ぴょんぴょんの「新しい教育とは?」 ~地球を愛し、日本を愛し、家庭を愛し、自分を生きる教育

 明治維新後、外国との戦争を想定して始められた義務教育。
 戦後もアメリカ監視の下、日本人はお上の情報をひたすら信じ、裏切られてもなお従順で愚直な羊として飼いならされました。
 でも今や、生徒も先生も義務教育に悲鳴を上げ始め、存続が危うくなっています。
 今こそ、日本らしい学校教育が生まれてもいい時じゃないでしょうか?
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「新しい教育とは?」 ~地球を愛し、日本を愛し、家庭を愛し、自分を生きる教育

ますます先生の数が足りなくなっている


あ! ピカピカの1年生が歩いているよ。


おお! 重いランドセルを背負って、ごくろうさんなこった! まるでこれからの苦難を背負っているかに見える。

なんてこと言うの! 期待に胸ふくらませて、ワクワクしてるのに?

つうか、あきれたな。まだ学校は続いてるんか? とっくの昔に、誰も学校に行かなくなって、学校もどんどん潰れて、ブラックに苦しむ教師も解放されて、みんな自分に合った場所で、好きなことを自由に学んでると思ってたのに。今なお学校が存在することがふしぎでならん。

7種は言うことが過激だねえ。

だって現実は、いじめも登校拒否も、子どものうつ病も自殺も、減らない。それに比例して教員も病み、去り、教員不足も止まらない。

そうだねえ、小学英語やICTの教科が加わった上に、特別支援学級も急増して、最近は35人以下学級になって、ますます先生の数が足りなくなってるのに、なり手がいないんだよ。

そのしわよせが全部、普通学級の先生たちに行ってアップアップとか。とうとう、隠居のヨボヨボまで引っ張り出すはめに・・。

そうそう、こんな話を聞いたよ。子どもに「担任の先生はどんな人?」って聞いたら「おじいさん!」って言うから、中年かなと思ったら、ホントにおじいさんだったって。以前は校長先生をやってて、定年退職したのに呼び出されて、担任をもつのは20年ぶり。

まあ、経験者で人格者だろうし、ヘタな新米よりは安全じゃね?

国もなんとかしなきゃって、公立学校教員の残業代として支給している「教職調整額」を、月額給与の4%から10%以上に引き上げるそうだよ。YAHOO!ニュース


学校、オワタ。


その土地独自の教育が自由にできた寺子屋、藩校


いっそのこと、各自が好きな先生と好きな教科を選んで勉強する、寺子屋にしたらいいと思うんだけど。


今どきのフリースクールみたいなヤツ?

そんな感じだね。江戸時代にいっぱいあったらしいけど、教えていたのは読み書きそろばん、地理や歴史、裁縫、農業、武道だって。

それで十分だわ。ちなみに、寺子屋は授業料がいるんか?

払える人は払う、払えない人は米や味噌、野菜、物で良かったみたいだよ。さくマガ) 

そうゆうやり方、ええなあ。

なんたってすごいと思うのは、寺子屋は今でいう「個別教育」だったこと。今みたいに一斉に入学、進級、卒業するんじゃなくて、入学も進級も卒業も、個人個人のペースに合わせるから、人それぞれでバラバラ。日本史事典.com

それでいいのよ。

しかも、江戸時代は士農工商という身分制度があったし、子どもが親の職業を継ぐのが当たり前だったから、百姓には百姓のカリキュラム、商人には商人のカリキュラム、武士には武士のカリキュラムがあったそうだ。日本史事典.com

それも理にかなってるが、家業に限らず、子どもにやりたいカリキュラムを選択させたらもっとええな。で、先生は? 寺子屋だから坊主が先生か?

お坊さんもいれば、浪人も、町人も、農民もいたそうだよ。

資格とかなしに、誰でも先生になれたんだな。

ま、選ぶのは生徒だから、ヘンな先生は淘汰されたんじゃない?

今は、生徒が先生を選べない。

江戸時代には寺子屋以外に、藩に仕える武士、つまりの藩士の子息を教育する「藩校」や、より専門的な学問を学ぶ私塾もあったんだよ。


国じゃなくて、藩が自主的にオリジナルの学校を作れたのはいいな。

藩校の目的は、文武両道の一人前の武士を養成すること。入学年齢は7〜8歳、卒業は14〜15歳から20歳。教えられた教科は、儒学や朱子学を中心とした漢学、兵学、皇学、医学、洋学、武芸。日本史事典.com

小中高一貫教育って感じか。

入学試験もあったし、入学してからも、かなり厳しかったみたいだよ。だってね、落第点を3回取ったら、家を継ぐ時に家禄が減らされたり、罰金を取られたり、出世の道が閉ざされたり、ペナルティがついたんだって。(Wiki

ひええ〜! 落第点取ったら、将来に影響が及ぶのか? そら、プレッシャーだわ。

将来の藩を託す人材を育てるんだから、厳しくて当たり前だよ。

藩士の子には、登校拒否とかいなかったんかな?

