だれかの心のつぶやきが聞こえたような気がした。
〈NATOなんて日本から遠いし、縁のないもんと思ってたら、あっちから近づいてきて、東京にNATOの連絡事務所を作りましょう、そしてアジアを巻き込んで、一緒に中国を叩きませんか?って誘われちまった。どうしよう?〉
〈噂によると、NATOはかなりヤクザなやり方をしていて、加盟国の不満も募っていると聞く。〉
〈だが、中国を叩くのは、憲法を改正して「緊急事態条項」を盛り込もうとしているオレたちにとっては、おいしい話かもしれない。〉
〈おっと、NATOの東京連絡事務所は先送りになっちまったか~ 残念! 憲法改正に間に合うといいんだが。〉
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ぴょんぴょんの「NATOの正体」 ~「アメリカ主導の世界秩序」の「統一軍隊」NATO
孤独なゼレンスキー
ああ、ゼレンスキーは、「ロシアとの戦争が終われば、ウクライナはNATOに加盟できる」という期待で首脳会議に乗り込んだ。なのに、「加盟国が同意し、条件が満たされれば加盟国になれる」と告げられただけだった。(REUTERS)
NATOサミットにおいて、ウクライナは加盟が認められなかっただけでなく、加盟へのタイムラインも示されなかった。 pic.twitter.com/6lBsqpUjaR
— J Sato (@j_sato) July 11, 2023
そんなゼレを、参加した首脳たちはなだめてやった。「ウクライナはNATOに加盟できるよ」「ウクライナはNATOに属しているよ」「将来は加盟国同士として顔を合わせよう」など。「ゼレンスキー氏は、これだけの温かい言葉をたくさん土産袋に詰めて、サミット会場からウクライナに帰ることになった。」(BBC)
NATOの真の姿を見たプーチン
ここでも話したが、1999年のNATO独断のユーゴスラビア空爆で、プーチンはNATOの真の姿を見たんだよ。しかも、その仕掛け方は巧妙だった。コソボ紛争の停戦合意にあたって、アメリカCIAがユーゴスラビア(主にセルビア)に突きつけた停戦条件はなんだったか?
NATO軍に空爆されたセルビアのノヴィ・サド(1999年)
Author:Darko Dozet[CC BY-SA]
やり方が、卑劣だ。
ストイコビッチも言ってたよね。「NATOは紛争解決よりもとにかく空爆をしたかったのだ。だから合意されそうになると、とても飲めるはずもない条件を突きつけて破綻させた。最初から戦争が目的でテーブルにつかせたんだよ」。(「悪者見参」222p)
ストイコビッチも言ってたよね。「NATOは紛争解決よりもとにかく空爆をしたかったのだ。だから合意されそうになると、とても飲めるはずもない条件を突きつけて破綻させた。最初から戦争が目的でテーブルにつかせたんだよ」。(「悪者見参」222p)
ストイコビッチ
Author:Južne vesti[CC BY]
NATOの条約「集団的自衛権」、加盟国の国防費支出目標
BSテレビ討論で、ポーランド軍のトップが悲壮な顔で訴えていた。いっぱいいっぱいの状態で、自軍の兵器をウクライナ支援に送るくらいにがんばっている。なのに、他のNATO加盟国は何をしてるんだ、もっと武器やカネを出せって。
ワルシャワの反政府デモに50万人のポーランド人が結集 pic.twitter.com/of5sbrDgqr
— 島倉大輔 (@mercuryconsul) June 5, 2023
NATOの元々の目的
ああ、ガンだよ。「NATOというのはある種の帝国…拡張欲を持っている。拡大すると必ず戦争が起きる。NATO拡大によって起きた戦争、それに対応して、そしてまたNATO拡大していく。また戦争を起こすこと自体が、ネオコン的な観点で言うとビジネス…これがNATOの本質」。(時事ブログ)
NATOの生い立ちを知ってるか?NATO ( 北大西洋条約機構 : North Atlantic Treaty Organization ) は、第二次大戦後まもなくの1949年、ソビエト連邦に対抗する軍事同盟としてが誕生した。要するに、始まりは、共産主義に対抗するのが目的だったんだ。それに対してソ連は1955年、「ワルシャワ条約機構」を設立した。NATO対「ワルシャワ条約機構」の構図、つまり冷戦時代が、1989年のマルタ会談で終結すると、NATOはお役御免になるはずだった。
目をつけられていた日本
聞いて驚くな。1993年のジョージ・ソロスのオープン・ソサエティ財団のレポートに書かれているのよ。「NATOは、秩序と安定を最も必要としている世界の地域において、新しい世界秩序の基礎として機能する可能性を秘めています。(中略)...この設計には1つだけ欠点があります。それは、日本が考慮されていないことです。日本はNATOに加盟するよう求められるべきです。」 (時事ブログ)
ストルテンベルグNATO事務総長は、「日本ほどNATOにとって緊密なパートナーはない。アジアでの出来事はヨーロッパにとって重要であり、その逆もまた然りだ。この事実が示すのは、安全保障は地域的なものではなく、世界的なものだということだ」と述べている。まさにその通りだ。 https://t.co/c5Ae6b9slS
— アメリカ大使館 (@usembassytokyo) July 13, 2023
アメリカは『アジア版NATO』を作ろうとしている
ウクライナをテコにしてロシアを弱体化させようとしたが、うまく行かないから、お次は中国ということらしい。「NATOが主導するウクライナ経由の対ロシア代理戦争は、将来的にAUKUS(オーストラリア、イギリス、アメリカの軍事同盟)が主導する台湾経由の対中国代理戦争の実験場で(中略)...アメリカは『アジア版NATO』を作ろうとしている」。(時事ブログ)
「日本もNATOに入れる、ワーイ!」の連中よ、このためのNATO連絡事務所なんだぞ。「日本がNATOに参加するという軽率で敵対的な振る舞いによって、日本だけでなく中国と友好関係を望むアジア地域までも危険に晒されることになります。」(時事ブログ)
元オーストラリア首相キーティング氏はこう言った。NATOは「北大西洋」条約機構なんだから、ヨーロッパと大西洋にとどまるべきで、アジアに進出すべきではない。 アジアにNATOの居場所はないと言い。NATOのように「悪意ある毒」をアジアに輸出することは、アジアが疫病を歓迎するようなものだと。(RT)
NATOは「真のトラブルメーカー」だと、中国国連常任代表が主張した。
— tobimono2 (@tobimono2) July 14, 2023
NATOは自らを『ルールに基づく国際秩序』の擁護者であるかのように装っているが、『国際法に繰り返し違反し、他国の内政に干渉し、多くの戦争を引き起こし、外交施設を空爆し、罪のない民間人を殺害してきた』と付け加えた。 pic.twitter.com/FYGhGv75Ny
周回遅れの日本人よ、ジェフリー・サックス教授の警告に耳を傾けてくれ。「アジアにNATOの事務所を開設するというアイデアは、その危険性と愚かさに唖然とする。日本人に止めろと伝えてくれ。とんでもないことだ」。(時事ブログ)
国際経済学ジェフリー・サックス教授:「NATO事務所を開設するのを止めろ」と日本人に伝えてください
— ShortShort News (@ShortShort_News) July 10, 2023
全編:https://t.co/4zkLfXoZf7 pic.twitter.com/VoCL1itKku