シャンティ・フーラのブログ

2019年5月3日 の記事

Vol.68 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~登記(1)~

Vol.67からの続きです。

引越ししてから、もうすぐ3年になります。

現在は、室内建具(扉)がまだ2箇所しかついてなくて、断熱材がむき出しのまま。壁も作りかけ! ウッドデッキは、基礎部分までしかできていません。
引越ししてからずいぶん経ちますが、完成にはほど遠い状況です。

まだまだ未完成の我が家ですが、引越し後すぐに行ったのは、登記簿の申請です。
自分ですれば、司法書士さんなどに依頼する手数料 10万円前後が節約できます。

行なったのは、次の2つです。
(1)建物表題登記
(2)所有権保存登記
(担保の設定があれば、抵当権設定の登記も必要です。)

ブログを書いていて「おもしろくない内容だよな〜」と思うのですが……、
登記が意外に簡単なことだけでも伝わるといいなと思い、記事にしました。

メリべでもわかる登記申請! お付き合いくださると嬉しいです!

(1)建物表題登記

建物の所在を登記簿に登録するために必要なのが、建物表題登記です。
建物建築後1か月以内に登録します。

< 必要書類 >

●登記申請書
申請書類。決まったフォーマットはなく、ネットにはひな型がたくさんあります。

情報を調べて記入し、法務局の相談窓口で見ていただきました。間違えているところやネットで調べてもわからなかった点は、教えてもらいました。大変親切でした。 


● 工事完了引渡書
引渡しもなにもないのですが……、
自分たちが施工者として提出しました。

これもネットにひな形がたくさんあります。

● 建物図面・各階平面図

建物図面サンプル(出典 盛岡地方法務局


施工業者が作成した図面があれば、それを参考に三角定規を使って書くことができます。


手書きでも、パソコンでも、0.2mm以下の線で描いていればO.K.!
B4サイズの紙での提出のため、コンビニのコピー機で印刷しました。

建物表題登記で、難関なのはここだけです。

ネットに、図面を書いてくれるサービスがあったので、ここだけ人に依頼するのも手かも!

● 住民票
市役所へ取りに行きました。

● 案内図

申請地の案内図。法務局の方が訪問されるときに使われるようでした。
ネットの地図を利用して、簡単に作成。

● その他

建築確認申請が必要な地域では、それらの関係書類が必要です。

必要な書類が多い建物表題登記ですが、法律素人でも十分できると思いました!
ネットにはたくさん情報があるし、調べてわからない点は法務局の相談窓口でアドバイスをもらえるので心強いです。

なお、セルフビルドゆえに困ったのは「この建物を、私が建てました」と証明できる書類がないこと!

新築時の建物表題登記申請には、建物の所有権を証明する書類が必要なのだそうです。通常は、建物確認通知書や施工業者との建築工事請負契約書・領収書などがありますが、建築確認申請が不要なエリアだったので、確認通知書すらありません。

いろいろな書類を手に、何度か法務局へ足を運びました。
そして、ログ材注文時の請求書・領収書で、建物の所有者であることを確認してもらいました。

(2)所有権保存登記

建物表題登記が終わった後に『所有権保存登記』を行いました。

登録義務のないこの登記は「しなくていいや」と思っていたのですが、法務局の方から
「せっかく『建物表題登記』まで行ったのに、『所有権保存登記』をしないのはもったいない。普通は行いますよ」と教えてもらいました。

建築表題登記にも建物の所有者名は書かれていますが、所有権保存登記をすることで、その物件の所有者だと認められるそうです。

この登記がなければ、建物の売買や相続、抵当権の設定ができません。

ちなみに、先の建物表題登記の申請には登録免許税(登記をする際にかかる税金)はかかりませんが、こちらの所有権保存登記は登録免許税が必要です。

< 必要書類 >

●保存登記申請書
法務局のサイトに申請書が用意されています。

申請書の中に記載する「課税価格」は登記に書かれている延床面積に、認定価格を掛けて算出します。
認定価格は、地域によって評価単位が異なります。管轄の法務局で教えてもらいました。

「課税価格」に0.15%(長期優良住宅・認定炭素住宅の場合は0.1%) をかけた値が「登録免許税」になります。

下の「住宅用家屋証明書」を取得した場合。

● 住宅用家屋証明書
個人が、新築又は取得した住宅用家屋が一定の要件を満たす場合には、登録免許税の軽減を受けることができます。

その建物が特例の適用を受けるものであることを証明したものが「住宅用家屋証明書」です。市役所で交付を受けられます。

● 住民票

こちらの登記は、難しくありません!
確か、準備や役所回りを含め、半日くらいで登記ができたと思います。

『住宅用家屋証明書』の取得には書類を用意し、市役所へ足を運ばないといけなので手間がかかりますが、この証明書のおかげで登録免許税が(我が家の場合)15,000円くらい免税されました。

◆ お願い ◆

ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。

ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。