そんなことすれば勘当ものだから、我慢して行くっきゃ無いね。

武士はつらいよ。

でもね、藩校も寺子屋も、その土地独自の教育が自由にできたのは良かったね。今みたいな、日本全国東大一直線に染まってないのがうらやましい。しかも、そんな自由なやり方で、日本の識字率が世界一だったんだから、驚きだよ。


明治維新の改革の一つ『学制』の狙い


それがなんで? いつから? 文科省が教科書まで決めるような、支配された教育になっちまったんだ?

犯人は明治維新だね。特に1872年に敷かれた「学制」。

新皇居於テ正殿憲法発布式之図
Wikimedia_Commons[Public Domain]

「学制」?

欧米諸国をマネた、小学校から大学までの学校制度のことだよ。1871年明治政府は文部省を作り、1872年に「学制」を施行。ここから、満6歳になったら、身分や性別によらず、誰でも9年間の義務教育を受けることになった。

へえ、文部省って明治維新にできたのか。じゃあ、それまでの寺子屋や藩校はどうなった?

次々と小学校や中学、高校に移行して行った。

そうか、思い出したぞ。医学も同じような変革を迎えていた。西洋医学のみが医学と認めらるようになって、優秀な漢方医が次々と廃業し、彼らの神ワザが残念なことに失われてしまったんだ。

明治政府って浅はかだよねえ、西洋にまんまとだまされて。漢方を捨てるんじゃなくて、西洋医学と共存させれば良かったのに。

明治政府は、日本の教育だけじゃなく、日本の医学もかんたんに捨ててしまった。そして、その結果が今の哀れな日本の姿。

勉強をするには学校しかないし、病気を治療するには西洋医学の病院しかないもんね。

選択肢がなさすぎて、子どもたちは精神を病んで自殺。病人は薬害で新しい難病を作らされている。

「学制」にまつわる問題は他にもあるんだよ。実は「学制」は、明治維新の三大改革の1つなんだ。あとの2つが「徴兵令」と「地租改正」。この意味、わかる?

「学制」が「徴兵令」と同じセットに入ってる??

そうなんだよ。「明治維新の改革の一つ『学制』は、この後に続く制度への足掛かりでもあった。特に『徴兵制』で近代的な兵隊を作る際に、各地でばらばらに語っている言葉(方言)は大きな障害となります。」(日本史事典.com

そっか、徴兵しても、方言で言葉が通じないと困る。そのための「学制」か。

要は、外国との戦争を前提にしているんだよ。

それを聞いて思い出したぞ。おれっちが小学生の頃、運動会で軍艦マーチに合わせて行進していた。

今だって、運動会ともなると、まるで軍隊みたいに手足をそろえて行進させられるよね。


あれも、明治政府の「学制」「徴兵令」セットの臭いを残しているのか。

その後の流れを見れば、もっとよくわかるよ。明治19年(1886年)、「小学校令」で「義務教育」という言葉が初めて出た。そして明治23年(1890年)、教育に関する天皇の言葉「教育勅語」が発布された。これは、儒教の教えをもとにした「忠君愛国」の教育を目指すものだった。

文部省が諸学校に交付した勅語謄本
Wikimedia_Commons[Public Domain]

教育を利用して、戦争に向かわせようとしている。

そして明治33年(1900年)、授業料が無料になり、明治35年(1902年)に就学率が92%にまで上がった。

国民皆洗脳装置、完成!

ただね、ありがたいことに、やっとこさ、この国民一律洗脳装置、義務教育が崩れつつあるんだよ。

子どもたちの登校拒否、そして教師の悲鳴によってな。

文科省のホームページには、義務教育についてこんな意見が載せられている。「共通の言語,文化,規範意識など,社会を構成する一人一人に不可欠な基礎的な資質を身に付けさせることにより,社会は初めて統合された国民国家として存在し得る。このように,義務教育は国家・社会の要請に基づいて国家・社会の形成者としての国民を育成するという側面を持っている。」

「共通の言語」で方言をなくして、「統合された国民国家として」全国民が一つの軍隊で戦えるようにしたかった。さらに、「国家・社会の要請」に基づいて、国のオーダーメイドの国民を育てる、それがまさに現在の義務教育。

Author:Rikujojieitai Boueisho[CC BY-SA]


理想の教育について考える


まるで軍隊を作るためにあった義務教育。日本が戦争をしないために、これからどう変えていけばいいんだろう? くろちゃんなら、どんな教育にしたい?

