国ロシアが誇る最強戦車、「T-14アルマータ」。


ほお？ 見た所、ふつうの戦車だけど、どこがどうスゴいの？


「2020年現在、最強の戦車はどれかといわれると、それはおそらくロシア連邦軍のT-14アルマータ（Armata）だ。（中略）...攻撃力、防御力、電子システムなど全てにおいて優れており、リモート操作も可能な唯一の第四世代主力戦車だ。」(World Tank News)

なんか、スゴそう！

西側の戦車と「T-14アルマータ」のちがいは乗員数、そして自動装填装置の有無だ。「T-14アルマータ」は乗員3人、自動装填装置があるので自動的に弾薬装填ができる。一方、西側の戦車は自動装填装置がないので、乗員4人のうち1人が、戦闘中のでこぼこ道で、揺れながら弾薬を装填しなければならない。

聞いてるだけで、車酔いしそう。

戦車だけじゃない、ロシアの大砲も優秀だ。ロシア軍はウクライナで1日、1万1000〜1万2000発を発射しているが、これだけ発射回数が多いと、欧米の大砲はすぐに壊れて修理・交換が必要になる。(Sputnik)
それだけじゃない、ロシアの対応能力もすばらしい。
たとえば、厄介者の、アメリカの高機動ロケット砲システム「ハイマース」。


この人、よくご無事で！

ああ、民間人の攻撃にも「ハイマース」は使われてるから。(Sputnik)


ひどい！ アメリカが送った兵器で、ウクライナの民間人が殺されている！

だが、安心しろ。ロシアは電波妨害で「ハイマース」を無力化できている。ロシア国防相によると、6月だけでハイマースのロケット弾158発を迎撃したそうだ。(Sputnik)

ロシア、さすが。

ロシアの極超音速ミサイル「キンジャール」なんか、アメリカ製地対空ミサイルシステム「パトリオット」をたった一発で破壊した。ドイツの最先端防空システム「IRIS-T」も、ロシアの兵器によって使用停止となった。(Sputnik)

「キンジャール」を吊架したMiG-31K戦闘機
Author:The Presidential Press and Information Office[CC BY]

どんな最先端兵器も対処できるロシア軍、無敵だねえ。


ウクライナ政府を支援することで得られる最大のメリット


ウクライナでは、とっくに自国の兵器が枯渇してしまっているからな。よそ様からの借り物でなんとか凌いでいるワケよ。

もう、戦争やめて降伏したら？ それでも続けたいって言うのは、ロシアの弱体化をねらってると思うんだけど、ロシア軍はまだまだやれそうだし、勝敗はとっくについてるよ。

う〜ん、しかし、諸般の事情があるからな。

諸般の事情？

戦争を止めたくない連中がいるってことよ。「各国がウクライナへの軍事支援を続ける背景には、他人の手でロシアを弱体化させる思惑だけでなく、兵器の実証実験でデータを得ようとする狙いがある。」(Sputnik)

は！ 兵器のデータを得るため？！

ウクライナのレズニコフ国防相は言う。ウクライナはNATO ( 北大西洋条約機構 )の兵器をテストする「理想的な実験場」で、「世界の軍事産業にとって、これ以上いい実験場を考え出すことはできないだろう」と。(Sputnik)

レズニコフ国防相
Author:Y27[CC BY-SA]

うわっ！ ウクライナの国防相がこれ言う？ 自分の国でしょ？ ヤケっぱち？

ロシア下院のボロジン議長も同じことを言う。「米国やNATOにとって、ウクライナは兵器と新しい戦争の方法を試す実験場に過ぎない」「彼ら（西側諸国）にとっても、武器が実際に機能するか、どれほど効率的か、改良が必要かなどを実際に見て確かめることができるのは重要だ」と。(Sputnik)

ボロジン議長
Author:Пресс-служба Государственной думы РФ[CC BY]

これを、ウクライナの人々が聞いたら？！

CIA元職員のブスタマンテ氏は言う。「米国は戦闘で開発した兵器をテストしている。これは、軍産複合体にとって非常に重要なことだ。自国民を危険にさらすことなく、テスト後に必要なすべての情報とデータを得ることができるためだ。これが、ウクライナ政府を支援することで得られる最大のメリットの1つだ」。(Sputnik)

うわ〜！ 自国民が危険にさらさないのはいいけど、ウクライナ人やロシア人は危険にさらされるんだよ。それでも、データが得られればいいってこと？

そんな感情論は、軍産複合体には通用しねえ。アメリカ国防総省はすでに、ウクライナ戦争で膨大な情報を得ているそうだ。
たとえば、NATOの兵器の欠点がわかった。宣伝されたような性能をもっていなかったり、予想よりも戦場での効果が低かったり、酷使されると消耗することや、頻繁にメンテナンスが必要なことがわかった。
(Sputnik)

あきれたね、陰で、いっぱい人が死んでいるのに・・。
兵器しか見えてないんだね、生身で血を流している人は見ないのかね？

人の命を気にしていたら、戦争屋は務まらねえのよ。

おそろしい！ 狂ってる！

だが、おれたちが住んでるこの国も、アメリカに実験されたのを忘れたか？「広島、長崎への原子爆弾投下もその一例である。1945年7月16日に人類初の核実験を行ってから1ヶ月も経たないうちに、両市で『実証実験』を行って数十万人の日本人を虐殺した。」(Sputnik)

そうだった！！ ぼくたち、実験台の当事者だったよ！！

また、湾岸戦争では、イラク戦車部隊に劣化ウラン弾が試され、巡航ミサイル「トマホーク」も試された。イラク戦争では、バンカーバスター（大型の地中貫通爆弾）が試され、民間人14人が亡くなった。アフガニスタンでは、史上最大の破壊力を持つとされる「MOAB（大規模爆風爆弾兵器）」が試された。「このように、隙あらば世界の紛争に介入し、あらゆる兵器を実戦で使用するのが米国のやり方だ。現在も『自由』や『民主主義』などの美辞麗句を並べ、ウクライナへの軍事支援を行い、兵器の改良や開発に向けたデータを収集している。」
(Sputnik)

GBU-43/B MOAB
Wikimedia_Commons[Public Domain]

サイテーだ！！

こんな連中を喜ばせたくなかったら、戦争はするなってことよ。


Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子（ぴょんぴょん先生）

１９５５年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。１９７９年東京女子医大卒業。
１９８５年、大分県別府市に移住。
１９８８年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後２６年半、主に漢方診療に携わった。
２０１４年１１月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖７－３。エニアグラム４番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

Comments are closed.