シャンティ・フーラカレンダーの
たくさんのご注文をありがとうございます。
前回の制作秘話からの続きです。
花の背景色の選定について
花が決まると、各月に採用された花の写真を印刷して、花の部分だけを切り取った紙(花の紙)をこじかさんが作ってくれます。
そして、それを使って、各花の背景色を選定する作業になります。
今回のカレンダーの色選びは、毎年お願いしている協力者さんと私との共同作業となりました。
協力者さんは、社屋の広いテーブルに色見本をずら~と並べて、手に花の紙を持ちながら、色を選んでくださいます。
こういう作業は、とても微細な感覚を用いるため、前日の疲れが残っていたりして、ちょっとした心身の変化があるだけで、作業の結果に影響が出ます。
協力者さんの選択した背景色の色を、夫がすべて不採用と判断したため、私にも出来ればいいなと思って、背景色の色選定を初挑戦しました。
これまでのカレンダー制作秘話を読んでいただくとわかっていただけると思うのですが、これは、600種類もある色見本の中から、1つの色を選び出す作業です。
色見本のすべてを大きなテーブルに並べて、それに花の紙をあてがって色を選ぶのは、作業的には簡単です。
しかし、我が家は狭い。とてもすべての色見本を広げる場所などない。
そこで、夫の指南を受けて行ったやり方は、
1~100、101~200、201~300、301~400 401~500、501~600 という風に100枚ずつ色見本の6つの束に分け、まず、その6つの色見本の束に花の紙を当てがって、どの束の中に選ぶべき背景色の色があるかを選びます。
(作業している時、撮影する余裕がなく、写真がありません)
すると、たいてい、2~3束がひっかかります。
次に、その束を少し広げて、1つずつの色見本の上を、花の紙を当てがいながらずらして、色候補となる色見本を選び出します。
直観と言うか、自分の体感を使うのですが、その色見本に触れた時、大きく息が吸え、身体が楽になる色見本があるのです。
私の手の感覚としては、触れている色見本に凹凸を感じるので、凹のものを選んでいました。
夫によると、カレンダーに使う花が決まると、高い次元では、すでにその理想の背景色が決まっており、そこから情報を得るといいらしいのです。
私には、そんな高度なことはできないので、私の選び出した色見本が夫の感覚に合っているかを尋ねて、私の感覚に間違いないかを確認しながら作業しました。
結構、合う色がたくさんあるので、選ぶ色見本の枚数を少なくするのが大変でした。
夫によれば、1つには決まらず、いくつか見つかるものだ、とのこと。
10枚くらいの候補を選んだら、その中から一番いい色見本の1枚を決定するのが難しいのです。
自分で1枚だけ選んだのもありますが、最後までやり切るのは結構エネルギーを使うのを実感しました。
大変なので、数枚の候補を私が選び、その中から夫に1枚の色見本を選んでもらうことにしました。
数枚の候補から1枚を選ぶのは、夫には容易な様子でした。
また、全体の色のバランスを見て、私の選んだのとは全然違う色合いの方がいいと、夫が色見本からさくっと1枚を選んでくれたりして、まずまずすんなりと、カレンダーの背景色が決まりました。
(写真がありました!)
私には初めての体験でしたが、とても、いい勉強になりました。
ちなみに、今年選んだ背景色のほとんどにはK(黒)が入ってなくて、CMYの二色(※)しか使われておらず、データがシンプルで、その後の夫の色の数値の調整が楽だったそうです。
(※) C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の3色が混ざると色がくすんでしまうため、カレンダー内で使われている色はC、M、Yのうちのいずれか2色までしか使いません。
詳細はこちら
凄かったのは、その次に、協力者さんが、パーフェクトな結果で、カレンダーの日付部分(平日と祝日の文字色)の2色の色を選んでくださったこと!
あっぱれでした!
パータ こと 泰子
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1件のコメント
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今年のカレンダーから使わせていただいています。
初めてみた時に、お花の美しさと背景色のバランスの素晴らしさに感嘆しました!
お花が立体的に見えるというか、お花を生かす背景色の絶妙さがなんとも言えません。
制作秘話の記事を読ませていただいて、長い時間をかけて作り上げられているカレンダーには、スタッフの皆様のご苦労と愛情が詰まっているのですね。
美しいアートなカレンダーを今年もありがとうございます!