Vol.6からの続きです。
設計時、夫がもっとも注意していたのは家の強度でした。
建築基準法を目安に考え、設計していました。
丸太組工法に関する建築基準法の一部をざっくり・分かりやすく言うとこんな感じだと思います。
「ノッチで囲まれる耐力壁線の間隔の最大値は、長さが6m以内、広さは30㎡以内であれば構造計算は不要。」
耐力壁のことを考慮して、大きな窓は1箇所だけにして、あとは大きな窓は控えました。
ログハウスは、ノッチ部分で1本1本のログ材が強固にかみ合っています。
設計時、家の強度を気にしていた夫ですが、ログが組み上がった後は安心していました。
ログハウスは地震に強いと言われますが、構造を見るとそれがよく分かります。
「小さな家のお話し」の中で竹下氏がアドバイスをしているように、マシンカットのログハウスは精密に設計しておく必要があります。ドアや窓サッシの位置や大きさ、電気線をどこに通すかまで決めておかなければなりません。 その設計図をもとに、機械がプレカットするためです。
実際に届いた木材は、設計図そのままに、1つのミスもなく精密に加工されていました!
部屋と部屋の間の間仕切り壁は、ログ材のところもありますが、一部は2×4工法にすることにしました。
間仕切り壁(ログ材でないところ)に配線を通す場合は、事前のプレカットが不要です。そのため、施工中の配線類の変更・追加が可能になります。
ログ材は家の構造体になるため、できるだけ電気穴を開けたくないと夫はいい、さらに施工も楽なため、可能な限りは間仕切り壁に配線類が入るように考えました。
配線だけではありませんが、ログが積み上がると設計時には気付かなかったことがいろいろと出てくるものでした。
◆セトリング対策
セトリング対策は、ログハウスで忘れてはならない重要事項です!
ドアや窓サッシ、配管設備、屋根・天井など さまざまなところでセトリングを考慮して設計する必要があります!
『乾燥による一本一本のログ材の収縮とログウォールの自重により、ログ壁の高さが徐々に低くなる現象のこと。セトリングは施工中から発生しはじめ、落ち着くまでに建築後、数年かかるといわれており、壁の沈下する幅や落ち着くまでの期間は、もともとのログ材の乾燥の程度、樹種などにより異なるが、3~5年といわれる。(Weblio辞書 セトリングより)』
◆ お願い ◆
ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。
ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。