鈴韻棒の品切れ後、再販のご要望を多くいただいておりました。再製造に着手したものの、困難を極めたのは材料である黒檀の入手です。

竹下氏には使用可能な樹種を膨大なリストの中から選んでもらい、可能性のあるあらゆる樹種を当たりました。残念ながら鈴韻棒を製作できるだけの材料は入手できませんでした。 聞くところによると中国の業者が高値で大量に買い取ってしまうので、日本に入ってくる黒檀はずいぶん貴重なものになってしまったようです。

黒檀には叶わないものの、十分な音の響きと効果を得られる国産の山桜で作ることになりました。

国産の山桜もそう気軽に入手できる材料ではありません。幸いシャンティ・フーラは豊かな山々に囲まれた中山間地にあります。その山から切り出した山桜を、地元の木材業者の方から提供いただくことができました。

これをバチ業者の方が非常に高い技術で仕上げてくださり、とても良い香りのする、すばらしい手触りの鈴韻棒が完成しました。

私たちを囲む山々の命に思いを馳せながら、末永くご愛用いただければ幸いです。

なお今となっては貴重な黒檀製を、No.1〜No.7だけのセットではありますが、訳あり品として販売しております。限定2セットのみです。やはり黒檀でないと！という方はお早めにお求めください。