前回からの続きです。
(2)余計な力を抜いた仕事とカルマ・ヨーガ
仕事に取り組むときのポイントは……?!
◆竹下氏の話のまとめ
- 絶対にやってはいけない働き方が、お金のために働くこと。
- やっつけ仕事は嫌いになるのでやってはいけない。
- 余計な力を入れてやった仕事は、苦しみになるので嫌いになる。
余計な力を抜くための方法は?
◆竹下氏の話のまとめ
-
1つ目は、血尿が出るまでしごかれる!
例えば、『軍人が語る「誰でも必ず、すぐに寝付けるようになる方法」』
限界の限界まで追い込むことによって、無駄な力が抜ける。 - もう1つは、太極拳方式!
太極拳方式の方法は?
◆竹下氏の話のまとめ
- できるだけ力を抜いて、ゆっくりと体を動かすこと。
- 竹下氏の場合は、大学時代に喫茶店に行き、必ず知覚し、意識が途切れないようにコーヒーを飲んでいた。
- コーヒーを飲むときに、手をあげる→カップに手をかける→飲む→カップを置く→手を離す→手を下ろす、の一連の動作を全方位的に知覚していた。
- 試してみると、これまで無知覚に飲んでいたことがわかるだろう。
このようなことをしたことがないと、最初は咳き込むだろうけど、少しずつ全方位的に感じられるようになっていく。 - 太極拳、茶道、ヨーガ、礼拝の儀式、など作法があるようなものは、知覚的にやるようにできている。
これは”意識化する訓練”を行なっているのである。 - 日本の禅寺で食事を音を立てないように食べる、という修行があるが、例えばたくあんを食べる時、よっぽど意識しなければ、音を立てずに食べられるはずがない。
- 「水を飲む」「食器を洗う」「文字を書く」「キーボードを打つ」「赤ちゃんを抱っこする」などなんでもよい。1つだけ決めて、これだけはかかさずに行うとよい。
- このような仕事は、神様に祈りを捧げているのと同じ。これはすごい喜びであり、これがカルマ・ヨーガである。
これを実践し続けると?
◆竹下氏の話のまとめ
- これを極めたら、”貴婦人の動き”になり、日常生活での動きも変わってくる。
- 例えば、1度だけマナー教室へ行き、箸の持ち上げ方などを教えてもらう。それを自宅に戻ってから、ゆっくりと知覚的に、それを何度も繰り返し行うと、一回教えてもらっただけでも身についていく。
- フィギュアスケートのメドベージェワ選手のスケーティングはとても美しい。徹底的に訓練された、一朝一夕ではできない名人芸の動き。彼女の動きが”貴婦人の動き”である。
2018のオリンピックでは怪我の影響があったが、芸術点で言えば彼女がトップだった。
◆ こじかの感想
そこからかいっ!という感じですが、まず ”知覚”を調べてみました!
『一般的には,感覚器官を通して,現存する外界の事物や事象,あるいはそれらの変化を把握すること。広くは,自分の身体の状態を感知することをも含める。』(引用:コトバンク )
これまで、知覚した経験がない……。
さっそく知覚しながらお水を飲んでみました!
最初は「ゆっくり動く」「意識を途切れないように」「手を置くところまで意識する!」と頭で考えながらやっていて、ぎこちない動きしかできませんでした。時間もかかるし、”全方位的”ってどうすればいいのかわかりません!
竹下氏が言っていたように、一朝一夕ではできるものではないと思いました。
でも、数回目にほんの一瞬だけど、静寂な時がありました。自然とつがなったような、なにかと一体感を感じる時間でした。
もし、全方位的に知覚ができることができるようになったら、宇宙と一体であることを感じ続けられるのかもしれません。
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この方法がよいのは、自分のペースで、どこでも、どんな環境でも取り組めるところ!!家事でも、仕事でも、学生さんなら勉強でも、そしてコーヒーを飲むのでもいいわけです。
私はまず短い時間で集中できそうな、お水を飲むところからやってみようと思います!!皆さんも実践してみて、体験があればお寄せください!!
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1件のコメント
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こじか様、早速第二弾をお知らせいただきありがとうございます。
カルマヨーガ、今の私にピッタリの内容で嬉しかったです!
私はヨーガの恩師から、手をグーパーするときに指の関節の動き一つ一つを感じ続けてくださいと教えていただきました。最初はそのシンプルな動きですら雑念が入っていましたが、4年経ち、ようやくその動きだけは意識し続けることができました。今ではその動きをする時が一番心が落ち着きます。
美しい所作は日々の意識で身につけることができるのですね。私もコツコツ時間をかけて、意識してお水を飲む祈りを実践したいと思います。