う〜ん、子どもを学校に通わせたことも、学校で教えたこともない、このおれにそれを聞くか?

だって、他に聞く人がいないんだもん。

しゃあねえなあ、考えてやるよ。ところで、義務教育って定義はなんだっけか?

教育基本法第4条(義務教育)によると「国民は、その保護する子女に、九年の普通教育を受けさせる義務を負う。」(文部科学省

おれならまず、義務教育という言葉を廃止する。保護者の義務じゃなくて、権利としたい。「国民は、その保護する子女に、その子が望む教育を、9年間、無料で学ばせる権利を持つ。」

いいねえ、義務じゃなくて権利。でもさ、そうなると自由度が大きすぎて、子どもに教育を受けさせないで、一生、家族のために働かせる親も出てくるよ。そうならないために、全員学校に行かせるようになったんだよ。

たしかに、それじゃだめだ。じゃあ、保護者が子どもを教育する義務は変えない。その代わり、みんなが強制的に同じ教育を受けさせられる、今の学校は廃止する。

う〜ん、でもさ、今の学校も必要だよ。たとえば、公務員とか官僚とか自衛隊とか、国のために働きたい子には、はっきり言って今の学校が理にかなってると思う。


なるほど、たしかに今の学校は、公務員生産マシーンとしてちゃんと機能してるわ。だが、子ども自身が公務員になるかどうかを決めるまでは、しばしの時間を与えろ。

そうだね、親のエゴで公務員を選ばされる子もいるからね。

まずはどの子にも、自分の体癖を知ってもらう。できれば、親も自分の体癖を知ってほしい。そして、先生の体癖も調べておく。国民全員、生まれた時に、血液型と一緒に体癖を調べといてくれ。

わかった、そしてどうするの?

体癖を知った上で、生徒と先生が面接する。そして、生徒が先生を選ぶ。

なるほど! 子どもの直感は鋭いからね。

もちろん、まちがうことだってあるから、その後も、先生の変更は何度でも可能。

実際に授業を受けてみたら、違ってることもあるからね。

生徒と先生の組み合わせが決まったら、まずは最初に教えるのはヤマ・ニヤマだ。もちろん、家庭で最初に教えるべきだが、念の為、学校でも何度も復習させる。

人間として、基本中の基本だからね。

そこから、日本語の読み書き、買い物できるくらいの計算力を教える。そして、社会の最低限守るべきルールを教える。


小さいうちに、自分の国のことを知るのも大事だよ。

そうだな、お次は日本について学ぶとしよう。ホツマツタヱから始まる正しい歴史。そして日本の伝統文化、美術、古典芸能も、実際にそれを制作している現場、演じられている舞台にも連れて行って見せる。

いいなあ、ぼくも学びたいよ。日本人として何も知らないからね。そうだ、チャクラ感覚や、気の感覚って、子どもの頃から訓練した方がいいんじゃない?

そうだな、東洋医学セミナー初級の実習も授業に入れよう。ここまで勉強したら、あとは応用だな。各自の選択に任せる。それまで出会った師匠についてもいいし、あこがれの職人についてワザを学んでもいいし、外国に留学してもいい。

もお、自由度高すぎ! しかも、その費用は全部、国が出してくれるんだよね。

まかしとき! そうやって義務教育の9年が終わる頃には、日本と、地球と、宇宙を愛する、自立した地球人が誕生している。そんな彼らは、生涯の伴侶を見つける年齢になっている。


卒業前に、「愛のヨーガ」の授業もあるんでしょ?

そうだ、竹下先生の「親子」「夫婦」のような正しい結婚と子育てを教える。

自分に合った好きな職業を手に入れて、幸せな夫婦、幸せな家庭をつくり、そこに幸せな子どもが誕生して、幸せが永遠に続いていく。

「人間が,人間として生涯にわたって生き抜く力を育成する基礎教育が義務教育の目的(文科省)」なら、120%以上クリアしとるわ。

いじめも、登校拒否も、うつ病も、自殺もない、一人ひとりが自分の歩む道をまっすぐに見つめる9年間。今の時代からはとても想像できないけど。

な〜に、未来はきっと、こうなってるのさ。


Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

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